8th あいのうた
99年7月28日
8センチCDでは最終作。再度の「雷波少年」関連企画タイアップ。ここまでは日テレや番組との関係が継続していたが、3月から始まっていた彼らに続く第2弾Bluem of Youthが盛り上がっていき、Bluemの企画成功時の応援に駆け付ける等はあったが番組との繋がりは今作を最後にほぼ無くなった。それどころか日テレとの関係もスッパリと消え去った。
ジャケットには老夫婦の顔のドアップを起用。タイトルとSomething ELseの表記はあるものの誰のCDなのか分からないような仕上がりになっている。裏ジャケでは向き合う老夫婦の後ろに3人が映っている。さすがに20年以上が経過して2人とも存命ではないと思われるが、「あいのうた」の人生の終着(付近)点としては秀逸なジャケットだったのかもしれない。
初動は前作とほぼ変わらず初登場10位。そこから伸びずに前作の半分程度の売上となった。トップ10ヒットは今作が最後。
今作の後は翌年2月までリリースが途絶えたが、年末には紅白歌合戦へ出演した。
あいのうた
作詞作曲:今井千尋、編曲:森俊之
「雷波少年」の遊園地プロデュース企画の第1弾として行われたルナパーク’99 雷波少年的遊園地企画「後ろ楽しいガーデン」テーマソング。98年に本家の『進ぬ!電波少年』で猿岩石、ドロンズに続くヒッチハイク企画第3弾を若手俳優伊藤高史と即席コンピ朋友を組んで達成したチューヤン出演の企画で、チューヤンが後楽園遊園地を「後ろ楽しいガーデン」と呼んでいた事からこのタイトルになっている。要するに後楽園遊園地(今は東京ドームシティアトラクションズ)のイベント「ルナパーク」をチューヤン(と番組)がプロデュースするという企画であった。
…らしいのだが番組はすっかり見ていなかった。今作からシングルは買おうと思って、普通にSomething ELseの新曲として聞いたのでタイアップの印象も全くない。むしろ真心ドストレートな愛を歌うこの曲、遊園地のアトラクションには合っていないのでは…。
前2作ではアコースティックを生かしつつ打ち込みのサウンドも生かしていたが、今作は弾き語りをバンドサウンドでシンプルに味付けしたような地に足のついたような素朴な味わい。これまで失恋未練ばかりだったのもあるが、前向きに愛を伝えようとする真心系の楽曲として素晴らしいと思う。
クレジットによればシングルA面で今井がベースを弾いたのはこの曲が初。この後2作でまたスタジオミュージシャンが担当したが「びいだま」からはアレンジャーの打ち込み処理になった時以外はほぼ全曲自分で弾くようになった。気合が入っていたのかは分からないがベース音がけっこう強めにミックスされている印象。
★★★★★
2ndアルバム『ギターマン』
1stベスト『TICKET』
2ndベスト『ゴールデン☆ベスト Something ELse』
C/W 花火が消えるまで
作詞作曲:今井千尋、編曲:深沼元昭
シンプルなバラードナンバー。アコースティックで静かに始まるがサビではどっしりとしたバンドサウンドで盛り上がる。この曲の内容のような思い出は全くないが、『あいのうた』と並んで中学時代の夏の風景を思い出す1曲である。
★★★★☆
アルバム未収録
コメント