極主夫道 ザ・シネマ

2022年6月3日公開

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2020年秋クール日本テレビ系(読売テレビ制作)「日曜ドラマ」枠で放送されたドラマ版の続編。

公開直前の5月27日に金曜ロードショー枠で『極主夫道 爆笑!カチコミSP』を放送。連ドラ版のダイジェストに映画宣伝、合間に最終回から1年半後の現在を描いた短編6本を交えた内容だった。このSP版にて娘の向日葵(白鳥玉季)は小学生から中学生へ進学している。

近藤(吉田鋼太郎)率いる悪徳な地上げ屋が街に現われ、龍(玉木宏)らは地上げのターゲットになった幼稚園の用心棒となって先生の白石(安達祐実)と共に地上げに立ち向かう。また龍の家の前に謎の幼児が放置されており、とりあえず面倒を見る事にした龍・美久(川口春奈)・向日葵(白鳥玉季)の3人は新たな家族が出来たように盛り上がる。さらに虎二郎(滝藤賢一)の妹である虎春(松本まりか)もやってくる…。

と、概ねそんなあらすじが伝えられていたはずだったが、近藤(吉田鋼太郎)は序盤で出てくるも白石(安達祐実)が開始30分過ぎまで出番がなく、2時間のうち最初の30分以上を延々とお馴染みの面々に近藤(吉田鋼太郎)、虎春(松本まりか)を加えてハイテンション極道コントで叫び倒しまくるというギャグだけで突き抜ける。白石合流後は白石まで一緒に叫び倒してコントを繰り広げるため、結局あらすじにある地上げ屋との対立が深刻化する頃には半分浪費しており、実質連ドラ1話分とさほど変わらないくらいしか時間が残っていない。いつもの勘違い芸の連鎖(本格抗争で近藤側がシリアスになる中、実際には龍たちは夏祭り準備してただけ)で、最後までギャグ連発で終了。映画なので一応本当に殴り合いの場面があったり、謎の幼児が誘拐された子供で犯人が別にいたという展開もあったがあまり盛り上がらなかった。

という事で連ドラ同様に楽しい極道コントをみんなで叫び倒すという内容。龍本人よりも、普段叫ばないような女性キャストに振り切って叫び倒させている感じで、安達祐実・松本まりかが新たに加わってMEGUMIや川口春奈と一緒に叫び倒すのは圧巻。中身はほとんどないというか、あるんだけどあまり印象に残らず、今回もハイテンション極道コントをひたすら楽しんで後には何も残らない清々しさは健在。ほなまたな!で終わったが、あまりヒットもしていなかったようなのでこれっきりになるか。

新キャストが目立ってしまい、ドラマオリジナルで追加した向日葵(白鳥玉季)と喫茶店のゆかり(玉城ティナ)は今回イマイチ生かしきれずおとなしい印象のままだった。一応ゆかり側から雅(志尊淳)に少しいい感じになるラストや、ランドセルから制服姿になり弟が出来たみたいで嬉しそうな向日葵…という新たな面は見せているんだけど、この2人落ち着いたキャラクターで叫び倒しコント担当には入っていないのでそうなるとどうしても…ね。

★★★☆☆

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