2025年4月10日木曜深夜(11日金曜)関西テレビ0:15~0:45、フジテレビ2:15~2:45「カンテレ×FODドラマ」枠。
乃木坂46五百城茉央の地上波初主演作。準主演(2番手)はflumpool山村隆太。
1話
偏差値78超の清爛学園に創立以来初の入試全教科満点で入学した天才高校生仲野茜(五百城茉央)は、頭が良すぎるせいで“世の中がつまらない”と退屈して生きる意味を見いだせないでいた。入学式当日に学校近くの公園で左腕が切断された女性の遺体が発見され、現場にいた怪しい男(山村隆太)が学校に出入りしている電気店「折下電気商会」店員の黒川悠だと突き止めた茜は黒川を犯人とにらんで接触。すると黒川は犯人だけが分かる心理について語り”犯罪の世界”に魅せられた茜は自らが犯人となって事件を起こしてヒントをばらまいてスリルを楽しもうと決意。石像破壊事件を起こすが…。
天才という事でほぼ笑顔封印のクールな五百城茉央は新鮮だが絵になる美人。永遠の若者然とした佇まいながらもさすがに20周年を越えたflumpool山村隆太はさすがにこうしてみると普通におじさんになったが(暗い役回りでもあるし)、それでもまだまだ元イケメンなイケオジになっていきそう。本当に黒川が犯人なのか、茜がどこまで一線を越えてしまうのかは気になるところ。
2話
石像破壊事件をクラスメイト数名の集団で推理する展開になったが、天才ぶりつつも茜からすれば退屈でまどろっこしい展開が続き、ヒントを出しながら様子を伺っているうちに意外と複雑な事件だった事が判明。石像は3年前に校長(利重剛)の命令で美術部顧問でもある担任(なすび)が作った取り外し可能なダミーにすり替わっていた。校長はこの中に謎の金庫を隠していたらしい。そして美術部の先輩須藤(桑山隆太)は反抗心から美術部の石膏を破壊していた。茜は破壊された美術部の石膏をばらまいて、取り外し可能な石像を移動させ、中の金庫を隠し持っていたという事のようだったが、想定外に須藤は全部自分がやったと自白。茜が須藤にプレッシャーをかけ、校長も焦って須藤に金庫をよこせと迫るが、須藤は石膏破壊以外は知らないので突き飛ばして逃走、校長は勝手に終わったと倒れ込んだまま休職になってしまった。肝心の金庫の中身は興味が無いとして茜が川に投げ捨ててしまったので、結局何も分からないまま終了。
茜が犯人というよりは既に起こっていた出来事を組み合わせて大ごとにした上で自爆させた黒幕っていう感じだろうか。今回は黒川も最後に出てくるだけでそっちの進展はなし。
3話
校内テスト“清爛統一”を利用して人の良心を試す実験をすると黒川に告げる茜。試験が中止になり、男子生徒2名が謎解きに乗り出し、茜がヒントを与えるが犯人として利用した古文の箕輪(おかやまはじめ)のPCから証拠メールを探し出すという役割を果たせないチキンだったため茜が自らPCに向かうハメになる…など予想外はそれくらいで計画通りに進行。箕輪へ共犯メールを送っていた疑いで篠崎(吉名莉瑠)が候補に上がるがこれも茜の自作自演で暴き、このドサクサで小野(花音)が中学時代に試験問題を盗んで売っていたのがバレた事が明らかに。箕輪は学校を去り、試験はやればいいと茜が進言してやることになり、ようやく準備が出来たとほくそ笑む茜は篠崎と追い込まれている北條(つぐみ)に試験データリンクカードを送り付け試そうとして次回へ続く。
今回も裏で動かしてました展開だが、堂々盗聴器を仕掛けて堂々イヤホン入れて聞いていたりもしたが、一応髪の毛がかかってじっとしていれば隠れてはいるが何故か有線式なので首元に流れているコードがチラチラ見えており、箕輪を足止めするために近づいた時とか前に歩いていく風圧だけでもふわっとなって白コード丸見えだったんだけど…。これもスリル狙い?
4話
試験データをばらまいた実験は誰1人閲覧せずに教師に通報したため失敗。落ち込む茜だったが黒川は校長室に仕掛けてあった盗聴器を返すとおままごとだと言い放つ。そんな中、篠崎(吉名莉瑠)が連続殺人犯の正体を知っていると発言、気になる茜だったが篠崎は答えずに去ってしまう。
黒川に気分転換ドライブ誘われた茜は自分が殺されるかもと思いつつ荷台の荷物を気にしながら車に乗り込む。連れて行かれたのは街を見下ろす丘の上で特に何もなかった。しかし帰り際、クラスメイト達からのLINEのやり取り通知が連発されるタイミングで荷台から同じような連発着信音が…。2話で消えた校長が復帰したその日、屋上で片手を切断された篠崎が死体で発見され驚愕して次回へ続く。
黒川の名前も知らずに犯人と決めつけていた茜だったが、今回何も起こらなかった事でもしかして違うかも?と思わせつつ、荷台の着信音(既に篠崎の死体が?)+まさかの篠崎死亡によりまた一気に分からなく…。黒川以外だと新人刑事(濱正悟)くらいしかサイコ化しそうな犯人役いないんだよな。
5話
篠崎が殺されて大騒ぎになる。篠崎が茜の事を調べていたらしい事からクラスメイトに疑われ、警察にも凶器と同じ包丁を購入していた事から疑われた茜だが挑発的な言動で煙に巻く(理解できない展開になった事で茜はだいぶ苛立っている様子)。黒川が自分ではなく何故篠崎を殺したのか分からないと訴える茜だったがそれに答えずに失踪した黒川は後日「ワタシが犯人です」出頭してしまった。
ワタシってお前かよ!
6話
黒川は逮捕されたっきり出番なし。茜は虚無感に襲われていたが、殺された篠崎の家に依原(水野響心)と行くことになり、篠崎の部屋で大量のデータを発見する。依原には父親の会社の不正記録があったところだけを見せていたが実際には学園の詳細な調査データがあり、茜の事も調査され黒川との接触も記録されていてその黒川の調査記録もあった。そこで実家が栃木と知った茜は江藤(樋口幸平)に誘われて断った他校のクイズ研究部との交流会がまさに現地と知って参戦を決め現地へ向かうが…。
ラストでは梶谷(武田梨奈)が見ている茜の記録が2019年当時のものである事が大きく映し出され、作中で描かれている茜を主人公とした物語は2019年である事をよりしっかり明示。実は今までもふいに映り込んでいた日付が全て2019年(令和元年)になっていて、新人の森野(濱正悟)がいる梶谷との警察のシーンは2025年(令和7年)と映し出されていたらしい。そういえば梶谷が学校に来て茜に事情聴取した時には森野がいなかったのはそういうこと(2025年の新人なので2019年には当然いない)。
つまり警察パートと主人公パートで時間軸が違っていたというミスリードであり、2025年に梶谷と森野が捜査している連続殺人事件は全く別のもの。黒川の事を調べた茜がそっちに行ってしまい模倣犯となっているというダークストーリーになるのかどうなるのか。ここに来てけっこう茜の行動がバレているっぽい感じにもなってきて面白くなってきた。
7話
茜は喫茶店の店長に黒川の事を聞くが追い出されてしまう。追いかけてきていた江藤を使って侵入して写真を発見した茜だったが見つかってしまい、店長から聞きだせたのは店長の姪の浦田遼子(佐藤みゆき)と黒川が付き合っていたという事だけ。その姪とは事件の最初の被害者だった。茜は黒川が姪に向けた手紙を盗み出す事には成功。
帰り道、江藤はこれまでの石造破壊やテスト流出の犯人は茜ではないかと問いかけ、調べていた事を告げるが証拠が無いとして茜はミステリアスな態度を崩さない。すると江藤は突如好きだと茜に告白、フラれるとメンタルブレイクしてしまい、相手高校の偉そうな金髪部長とのクイズ対決に瞬殺されてしまう。金髪部長は続く茜との対決で殺人事件の犯人は誰かと茜を犯人扱いして迫ってくるが、逆に茜は金髪部長が高校デビューしようと頑張っていた過去を暴露、一瞬でメンタルブレイクさせて勝利するという後半はシュールなギャグ展開が続いた。
例の手紙の内容を読み始めたところで次回へ続くになってしまったが、現代の警察シーンでは犯人を名乗る人物が訪ねてきた…。
予告の内容からするとこれはまさか親子…。
8話
黒川の2002年当時の手紙を読む茜…という形で黒川の2002年回想でほぼ1話消費。政治家の父の秘書見習いとして息苦しい日々を送っていた黒川は息抜きで来ていた例の喫茶店店主の姪、浦田遼子(佐藤みゆき)に好意を抱いて付き合うようになるが、父親が借金してその肩代わりを店長がしているというワケあり家庭だったために政治家の父は勝手に手切れ金で別れさせようとしてしまう。遼子が妊娠していた事も父親から聞かされた黒川は慌てて駆け付けるが、既に遼子は1人で育てて生きていくと一方的に別れを切り出して去ってしまった。いつか会いたいというのは手紙の内容だった。
喫茶店を再度訪れた茜に店主は黒川が犯人だとは思えないと語り、さらに遼子と黒川の娘の写真を見せてもらう。その写真を見て驚愕した茜。クラスメイトの誰かがその子供であったらしいが名前を変えているらしく顔も映らなかったため誰だか分からないまま、茜がこれ以上調べる気にならなかったとナレーションし、この今までの茜のモノローグは手記を読んでいる茜の声だった事が判明。いかにしてこの後に”私が連続殺人犯になったか”の手記と判明。
そのままストレートに行くと茜が現代で連続殺人犯になった経緯が今後現代に時間軸を移して語られる事になるけどそんなストレートでひねりのない話になるのか(主人公が殺人犯というダークさだけでごり押し)。過去の連続殺人犯も子供が誰かもまだ明らかにしていないのでもうひとひねりあるかどうかでだいぶ変わってくる。
9話
2025年現在、江藤と再会した女(五百城茉央)(少し挙動が異なっていてクールなんだけど今まで見ていた茜ほど達観した感じが無い)はそのまま謎のノートを持って犯人だと名乗って刑事の梶谷に会いに行き、ノートを読ませる。そして当時の事を語りだすが、茜の事について他人のような話しぶり。彼女によれば同窓会に出席した”仲野茜”だったが、黒川がネットミームにされてオモチャにされているのを知るとそれを作ったという学級委員だった北條凛(つぐみ)を殺害。現代の連続殺人は北條凛が最初の被害者で以降黒川をネットミームにした関係者御一行が被害者だったという。
しかし黒川の実刑判決が出て目的を失い分からなくなった”仲野茜”はかつて振る直前の江藤に言われた分からなければ伝えるしかないという言葉を思い出してこれまでの事を詳細に手記に記して江藤に送り付けていた。江藤は手記の中で“仲野茜”と”依原湊”の特徴が逆に書かれている(利き手が逆)事に気づき、“依原湊”にノートを送ったという。女(五百城茉央)=”依原湊”はノートを呼んで”仲野茜”=(水野響心)の犯罪を追体験したと明かす。
つまり1~8話まで見せられていた仲野茜の姿は依原湊がノートの内容を追体験していた映像だったため五百城茉央の姿になっていただけで本当は水野響心だった。2人の姿は逆で実際には水野響心が”仲野茜”、五百城茉央は”依原湊”だった。ここに来て過去のいくつかのシーンの2人の姿が反転。といっても依原湊と茜が行動を共にしたのは6話だけなので2人が同じ画面にいて反転したのは教室にいる時と6話の2人で依原湊が茜になりたいと言ってなってみれば分かるよと言ってたシーンくらい。後は五百城茉央単独か黒川といたシーンが水野響心に入れ替わったくらいか。
そして前回茜がたどり着いた黒川と浦田遼子(佐藤みゆき)との間の子供が依原湊(五百城茉央)だったと判明。さらに6年前の最初の被害者が依原湊(五百城茉央)の母である浦田遼子であり、浦田遼子を殺したのは私だと依原湊(五百城茉央)が告白して次回へ続く。依原湊(五百城茉央)が母を過失で死なせてしまったのを父である黒川がかばい、暴こうとした篠崎(吉名莉瑠)を口封じに殺したということになるか?
という事でまさかの1~8話までは仲野茜(水野響心)の手記の内容を依原湊(五百城茉央)が茜になりきって追体験していたというフェイク映像。手記の中で茜が意図的に黒川の娘である依原湊と特徴を入れ替えて書いていたため御丁寧に茜になりきった湊は追体験世界(?)の中で自分の姿を茜に入れ替えていた…というのはやや強引だが映像で矛盾なくやるには仕方ない。一応、6話での”仲野茜”と”依原湊”との会話(湊が天才の茜になりたいと言った)、7話での”仲野茜”と江藤の会話(分からない事があれば伝えるしかない)がそれぞれきっかけになっていて、恐らく江藤から”依原湊”に手記が渡る事も想定しつつ「”仲野茜”と”依原湊”を入れ替えた内容の手記を江藤に送った」という理由はちゃんとしている。
しかし五百城茉央と水野響心が逆だった…とは…。
10話
依原湊(五百城茉央)は浦田遼子を殺したと告白。黒川の子を妊娠して黒川の元から去った浦田遼子は1人で娘の景を育て、パート勤務の貧乏アパート暮らしながらも小さい頃から熱心に勉強させたおかげで景は成績優秀な子へと成長。偏差値78超の清爛学園への入学を狙える秀才となったが、それ故にバカを見下したり、パート勤務の母をなるべく学校に関わらせないようにするようになり、しまいには「浦田景」のままでは清爛学園受験に不利だとして理論武装で「依原湊」への改名に成功。ここまでは浦田遼子も了承していたが…。合格後の校長との面談で成績No.2(1位は仲野茜)だったと言われて浮かれた直後、母のパート勤務について聞かれた依原湊は激怒。余計な事は言うなと浦田遼子と口論になり、浦田遼子はこんな子に育てたんじゃないと悲観しだしてしまう。浦田遼子がどこかへと電話をかけ始めたので何をしているんだと止めようとした(学校にかけたと思った?)依原湊は浦田遼子にひっぱたかれたので反撃で突飛ばしたらそのままアパート2階から階段を真っ逆さまで転落死。呆然とする依原湊の耳に浦田遼子がかけようとしていた電話の相手の声が微かに聞こえてきた。スマホを見るとそれは黒川だった。黒川に全てを話したところ、すぐに離れろと言われ、戻ってきたら死体は処理されていて翌日片腕を切り取られた猟奇殺人風に遺棄されていた…。
黒川は罪を被るつもりでこんなことをしたのだろうということでそれ以上は説明されず、篠崎の殺害理由については改めて説明されなかった。これは今作がそもそも茜の視点でのノートの内容を湊が追体験しているという設定上、2019年に起きた出来事は茜が把握している内容までしか描写できないという制約によるもの。茜は篠崎が自身の父親だけでなく教師やクラスメイト個人個人の情報を調べさせてまとめていたところまでは実際に篠崎の残していたデータを見て把握したが、見たのは自分と黒川のところ。この時点での茜はまさか依原湊=浦田景、浦田遼子が母、なんて想像もしてないのでその辺のデータは見ていない。見ていれば書いてあったんだろうけど、結局のところ篠崎が依原湊=浦田景、浦田遼子が母、出入りしている黒川との関係をどこまで突き止めて黒川に対してどのようなアクションをしたせいで殺害されたのかは篠崎と黒川しか分からない事なので、ノートには書かれていない。いずれにしてもかなり真相に迫っていたので口封じで殺したという事で推測はできるようにはなっているのでそこまでしか描かなかったという事だろう。4話で茜が不審に思っていた車の荷台からLINE通知音が聞こえたのはマジで篠崎の死体が入っていたという事に…。
そのまま例の丘の上に刑事集団と向かって茜と再会。結局のところ、母を殺害しておきながら依原湊は平然と高校生活を謳歌して6年間過ごしていた事になるし、今回の冒頭高校時代の茜と湊の会話でも湊が平然と「まっとうな人にならなきゃ、お母さんがそう言ってた」と語っていた。この場面では茜がスマホに保存した浦田遼子と景の写真を見てから話しかけに行っているので8話ラストで写真を見た後となり、依原湊が母を殺して父親の黒川が罪を被った辺りまで概ねの真相を把握した後と思われる。その状況で「まっとうな人にならなきゃ、お母さんがそう言ってた」と平然と言ってのける湊の壊れっぷりに茜もこの時点でこれ以上の追求は控えたのだろう…。
現在の茜との会話の中では湊は清爛学園に入って楽しかった最高だったとしながらも分からなくなっていた、引き返せなくなっていたと複雑な心情を告白。一応これで最低限の説明にはなっていたが、理解しがたい領域の思考回路ではある。監督曰く茜が(江藤経由だけど)ノートを湊に渡るように仕向けたのは一緒に罪を告白しようというどこか共鳴を求めての行動でもあったようなので、ノートを読むまでは引き返せない感覚はありつつも割と平然と過ごせていたのかもしれない。Tverで見れる1話見返すと浦田遼子の死体が発見された話題になった際の湊マジで平然としてて「手切られてて怖いよね」、塾の話題になれば「私もそこにしようかな?お母さんに相談しよ~」って昨日殺したばかりでこの発言である。狂気だ…。
最後は茜の逮捕後は描かれず、拘留されている黒川が梶谷に連れられた依原湊とすれ違うシーンが描かれた。依原湊の服装がそのままで連れているのが梶谷で依原湊には手錠も無い状態なので任意同行で事情を聞く段階?いずれにしてもこんな場所で梶谷に連れられている状態の娘(湊)とすれ違った事で黒川は真相が発覚した事を察してすれ違った後にその場で泣き崩れる。同時に死んだ遼子の元に駆け付けて悲しんでいた回想も挟まれた(その後の死体回収からの偽装工作の模様は描かず)。依原湊も振り返ってその様子を見て号泣してそのままTHE END。
全部終わっての感想
最後やや説明不足だったのは否めないし、後味もかなり悪かったものの最低限の説明はされていて極度な矛盾やナニコレ?はなかったとは思う。序盤は退屈でクールな美少女然とした五百城茉央をひたすら見ているだけのPVかとも思ったが、時間軸のズレや演じていた役が逆だったというのは鮮やかに決まっていてお見事。浦田遼子の娘にもたどり着けなかった警察は無能すぎないかとか、浦田景→依原湊への改名簡単すぎんだろとか、依原湊は母死亡後どうやって生活してたのか(黒川が逮捕前に有り金渡しておくなどの援助があったとしてもそこもまたたどり着けない警察無能になってしまう)は…まあ仕方ない。母を殺した依原湊が平然としていた理由も足早ながら一応語られはしたし、茜がそこまで猟奇殺人に行ってしまった理由も黒川をネットミームでオモチャにされた事を知ってタガが外れたという程度で詳しくは本人語ってないので消化不良なところはあるが一応9話までで説明済みではある。もう少し時間があればフォローできた部分もあったかなとは思うけど…。
放送後に制作陣が証言していたところだと、1~8話はノートの追体験なので盗聴含めて茜の視点で把握できている事しか描かれていないという(茜がいないところでの他人同士の会話なんかは知りようがないので出ていない)。同時に読み手のその人のイメージが反映されているので服装は日が変わってもずっと同じ服だったりする演出になっていたという。かなりちゃんと練られていたようだ。という事は盗聴器をイヤホンで聞いていた茜の姿が有線コード見えちゃってるよ!状態だったのもノートには盗聴した音声を聞いていたとしか書いてないので依原湊がイメージしたのが有線だっただけで実際の茜は無線イヤホン使ってて完全に髪の毛で隠せていたかもしれないのか。
それでも乃木坂46の外部仕事としての主演ドラマとしては過去最高に攻めていて投げっぱなしでもない名作になったとは思う。“原案:秋元康”とかだと考察視聴者をあざ笑うような投げっぱなしで終わるのばかりだったし、『量産型』シリーズのような1話完結モノとは違う本格連続ストーリーモノとしては個人的にダントツ最高だったけやき坂46主演の『Re:Mind』と並ぶか越える1作になった。
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