6th 一雫
02年7月17日
タイアップを受けて次のシングル『証』のリリースを中止・延期して先に今作が発売される事になった。しかしタイアップ先映画の公開に合わせる必要もあってかこれまでで最長ブランクの前作から5ヶ月開くことになった。この時点で既に『証』は完成していたとされる。今作には初回特典も無い。
3rdより続いていた帯が無いと背文字が無くなるCD-Rのような薄型ケースは今作が最後となった。
一雫
作詞:町田紀彦、作曲:羽岡佳、編曲:長岡成貢
CGアニメ映画「アイス・エイジ」日本語版主題歌。
このタイアップが急に決まったため、急遽こっちを映画公開に合わせて「証」より先に発売する事になり、初のロックチューン「証」のリリースに野望を燃やしていたメンバーは落胆が大きく、バラード続きの展開になって不満だったという。帯には”ピュアーな気持ちを伝えたい!ZONEが再び切ない感動をお届けします”と売り文句が書かれていたがこの”再び”とは前年夏の「secret base~君がくれたもの~」に続いて今年の夏はこの曲で…という事だったのだろうか。今作は初めてピュアな女の子の初恋のような感情を表現した曲でちょっと意味合いも違うような気がするんだけど…。
女の子らしい曲だったためか、普段とはパート分けが異なり、Aメロはユニゾン、Bメロやサビの一部、ラストサビ部分などソロパートは全てMAIKO1人に割り振られ、初のMAIKOメイン曲となった。これはシングルA面では唯一。元々ZONEは全員が通しでレコーディングしてプロデューサーが全部聞いて割り振りを判断していたそうで、今作ではMAIKO1択となったようだ。実際今作でのMAIKOはこれまでや「JET」等で聞かせていたボーカルより明らかに進化・覚醒した癒し系の魅力を発揮しており、これがMAIKOのZONE時代のボーカルの魅力にして武器となった。いきなりソロパートが無くなったMIYUはちょっとショックは受けていたようだが(『ここから』にて言葉を選びながらも語っている)、この優しい曲調においては当時のMAIKOがベストだったと思う。
ただTV出演等でわざわざ立ち位置を変えなかったのでそのままMIYUがセンター、カメラワークも当然中央のMIYUを中心に映していたがソロを歌っているのはMAIKOなのでなんか変な感じにも見えた。
TAKAYO脱退後のライブではMAIKOのソロパートはそのままにユニゾンで歌っていたAメロはMIYUのソロになった。またサビではMIZUHOは歌っているがTOMOKAは終始歌わずに演奏に専念していた。
何故かジャケットでは4人全員がくしゅくしゅ濡れ髪姿となっていて特にMIYUが誰だか分からない事になっているが、これはジャケット限定でMVでは全員清楚な白衣装、黒髪ストレートの美少女スタイルで登場している。バンド演奏シーンは無くサビ部分でTAKAYOのみがアコースティックギターを演奏している。このMVには元々タイアップ先映画『アイス・エイジ』の劇中映像が使用され、随所に映画のカットが組み込まれていたのだが、版権の関係なのかDVD化された際には全て消されている。また2番Aメロ付近で4人それぞれが画面半分の何もない壁を眺めているようなカットがあるが、これも元々は映画の映像がそこに張り付けられていてメンバーはその映像を見守っている風の演出だったが、DVD化で削除されてしまっているのでなんか壁を見ている…?という謎カットになってしまった。
★★★★☆
2ndアルバム『O』
1stベスト『E~Complete A side Singles~』
トリビュート+3rdベスト『ZONEトリビュート~君がくれたもの~』DISC-2(期間限定生産盤)-original best side-
C/W 一緒にいたかった
作詞作曲:櫻井真一、編曲:高橋KATSU
ミディアム合唱系バラード。ライブではラスト付近の定番曲として初ツアーから一貫して扱われた人気作で『ura E』投票でも堂々1位を獲得した。ラスト付近の大団円っぽい曲調ではあるんだけど「一緒にいたかった」という切なさも含んでおり、これがそのまま解散ライブでも本編最終曲を飾ったのは未練残りまくりで正直辛かった。まだやってないしまさかこの最終盤でやるのか?いややれないだろ未練残しすぎだろ…と思いながら見ていたらストレートにやっちゃうし…。この思い出のせいか、いい曲なんだけどわざわざ投票とかで選べないんだよな。
★★★☆☆
2ndベスト『ura E~Complete B side Melodies~』
トリビュート+3rdベスト『ZONEトリビュート~君がくれたもの~』DISC-2(期間限定生産盤)-original best side-
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