2nd 大爆発NO.1

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2nd 大爆発NO.1

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01年5月23日
デビュー作から3ヶ月、メンバーが進級・進学して中1(MIYU)、中3(MAIKO、MIZUHO)、高1(TAKAYO)となった。見事にコケてしまい初登場33位売上1.2万枚は最低売上となった。

1番売れなかった反動か、2011年の再結成発表時に旧作需要が増した際には今作だけ一時的に中古品薄となり数千円のプレミア価格にまで跳ね上がっている時期があった。

大爆発NO.1

作詞:和田勝彦、作曲:和田克比古、編曲:CHOKKAKU
チュエル’sの作編曲をしていた和田克彦、今作の和田勝彦、和田克比古と名前の漢字表記が全部違うが他で見かけないし恐らく全員同一人物でランタイム関係者だったのではないかと思う。

完全にソニーに用意されてやらされていた前作とは路線は似ているが事務所サイドが用意した曲からメンバーの意向も受けて楽曲がチョイスされており、MV等様々な場面でのメンバーのアイデアも取り入れられて制作が進められた。バンドルというスタイルも自分たちのものとして引き寄せ、例えば前作では楽器があるのが邪魔でちゃんと踊れないという不満を抱いていたのが楽器があるのを生かした踊りをやるという満足いく形でパフォーマンスを仕上げるなど、やらされて始まったバンドル路線を早くも前向きに取り入れて表現する柔軟性を見せた1曲。

苦いデビューとなった反動もあってか、メンバー4人が1番好きな曲だと『ここから』でも公言。バンドルZONEの代表的な1作となった。前作同様に演奏習得後も今作は演奏せずにオケを流して楽器を使って踊るというスタイルで最後まで披露され続けた。ただしパフォーマンスがはじけていたのはやはり無邪気かつガムシャラで怖いもの知らずだった最初期がピークで、前作に続く『ポップジャム』出演時とか唖然とするような楽器オモチャ扱いに加えてステージに寝転がるわの無鉄砲っぷりで若干その場が凍り付いているようにも見えた。解散ライブでも変わらぬはじけっぷりではあったが、さすがに当時よりは落ち着いていたし、”10年後の8月”以降では封印され披露される事は無かった。メンバーみんな好きな曲ではあるが当時の年齢だからこそという側面も強く、長くやり続けられるノリでは無かったかなとも思う。

はじけたパフォーマンスがインパクトではあるが、曲も割と凝ってて意外と出だしはしっとり聞かせる雰囲気になっていたり構成が複雑だったり、演奏はしていないがちゃんとロックバンドしていたりと聞きどころは多い。ほぼ全パートサビのようでもあるが、A→B→C→Aとサビに行かずに1番が終了、続けてB→C→A→サビ→サビ→間奏→A→サビ→B→Bと展開していく。意外とサビが来ない上に、最初のサビは2ブロックあるのに最後のサビは1ブロックで終わってしまう上、最も繰り返すBメロに戻り、最後のラララパートもBメロ。珍しい構成だ。

MVではビートルズをパロディしてみたものの、遊びすぎて別物になったようなはじけた代物。今回は楽器から一斉に手を離したり、後ろの2人がなんか色々小ネタを挟んでいたりとやりたい放題。立ち位置をMIZUHO以外3人前に並んでいた前作から、MAIKOが1歩後ろに下がることでMIZUHOと一緒に小ネタパフォーマンスを色々やれるようにしたようだ。

メンバーは楽しかったようだが、個人的にはやりすぎてて正直引いてしまい、曲自体もあまり好きな曲ではなかった。実際ファンの間でもそこまで人気の高い曲ではなかったようで、メンバーとファンの意識の温度差が最も強い曲だったと思う。ただ久々に聞いたら当時の年齢でしか出せなかったような若さ溢れる勢いが妙にまぶしく、しかも意外と曲もちゃんとしていて改めて個人的に再評価な1曲になった。
★★★★☆
1stアルバム『Z
1stベスト『E~Complete A side Singles~
トリビュート+3rdベスト『ZONEトリビュート~君がくれたもの~』DISC-2(期間限定生産盤)-original best side-

C/W メイク・ユア・ムーヴ~行動を起こせ~

作詞:小野美智子、作曲:井上ヨシマサ、編曲:虎じろう
虎じろう=デビュー前からZONEの楽器指導、トレーナーをしていた川上シゲ宮永治郎の共同名義のペンネーム。虎じろう名義では続く「secret base~君がくれたもの~」の編曲も担当している。実際にCD音源の演奏をしていてバンドしているのは彼らスタジオミュージシャンなので自らアレンジして演奏しているならそりゃぁバンド感出るわなぁ…。

ZONEですZONEですZONEです…といきなり低音連呼してアピールしまくるなど若干ふざけている部分もあるが、一昔前のようなちょいレトロ感もあるストレートなロックナンバー。どうせ演奏してないのだからもっとなんちゃってバンドサウンドみたいなアレンジでも問題ないだろうに(初期TOKIOみたいな)、思いのほか硬派にロックバンドスタイルで制作されているところがけっこうマジだなと。実際1stツアー、2ndツアーでは生演奏で披露されていたらしい。
★★★☆☆
アルバム未収録

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