19thSg MY LOVE

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20thSg MY LOVE

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1999年11月3日
最後の8センチシングル(※)。池森顔半分のドアップジャケット、裏ジャケではメンバー4人が登場。次作は初回特典フォトカード以外に写真が無いため、4人で映っているジャケット写真は今作の裏ジャケがラストショットとなった。

初登場21位、4週ランクインで3.4万枚となり、前々作はかろうじて上回ったが昼ドラタイアップ効果はあまりなかった。

※2015年の44th「ずっと伝えたかった I love you」の歌詞中に”8センチのCD”というフレーズが登場するのに引っかけて完全生産限定盤として8センチCDでも発売したので8センチCDは今作が最後ではなくなった。

MY LOVE

作詞:池森秀一、作曲:山根公路/宇津本直紀、編曲:DEEN
フジテレビ系(東海テレビ制作)昼ドラ『風の行方』主題歌。9月末の放送開始から1ヶ月以上使用されてからの発売となった。デビュー7年目で主婦層向け昼ドラではまだメインのファン層にはちょっと早かったか。ここまで良曲が多かった山根・宇津本の共作ながら山根さんにとってはここが初のA面採用でこれにて4人全員が表題曲採用を経験。前作に続いて究極のラブソングというか、デビュー以来書いてきたラブソングがこの2作で頂点に達したような感じがある。どちらもドストレートにゴールインするような内容になっているし、これ以上この先にラブソングはもう無いというかそれくらいのところに達したのかなと。事実上今作が4人組ロックバンドとしては最後のシングルになっているし、ここがデビューからのDEENの1つの極みだったと思える。曲単位では前作と今作が最高傑作の領域にあると思っている。

前作に続いて『’need love』の1曲ごと演奏クレジットにより今作もベースは宮野和也と判明している。オーボエも生音だったようでオーボエ奏者もクレジットされている。

間奏ギターソロは1番と2番の間にあり、繰り返しサビは無く2コーラスで終了する編成。『’need love』収録時は“田川が新たにギターを弾いてMixし直している。”と公式ライナーに書かれており、表記は無いがAlbum Version。細かい部分のギターがどう違うかは分からないが、間奏のギターソロは変わっている。といっても意識して聞いてないとどっちだったか分からずに通り過ぎてしまうくらい割と同じようなフレーズになっていて、完全に違う演奏になっているのは2分18秒付近(ギターソロの後半)が分かりやすいか。『Ballads in Blue The greatest hits of DEEN』では公式ライナーでも説明が無かったが、ギターソロがアルバムの方と同じなのでAlbum Versionを採用した模様。『PERFECT SINGLES+』以降のベスト盤ではシングルバージョンに戻っているようだ。田川最終演奏となった2018年武道館でも件のソロ部分はシングルバージョンのフレーズで弾いているように聞こえる。

直後の横浜アリーナ公演とカウントダウンライブでは演奏されたがBreak5では前作共々演奏されず、そのまま声変わりに突入。以後はここぞという特別ライブでのみ披露される楽曲となった。2000年までの曲をキー下げするようになった2002年以降でも「夢であるように」と今作の2曲はキー下げをせず、2004年の野外ライブ、2008年の初武道館ではストリングスアレンジを加えてフル披露。2009年はバラードメドレーの1曲、2010年はフル披露と通常ツアーでは披露しないのに3年連続武道館でのみ披露した。2011年は披露されず、20周年2013年武道館では1日目にメドレーで披露(2日目「JUST ONE」との入れ替え枠)したが、以後は2016年の武道館がBallad Nightと銘打たれてもスルーされるなど5年遠ざかり、2018年25周年武道館では20周年以来となる演奏でメドレーとメドレーの間にフル披露された。「夢であるように」はメドレーの際にキー下げした事があるが、今作はいずれのライブでも原曲キーで演奏しており、2000年までのシングルで2002~2017年の全面キー下げ期に唯一キー下げせずに複数回演奏された曲となっている。さすがに当時よりは声の力強さは無く、一部裏声の使用もあったものの他の曲は軒並み1つ2つと下げていた中で原曲キーでさほど低いわけでもない今作だけは何故かあまり違和感なく歌えていたのは地味に謎。前作「JUST ONE」はキー下げ以降けっこう変わり果てただけにこの差はどこにあったのだろう。

1999年横浜アリーナの映像はカットされてお蔵入りになっていたが、2013年に『DEEN LIVE HISTORY-20th ANNIVERSARY-』で初収録となり、発売当時の裏声無しでCD同様に張り上げるラスト”MY LOVE”を聞くことができる。

昼ドラで使用されていたバージョンは『PERFECT ALBUMS+1 20th Anniversary』で初音源化。尺の都合上、ピロリロピロン♪とピアノが素早く鳴ったと思ったら即歌に突入するというイントロの超省略っぷりはちょっと驚く。
★★★★★
4thアルバム『‘need love』(表記は無いがギターソロが異なる)
2nd(1stバラード)ベスト『Ballads in Blue The greatest hits of DEEN』(『’need love』収録Ver.)
5thベスト『PERFECT SINGLES+
1stライブアルバム『DEEN at 武道館~15th Anniversary Greatest Singles Live~』(Live/2008年日本武道館)
2ndライブアルバム『ALL TIME LIVE BEST』(Live/2008年日本武道館)
BOX『PERFECT ALBUMS+1 20th Anniversary』PREMIUM DISC(TV Version)
6thベスト『DEENAGE MEMORY
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~
8th(ラブソングセルフカバー)ベスト『Ballads in Love The greatest love songs of DEEN』(Ballads in Love Ver.)
8th(ラブソングセルフカバー)ベスト初回盤DISC-2『Premium Instrumental Album』(featuring ダイスケ)(Instrumental)

C/W すてちまえ!

作詞:池森秀一、作曲:田川伸治、編曲:DEEN
Brass Arranged by 田川伸治&時乗浩一郎

ブラスアレンジの表記はシングル盤には無かったが『’need love』で1曲ごとの詳細なクレジットが表記された事により判明した。また山根さんはコーラスのみでキーボード演奏をしていない。激しいギターサウンドとブラスアレンジが絡み合うややファンキーなノリで当時の田川曲っぽいちょっとイメージを外した感じの1曲。自分の中の独りよがりな自己愛、ダメな部分をすてちまえ!と一蹴して鼓舞するような力強い1曲。発売当時メロディーやサウンドはちょっと外してきた感じでピンと来なかったものの歌詞はいいなと思った記憶がある。

今作もやはり『’need love』当時の公式ライナーで“田川のギターを新たにし、リズムを強調したAlbum Versionで収録”と書かれており、ギターの再録音とリミックスを行ったほか、イントロ前の冒頭に街の雑踏の中で録音してきたという池森のつぶやきが追加された。聞き比べると全体の音の質感もけっこう変わっているのが分かる。

時系列ではこの曲が宇津本直紀がまともにドラム演奏しているであろう事実上最後のドラム演奏曲となるが、「MY LOVE」と異なり、当時やっていたツアーBreak4では演奏されず、翌年のBreak5で初めて演奏されたので宇津本直紀在籍時のライブでは演奏されていない。しかもBreak5での演奏もお蔵入り。以降は2010~2011年のBreak15でメドレーの1曲として披露した際の映像がかろうじて『Graduation』初回盤DVDに収録されている。Break15で披露されたからなのか、後のマニアックナイトシリーズでもスルーされ、ライブのセットリストからすてちまえ!されてしまった感が…(全然うまくない)。
★★★☆☆
4thアルバム『‘need love』(表記は無いがギター再録音)
1stC/Wベスト『Another Side Memories~Precious Best~

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