19th ジョバイロ/DON’T CALL ME CRAZY
2005年11月16日
早くも2度目の両A面シングルで、今回も“ダブルフェイスシングル”と銘打たれた。前回同様にak.homma曲を1曲目、メンバー曲を2曲目に配置。初動は10.2万枚と再び巻き返したが嵐「WISH」と3週目の修二と彰「青春アミーゴ」に及ばず初登場3位。累計は19万枚。両A面で底上げしているのもあるが、メンバー作でストーンと売上が半減近く落ちて、ak.homma作だと好調で売上を戻すというパターンが交互に続くというあからさまな結果が連続した。さすがにここまであからさまだと会社側は当然ak.homma曲をA面に要求するだろうし、しかしそろそろak.hommaから離れて自立していきたいし、さらにこのパターンでもジリ貧傾向だしでけっこう難しい時期だったんじゃないかと思う。
今作より通常のアルバムサイズジャケットになった。
ジョバイロ
作詞:新藤晴一、作曲:ak.homma、編曲:ak.homma,Porno Graffitti
ドラマ『今夜ひとりのベッドで』主題歌。ドラマには本木雅弘、瀬戸朝香、奥菜恵、要潤らが出演していたが、MVには袴田吉彦と野波真帆が出演していてメンバーは出てこない。大人の恋愛ドラマだったのでそれに合わせてこれまでよりも大人っぽいラテンナンバー。ここぞというタイミングでの必殺ラテンチューンでしかも大人仕様にアップデートという前作とは打って変わって30代少し大人になったポルノグラフィティの進化を見せた名曲。正直もう少しヒットするんじゃないかとも思ったが、ファンが固定化していく中で自作とak.hommaで売上を行ったり来たりしている間にライトリスナーに継続して聞く習慣が無くなってボロボロこぼれ落ちて行ってしまったところはあるか。
必殺技のようになっていたak.hommaによるラテンチューンは結果的に今作が最後。実はそんなに得意ではなかったのか、これ以上のものが作れないので回避するようになったのかは不明だがこの路線が”いつものポルノグラフィティ”と言われる前に代表曲イメージのまま撤退したような形になった。もう少しやってもよかったんじゃないかと思われるくらいが良かったのかもしれない。
★★★★☆
6thアルバム『m-CABI』
4thベスト『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary”ALL TIME SINGLES”』
6thベスト『ポルノグラフィティ全書~ALL TIME SINGLES~』
DON’T CALL ME CRAZY
作詞作曲:新藤晴一、編曲:ak.homma,Porno Graffitti
ダイハツ「ムーヴカスタム」CMソング。「ネオメロドラマティック」が1~4月まで使用され、半年弱空けて9月~年内まで使用された。やたらとド派手なロックナンバー。演奏がとにかく派手な上、サビ終わりにはデスボイスのような声(歌詞では()表記のコーラス的な扱い)も入っていたりとハード方面に振り切っている珍しい曲でこれがよく両A面とはいえシングルになったなと…。サビだけは一定のキャッチーさがあるのでその辺りでCMソングとして採用されたりシングルになったりする機会に恵まれたのかもしれないが…。ak.hommaでは出てこない側面ではあるし攻めの姿勢としては抜群だけど、曲順がバラされている『m-CABI』『BEST JOKER』はともかく、ベスト盤で聞くと「ジョバイロ」「ハネウマライダー」に挟まれるので御乱心みたいな…。
★★★☆☆
6thアルバム『m-CABI』
4thベスト『PORNO GRAFFITTI BEST JOKER』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary”ALL TIME SINGLES”』
6thベスト『ポルノグラフィティ全書~ALL TIME SINGLES~』
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