今年もやってきた、かつて少年少女たちは大人の世界への疑問をこの賞から抱き始めると言っても過言ではなく、現在の少年少女たちは全く見向きもしなくなって久しかったが最近割と普通に1番人気ミセスが大賞になったりするのでそんな疑問を抱くでもない感じにもなってきたようないないような、それでも深夜にこっそり発表されていつの間にか流れていってしまっているため、X(Twitter)でもあまり話題にならなくなった年末恒例行事の御時間、デキレース・レコード大賞、略してデコ大の発表である(コピペ定型文改変)。
前回のデコ大
順当にMrs. GREEN APPLE「ライラック」が大賞で2連覇達成、最優秀新人賞はこっちのけんととまあ結局これしかないよね的な無難な結末となり(デビュー年にはかなり疑問があったが)、デコ大特有のデキレース感盛り上がりには最初から欠ける状況が続き、昨年もう知らないのばかりで時間かかりすぎるのでついに打ち切りとなった紅白に続いてこのコーナーも打ち切りを検討する段階に突入した。
優秀作品賞
M!LK「イイじゃん」
FRUITS ZIPPER「かがみ」
アイナ・ジ・エンド「革命道中 – On The Way」
幾田りら「恋風」
Mrs. GREEN APPLE「ダーリン」
CANDY TUNE「倍倍FIGHT!」
新浜レオン「Fun! Fun! Fun!」
純烈「二人だけの秘密」
BE:FIRST「夢中」
FRUITS ZIPPER、Mrs. GREEN APPLE、純烈、BE:FIRSTの4組がSTAY、半分以上の6組が入れ替えとなり、Da-iCE、Omoinotake、山内惠介、NewJeans、Creepy Nuts、JO1が外れた。NewJeansは昨年の発表直後から事務所トラブルでそれどころではなく、JO1は不祥事が相次いで紅白も落選。Omoinotake、Creepy Nutsは昨年が当たりすぎたか。昨年最優秀新人賞のこっちのけんともスライドできずに消えてしまったが同様。
2021年の大賞Da-iCEは2023年に外され昨年復活今年また外れて作曲賞行きと扱いが安定しないが、ようやく去年出れた紅白にも1回ポッキリで落選しており、常連にはなれず。さほど人気を落とした様子もないDa-iCEの扱いは気になるものの概ねここまではまあ仕方ない感じもするが御気の毒過ぎるのが山内惠介で未だ男性演歌歌手トップ級の売上を保持しているのに紅白と揃って落選となってしまった。不祥事も人気低下も無いのに演歌枠を新鋭の新浜レオンに持っていかれてしまうとは…。さすがにあんまりすぎるせいか山内惠介には別枠が与えられた。しかし(後述)。
圧倒しすぎててMrs. GREEN APPLE3連覇はほぼ確定的な状況と思えるようなラインナップではあるが3連覇を見据えて「クスシキ」ではなく、バラード「ダーリン」なのかなぁ(『18祭』曲なのでNHKがこれにするなら分かるんだけど)という気はするがデコ大なので分からない。また圧倒的とはいえ曲単位では昨年までほどではない感じもあり、特に後半の曲ほどやや流され気味になっていた感じもあるが、絶対正義ビルボード様にもあまりにチャートに多数居座り続けて下がらないので強制的にアウトさせる補正ルール適用されてしまい勢いが落ちたような推移にされてしまったりもしたとかなんとか。
曲自体はどれも知らないのでなんともいえないがTikTokバズアイドル、アニメ、Kの3ワードで残りは概ねカバーできるのではないかと推測する。デコ大特有の事務所パワーで延々残り続けている枠がすっかり無くなってしまったのでどうにもデコ大らしくない。
新人賞
SHOW-WA & MATSURI
HANA
BOYNEXTDOOR
CUTIE STREETは「かわいいだけじゃだめですか?」の人たちで思いっきり2024年デビュー(8月配信11月シングルCD)。紅白には年功序列的に外されているが、KAWAIIを連呼してひたすらKAWAIIでプレスしてくるKAWAIIきょプレス界隈の代名詞にしてKAWAIIプレス界隈で1番有名なのを争うのがこの曲と思われ、最有力感もある。
SHOW-WA & MATSURIは秋元康プロデュースによる昭和歌謡&ポップスグループで2023年同じオーディションから立ち上げるも完全な別グループでSHOW-WAは2024年9月、MATSURIは2025年1月デビューとデビュー権をかけた対決があったためデビュー年はズレている。今年は“SHOW-WA & MATSURI”名義の合同でもシングルを出しているのでこれで2025年デビュー完全判定という事にはなる。
HANAは唯一の純粋に2025年デビュー。紅白初出場、順当にTV出演も多く、認知度も上げていると思われ、2025年に限れば最も順当に有名な新人っぽくはある。
BOYNEXTDOORは韓国で2023年デビュー、日本でも2024年デビュー(配信6月シングルCD7月)。CUTIE STREETよりも前で2024年のほぼ真ん中なのでさすがにちょっと…。
デビュー当初はイマイチ盛り上がらず、デビュー年付近の曲でも翌年以降に突発的にバズリ始めたりするのでデビュー年のうちに新人賞でとらえるのは至難になりつつある。デビューから売れる=強事務所の宣伝費かけまくりの新人だった時は事務所対抗戦みたいなところもあったが…どうにもデコ大らしくない。
特別アルバム賞
昨年新設された謎枠継続。昨年の宇多田ヒカルに続いて普通には番組にも出てくれなさそうな大物のアルバムに上げる感じなのか。デコ大らしい。
特別国際音楽賞
&TEAM
2020年から始まった事実上の韓国用枠だったが、昨年の新しい学校のリーダーズに続いて海外でライブが盛況だというAdoを持ってきて&TEAMも日本人7名、台湾人1名、韓国人1名というダンスグループとなり、事実上のK枠という認識を覆し、日本から世界で活躍している枠へとシフトチェンジを図ってきた。アニメソングもそうだけどKAWAIIをジャパニーズカルチャーとして世界にもっとKAWAIIプレスしていけばいずれこの枠を埋め尽くすようになっていくかもしれない。頑張れデコ大。
特別賞
細川たかし
松田聖子
矢沢永吉
なんか企画系とか曲単位で選べないけど選んでおきたい系をぶち込んでくる割と融通利かせた感じの枠。…だったはずだが、50周年の細川たかし、矢沢永吉、45周年の松田聖子と並んでいるのと周年存命のベテランに送る「功労賞」が消えているので「功労賞」が乗っ取ったっぽく、従来の「特別賞」っぽいのは映画「国宝」だけ(「呪術廻戦」で1枠使った事もある賞なので…)。ていうかなんで音楽関係の映画でもないのが唐突に音楽の祭典に入ってくるんだと思ったけどまさか“King Gnu井口理が歌唱参加する主題歌「Luminance」”というところがポイント?さすがに強引過ぎん?デコ大だもんな。
最優秀歌唱賞
というわけで山内惠介をこの枠で救済。しかしこの枠、新人よりも前の「優秀作品賞」に続く2番手の枠だっただけに配置が不当なまでに下に押し込まれてしまっている気が…。マジで山内惠介が何したんだよあんまりだろ。デコ大すぎんだろ。
作曲賞
「ノンフィクションズ」Da-iCE
外されたDa-iCEを意外なところから救済。自作だよ!というアピールになるし、優秀賞に並んでいるより利があるのかも。斜め上デコ大。
作詩賞
「とくべチュ、して」=LOVE
秋元康の後継者としての箔付けの1歩となるのか。昨年のこの枠も超ときめき♡宣伝部「最上級にかわいいの!」の人だったし、大枠ではKAWAIIプレス界隈TikTokバズに類する枠としてここに入れた感じも。KAWAIIプレス界隈デコ大。
編曲賞
「朧」市川由紀乃 「夜香蘭」丘みどり
3つの中でどこか1つは演歌入れとかないと…。バランスデコ大。
企画賞
Rockon Social Club「THE SHOW MAN」
乃木坂46「Same numbers」
歌心りえ「SONGS」&「HEARTS」
TUBE「TUBE×」
三木たかし「三木たかし ソングブック」
企画作、コラボ作が並ぶ枠。AKB48は海外やOB参加という企画だったが、よく見ると乃木坂46だけ何の企画でもない通常シングル。元大賞としてすっかり御無沙汰もアレだけど入れるところもないので紛れ込ませた?色々気を遣ってるんだよデコ大。
日本作曲家協会選奨
若手を売り出そうとしたり、ベテランになったりと本当に良く分からない謎枠。昨年の五木ひろしに続いて2年連続で大ベテランに。嗚呼デコ大。
日本作曲家協会名曲顕彰
歌手:八代亜紀 作曲:浜圭介 作詩:阿久悠
昨年突如新設された故人懐古枠。昨年いきなり坂本九「上を向いて歩こう」を出してしまったので知名度で劣るのは否めないが…。そして昨年は作詞作曲者のクレジットは無かったのに表記した事、八代亜紀・阿久悠共に亡くなった際に大きく報道されたのでそんな気がしてしまうが、浜圭介はまだ生きてる。誤解させるぞデコ大。
特別功労賞
いしだあゆみ
上條恒彦
川村栄二
草野浩二
西尾芳彦
橋幸夫
三浦洸一
今年亡くなった音楽関係者枠。基本的に今年は寿命に近い老人が並んだが、この中では西尾芳彦がまだ若く、YUI、絢香、家入レオを見出した事でも知られているのでこの3人の誰かは追悼歌唱枠で出演するのではないか。YUIは作品そのものにそんなに関わってないので共作が多かった絢香、家入レオの両者、最低でもどっちかは出てきそう。デコ大だもの。

コメント