10th Same Side

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10th Same Side

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95年12月4日
10ヶ月ぶりのシングル。『PIECE OF MY SOUL』と初の全国ツアー「LIVE-JUNK #2 PIECE OF MY SOUL」からも7,8ヶ月ぶりとなった。結果的にアルバムもツアーもこれが最後だったので今作と次回作はオリジナルアルバム未収録のままとなった。また今作より曲提供もアレンジャー起用も無い完全自作へ移行した。

ツアーやアルバムからも半年以上開いた上に大幅に路線変更したため、最高初動を記録した前作から半減以上の大幅ダウンとなる初動12万まで低下、それでも初登場2位となったが2週目には16位まで落として100位以内には9週ランクイン。累計でも23万枚と前作初動を下回り、一気にファン離れが加速した。

Same Side

作詞:上杉昇、作曲:上杉昇・柴崎浩、編曲:WANDS
柴崎の作曲はC/Wとアルバムでは既に定着していたが何気にシングルA面は初採用。編曲WANDS名義もこれまで「星のない空の下で」「Just a Lonely Boy」しか無かった。

『PIECE OF MY SOUL』よりもさらに激重ダークなサウンドで、アコースティックギターで静かに歌われる平メロから一転してサビでは激しい爆音と激しい発声による物凄い迫力はひたすら圧巻。当初『BEST OF WANDS HISTORY』で00年頃に聴いた時はうるさいだけで全く良さが分からなかったが、大学受験期が迫る鬱屈とした状況の中で徐々にこのヘビーさがクセになってきて気がついたらけっこう好きな1曲になった。

最早キーボードはほとんど聞こえず平メロで薄くかかっているのが聞こえる程度だが、そんな薄い存在感にも関わらずシンセサイザーとしてDIMENSION小野塚晃がサポート参加している事になっており、木村氏の蚊帳の外っぷりもけっこう半端ない。PVでは木村氏もたたきつけるようにキーボードを弾いているがそれがどの音なのかよく分からな…。

『WANDS BEST~HISTORICAL BEST ALBUM~』ではミックス変更によりボーカルがより前に浮き出ているが、サビの爆音サウンドはぎゅっと固めて後方に押しやられたかのようになっていて違和感がすさまじい。この処置は「もっと強く~」でのギター消去と並ぶB社の二大悪行脱退した2人へのの嫌がらせとして捉えられて当時のファンの反感を買い、その矛先はWANDSの名前を継承した3期にも向けられる事となった。

上杉自身はこの曲が今の原点であるという考えを持っているようで後に自身が世に出たデビュー曲「寂しさは秋の色」と共にソロ名義でのカバーアルバムでもこの曲を取り上げている。そちらのバージョンも今作とは異なるがロックでカッコいい。
★★★★☆
2ndベスト『WANDS BEST~HISTORICAL BEST ALBUM~』(リミックス)
3rdベスト『BEST OF WANDS HISTORY
4thベスト『complete of WANDS at the BEING studio
5thベスト『BEST OF BEST 1000 WANDS
上杉昇 カバーアルバム『SPOILS』(ソロでセルフカバー)

Same Side
WANDS

SAME SIDE
上杉昇

C/W Sleeping Fish

作詞:上杉昇、作曲:柴崎浩、編曲:WANDS
あっさりした小品のような抑えめながらも生音志向の強いロックナンバー。“ひかりと影はとても交われなかった”と歌うサビなどもうポップには回帰しないという宣言に受け取れる。今作はシングル盤に演奏クレジットがあり、ベースも柴崎が担当している事が判明しているが、目立った鍵盤系の出番はなく…。
★★★☆☆
アルバム未収録

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