トラックガール 全6話

2023年7月にFOD限定配信、2023年10月11日から水曜24:25~24:55の30分枠で地上波でも放送、BSフジで11月188日から土曜25:00~26:00の30分枠で放送。

2022年より21歳(現在22歳)の「トラックめいめい」として仕事終わりにビールを楽しむ豪快な姿とアイドル的なルックスで人気を集めていた一般人トラックドライバー女性のTwitter(X)が原案。

1話

女性トラックドライバーとして働く鞍手じゅん(遠藤さくら)の仕事ぶりと個性豊かな同僚たち、女性トラックドライバーあるある的な内容を盛り込みながら比較的賑やかな感じで進行。キャラの個性が強く、筋トレ馬鹿な先輩ドライバー桜島(山口智充)、片想い系神経質同僚勘太(望月歩)、最近のドラマにテンプレのようにいるオネェ口調の上司(きょん)、アドリブボケをかましまくる居酒屋店長(くっきー!)…と芸人採用率も高い。最後の飲みのシーンでは最初こそ~っす口調の”鞍手じゅん”だったのに、居酒屋店長が最早完全にくっきー!そのままで執拗な意味不明ボケ芸で絡みまくると完全に遠藤さくらに戻ってしまい控えめな敬語口調に変わってしまう始末。最早店長でも何でもないくっきー!がそのままエンディング曲がいい曲だとかメタネタまで振り回し始めて素で遠藤さくらが困り笑いしているまま終了。それはそれでいいんだけど、本編と関係ないエンディングトークとして普通に区切ってやってくれないものか。くっきー!がアドリブ暴走した様子をカットせずにそのまま垂れ流してしまったみたいでなんだかな。

2話

納品先の担当(池田鉄洋)に娘がTikTokの女性鳶職人の動画を見て憧れて将来なりたいと言っていて困っているので男社会で働く苦労を語ってくれと動画を求められたじゅんだったが応援メッセージを残す。感化された池田鉄洋は娘への歩み寄りの姿勢を見せて…。今回この池田鉄洋と娘のやり取りの終盤が素に戻っての若干アドリブっぽかったような…。

今回はくっきー!は登場せず、エンディングでは友人のミナ(森田想)とのテレビ電話となり、この際にビールをおいしそうに飲む姿を撮影したミナからこういう日常の写真をSNSに上げれば?と提案され、とりあえずじゅんがSNS投稿を開始するという原典「トラックめいめい」の始まりを描いて次回へ続く。

3話

じゅんがトラックに乗り込むとオッサンがいた。悲鳴を上げて驚きながら事務所に逃げ帰るじゅんだったが、転職してきた65歳の新人である古賀(阪田マサノブ)の新人教育をお願いしたいという事だった(慣例でベテランドライバー相手でも新入社員の初回は社員に同乗させる心を開いて打ち解けていったつもりだった様子だが、じゅんは最初の苦手意識が響いて冷たい態度を取っている噛み合ってない感じが味わい深い…。ていうか阪田マサノブって65歳には見えないけどもう定年の役やるくらい年取ってたのかと思ったらまだ還暦にもなってない(58歳)じゃないか。ちょっと年上の役だったのか。

古賀は無事故無違反だったが年齢を理由に現場を降ろされたので転職したと最後に明かすが、じゅんは自分の事を女だと思って下に見るような発言をしたから同じようなものだと古賀の主張を否定。分からなくもないが、寡黙な古賀がだいぶ心開いて理由を明かしたのにちょっと冷たいままだな…。最後の飲みのシーンまで行くとだいぶ打ち解けていたけど。

今回はくっきー!アドリブ芸に遠藤さくらだけでなく(完全に素で笑っちゃってる)阪田マサノブと望月歩も巻き込まれていた。やはりこの芸風ダメだ…。

4話

休日の話。しかし冒頭から事務所コントに始まり、大型免許取得のために出向いた先での教官(六角慎司)は異様なクセ強なマシンガントークでアドリブ芸のように絡みまくり、居酒屋では八嶋智人と田中俊介が絡みまくり、後半は八嶋智人のアドリブ芸でくっきー!相手の時のようにじゅんが素の遠藤さくらに戻ってしまう反応…とアドリブ芸強めの会話ばかりだった。

5話

経費節減の話や納品トラブルを好意で挽回してあげるじゅんに前半を使い、後半は以前にテレビ電話で登場していた地元の友人ミナ(森田想)が上京してきて久々の飲みというストーリーはあるんだけど単発的な話に終始して今回も終了。

6話

同僚の勘太(望月歩)がじゅんへの思いが通じずに悩む模様といつもの仕事風景な感じで最後は全員集合で飲んでおしまい。SNSを始めて投稿するようになったというエピソードも特に進展は無かった。

全部終わっての感想

個性の強い脇役たちやゲスト出演者とアドリブを交えたおとぼけ会話劇を繰り広げるというほぼお笑いシーンを中心に仕事中にトラックドライバーあるある話を盛り込む程度なので物語自体に進展は無くてドラマとしてはほとんど中身が無いので見ている間はそれなりに楽しくても何も残らないやる事のないドラマだったなという…。2,3話と親友が登場した5話辺りは部分的にはまだ中身があったけど、元になっているトラックめいめいをドラマにしようというのがまず無理があったわけで、勝手に恋愛ドラマにするわけにも苦労話にするわけにもいかないし…。SNSが話題になってきたくらいまで描くかと思ったらそれすらやらずに何もなく終わるし。

芸人達のお笑いシーン全カットすれば単発1時間枠で詰め込むだけでも十分どころかトラックドライバーあるあるだけで構成したら平坦なまま30分で終わる内容だった。遠藤さくらは悪くは無かったけど濃い芸人達に押されて素の遠藤さくらに戻ってしまうシーンが散見され、そうなると主人公でもなくなってしまうのでやはり普通にもっと豪快で明るい人がそのまま演じた方が良かったのでは。

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