5th 夢ノカケラ…

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5th 夢ノカケラ…

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02年2月14日
1stアルバム『Z』と同時発売。ミニアルバムにして2100円に押さえたアルバムだったが結局今作と一緒に買うと3150円でアルバム1枚買うのと同じであった。

再びバンド路線へ戻って「secret base~君がくれたもの~」のアンサーソングという触れ込みで、紅白出演後ブレイクの熱が冷めないタイミングでリリースした事もあって以前のWhiteberryのような失速を回避、初登場3位を記録して前作を上回る売上を記録。自身3番ヒット作。今作以降3位が定位置となり、7万~15万未満のヒットを連発して人気が安定した。

初回盤はアナザージャケットThe Live Ver.メンバー個別4種のうち1種封入。ライブ時の演奏しているメンバー個別写真で、引き当てたのはMAIKOMIYU来い!MIZUHOでもいいよ!まあMAIKOでも…TAKAYO2連続は無いっしょ!と思いながら買って帰ってきたらMAIKOだったという当時の引きの弱さは察してほし

またアルバム『Z』との同時購入特典で店舗にてブックレットと同サイズのフォトブックがもらえた。

夢ノカケラ…

作詞:千空,n.machida、作曲:町田紀彦、編曲:虎じろう
ハウス食品「フルーチェ」CMソング。メンバーも出演していてこれを機にフルーチェのCMには03年まで連続出演した。今作の使用期間終了後はオリジナルのフルーチェCMソング(未音源化)もいくつか作られていて、メンバーが歌いながらPRするというCMも季節や商品に応じて複数制作された。

当初「secret base~君がくれたもの~」のアンサーソングという位置づけで発表され、作中では「君がくれたもの」を連呼しながら「君がくれたもの」が何だったのかを改めて考えていく内容になっている。…が、主題は大人になっていく過程での思春期の葛藤であり、この点が当時のメンバーの心情にジャストフィット。当時早くも活動に疲れて辞めたいと考えたMAIKOやMIZUHOには特に歌詞が深く刺さったと後に振り返っていた。「secret base~君がくれたもの~」があくまで物語であったのに対して、今作は同世代の心情に突き刺さっていく内容のため、メンバーにとっては続編やアンサーソングではなく、別物という意識が強かったようだ。『ここから』インタビュー時には既に全員がアンサーソングという形で売り出されたけど少し違うと捉えている様子で、あくまで当時はアンサーソング扱いだったというニュアンスで処理していた。

実際アンサーソングとして捉えると「君がくれたもの」を連呼しすぎだし、「君がくれたもの」に気を取られるより主題である大人に近づいて夢を失っていく葛藤の方に焦点を当てて聞いた方が確かにしっくりくる。なんならむしろこれは「僕が今失ったと感じているもの」であって過去君といた時の無垢だった頃の自分=「君がくれたもの」としている感じなのでそれ最早”君”関係なくない?という勢い。個人的にもう少し後になってそういう事だったのかもしれないと響いた1曲。

楽器編成は「secret base~君がくれたもの~」と全く同じ。楽器自体も同じものらしく、TAKAYOのアコースティックギターだけ半音下げチューニングコードを抑えやすくしているのも同じ理由らしい。また最後演奏が終了してキーボードの音色だけになるAメロに戻るMIYUのソロパートではMIZUHOがドラムセット後ろにあるキーボードを演奏するというパフォーマンスがあった。TV出演やMVで当時この形で披露していた。MVでは冒頭に演奏シーンが無いので出てこないがTV出演時は冒頭でもキーボードを弾いていた。ただ歌っているのはMIYUなのでMIYUにカメラが寄っている事が多く、番組によってはキーボード弾いているMIZUHOが映っていなかった…なんてことも。

MIZUHOはちゃんとこのパートの演奏をできるくらいには弾けるようだったが、結局パフォーマンス披露時の大半がアテブリのTV出演ばかりだったので、実際に演奏した事があったのかどうかは不明。あったとしたら02年の1stツアー時だけだったと思われる。それ以降のライブではAlbum Version、アコースティックバージョン、パンクバージョンなど別アレンジでしか披露していないはず。

アコースティックバージョンというのは03年ツアー「ZONE TOUR ASTRO GIRL 2003~夏だぁ!ZONEだぁ!全員集合~」で事務所ランタイムのアコースティックデュオ鈴の音をバックに披露したというもの。パンクバージョンというのはTOMOKA加入後の04年ツアー「ZONE SUMMER LIVE 2004 ガッツン!といっきまSHOW!!」のうち3本だけライブハウスで行ったLIVE HOUSE SPECIAL限定で披露されたといういずれも幻のアレンジで聞いたことが無い。

映像化されているものでは解散ライブ、”10年後の8月”、”2人になりましたけど…NANIKA?”と3本全部Album Versionなのでシングルバージョンでのライブ映像が残されていないばかりか、シングルバージョンでの演奏自体ほぼしていないっぽい。

サビのボーカルが掛け合いになっていて3人以上いる時は2人以上が”君がくれたもの”を歌って、それに続く部分を順番にソロで回していくというボーカルリレーをすることが出来たが、”2人になりましたけど…NANIKA?”の時はMAIKOが”君がくれたもの”をひたすら連呼し、MIYUがそれに続くパートを全部1人で歌うという編成になりさすがにかなり寂しかった。

MVでは「secret base」に出演した転校しちゃった方の少年(事務所内のBON’Zメンバーであり、後にメジャーデビューもしたが売れずにアルバムも出せないままに契約切れで解散)が出演。わずか半年でかなり成長した。MIYUによれば「secret base」撮影時は自分の方が背が高かったのにこの時にはもう抜かれていたという。
★★★☆☆
2ndアルバム『O』(Album Version)
1stベスト『E~Complete A side Singles~

C/W JET

作詞作曲:小幡英之、編曲:宮永治郎
MIZUHOとMAIKOがボーカルという珍しい1曲。2人の若さあふれるボーカルといい、ポップロックで前向きな曲調といい、元気でいい曲だと思うのだが、曲数が少なかったこの後の1stツアーでも未披露(未披露だったの季節外れの「ボクはサンタ」とこの曲だけ)。ライブ映えしそうなのにライブで1度もやらないまま封印曲のようになってしまったが、後に2人とも『ここから』個別インタビュー内でこの曲についてライターが聞いてもこの曲への言及を回避しており、MIZUHOとMAIKOの意向で無かった事にした事が伺える。確かにMIYU、TAKAYOのボーカルに比べると拙さはあり、後の2人のソロ曲と比べても歌い方も定まってない感じはある。それゆえに未熟さが恥ずかしくなって封印扱いにしたと思われるがそれでもメンバー全員普通に歌えるわけだし、そんなに否定するほど悪くはなかったと思う。

ただサビでけっこうドラムを刻むので歌いながら演奏するのは難しそうで、ライブでの使いどころが難しい曲ではあったかも。MIZUHOとMAIKOが2人だけで出てくるようなコーナーってのも無かったし。

一方でファン人気は高く、封印された事で逆にファンが奮起したのか、『ura E』投票では13位となり、アルバム初収録を果たした。
★★★☆☆
2ndベスト『ura E~Complete B side Melodies~

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