2nd 白いカイト
1995年7月3日
作詞:KATE、作曲:小林武史、編曲:小林武史 & MY LITTLE LOVER
作詞作曲編曲:小林武史(1stアルバム以降表記変更)
1曲+instrumental versionでC/W無しで発売された(当時の定価で700円)。前作が初めてトップ10入り(8位)した翌週11位だった週に初登場20位、前作が最高7位を記録した週に17位に浮上するも23位→24位→31位と緩やかに下降、このまま下がっていくかと思いきや20位→17位と来て8週目に14位に浮上、この週に次回作が初登場2位を記録。次回作の大ヒットに引っ張られて16位→14位→12位→11位→12位→14位→19位とトップ10目前で刻みまくるロングヒットとなった。結局トップ10入りならず最高11位、しかもその後はこれまで刻んでいたのが嘘のようにわずか3週で100位圏外になってしまい18週ランクインで売上51.7万枚。前後の大ヒットに挟まれて地味な売上となってしまったものの初登場20位、最高11位からのロングヒットでの50万枚突破で存在感は発揮した。2021年夏にはサントリーチューハイのCMソングに起用された。
前後の大ヒットに挟まれて地味な立ち位置になってしまいそうだが根強い人気があり、この曲を好きだという人はけっこう多くて感覚的にだけど「Man & Woman」よりも人気があるような気がする。恋のタイトロープとか宇宙とダンスとか随所で正直イマイチ意味が分からない部分もあるんだけどトータルで青い夏空を想起させ、どこかここではない遠い夏の日を思い出すようなそんなノスタルジックさも感じさせる。まさにエヴァーグリーンな名作。前作では小林武史の担当領域の音ばかりメインで鳴っていてギター藤井謙二のお飾り感がハンパ無く、今作でも曲中の大半で他の音に埋もれていてやはり目立たない時間の方が多いものの、イントロで刻むエレキギターや間奏ソロで存在感を発揮。以降随所で目立つプレイを聞かせるようになり、欠かせない存在となった(脱退した後のギターがポッカリ抜け落ちた感は思った以上にとてつもなかった)。
『evergreen』にAlbum Version表記があるが他の曲のように分かりやすい違いが無く、各楽器の音のバランスを調整した(ミックスをちょっといじった)程度っぽい。かなり微細なプロ感覚での変更と思われ、聞き分けは至難でわざわざ8センチCDを探してきて歴代音源と聞き比べてみたが…ほ と ん ど 全 部 同 じ な ん だ が … ?
いやシングルには何か違いがあるはず…と注意深く聞いてみたところ、ベースの音が『evergreen』ではわずかに強いか。なんとなくシングルとアルバムは響きが少し違う。ただベスト盤以降ではリマスター効果だけでシングルなのかアルバムなのかもうさっぱり分からなくなる。リスナーの間でも『Singles』以降はシングルバージョン(のリマスター)という判断と(Wikipediaはこっちのようだ)、シングルはシングルのみでベスト盤は全てAlbum Version(のリマスター)と判断しているリスナーもいるようでどっちが正解か分からない(そもそも指摘している人が極端に少ない。明確に違う「ALICE」でさえそんなに多くないんだから今作くらいだと研究しているファンもほとんどいないのかも…)。ベースの感じだとシングルだけ弱くて後は同じに聞こえるけど…あまりに些細過ぎて何度か聞いていたら分からなくなってくるレベル。『Singles』のリマスターの時点でだいぶ音圧が変わっててそれだけでもう違いが分からなくなるし、1995年当時はミックス作業を要したけど、00年代になる頃にはもうリマスター技術だけで調整できる程度の些細な音のバランス違いだったのではないかと思う。
なお『evergreen+』のリプロデュースもパッと聞きほとんど同じだが、イントロ部分のドラムからちょっと違う事が分かる。
★★★★☆
1stアルバム『evergreen』(Album Version)
1stベスト『Singles』
アコースティックセルフカバーアルバム『organic』(セルフカバー)
6thアルバム『akko』リクエストベスト付DISC-2
3rdベスト『Best Collection~15th Anniversary Box~』『Best Collection~Complete Best~』
2nd配信限定アコースティックセルフカバーアルバム『acoakko gift』(セルフカバー/2度目)
9thアルバム『re:evergreen』DISC-2『evergreen+』(リプロデュース)
コメント