12th 卒業

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12th 卒業

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04年2月4日
TAKAYO脱退を受けて新メンバーにインディーズデビュー前のメンバーで、チュエル’sやソロ活動をしていた同じ事務所のTOMOKAが加入。TOMOKAはMAIKO、MIZUHOと同い年。これでMIYUのみ3人より2つ下という年齢構成になった。TOMOKAはピアノは少し弾けたがギターは演奏できなかったため猛練習する事になったという。

初回盤はメンバー個別+4人のカレンダーカード5種のうち1種封入セーラー服姿のメンバープロフィールと全身写真、片面はおまけのようなカレンダー3ヵ月分が極小に記載され大半がアップのメンバー写真であった。今作でついにMIYUを引き当てたが新メンバーのTOMOKAメチャメチャかわいくね?と盛り上がっていたのでそんなに喜びが大きくなか

何故か帯には“新世紀ZONE始動!!”と書かれていた。そもそも新世紀直後に(01年2月)にデビューしたばかりなのに新世紀ZONEって何…?と戸惑うが、これは新生ZONEと言いたかったと思われ、次回作では新生ZONE第2弾と銘打たれていたので勢い余って誤植してしまっていたのかもしれない。

卒業

作詞作曲:町田紀彦、編曲:ha-j
POWERFUL!POP!CUTE!とも銘打たれていたが、TOMOKAが非常にアイドル的なルックスだった事もあり、よりアイドル方面を打ち出した方向性となった。衣装や持っている楽器までなんだかポップ&キュートで統一されていた。いきなりライブをやれないのでまず1月にマスコミ向けにお披露目イベントを着物で神社で行い、その後今作の販促イベントとして豆まきイベントを行って一般初お披露目とバンドとしてというよりアイドル的なイベントが続いた。

楽曲自体はパンクの勢いを加味したような早いテンポのロックナンバー。ギターがとにかく素早いダウンストロークをし続けなければならないため、コードを押さえるよりもダウン弾き連打は相当きつかったのではないかと思う。ノリが良くロック調ではあるが同時にポップな感じが強いのは曲自体がキャッチーなのとリズム隊の音がけっこう軽めなのもあるかも。最終曲のロックバンド感全開の「笑顔日和」なんかと比べるとなんか重さが足りなくね?という感覚にはなる。

ボーカル編成はいきなりTOMOKAメイン。Aメロは全部TOMOKAのソロパート。それ以外では冒頭と最後サビのバンドが止まる部分でMIYUがソロ歌唱している。この2人の声を聞くと分かるように曲によっては差が出るが(ロック系だとTOMOKAの声はもっとドスの聞いた感じになる)、こういうポップス路線で明るい曲だと2人の歌声は非常に似通った響きに聞こえる。よく聞けばわかるが、どっちだっけ?となる瞬間が出てくる。TAKAYOとMIYUはだいぶ違っていたので、この点においてMIYUとTOMOKAでメインボーカル2人の声質が似ているため全体のバランスが前より悪くなったとするプロ声質判断士のファンとかもけっこう語っていたのを記憶している。

TOMOKAがギター練習中なので演奏するのはかなり厳しかったようで、一応比較的簡単そうなギターソロになっていたとはいえ担当はいきなりTOMOKA。MVでも当時のTVでも明らかにこのギターソロの演奏をまだちゃんと習得できていない感丸出しで横揺れしながら弾くという謎のパフォーマンスになっていた。

そしてこれが伝説の“MステMIZUHO指揮棒事件”を生んだ。冒頭MIYUソロ部分では3人が卒業証書をエアーで受け取る振付、イントロやアウトロではバンドル時代を思わせるような軽いステップを交えつつもあくまで演奏するフリをしていた(TOMOKAの手が止まり気味だったけど)。ところが間奏ギターソロ部分で普通にドラムが続いているのにMIZUHOが演奏を放棄してスティックで指揮を取り始め、お茶の間に衝撃映像を提供。そのまま間奏開けのMIYUソロパートの演奏が無いところでは謎のラジオ体操を披露した(この部分は演奏がない)。たまたま一緒に見ていたカーネル・S・マルオ氏が放った「やっぱ弾けないんじゃん」が一般視聴者代表の言葉だったと思う。先のたまアリでのビートルズカバーの生演奏など実際に演奏できるんだぞと言うのも草の根的に見せてじわじわ評価を高めていてもMステ1発でやっぱ演奏できないと思われてしまう。決定打だった。

当時ファンの間でも批判の声がかなり上がっていた。今にして思えばこれが新リーダーとして張り切っていたMIZUHOにショックを与え、脱退(というか引退)への遠因になっているんじゃないかとも思うが…指揮するの考えたのとかMIZUHOだと思うし。今作での一連のパフォーマンスは番組によって対応が異なり、他の歌番組でもMステ同様の指揮棒をやったところもあったがMステに続いて放送された「ポップジャム」や「CDTV」ではMIZUHOの演奏放棄指揮パフォーマンス部分のみ封印してそれ以外の振付をやる形に変更されていた。その後に開催されたアルバム「N」購入者抽選イベントでは指揮棒パフォを披露した。

その後の夏のツアー以降は一転して生演奏で披露するようになり、あの指揮も謎の体操も全てのパフォーマンスが幻となり消滅した。間奏のギターソロもTOMOKAがしっかり演奏していたが、逆に演奏集中になった事でMVでも見れるあのギターソロに合わせてユラユラ横揺れする動きも無くなった

そもそも次の「太陽のKiss」ではMIYUがリードギターとなりイントロやソロも全部MIYU、「glory colors~風のトビラ~」はTOMOKAはキーボードでMIYUが単独ギターという基本編成で最終作である「笑顔日和」までTOMOKAにリードギターは与えられなかった(旧作の演奏ではリードギターも一部あったのでそっちの習得を優先していたと思われる)。全く弾けなかった1番最初の今作で何故いきなりTOMOKAにギターソロなんていう編成にしたのだろうか…。このくらいは夏までに弾けるようになってねという課題的なパート割だったのだろうか。

アルバム『N』収録時は冒頭の学校を思わせるチャイムなどのSEが長くなっているが演奏自体は同じ。
★★★☆☆
3rdアルバム『N』(イントロ前のSEが違う)
1stベスト『E~Complete A side Singles~
トリビュート+3rdベスト『ZONEトリビュート~君がくれたもの~』DISC-2(期間限定生産盤)-original best side-

C/W アルバム

作詞作曲:町田紀彦、編曲:石塚知生
TOMOKA不参加、MIYU、MAIKO、MIZUHOの3人でのソロ回し歌唱。公式に明言されていないがTAKAYOに捧げるバラードといった解釈が一般的でそれゆえにファン人気は比較的高かったようだ。個人的にはあまり印象に残っておらず普通のバラードだなぁと。

『ura E』でランクインしたほか、”10年後の8月”でも2日目のアンコールで披露(カラオケ歌唱)、”NANIKA?”ツアーではアコースティックコーナーで披露されるなど何気に扱いは良い。
★★★☆☆
2ndベスト『ura E~Complete B side Melodies~

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