18thSg JUST ONE

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18thSg JUST ONE

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1999年7月23日
今作より完全自作セルフプロデュースへ移行。表題曲でも作詞作曲だけでなく、編曲もDEEN名義となり、ビーイングのプロデュース体制から抜け出した。ジャケットは池森単独、裏ジャケには4人が写っている。1998年を最後にMステに呼ばれなくなり、前作ではまだNHK「ポップジャム」にかろうじて呼ばれていたが、今作からはゴールデン枠の主要音楽番組にはほとんど呼ばれなくなってしまった。これも相まって世間的には一気にDEENってまだいるの?と言われるような状況になってしまった。初登場19位から4週ランクインで累計は4.3万枚。

『’need love』でのレコーディングスタジオやエンジニアのクレジットから1999年いっぱい(4人組だった時まで)まではこれまでと同じビーイングのスタジオで制作を進めていたものと思われる。

JUST ONE

作詞作曲:池森秀一、編曲:DEEN
シャープカラーFAX「彩遊記」CMソング。初の完全自作表題曲。ビーイング系バンドではこれがなかなか実現しなかったり、自作で充実し始めた頃には終わりが近くて安定しなかったりで、自作で独立を果たすというのは感慨深いものがあった。この1999年の終わり頃にはFIELD OF VIEWにもハマって、一気にビーイングという集団の事を知るようになったので発売直後にレンタルして来た時はまだあまり感慨はなかったかもしれないがすぐにシングル表題曲でついに編曲:DEENになるのって凄くね?と思うようになった記憶。

『The DAY』では3人のメンバーに作曲を任せていたので15thC/W「go with you」以来となる池森作曲でもあったが1stシングルC/Wから作詞作曲をしていた池森単独作詞作曲がついにA面採用というのは感慨深い。しかも趣味系の黒森ナンバーではなく、これぞDEENというようなバラードナンバーで真っ向勝負という展開が熱い。R&Bシンガーを目指していた池森秀一ではなく、この曲はDEENの池森秀一が作曲を手掛けた感があり、セルフプロデュースの始まりとしてもふさわしい1曲になった。第2のデビュー曲とも言えるのではないかと思う。

『’need love』に1曲ごとの演奏クレジットが記載されたため、今作のベースは少なくとも『’need love』収録のBreak 4 StyleではBreak2からライブサポートをしている宮野和也である事が判明している(アルバムでは池田大介が参加してストリングスが加わっているが基本的にシングルに追加録音した形でベースはそのままと思われるが確証はない)。宮野和也がレコーディング参加している事が確認できる楽曲としては今作が最古になるはず(Break4 styleのクレジットではあるけど)。

1番はアコースティックサウンドで進行、2番からドラムとエレキギターも入るがまだ本格的にバンドインせずに抑えた進行から2番のサビ直前から本格的にバンドイン、大サビも含めて一気に熱いバンド演奏で盛り上がっていくというこれまでのバラードパターン以上に緩急のついた4人のバンド演奏はここに来て最高潮に達した。技術的にどうかというのは分からないが、この曲と次の「MY LOVE」の宇津本直紀のドラムプレイは本当に素晴らしかったと思う。次回作と並んで最高傑作

シングル発売後のBreak4で散々演奏されたためか収録されたアルバム『’need love』を引っ提げてのBreak5では「MY LOVE」共々演奏されず、声変わり前のライブはBreak4のみで映像は横浜アリーナのものしか残されていない。キー下げ以降、今作は歌いにくいのかあまりライブで披露されていない。2004年のBreak9、2007年の47ツアー(アコースティック)で演奏したのは映像化されていないので、2008年武道館でのメドレーでの披露が横浜アリーナの次の映像・音源となる。これが…キー下げになるとけっこう別物感が強く出てしまい、原曲のような歌い上げっぷり、力強さが全く出ない暗めかつとにかく歌いにくそうなバラードになってしまうというのは予想外だった。しかもキー下げても変なメロディー改変したり、裏声連発するし…。こうなってしまうと重要な第2のデビュー曲のような立ち位置ながらあまり披露されなくなったのは納得してしまうところもある。2020年Break20では原曲キー復活で演奏しているが、調子が上がった中でも何故か微妙に歌いにくそうでやはりサビの一部で裏声を使用…と他の曲ほどの感動的な原曲復活感が無かったような印象。何故なのか。当時の声、当時の歌い方がベストだったのだろうか。
★★★★★
4thアルバム『‘need love』(Break 4 Style)
2nd(1stバラード)ベスト『Ballads in Blue The greatest hits of DEEN
5thベスト『PERFECT SINGLES+
1stライブアルバム『DEEN at 武道館~15th Anniversary Greatest Singles Live~』(武道館 Special Ballad Medley、2008年武道館ライブ)
6thベスト『DEENAGE MEMORY
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~

C/W Burning my soul

作詞:池森秀一、作曲:山根公路&宇津本直紀、編曲:DEEN
日比谷シャンテ夏のバザールCMソング。東京地区で7月中旬からOAされていたという公式サイトの記述があるが記憶にないぞ…。ラテン風味のやけに情熱的でノリのいい楽曲。ストレートにロックバンド感を押し出したサウンドが続いていた中で今作のドラムの音色は打ち込みっぽいダンスサウンドのような音色になっている。3人になってからはラテン系のノリも珍しくなくなり、アルバムに1曲はラテン系っぽいノリのいい曲を入れたり、DEENといえばラテンとか言いだしたりとかしているが当時は異色だったし、戸惑った。4人時代のDEENではかなり浮いた立ち位置の方向性だと思う。歌詞は自らを鼓舞するような応援ソングで文字通りに熱く魂を燃え上がらせるような1曲。

ラテン・ダンス系のノリは2010年代のアンチエイジング、ダンシング路線にハマったのか、ライブでは「JUST ONE」より扱いが良い。発売当時のライブ映像としては1999年横浜アリーナDVD化の際の追加収録2曲のうちの1曲として収録。4人時代の唯一の映像となる。この時は2番終わり~ラストサビの間の間奏部分を引き延ばしてイントロやアウトロで出てくるラーララーパートを持ってきて観客との大合唱を繰り広げていた。

以後しばらくライブでの披露は無かったが、2008年Break13ではカウントダウンを挟むメドレーに組み込まれると、2010~2011年Break15のメドレーにも入り、2015年Break19、2016年マニアックナイトVol.3、2017年Break20(Day2)と3人時代末期にかけては突如3年連続アンコール最終曲という重要な配置で披露したのが映像として残されている。Break13で披露された際メドレーのショートサイズだったものの、間奏でメンバー3人とも演奏を放棄して踊り出すという珍パフォーマンスを展開。ひとしきりリズムに合わせてステップを踏んだ後に「Choo Choo TRAIN」イントロでおなじみのあのぐるぐる回るダンスを展開するというバラエティソングの地位も築いた。この時の3人の動きはダンスを習っていただけあってブレなくリズムに乗る池森氏、多少ズレてもアグレッシブに最も派手に跳ねまわるように動く田川氏、明らかにダンス苦手で遅れ気味になる山根氏という3者3様で面白い。

2人になってからのBreak22で原曲キーでの演奏の映像が新たに残されているが、2人ではさすがにダンスパフォーマンスはしなかった。代わりにサポートのベース、ドラム、ギターと続いていくソロ演奏を繰り広げた。また声出しが封じられていたためか、原曲のコーラスをそのまま同期で重ねてこれまで以上に手のワイパー(左右)振りのみで盛り上がろうとやたら熱心な手振りをしているのが印象的。
★★★☆☆
1stC/Wベスト『Another Side Memories~Precious Best~
21stアルバム『DANCE IN CITY~for groovers only~』カセット版・配信版のみ(Live at EX THEATER ROPPONGI

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