広瀬香美 シングルCD無い回顧3+~2012-2024~

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アルペンタイアップがあるので毎年新曲1曲は確約されている中、その発表の場として2007年よりベスト盤が乱発傾向となっていった。2012年のアルバム『And.Love.Again.』の時点で4年ぶりのオリジナルアルバムだったが、オリジナルアルバムもこれが最後となり、以降アルバムは企画作とベスト盤しか出ていない。

20周年に続いて25周年には「ロマンスの神様」のキーを1つ上げたセルフカバーを発表し、ヒット曲のセルフカバーと新曲を収録した『25th プレイリスト』を発表。アルペンも気合を入れてCMをリニューアルし、加藤晴彦から若手新人の永野芽郁を起用し、思いっきりJR SKISKIのCMと同路線でアピールした。しかしこれで力尽きたのかアルペンCMは2017年以降制作されなくなってしまった

新曲確約の場を失い、さらに2018年にはデビュー前後から一緒にやってきてこの時点では事務所社長になっていた平野T.J.ヨーイチと決裂、独立騒動となる。平野T.J.ヨーイチ氏が会見を開いた事で泥沼化しそうだったが程なくして和解。事務所を独立して平野T.J.ヨーイチと離れても同じくデビューからずっと一緒にやってきた音楽プロデューサーの田村充義とビクターとの関係は継続し、不定期ではあるが新曲発表も再開された。

やがて2020年、あの自粛下の環境の中で気分転換として始めた派手な弾き語りパフォーマンスでヒット曲を次々にオリジナリティ溢れるスタイルでカバーするいわゆる「歌ってみた」動画がバズり、再ブレイクの様相を見せ始める。相変わらず新曲が明確にヒットしたというわけではないが、「ロマンスの神様」がTikTokでヒットしたり、TV出演も以前と比べると増加して新たな世代含めた世間にもう1度その存在を示す事には成功したのだった。

2025.1~2新規執筆
シングルCDが無いのでちょっと改題して全曲一挙初公開

Love again

2012年12月5日
From 12thアルバム『And.Love.Again.
編曲:村山晋一郎 Featuring David Sanborn
「アルペン」CMソング。「冬のモチベーション」同様にアルバム『And.Love.Again.』のリード曲として収録。企画作の連発を経て4年ぶりのこのアルバムは90年代以来となるLAレコーディングで現地ミュージシャンを起用しての制作となった。純粋なオリジナルアルバムが今作を最後に制作されなくなってしまったのでオリジナルアルバムリード曲としてのアルペンタイアップパターンはこれが最後。以後は単発での新曲発表が続くので配信かベストの新曲枠となる。

作詞作曲編曲の横に何故か”Featuring David Sanborn”表記があるが、David Sanbornによるアルトサックス演奏が前面にフューチャーされているのが特徴的。アルバム全体に外人バンドのクレジットがあるが今作単体では基本的に打ち込み。その分だけ生のサックス演奏が目立つ。

この年のCMが雪の上の再会、思い出はゲレンデで再び恋になるという内容だったので、楽曲もそれに合わせて別れた相手との時を経ての愛の再燃を歌った内容。流れるようなメロディーで聞きやすい曲だが、元気なわけでも落ち着いているわけでもないものの見事に中間を突き抜けるような曲調。そして全く冬ではなく、再燃しすぎなほどにラブラブ全開な熱い内容の歌詞はちょっとエスカレートしすぎにも思えるが、そういうところも含めて”again”なのだろう。
★★★☆☆
8thベスト『WINTER TOUR 2020 “SING”+Live at Blue Note Tokyo

配信 ストレートに好きと言おう

B00H2DT0K4
2013年12月20日
編曲:tasuku
「アルペン」CMソング。配信シングルとしては初となるC/Wに既出曲や別バージョンではない純粋な新曲「きれいになったら」「サラダだだサラダガール」が収録された3曲入り。何故か表題曲も含めて3曲ともアルバム収録・CD化されずに放置されたままという唯一の完全配信限定シングル。今作よりiTunes限定ではなく、他サイトにも配信されるようになった。ディスコグラフィーにも掲載されている。

タイトル通りにストレートに愛情を伝えまくるラブソング。王道な広瀬香美っぽい元気に突き抜ける曲ではあるので、らしい曲だなというそこそこな印象ではあったんだけど、それ以上ではない感じ。いかんせん配信限定で放置されていたのですっかり聞き返す事がなくなり、久々に聞いたらごっそり忘れてしまっていた…。
★★★☆☆

Snow Fall

2014年12月3日
From 6thベスト『Winter High!!~Best Of Kohmi’s Party~
編曲:tasuku
「アルペン」CMソング。オリジナルアルバムが制作されなくなり、ほぼ毎年のように趣向を変えたベスト乱発期に突入。代わりにベスト盤には必ず初出の新曲が収録されるようになった。この年はアップテンポな曲縛りでのベスト盤『Winter High!!~Best Of Kohmi’s Party~』をリリースしてその中に新曲として収録。2020年のツアーセットリストに入っていたため『WINTER TOUR 2020 “SING”』にも収録された。

時流に合わせたようなEDMっぽい電子サウンド交じりのウィンターソング。季節感皆無でラブラブ要素だけが強くなりすぎていた「Love again」「ストレートに好きと言おう」に対して久々にアルペンタイアップに“冬”要素が戻り、アレンジ面でも流行りに寄せて全体にアップデートされた感じ。ここ数年の新曲の中ではらしさだけではなく、進化も感じさせる。今回もラブラブソングではあるが、一応冬の曲にするだけでやはり少し印象が変わる。
★★★☆☆
8thベスト『WINTER TOUR 2020 “SING”+Live at Blue Note Tokyo

出会いの奇跡を大切に

2016年10月12日
編曲:安部潤
「アルペン」CMソング。2015-2016シーズンに使用されていたが2015年はCD発売が無く、配信でもリリースせずに未発売のまま1年放置され、翌2016年、新録音含むこの時点での「ロマンスの神様」全バージョンをまとめた配信シングル『ロマンスの神様』の中に1曲だけ別の曲だがアンサーソングであるという事で今作をねじ込む形で配信された。同年の『25th プレイリスト』には未収録で、2019年の『THE BEST “1992-2018″』でようやく初CD化となるなど、何かと遅らせられがちな1曲。

「ロマンスの神様」続編というこれ以上の無い特徴があるのだから単曲配信か過去曲とのバンドルで配信で出しても良かったようには思うが…まあ歌詞が続編なだけで全く別の曲。サビ頭のBoy Meets Girl、Fall In Loveの歌詞はそのまま使用されているが、メロディーも全く別物。歌詞以外に続編の要素は無く、ポップだけど比較的淡々と落ち着いて進行するので20年後何もかも環境も変わったと言えばそうなのかもしれないが…。そもそも1993年の曲なんだから2013年にやるなら分かるが、2015年に約20年後ってちょっと雑なんだよなぁ…。たぶん2013年に「ロマンスの神様」から20年経ったっていう意識がなくて過ぎ去ってから気づいたんだと思う。
★★★☆☆
7thベスト『THE BEST “1992-2018″+”雪” Set List Non-Stop Mix

青い冬ハジマレ

2016年11月2日
from 13th(25周年記念)アルバム『25th プレイリスト
編曲:宗本康兵
「アルペン」CMソング。前述のように「出会いの奇跡を大切に」は去年のCMソングであり、「ロマンスの神様 2016」と同時使用されていたのは新曲である今作であった。既にそもそもアルペンのCMってどこで流れてんの?90年代と違ってもう全く見かけないんですけど?状態が続いており、CMの維持が限界を迎えたためか、翌年以降CMは制作されなくなってしまったため、これがアルペンCM最終シーズンとなった。

この年は長年の加藤晴彦を外して若手の永野芽郁を起用するなどテコ入れしようとしていた形跡もあり、今作が青なのは永野芽郁起用によって青春を打ち出したため。CMのキャッチも「青い冬、はじまる」であった。2012-2013シーズンより東日本地域ではJR SKI SKIで青春を打ち出したCMで若手を毎年起用して派手に盛り上げて曲もヒットするようになってきていたため、明らかな後追いであった。2年後に朝ドラ主演になった永野芽郁をまだブレイク前に起用した先見の明はあったものの、この時点では旬な若手を起用していたJR SKI SKIに対して無名若手という感じで格落ち感は否めなかった…。

とはいえCMのコンセプトを一新して気合が入っていたのは事実だろう。25周年、「ロマンスの神様 2016」に負けない曲という事で気合が入っていたと思われ、疾走感のある近年の中でも1つ抜けた存在感の渾身の1曲を書き上げた印象ではある。しっかりゲレンデにも合わせてきているし、冬の女王ここにありを感じる貫禄の25周年記念ソング
★★★★☆
7thベスト『THE BEST “1992-2018″+”雪” Set List Non-Stop Mix
8thベスト『WINTER TOUR 2020 “SING”+Live at Blue Note Tokyo
9thベスト『Kohmi30th』初回限定盤BOX SET

ALPEN MEDLEY90’s

2016年11月2日
from 13th(25周年記念)アルバム『25th プレイリスト
編曲:中西亮輔
90年代のアルペンCMソング全曲(「ロマンスの神様」「幸せをつかみたい」「ゲレンデがとけるほど恋したい」「Dear…again」「真冬の帰り道」「promise」「ピアニシモ」「ストロボ」「I Wish」「恋のベスト10」)のサビを新録音したサビメドレー曲。90年代なので同じシーズンではあっても年明け2000年使用の「BEGIN~いくつもの冬を越えて~」は対象外。冒頭の「ロマンスの神様」は1サビのみだが、「恋のベスト10」の後にもう1度「ロマンスの神様」に戻って今度は1コーラス+ラストサビで締めとなる。原曲通りのテンポに合わせると中盤以降のアップテンポとバラードの落差が激しくなるためか、バラード曲はどれもアップテンポ化。それだけではなく「ストロボ」は逆にちょっと遅かったりも。

「More More Love Winters」とは異なり、リミックス加工ではなく、サビのみを新録音ボーカルで繋いでいるので次から次へと90年代ヒット曲が25周年時点の最新の感覚で聞けるのはなかなか楽しい。唯一気になるのはこのアルバム「ロマンスの神様2016」も収録されている上、前の曲が「ロマンスの神様2016」という配置なので、今聞いたばかりの「ロマンスの神様」のサビを直後にもう1回聞かされた挙句に最後も繰り返しで聞かされることになり、さすがにちょっとくどく感じてしまうところはある。またこの後には何故かKARAOKEも収録(メインボーカルのみ抜いてコーラス残しのオケ)。このサビメドレーを歌ってくれ!という事なのだろうか。25周年アルバムの締めがメドレーのカラオケって。

このシーズンがアルペンCM最終回になるのが分かっていれば90’sではなく、総まとめの「ALL ALPEN MEDLEY」になっていたりもしたのだろうか。00年代以降も含めるとなかなかカオスなメドレーになっていたと思うだけにやってみてほしかった(「More More Love Winters」をどう扱うんだというのもある)。
★★★★☆

歌いたいわ

2019年1月23日
From 7thベスト『THE BEST “1992-2018″+”雪” Set List Non-Stop Mix
編曲:宗本康兵
2017年よりアルペンのCMが作られなくなり自然消滅。新曲を制作するきっかけであり要であったアルペンCM消失の影響は大きく、ライブ活動は続いていたが2017~2018年と丸2年新曲リリースが無かった。その間である2018年5月28日突如として事務所移籍を発表。しかし即座に5月31日に前事務所が無許可であると声明を発表し、「広瀬香美」の芸名使用禁止を訴えて出た事でトラブルが発覚した。前事務所の平野T.J.ヨーイチ社長が表に出てきて事情を説明する事態となった。それによれば近年ヒットも無くコンサートも埋まらず危機感を感じて「私が采配を振るえば返り咲ける」として2月に事務所と音楽学校の代表を代わってほしいと要求したそうで、平野氏は1年間任せるからそれで上向きになれば交代すると妥協案を出したが、本人は代表の実印と会社登記の変更を「気持ちの問題」として強く要求したため決裂、弁護士を通しての話し合いへ移行した末に一方的に独立宣言されてしまったと会見で語った。平野氏は初期から関わっていた人物で1stアルバムでは一部演奏者としてもクレジットにも登場し、主に90年代のLAレコーディング部分の筆頭スタッフとしてクレジットされていて以降はSpecial Thanks枠を経てオフィスサーティー事務所社長(2010年前後からと思われる。2009,2010年作品のクレジットが手元に無いので確認できていないが2008年の『Making My Life Better』まではクレジットが無く、2011年の『SINGLE COLLECTION』にはオフィスサーティーのプロデューサーとしてクレジットされている)となった縁の深い人物であった。平野氏は「代表の座にしがみつくつもりはない」とも語りつつ、芸名使用禁止を宣言したのは再度話し合いをしたいのと親心からであるとして、免許の更新の仕方も分からない、病院で薬も受け取れないほどの世間知らずである事やわがまま放題でマネージャーが28人も交代した事を暴露した。一方で広瀬香美は一切の反論はせずに粛々と新公式サイト(現公式サイト)を立ち上げて新たな活動の準備を進め(元々この時期はライブもしていないので表立った活動は無い)、8月末に和解条件非公開ながらも和解を発表して事態は収束。しかし音楽学校は閉校となった。

音楽面でのプロデューサーはデビュー当時から田村充義で田村氏との関係は現在でも良好(今もプロデュース継続、20周年時は一緒にWeb特番で思い出を語っていたり30周年の『Kohmi30th』でも初回盤冊子でオリジナルアルバムを振り返る対談も行っているが、初期の頃は反発しまくって衝突が多かった事は2人とも揃って認めている)で、この騒動の影響もなくビクターとの契約も継続した。しかしベスト盤乱発の流れは変わらず、年明け1月には『SINGLE COLLECTION』とほとんど同じような内容のシングルを網羅した『THE BEST “1992-2018″+”雪” Set List Non-Stop Mix』を新たに発売。そこに収録された新曲が今作となる。

ストレートに歌いたいという歌への情熱をそのまま曲にしたという珍しくパーソナルな思いを全開にしたバラード調に始まってから華やかなサウンドになっていくポップナンバー。やはり長い付き合いだった平野氏の元を去って自身の力で歩いていこうと決意するに至る中で思うところはあったと思われ、それが創作的なラブソングといういつものスタイルではない真の思いを伝えるようなシンガー広瀬香美の決意表明の1曲になったのではないかなと思う。

一応近年の代表的な1曲として扱われており、発表以降続く2作のベストアルバムでも選曲されていて3作連続収録となっている。
★★★☆☆
8thベスト『WINTER TOUR 2020 “SING”+Live at Blue Note Tokyo
9thベスト『Kohmi30th』初回限定盤BOX SET

冬はフェスティバル

2019年11月27日
From 8thベスト『WINTER TOUR 2020 “SING”+Live at Blue Note Tokyo
編曲:tasuku
1月のベスト盤に続いて同年11月にはまたベスト盤『WINTER TOUR 2020 “SING”+Live at Blue Note Tokyo』を発売。一応趣向は変えており、前ベストではDJ和のノンストップミックスとしてDISC-3に収録していたその年開催されるツアーのセットリストを事前公開でそのまま発売するというのを、今度はメイン企画の2枚組ベストとして実施+最新ライブアルバムという構成。その中で唯一の新曲として収録された。

「スノーリゾート 2019-2020」タイアップソング。ここに来て新たな冬タイアップを獲得。ざっくりしすぎててどこで使われているタイアップなのか分から初のアルペン以外の冬タイアップとなった。フェスティバルとかカーニバルと歌っているほどお祭りな感じではなく、割とミドルくらいのテンポで少し落ち着いても聞こえるが普通にいい曲なポップソング。ツアーのセットリストという都合上、いつものように新曲を1曲目とか終盤に置くという事をせずDISC-2の4曲目という何でもないところで突然出てくるので例年より埋もれがちになってしまったところはある。

今作までは新たな試みというとこのツアーのセットリストを先に発表してMIX CDやベスト盤にしてしまうというただベスト盤乱発になっただけで正直返り咲きどこか先行き不安過ぎる活動方針だったが…同年12月YouTubeチャンネルを開設。当初は割と真面目な内容で出演した番組のレポートやツアーグッズの紹介を行ったり、音楽学校をやっていた経緯から音楽レッスンを連続更新していてひっそりしていたが、自粛世界に突入していく中で2020年3月に「歌ってみた」動画の投稿を開始。ピアノ弾き語りなのにやたら大きな動きで叩くように演奏したり、自由にアレンジしまくって楽しそうに歌う破天荒な姿が暗い自粛ムーブの中で一際輝きを放ち、話題を呼ぶようになり再ブレイク。売上は正直あまり伸びなかったがメディア露出が増加したり、あちこち呼ばれる機会も増え、TiKtokにもしっかり参入して2022年の「ロマンスの神様」のTikTok内でのバズりにもしっかり御本人として乗っかり、平野氏に言い放ったという”返り咲き”を本当に有言実行してみせたのだった
★★★☆☆

配信 君にセレナーデ

B09PH8V99P
2022年1月15日(配信)
編曲:幕須介人
Instrumentalとのバンドル配信。満を持して発売した『歌ってみた 歌われてみた』が思ったほど売れず67位に終わったりもしたが、メディア出演は増え、タイアップ依頼も来るようになったのか、今作はテレビ東京系「ウィンタースポーツ2022」テーマ曲=実質北京オリンピックのテレ東テーマ曲というかつてないタイアップを獲得した。

久々のザ・バラードなバラード。オリンピックタイアップ用としても盤石の1作ではあったけど…ただでさえ誰が見ているんだというテレビ東京のオリンピックテーマ曲という各局テーマ曲の中で最も埋もれる立ち位置でバラードは難しい…。
★★★☆☆
9thベスト『Kohmi30th

配信 Venus Line

B09VYK97CW
2022年4月6日(配信)
編曲:幕須介人
アニメ『BIRDIE WING -Golf Girls’ Story-』OP。これまた再ブレイクの効果か今度はアニメ主題歌タイアップが舞い込んだ。近年多かった冬の元気な新曲と同じような系統のキャッチーなナンバーだが、春に新曲がリリースされたのは初期以来なので新鮮味はあった。
★★★☆☆
9thベスト『Kohmi30th

配信 プレミアムワールド

B0BLMT1MKM
2022年11月23日(配信)
編曲:伊藤賢
30周年ベスト『Kohmi30th』に収録される新曲の先行配信…だったはずが、何故か本人をリアル再現した謎の顔マスクが制作され、ジャケットに使用されるばかりか、なんと年末の歌番組には往年のヒット曲とセットで終始この顔マスク片手に今作も披露して衝撃の無表情顔面マスクインパクトパフォーマンスを繰り広げて、強烈な爪跡を残した。ほぼ終始4人が出続けているMVもやべぇ…。この顔面で表情が作れるのは当然この顔面の持ち主である本人だけで他は表情固定なのが怖すぎる。『Kohmi30th』は売り方があまりにもあんまり(3枚組仕様の初回盤が1万円、通常盤は1枚だけ、初回盤にさらにアナログ盤もつけた限定盤を予約販売したが全く売れなかったのか期間延長する始末)でコケてしまい、今作もヒットに繋がるというより唖然・茫然・衝撃・笑撃などただただ記憶にだけ残る感じだったように思う。ただ無風で忘れ去られるのではなく、健在っぷりと30周年は確かに示せた。

視覚的なインパクトが強すぎるが楽曲自体もかなり攻めており初のラップにも挑んだ挑戦作。ストレートにK-POPのイメージに挑んだ感じもあり、実際に冒頭の英語詞では“KJ POP”と言っている。好きか嫌いかというと好みの路線ではないが、好き嫌いを抜きにして視覚と聴覚をどっちも強烈に勝手に浸食してくる怪作
★☆★(バ)
9thベスト『Kohmi30th

配信 Hello you,Hello me

2024年6月16日(配信)
作詞:広瀬香美,岡田マリア
2024年7月13,14日に開催された株式会社JVCケンウッドが主催する新体感バーチャルライブ「MAGICL JUKEBOX」のために書き下ろしたテーマソング。作詞のみ珍しく共作になっている。編曲は公開情報が見当たらない。あちらの文化に合わせて“KohmiP”を名乗り、バーチャルアバター“香美2号ちゃん”として自らも参加、さらにおめがシスターズのおめがレイ、おめがリオ、朝ノ瑠璃、MaiR、銀河アリス、根間うい、黒杜えれん、波澄りおという人気VTuberが大挙して参加している。”香美2号ちゃん”らしき声もチラホラ単独で聞こえるが、他のキャラっぽい声も単独で歌っており、基本的には集団で合唱していて明るいアンセム感のある1曲。独立前だったら音楽学校の生徒たち(広瀬香美合唱団)を参加させていたような方向性でもある。
★★★☆☆

配信 Hello you, Hello me(香美2号ちゃんVer.)

2024年7月24日(配信)
「MAGICL JUKEBOX」終了後に改めて配信されたバーチャルアバター“香美2号ちゃん”単独バージョン。つまりVTuber集団が参加していない事実上広瀬香美ソロバージョンである。合唱前提のようなパートもあったので、単独だとまた少し味わいが異なる。みんなで歌っていた時はみんなのテーマ曲という感じだったのが、ソロで歌うと紛れもなく広瀬香美の曲になるのだから声が強い。2番のラップっぽいパートがネイティブな発音によりまるで違う空気になるし、ちょっと海外っぽい。
★★★☆☆

配信 ラーメン地球号

2024年6月26日(配信)
NHK「みんなのうた」。そのまんまラーメンをテーマにした広瀬香美らしいぶっ飛んだノリのキッズソング。子供心には耳に残りそうだが、幼児、そんなにラーメン好きか?という根本的な疑問と一般リスナーが聞くにはさすがにノリがキッズソング過ぎて子供がいる家庭以外で普通に聞くのはしんどい。

2024年は結果的に夏に新曲がリリースされるのみでウィンターシーズン(2025年年明けの冬ツアー)に向けての新曲は無かった。
★★★☆☆

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