大学2年~3年生。20歳を迎える。Twitterのアイコンになっている実写版神龍のような謎の龍は成人式がさいたまスーパーアリーナで行われた際に余興として登場した竜神まつり会によるアトラクションである。当時使用していた携帯がV-601N、最初のTV付携帯として発売され、当時はGOING UNDER GROUNDの「ハートビート」がCMタイアップ(当時は知らなかった)として大々的に売り出されていた機種だがいかんせん今より携帯の進化が早かった時代。発売から2年も経過して既に古い機種となっておりカメラ性能にも限界があった。カーネル・S・マルオ氏が当時の日記に上げていた龍神様の方がSHARPの新しいやつで画質が良いがそれでも鮮明とは言い難い。そういう時代だった。そもそもあの広大なアリーナ部分に全く成人を入れずに、立ち見成人を大量輩出させてまでアリーナを空白にするほどの厳重体制で行われたため距離がありすぎてどうしようもなかったというのもあるが、広大だったからこそ巨大な神龍…ではなく龍神様が登場できたわけでもある。
また大学の通う場所が変わった。これは1,2年は埼玉、3,4年は東京と別れていたためで、同じ大学に通いながらも途中で全く別の場所に環境が変わるというシステムだった。地方から来ている者が多かったため、大学の仲間はみんな早く東京に行きたいと切望していたが、個人的には埼玉ののどかさこそが至高だと主張し続けていた。この主張は実際に東京に通い始めて初めて肯定されるようになり、みんな一様に「埼玉に帰りたい」と言い出すようになった。東京の狭さと窮屈さに辟易としたのである。
東京は確かに最新鋭だった。この年から新しくしたばかりなので近未来的でとても綺麗な建物だった。しかし問題は別のところにあり、ちょうどこの05年度から1,2年生も全員が東京1本、4年間一貫して東京固定に変わってしまったのが運のツキ。カリキュラムが変わり、本来いないはずの1,2年生が3,4年の授業も選択できるようになってしまったがために授業は人が溢れ、教室変更の嵐。ほとんど伝言ゲームみたいに張り紙を見て移動、しかしまた移動…と繰り返されどこも人人人人人…。埋め尽くされる人々の群れにあののんびりした広大な埼玉の地が一瞬で恋しくなった。
いずれにせよ環境の変化に合わせて東京(人混み)慣れしていこうという意気込みではあったものの、依然として不安定だったためか、05年は色々あった割には随分と混沌とした印象が残っている。余裕はほとんど無かった。
Zenryakuラジオの前身であるネットラジオを開始したのはこの年の秋だ。少し前の雑記に書いたようにこの頃からジオシティーズの容量問題に悩まされるようになる。
音楽的にはそれまで使っていた名称不明のパナソニックの5CDチェンジャー機能付のミニコンポがだいぶ古くなっていたので少し高級な感じのD-ME33に乗り換え。これ実は元々はもっと安いのにしようとしていたんだけど店頭視聴したら音が全く違ったので路線変更して奮発したものだった。
これを買った時がちょうどZARDの『君とのDistance』が発売された直後だったんだけど、これで聞いたら恐ろしく驚いたのを今でも記憶している。なんか音が凄い。今まで聞いていた「夏を待つセイル(帆)のように」は「夏を待つセイル(帆)のように」にあらず。「夏を待つセイル(帆)のように」とは本当はこんな凄い音だったのか!と1曲目から激しい衝撃を受けて何度も聞いてしまった。
慌ててDEENやFOVの聞きなれたはずのアルバムを引っ張り出してきたところ次々とまるで違う。今まで聞いていたこれがこのアルバムの音だと思っていたものとは何だったのか。今でも再生環境を変えると音が変わった事での新鮮さを得る事が出来て曲が生まれ変わるが、後にも先にもあれほどの衝撃は無かったなぁ。20歳くらいであのような体験をしたのが良かったのかもしれない。音質なんて正直CCCDの音質劣化というのも良く分からないくらいだったので対して気にしていなかったが、体験に勝るものはない。店頭視聴した時点で知ってしまった。
リアルタイム部門
楽曲
・笑顔日和/ZONE
・夏を待つセイル(帆)のように/ZARD
・星のかがやきよ/ZARD
・Worlds end/Mr.Children
・OCEAN/B’z
・ほうき星/ユンナ
・ここにしか咲かない花/コブクロ
・全力少年/スキマスイッチ
・プレゼント/玉置浩二
・未来/Mr.Children
・生きてこそ/Kiroro
・evergreen/高橋瞳
・Ding! Dong! Dang!/TUBE
・Heaven/Tourbillon
・Song of X’smap/SMAP
・サンキュー!!/HOME MADE 家族
・時の行方~序・春の空~/森山直太朗
・Melodea/星村麻衣
・ネオメロドラマティック/ポルノグラフィティ
・春の歌/スピッツ
・SKY HIGH/TUBE
・ハミングバード/little by little
・イッサイガッサイ/KREVA
・つながり/竹井詩織里
・JUMP!NG GO☆LET’S GO⇒/岸本早未
・キラキラ/aiko
・このまま君だけ奪い去りたい/DEEN
・粉雪/レミオロメン
・ジョバイロ/ポルノグラフィティ
・風花/森山直太朗
・晴れ時計/GARNET CROW
・Save As…/TOKIO
・Cm/TOKIO
・帰る場所/Kiroro
ZONE解散が1番大きかった。4月1日の武道館解散ライブは感動と同時に帰宅後も耳鳴りが治らず病院送りになり、危ういところだったなど別の思い出も…。いやマジで騒音性外傷って恐ろしいからライブの後って耳がキーンとするよねとか呑気に言っていると取り返しがつかなくなるから気をつけた方がいい。
ZARDの王道復活は熱かった。また塞ぎがちな日々の中で穏やかな作風の竹井詩織里が当時は癒しのように響いた(もう何年も聞いてないけど)。久々にドラマ『あいのうた』で見た玉置浩二も良かった。そういう今まで地味にしか感じなかったゆったりした曲を聞くようになったのはこの頃からでDEEN’S AORは前年に終わっていたがAOR期のDEENの良さが分かってきたのはこれより後からだ。
ソニーアニメ典型パターンという「今週のチャート」造語がピークだったのもこの頃だ。要するにソニーがアニメタイアップでしかヒットを飛ばせなくなってきたので新人をめっちゃあてがってそこそこ当たるんだけどファンがほとんどつかないのでアニメだけ売れてその後続かなくてどんどん縮小していくっていう。割と聞いている人たちが多かったので、次が聞けないとか迷走しまくるのはきついものがあった。
アルバム
・君とのDistance/ZARD
・ether[エーテル]/レミオロメン
・E~Complete A side Singles~/ZONE
・The Best キセキ/DEEN
・COLOR/Something ELse
・RAGッ STORY/RAG FAIR
・Sweet Noodle Pop/little by little
・I♥U/Mr.Children
・キラーストリート/サザンオールスターズ
・NAMELESS WORLD/コブクロ
・トキノシズク/浅岡雄也
・WHITE ROAD-Ballad Best Singles-/GLAY
・スーベニア/スピッツ
・10th ANNIVERSARY BEST/SOPHIA
・Do The A side/Do As Infinity
・ACTⅡ/TOKIO
・Ken Hirai 10th Anniversary Complete Single Collection ’95-’05 歌バカ/平井堅
・傑作撰2001~2005/森山直太朗
『君とのDistance』が最高傑作なのかどうかは難しいところもあるが、思い入れの深い1作であるのは確かだ。SOPHIAはベスト盤としては正直イマイチなんだけど終盤に入っている知らなかった最近の曲を聞いてとんでもなく良いバンドになっている!と気づいたので大いなる収穫だった。RAG FAIRもチャラい大学生サークルノリの連中というあまり良くない印象が覆るほどの衝撃を受けたのはこのベスト盤がきっかけ。
little by littleは結局これ1枚しかアルバムを出せなかった。力作だっただけに惜しい。
後追い部門
楽曲
・STAND BY ME/GOING UNDER GROUND
・ナキムシのうた/風味堂
・楽園をめざして/風味堂
・スプーン/藍坊主
・雨の強い日に/藍坊主
・瞼の裏には/藍坊主
・ウズラ/藍坊主
・LYLA/OASIS
・supernova/BUMP OF CHICKEN
・プルケリマ/LUNKHEAD
・one summer day/SOPHIA
正直先に上げたリアルタイム部門のどの曲よりも現在も聞いているのはこれらの曲である。当時出会っておきたかった名曲ばかりだ。
後で知ったが、175Rやロードオブメジャーなどの青春パンク系を流行の中でドストレートに消費していた弟は青春パンクの括りの中にいた(そして徐々に外れつつあった)当時の藍坊主も少し流れで聞いていたらしく「ウズラ」はリアルタイムで聞いていたらしい。7年くらい経過してから急に兄の部屋から「ウズラ」が聞こえてきて懐かし驚いたとかなんとか。
アルバム
・h.o.p.s./GOING UNDER GROUND
・風味堂/風味堂
・ソーダ/藍坊主
・Get started/MONKEY MAJIK
・そうかな 相対性の彼方/小田和正
・13月のバラード/キンモクセイ
・globe2 pop/rock /globe
GOING UNDER GROUND、風味堂、藍坊主は鉄板。やはり先に上げたリアルタイム部門よりも近年聞いている。
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