3rd Hello,Again〜昔からある場所〜

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3rd Hello,Again〜昔からある場所〜

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1995年8月21日
作詞:KATE、作曲:藤井謙二 & 小林武史、編曲:小林武史 & MY LITTLE LOVER
作詞:小林武史、作曲:藤井謙二 & 小林武史、編曲:小林武史(1stアルバム以降表記変更)

日本テレビ系ドラマ『終らない夏』主題歌。初動だけで22万枚叩き出して初登場2位を記録(よりによって同じ小林武史プロデュース&トイズファクトリーのMr.Children「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」が3週連続1位だった)、5位→2位と推移した後に4,5週目で2週連続1位となった。10週連続トップ10入り、23週ランクインで184.9万枚という驚異的な売上を記録、最大のヒット作となった。この勢いでリリースされた12月の1stアルバム『evergreen』は今作のさらに100万枚プラスの280万枚という空前の大ヒットを記録。

AKKOと藤井謙二の2人組としては今作が最終作。1stアルバムでは小林武史のメンバー正式加入に伴い、KATE名義が破棄され、小林武史単独に修正された。また小林武史 & MY LITTLE LOVERでは二重表記になってしまうため編曲も小林武史単独に変更となった。いや消すのそっち(MY LITTLE LOVER)かよ、編曲:MY LITTLE LOVERにするんじゃないのかよ!と思わなくもないが、自分がメンバーに入って自分で作詞作曲編曲全部1人でやってるんだからこれでいいだろうという小林判断?小林武史が完全提供した曲に歌とギターを入れているだけなのが実態だったが、メンバーも制作に参加している事をアピールするための戦略的というか気を遣ったようなクレジットだったという事か。そう考えると”編曲:サザンオールスターズ”の実態が”桑田佳祐&片山敦夫ほか”でメンバーは呼ばれた時しかレコーディングにすら参加していないのが最早公然の事実となっている中でも気を遣ってバンド名義のクレジットを続ける桑田佳祐はなんだかんだバンドマンなんだなと思ふ。なお藤井謙二が今作の作曲に参加しているのは事実で後年も最初に藤井が持ってきた曲は難解だった事と小林武史が手を入れたというような事を小林武史の証言として『Singles』のライナーに掲載している。表記変更後も藤井の名前が一貫して先になっているのもそういった経緯だからだろう。

ポップス史上最高峰の名曲。30年経過してこの曲自体が最早”昔からある場所”の領域となっているが、前作以上のエヴァーグリーンさで当時聞いても今聞いても“昔からある場所”を感じるというか…基本的には過去へと思いを寄せている歌詞なんだけど主人公は今もちゃんと生きていて、振り返っているだけではない。誰もがどこか部分的に共鳴できるような普遍性の高さがあると思う。またアレンジの完璧さよ…。なんとストリングス未使用。印象的なギターリフとバンドサウンドを軸にサウンドを構築しており、ストリングスで盛大に盛り上げなくてもスケールの大きな曲は作れるというのを小林武史がとうの昔に証明していた…という事実は2000年代以降の小林武史のピアノまみれ/ストリングスばかりで知られる作風とは一線を画す。アレンジに名前は無いが作曲者として先に名前の挙げられている藤井謙二のギターが重要な役割を占めているのは間違いない。この3人だったから生まれた奇跡の名曲。フォーエバー。

JUJUはシングルとして、絢香もアルバムでカバーしており、そちらの方がオーソドックスなストバラ、歌も遥かに上手い。しかしそうではないのだ。ストリングス使って優雅にしたり、圧倒的な歌唱力で歌い上げれば素晴らしいというわけではないんだ、違う違うそうじゃ・そうじゃなぁぅい(別の意味で違)、とカバーを聞くと思う。

organic』、『acoakko debut』(『acoakko』)にそれぞれ別のアコースティックセルフカバーが存在する。いずれもスローテンポになったり、アレンジが変わると普通の名曲になってしまいオリジナルの圧倒的な名曲オーラは減退する印象。『evergreen+』では他の曲に比べると若干音のバランスが変わったくらいで明確な違いはあまりない。やはりいじるところがあまりなかったのかなと。
∞★★★★★∞
1stアルバム『evergreen
1stベスト『Singles
1stアコースティックセルフカバーアルバム『organic』(セルフカバー)
6thアルバム『akko』リクエストベスト付DISC-2
3rdベスト『Best Collection~15th Anniversary Box~』『Best Collection~Complete Best~
1st配信限定アコースティックセルフカバーアルバム『acoakko』(セルフカバー)
2ndアコースティックセルフカバーアルバム『acoakko debut』(『acoakko』収録Ver.)
9thアルバム『re:evergreen』DISC-2『evergreen+』(リプロデュース)
22ndシングル『音のない世界/時のベル』C/W(acoakko Live ver./)
2017年配信シングル(acoakko ver./『acoakko』収録Ver.にベースとストリングスを追加録音)

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