38th かけがえのないもの
04年6月23日
例によって6月2日から発売延期となった。初にして結果的に生前唯一となったライブツアーが3月~7月まで開催されていてZARD史上唯一ツアー中にリリースされた作品。
かけがえのないもの
作曲:大野愛果、編曲:小林哲
TBS系『恋するハニカミ!』テーマ曲。GIZAで多用されすぎた大野愛果の連投に次ぐ連投で正直こう1つ突き抜けた曲が来なくなった感は当時凄く感じていて今作も当時は普通にいい曲以上ではないかなと最初に思った。編曲の小林哲は完全にGIZA以降のアレンジャーという事もあって派手なアレンジには向かない人のようで基本的に楽器がバンバン鳴るような編曲はしない人だが今回はZARD本来のイメージにあわせようとそれなりにバンドサウンド風打ち込みで頑張っているような感じ。それでも90年代の曲と並べてしまうと地味さは拭えない。ただボーカルの熱量が今作の聞きどころで、特に終盤の英語詞部分での感情の乗ったボーカルは必聴。じっくり聞くと高まっていく感情に確かな熱さを感じる。
発売当時はフツーな1曲だったが、没後は生前唯一のライブツアー時に発表されたという思い出もあってか人気超沸騰。追悼盤、リクエストベストに相次いで収録され、リクエスト盤投票結果ではまさかの投票数3位と凄まじい人気を見せた。
★★★★☆
11thアルバム『君とのDistance』
3rdセレクション『Soffio di bento Best of IZUMI SAKAI Selection』
4thベスト『Request Best~beautiful memory~』
1stBOX『ZARD PREMIUM BOX 1991-2008 Complete Single Collection』
2ndBOX『ZARD SINGLE COLLECTION~20th ANNIVERSARY~』
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~』
C/W 無我夢中
作曲:大野愛果、編曲:nightclubbers
C/Wまで大野愛果を使ったのは初提供の時以来だったが、何と最初からリミックス曲というまさかの展開に。2作連続でのC/Wが大実験曲。ここまで実験されると何の意味があったのかよく分からないし、04年当時こういうサウンドが流行っていた記憶もないが…。GIZAがリミックスにも力を入れていたのでZARDとしてもクラブシーンを視野に入れていたんだろうか。限定で幻のアイテムと化したリミックス作品『Cool City Production vol.6 ZARD ~WHAT RARE TRACKS!~』が出たのもこの頃だし。
異色さの割にはメロディーそのものの印象は薄く、正直今でもあまりちゃんと覚えてない曲の1つだったりする。普通のアレンジにしたらきっとかなり印象変わるんだろうな。
★★☆☆☆
1stBOX『ZARD PREMIUM BOX 1991-2008 Complete Single Collection』
2ndBOX『ZARD SINGLE COLLECTION~20th ANNIVERSARY~』
C/W 永遠(What a beautiful moment TOUR Opening Ver.)
作曲:徳永暁人、編曲:池田大介
サブタイトル通りにライブツアーで使用されたオーケストラインスト。一応作詞の表記もしているのでてっきり歌入りのライブバージョンかと聞いてみればインストだったので少しがっかりした。インストナンバーながら限定でもシークレットでもないため『ZARD SINGLE COLLECTION~20th ANNIVERSARY~』には唯一インスト楽曲として収録されている。しかしサブスク配信ではカットされた。
なおオープニングインストで片づけてしまったのでライブ本編で「永遠」は演奏されていない。生前歌っているライブ映像残しておいてほしかったよ…。
★★★☆☆
1stBOX『ZARD PREMIUM BOX 1991-2008 Complete Single Collection』
2ndBOX『ZARD SINGLE COLLECTION~20th ANNIVERSARY~』
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