33rd ワンモアタイム
2011年9月21日
作詞作曲:岡野昭仁、編曲:田中ユウスケ,近藤隆史,Porno Graffitti
前作を最後にアレンジからもak.hommaが「EXIT」でEXIT完全撤退して新たなアレンジャーと組むようになった。“本間昭光”名義では制作には関与しないがプロデューサーとしては残る形がアルバムまでは続いた。田村充義は引き続きプロデューサーとして関与している。今作では一旦1種発売に戻っているが、1種発売は今作が最後となった。
日本テレビ系列放送情報番組『スッキリ!!』2011年9月度エンディング。2001年の911の時も多くのミュージシャンが無力さを痛感していたが(ポルノグラフィティの場合は3rdアルバムにその影響が出ている)、自国での東日本大震災での甚大な被害は直接的な震災による被害が無かった地域でも電力不足に伴う節電要請という形で日本全体の生活に影響。ライブで多大な電力を使うという理由からライブの自粛が相次ぐ事態となり、開催しても派手な演出が控えられるなど質素なステージが展開した(特にJニーズ社が節電ライブ自粛を率先してやっていた印象で下半期には他のJニーズも通常ライブを再開する中でSMAPだけは最後までライブを回避して年末のイベントしかやらなかったりした)。
今作は無力さを痛感したメンバーがそれでも未来へ向かうために何ができるかを真剣に模索して作り上げた渾身の1曲。ポジティブソングという括りではあるが、「君は100%」のポップさとは一線を画す。切実で祈りにも似た力強いアップナンバー。かつてない勢いの強さに加えて新アレンジャーと組んだことによるBrand Newな感じ(?)のヒリヒリした電子サウンド感もあって突き抜けた1曲になった。というか今作を聞いて”編曲:ak.homma,Porno Graffitti”って思ってた以上にマンネリ化しつつあったんだなと改めて思ってしまうほど今作は新たな1歩になったと思う。
残念ながらヒットの記録は残っていないが、当サイト年末投票ではこの時点で通常だと数人程度なところにいつもより票が入って年間7位となっており、同じように感じた読者もいたようだった。
★★★★☆
9thアルバム『PANORAMA PORNO』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary”ALL TIME SINGLES”』
6thベスト『ポルノグラフィティ全書~ALL TIME SINGLES~』
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