電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-

18年冬クール放送の『電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-』の続編。今年1月の特別編で最終回手前の補完が行われたが、この際に洋太(戸次重幸)と人間あい(西野七瀬)が回収していたビデオガールのパッケージ一覧から神尾まいのものだけ抜け落ちている事を危惧していて早く探さなくては…と焦っていたのが今作へ繋がっている。

キャストは洋太(戸次重幸)のみ続投。神尾まいは原作にも登場したビデオガールで、前作にも原作登場人物の25年後の清水が登場したが、今作では原作登場人物では松井直人(岡田義徳)が登場する。今回は原作から25年後とされた前作から1年経過して26年後と思われるが、作中では普通に25年後として扱われている。

山下美月は今作撮影の多忙から体調不良で両立が困難となり、シングル『Sing Out!』には不参加となり、本業の乃木坂46を休業して今作のみに専念する形で活動を制限した。




1話

健人(萩原利久)が通う学校では放送室でマイ!と叫んで発狂する男子生徒が出て噂になっていた。彼女にフラれて自暴自棄になっていた柳(柾木玲弥)は放送室でVHSを発見、登場したマイ(山下美月)に徐々に心を奪われ、やがて我を失って現カレを消火器で一撃、元カノの首を絞めて殺害しようとして新たなマイ発狂者の1人となる。

そんな中、現役女子高生モデルの由那(武田玲奈)が転校してきて小学校の頃同級生だった健人(萩原利久)は勇気を出して当時の文集まで持ち出して声をかけるが覚えていないと言われて自暴自棄に。放送室で発見したVHSを持ち帰って再生したところ、マイが出現して次回へ続く。

序盤から洋太がマイのビデオを探している様子が出てきて電話で連絡を取り合っていて相手は人間あいと思われるが、演じていた西野七瀬は出演しないので延々と存在だけが示唆されて姿見せずという形で乗り切る模様。

柾木玲弥も萩原利久も髪型とか雰囲気とか初見じゃ大して区別がつかない上、2人にさほど接点が無く別々に話が進んで、最初に柳(柾木玲弥)の前にマイが出現したので、主人公が誰なのか分からなかった。先にマイが登場してしまっているので、ラストで改めて主人公健人(萩原利久)の前に本格的にマイ出現をじっくりやるのももうさっき出てきてたしなぁ…となってしまった。

主人公が再生するまで長年封印されていたのではなく、既にマイの被害が出ている状況から物語を開始する設定はいきなりややこしかった…。

2話

健人(萩原利久)の前に登場したマイ(山下美月)。しかし健人はかなり荒んだ性格で、献身的なマイに対して異常に偉そうで冷酷な態度を取り続け、3ヶ月間の再生期間中はなんでもしてあげるというマイに由那(武田玲奈)を自分の女にしろ!と命令。しかもSEXするまでがゴールな!とまで言い放つゲスっぷり。

マイはまず由那に言い寄っていたサッカー部の代表候補エースを自らの魅力で骨抜きにして失脚させてから捨てるという手段でサッカー部エースをマイマイ病(既に学園内でマイと叫んで発狂する男子生徒が続出していたため生徒間で「マイマイ病」と呼ばれているらしい)に落として存在を事実上抹消。さらに同時進行で由那の事を調べ上げたファイルも作成しており、こいつは有能だとほくそ笑む健人なのであった。

1話ではまだ前作同様に内気だけど真面目な性格の主人公かと思われた健人だが、主人公らしからぬゲス野郎だった事が早くも判明。てっきり普通の青年がマイにそそのかされて依存しているうちに徐々にダークサイドに堕ちていくみたいな展開だと思っていたのに、最初からゲスい野郎がゲスを極めていってさらに狂っていくお話とは。こんな胸糞展開を序盤から連発されるのはきつい(前作も中盤以降は主人公延々無気力状態できつかったが)。乃木坂関連のまとめサイトとかで当初はちょっとした誘惑シーンを取り上げたりしていたのが途中から全く取り上げられなくなっていたのでおかしいなとは思ったけど乃木坂ファンの視聴者は早々に離れてしまったのだろうか。

魔性の女だとか悪いビデオガールみたいなイメージを散々印象付けていたマイだったが、実態は設定された役割、すなわち再生した相手を元気にしてあげるという自身の役割に忠実なだけのいわば完璧なビデオガールという事だが、それ故に起こる悲劇というのが今作らしい。それにしたってなんか男狂わせる魔力がありすぎだろう…。

3話

引き続き諜報活動に勤しむマイ(山下美月)は、由那(武田玲奈)の身辺調査のために、ロードバイクとファッション一式を取りそろえたスタイルで尾行したり、ウェイターに化けたりと臨機応変に対応。健人(萩原利久)に提出された由那の写真集は露出の多い過激なものばかり。写真部を作ろうと写真を趣味にしていた健人は素人のくせしてエロ目線でしかないなどと一丁前の講釈を垂れて写真を否定。カメラマンの小山内(三浦誠己)を消せ!とマイに命令。

小山内は2人きりの泊まりの撮影を提案して由那と2人で山奥の別荘で撮影会を決行。当初はあくまでプロの大人のカメラマンとして余裕あるふるまいをしていたが、キスしようと動いたところですかさずマイが乱入。由那は逃亡し、マイにバス停で待ち構えているように指示されていた健人と合流して2人はようやく普通に会話を交わし、徐々に打ち解けていく。ていうか健人オマエナンダ。本性クズ野郎で、由那の前じゃオドオド生真面目な青年キャラって。

一方で証拠写真を残して小山内を足止めしていたマイは自分を写真に撮れと迫り、謎の誘惑パワーによって小山内もマイマイ病に陥り、最後はイチから出直すとコメントだけ残して姿を消し、大量のマイの写真を前に写真を否定されて(否定しているマイの物言いは健人の講釈と同じもの)、完全に奴隷みたいになっていた。

あまり慣れてない純情少年をたぶらかすくらいの魅力かと思っていたら、そこそこと遊んでそうな大のオッサンまで瞬殺でマイマイ病にかかってしまった。やっぱなんか得体の知れない魔力が出ているんじゃないか。

そしてマイを捜索していた洋太(戸次重幸)は松井直人(岡田義徳)まで迫るが互いに高校の同級生だったことを認識せず、松井がごまかして学校でのやり取りは終わってしまったが街を歩くマイを発見。大声で追いかけるが逃げられてしまった。この際にまたしても電話で誰かと話していたが、今回は「あい!」と電話相手に呼びかけて発見を伝えていたのでやはり相手は西野七瀬が演じた人間あいらしい(出演はしない)。

4話

由那(武田玲奈)と少し打ち解けた健人(萩原利久)だったが、由那はこの件をきっかけに仕事をセーブして普通の高校生活をもう少しちゃんと送りたいと同級生と積極交流するようになった。距離が近づいたと思っていた健人は逆に嫉妬に狂うという器の小ささをマイ(山下美月)に見せ、マイは悪い噂を拡散させて由那を孤立させる。悪魔だ!と怒る健人だったが、弱っている今を突けばいいというアドバイスに従い、由那の味方を宣言。さらに小学校時代の文集の話をした(2人示し合わせて将来の夢を「せいぎのみかた」にした)ところ、由那も思い出してくれて距離が近づき、さらに写真部勧誘も成功してウキウキワクワク。

しかし一挙急展開で精神に異常をきたし始めており、独り言で「マイやったぞマイやったぞ…」とブツブツ独り言を言いながら校内を彷徨うなどマイマイ病の兆候が。松井(岡田義徳)にそれを聞かれ、高校生だった頃(原作)にマイを知る松井は勘の良さを見せて健人の留守中に健人の家にやってきた(が、居留守で追い返した)。

前回に続いて家の中(マイの前)と外面の違いがすさまじい主人公…。リアルでおとなしいのにネット上だと物凄くイキりまくりっていうのに近い気がするし、案外リアルな、いわゆる今風の言葉だと陰キャ男子像だったりするんだろうか。

前回ポッキリの出番かと思われた写真をイチから勉強し直している小山内(三浦誠己)が再登場。マイの命令で自分の作品を提供しようとしてくれたり(これはパクリなので自力でやると拒否)、最終的にそれでもカメラをくれたり、すっかりしもべ状態のままなのがある意味ホラーだった。

5話

由那(武田玲奈)との事実上デート(名目上は写真部の活動)に向けてマイ(山下美月)はシミュレーションデートを決行し、当日の行き場所や行動を細かく指示。半信半疑の健人(萩原利久)だったが、当日、マイのシミュレーションと同じファッションで現れ、デートプランは成功、2人は付き合う事になる。

順調に見えたが、最後の告白前には小学校時代の思い出について由那が当初有名になって寄ってくる連中が多かったことから覚えていたのに知らないフリをしていたことを告げ、マイの用意していたプランにない発言を聞いた健人はそれだけで激しく動揺。基本的にマイは相手を調べ上げて相手の行動・言動をほぼ完ぺきに読んで由那の行動パターンを把握していたが、小学校時代の記憶については健人が「2人の秘密だから」を理由に説明しなかったので、文集に書いてあった将来の夢が「せいぎのみかた」で一致していた事までしか把握できておらず、またビデオガール特有の思考から過去の記憶を必要ないものと考えていた事もあって、この部分だけシミュレーションの想定外になってしまっていた。

正直些細な事でそんな一時退席に追い込まれるほどの事ではないが、マイへの依存を知らずに深めていた健人は一時退席したトイレで涙鼻水ダッラダラでパニックになっていて「マイならどうする?」と連呼。マイの幻影を見た事で持ち直すというかなり危ない状態になりつつある模様。

またご褒美として(依存症状が出始めているとはいえマイの前でのドSっぷりはあまり変わらず)、どこか連れて行ってやるとマイに告げるが、マイにはそういった思考が無い。健人のカメラの三脚を持って外出したマイはマイを捜索中の洋太(戸次重幸)を発見、尾行、そして三脚で頭部をガツン。「行きたいところなんてないわ」と機械のようにつぶやくマイ、三脚からしたたる洋太の血。いきなり殺人ホラー(たぶん死んでない)になってしまったが、ご主人様のカメラ三脚を凶器にして血染めにするなんて思いっきり何してくれてんだ。

6話

正式に付き合いだした健人(萩原利久)と由那(武田玲奈)。しかし松井(岡田義徳)が動き出し、あくまでフリーライター(洋太(戸次重幸)が偽名で名乗っていた)から聞いた話としてビデオガールマイの話を聞かせる。マイ(山下美月)とは既に会っていて従妹と紹介されていたものの、2人の異常な仲の良さに不安を感じた由那は、マイが用意した健人の次のデートプランをいきなりぶった切って自宅デートへもつれ込み様子を観察。案の定仲良すぎな2人に危機感を覚えた由那は早くも「2人の思い出文集」を2人で見るという最終最大最強の武器を使い、あわよくばキスというところまできたがまさかのマイ・ノックにより妨害されてしまう(プログラム的にマイに邪魔するつもりはない)。その後の食事では最早入る余地が無いほどのラブラブっぷりを見せつけてくる健人マイに機嫌を損ねた由那は最終手段の向こう側ともいえる不自然上等でマイにジュースを買ってきてほしいと家から追い出すという強引な行動に出て、2人の仲が良すぎて入り込む余地が無い事を健人にアピール。

マイのバックアップが無いと何もできない体になっている健人は早々にトイレに逃亡したため、この隙に由那は松井から知らされた「ビデオガール」の言葉を基にビデオデッキを発見。こっそりと再生停止して奪い去った

知らずに由那といい感じで別れた健人はマイが消えている事に気づくとマイマイ病を本格発病。夜の学校に忍び込んで徘徊して帰宅した後、そもそもビデオが無くなっている事に気づき発狂。翌朝には由那に脅し口調で迫るなど完全に常軌を逸したマイマイ病になってしまった。3日休んで出てこないので心配した由那が食事を作りに来た際も同様に「お前が来た日にマイがいなくなったんだ!」脅し口調で迫り、由那も従妹なら捜索願を出せばいいと反論。

その頃、ビデオは由那から松井の手に渡っていたらしく、松井が新たに再生。マイが目覚めると既に拘束されており、松井はまた俺の女になってもらうと告げる…。

健人のマイマイ病による破綻っぷりが一気に由那にまで向かうというこんだけ本性見せてきても失望しない由那もなかなか凄いが、ここまで依存が進んでしまうマイマイ病もやはり何か人智を越えた力が宿っているような…。

これまで知らないフリをしていた松井だったがついに原作登場人物としての本性を見せてきた。26年前(?)にマイを再生した事があるといっても40越えたオッサンがマイ相手に「俺の女だ(ニタァ)」は最早犯罪臭しかしない。年月って…年月だよな…。

7話

松井(岡田義徳)により新たに再生され監禁されたマイ(山下美月)。松井は原作漫画での自身の出来事を当初は25年前の青年、途中から自分自身の事として語り(マイを再生して放送室に閉じこもっていきなり事を始めて1週間こもりっぱなしで倒れて発見された)、マイは人を狂わせると告げる。松井自身は記憶を消されてずっと生きてきていたが、3ヵ月前にしばらく放置されていた放送室を整理した際にビデオを発見、触れた事で記憶がほぼ戻ったという(何故当時1週間もこもったのかなど一部の記憶は消えたままらしい)。ていうか触れたら記憶が戻ったってどこのデスノー

そこから検証のために生徒を1人マイマイ病に陥らせ(1話冒頭でマイマイ病になっていた奴)、その過程を盗撮で記録、マイにより狂わされるのは自分だけではないんだと確信を強めて、さらに資料素材として1話でマイマイ病に陥った生徒も同様に記録、そして健人(萩原利久)が現在の持ち主だと知ると由那(武田玲奈)にビデオガールの危険な概要だけを教えて回収を指示していたようだ。これは他の2人は松井の完全監視下で放送室でビデオを再生し、主に放送室内を拠点としてマイと事に及ぶのが中心だったのでほぼ全部盗撮できていたが、健人はビデオを持ち帰って自宅で再生したので薄々次の持ち主が健人なのは分かっていても前の2人のようには状況を把握していなかった模様。

松井は心配したふりをして発狂状態の健人の自宅で健人を盗撮。これにて3人の発狂映像素材が揃ったので、松井はマイに対して完成した発狂トリオの発狂映像をエンドレスで再生して、お前は人を破滅させる存在だとしてマイを自失させるのだった。

一方で完全に松井の素材にされて発狂状態のままの健人は献身的な由那にも本性を見せるが由那は揺らがない。さらには元々の目的であるSEXをすればマイが喜ぶ!と服をぶっ飛ばして襲おうとする外道っぷりを見せても由那はそれならば健人は私のものになるという事だ!超持論を展開して引かず、うろたえた健人に逆に下着姿のまま迫っていく。

松井もだいぶ歪んじゃっているようだけど、主人公のクズっぷりがある意味リアルなのに対して、全てを受け止めて揺るがない由那の天使すぎるこのアンバランスさがなんだかなぁ…。ここまでされて動じないの人として凄い。

8話

襲われそうになるも強い意志で逆に「しよう」と迫っていく由那(武田玲奈)に怖気づいた健人(萩原利久)は拒絶。悲しみをこらえながらもなおも動じない由那は主演映画の撮影をこなしながら一方的にLINEを送り続け、ひたすら献身。この期に及んでもクズ道を究める健人は、由那をストーカー呼ばわりして、そこまで言うなら仕方ねー、我慢してしてやるよ!などとクズ極まる暴言を吐く始末。しかし由那はさらにビデオガールの何がいいのか教えてと迫り、冷静な話し合いに持ち込んだ。己のクズっぷりを自覚し、それを認めてくれたのがマイだったとようやく本音を語る健人に、由那は自分自身も何もないと同調して語りかけて健人を肯定。ここに来てようやく健人は正気を回復し、学校へと通い始める。安心した様子の由那。あんたホント凄いよ。もう主人公になっている。

一方で松井(岡田義徳)は自失したマイを自宅へ連れ帰り家政婦として使用していた。というかここまでのこのドラマの展開からして家政婦程度で満足しているとは思えないが、さすがに10代のアイドルと40代のオッサンで性的な関係は匂わせでもご法度であり、何故か後ろ髪を少し切らせるという謎プレイが。なんだこれ。表現規制の中での精一杯の暗喩なのか、何か意味があるのか。

発狂ルートを回避して登校してきた健人に動揺を隠せない松井だったが、その頃マイは記憶が混濁して本来消えているはずの健人に聞かれた「行きたい場所」という記憶が部分的に蘇り変調をきたしていた。

また5話で襲撃されたっきりだった洋太(戸次重幸)も退院して、健人を訪ねてきて由那と遭遇。松井からは最小限の情報しか得られなかったビデオガールについて改めて知らされて驚愕する由那だったが、その後何故か頭痛をこらえ、ノイズを発生させながら街を彷徨うマイを発見する。

9話

街を彷徨うマイ(山下美月)を保護した由那(武田玲奈)は連れ帰り話を聞く。松井(岡田義徳)が再生している事や改めてビデオガールの考えを聞いてマイの事は嫌いだと言いつつ気に掛ける由那だったが、結局マイは再び街を彷徨い、生徒たちに発見されたところを松井が保護。これによりマイマイ病と繋がるマイの存在が一部生徒に広まる危険性が増し松井は焦りだす。かつての自分がそうされたので特定の人物の記憶を消す方法があるはずだと語り、そんなものは知らないと告げるマイ。当時松井の記憶を消したはビデオガールの製造者の方だが松井が知る由は無い…。

思い悩む由那は改めて洋太(戸次重幸)と連絡を取り、これまでの事を伝える。洋太も何度か会っていたあの教師が松井直人だったことに今更気づく。あまり関わりが無かったせいか前作の清水よりも印象が薄かったようで現在の松井を見ても思い出せなかったらしい。正気に戻った健人は荒れた様子を見せる事も無くなり、同時にストーリー的に蚊帳の外になってしまうも、時々マイの幻影を見てしまうなど後遺症は残っている模様。

再生不良に何度か陥って「行きたい場所」というキーワードに苦しんでいたマイだったが、ついに健人の名前を思い出す(由那の家で写真を見た時は思い出さなかった)。なんで覚えているんだと激怒した松井はついに関係者全員消して2人だけの世界を作るんだ!と恥ずかしい台詞を…。う~んこれはイタい

10話

洋太(戸次重幸)から話を聞いた由那(武田玲奈)はもう関わらない方がいいと言われるものの、健人(萩原利久)を守りたいのと松井(岡田義徳)の脅威が迫っているのと、さらに仕事で海外撮影が決まりそうな話が舞い込んだため、色々抱え込んで迷ってしまう。

松井は生徒に妹と紹介したマイ(山下美月)の噂が校内中に広まり、さらに洋太が自宅周辺を張り込んでいるため、マイを最初の放送室内に移動させて自らも姿を消して放送室内に潜伏。関係者全員消すという計画は既に序盤でマイマイ病に陥った生徒ら数名が赤×になっていたが、文字通り殺すというわけでもないらしい。ただ妹の噂を広めたクラスメイト女子はマイに突き飛ばされて交通事故に遭い面会謝絶になってしまった。

健人は日常の幸せをかみしめながら由那に感謝を告げるもどこか浮かない表情の由那を気にしていたが、もう限界だと洋太に電話で助けを求める由那という謎の光景(洋太の事を健人は一切知らないので泣きながら誰に助けを求めているのかさっぱり予想できない)を目にしてしまい若干不安定に。そんな中で松井の命令で次のターゲットにされた健人はマイの屋上で待っているというメモ書きを見て激しく動揺。由那に電話で間接的に支えてもらった健人はマイの元へ向かい、何かを察した由那も洋太に健人を託すもまさかの入れ違い。洋太が健人に会えずに彷徨っている間に、健人は屋上でマイに再会。

松井の目論見ではマイマイ病を発病して発狂してくれれば良かったのだろうが、健人は会いたかったと告げながらもこれでちゃんとお別れが言える、と改めて感謝と別れを告げようとするが…。何故か屋上から転落した松井・健人・苦しむマイという場面に飛んで続く。

11話

マイ(山下美月)と再会した健人(萩原利久)は会えてよかった、ちゃんとサヨナラを言える、今は由那(武田玲奈)が大事だと告げる。そんな立ち直った様子の健人を見て松井(岡田義徳)は激怒。突如の松井登場と現再生者が松井であること、さらにもっと古くから何かありそうな松井の様子に驚く健人。そういえば松井の暗躍は全て由那だけが把握していて健人は何も知らないんだった…。この状況で驚きながらもありのまま今得た衝撃の事実を処理できた健人なかなか凄い…。

松井は命令通りに屋上から突き落とせと迫るが、マイは健人の願いをまだかなえていないからできないと拒否、ますます怒る松井はマイに掴みかかるが、制止しようと健人が飛び込むと何故か松井と健人はそのまま屋上からフライング

…どうしてそうなった?

柵からけっこう離れてたし、あの飛び込み角度や柵の高さからして転落する要素ゼロだっただろ…。

謎の転落展開から2人とも洋太(戸次重幸)の手配で病院送りとなったが、これもかなり扱いが軽く洋太が呼んだのは救急車ではなく、あい(出てないけど西野七瀬が演じてた人間あい)だったし、健人はちょっと入院したらあっさり退院。松井は精神的ショックが大きくグルグル巻きで入院したまま出番が終わったが、いずれにせよ屋上から転落した後の展開じゃない。普通に階段から転げ落ちたくらいにしなかったのは何故だ…。

松井と洋太はこの駆け付けた際に洋太が本名を名乗った事で互いに高校時代(原作)を思い出したようだが、松井は洋太を恨んでいたようで、そのまま恨み節をぶつける。トドメにマイが「私は記憶を手に入れた」「あなたにされたことを忘れない」と、松井が発狂トリオの発狂映像をエンドレスで再生して洗脳を試みた事に怒りをぶつけ、自分で選択する、と松井との決別を宣言。ここまでくると松井哀れ…。学校では生徒を襲撃した事になっていてクビ確定だし。先週襲われたクラスメイト女子は松井が好きだったらしい事と、その松井が犯人(実際はマイ)というのを知らされて友人が持ってきた由那からのメッセージで笑顔を取り戻していたのでとりあえず無事だったらしい。展開かなり雑だったけど。

マイは由那が自宅で匿っていた。そして退院してきた健人相手に由那は海外の話を受ける事にして、もしそうなったら退学するし、別れてほしいと唐突に別れを切り出す。健人に依存していた自分は1人で進みたいなどと言いだして健人も何故か納得してしまう始末。なんだこの超展開

マイを停止させようとした洋太に健人は最後に少しだけ時間をくれとお願い。洋太も新たな可能性を見せたマイと健人に時間を与え、2人で最後の時間を過ごすことになって最終回へ続く。

屋上転落は処理が軽すぎるし、健人がクズ堕ちしてから主役級に健人を導いて守り抜いてきた由那がこのタイミングで別れを切り出して理由もメチャメチャで一気に脇キャラ化。確かに松井暗躍しすぎで収拾つかないし、由那が主人公過ぎてマイが空気だし…と色々立場がおかしくなっていたので、ストーリーをマイと健人に引き戻して終わらせるには、これくらい強引に退場整理させないといけないんだろうけどちょっとあんまりだなぁ…。

最終話

健人(萩原利久)は離婚した両親と家族3人で最後の思い出になったキャンプ場にマイ(山下美月)を連れていき、過去を乗り越えて未来へ進んでいく事を語る。健人が由那(武田玲奈)にフラれた件はあっさり処理され、由那自身の出番も教師に退学を告げるシーンのみになるなど、かなり適当に出番終了。一時期は主役級だったのに…。

成長した健人の姿や由那らにもらった記憶を元にマイもまた「行きたい場所」を決定。それは放送室であり、残り3日の再生期限ではなく自分の意志で停止ボタンを押す選択をしたい、と告げる。いや言いたいことは分かるが行きたい場所ってそういうんじゃねーだろという感じで、健人も反対するが、なんか一方的に理由を最もらしく押し切って納得させられてしまう。これにて健人は由那、マイと2連続でなんか一方的に押し切られてしまう展開となってしまったがさすがにあんまりじゃないか。いくら立ち直った、前に進めたといってもこの短期間で大事な人からの一方的な別れ宣告2連発を受け止めさせるのは激重すぎる…。

一方で松井(岡田義徳)は健人より重傷だったのかリハビリに励んでおり、洋太(戸次重幸)は様子を見に来て吹っ切れた様子の松井に安心して、もうすぐマイの再生も終わるしこれで縛られることは無いなどと安直な発言をするが、直後松井は暗黒に笑い始めて、縛られているのはお前の方だだの、マイは自分の中で無くなりはしないだの、さっきも励ましてくれただのリハビリ担当の女性をマイに幻覚視しているかのような発言を連発。洋太が一気に重い表情になってしまったが、これで2人とも出番終了。

このまま健人とマイがお別れになるのかと思いきや、1話でマイマイ病に陥って発狂、強制入院となっていた柳(柾木玲弥)がようやく復学手続きをしに来ていた。そこでマイの姿を見てしまった柳はマイマイ病を再発。叫びながらナイフ片手に特攻してくる(何故ナイフを持っているのか)という衝撃展開に。初撃以外は幻覚しか見えていないのか、誰もいないところにナイフをブンブン振り回し、健人とマイが逃走するとようやく現実を視認して追いかけてくる、最終的にマイが謝罪しても発狂状態のまま教師に取り押さえられて終了などかなり後味の悪いまま終わった…。

そんな後味の悪さを無理やり打ち消すように放送室に一時立てこもってようやく2人の前向きな別れとなった。今回も前作同様にここはルール通りに再生を終えて消滅しておしまい。3ヵ月後健人は友人2名を写真部の活動に励んでおり、由那のインスタにも順調であることが書き込まれていて、健人が撮り溜めた人々の写真、その中央にマイを撮影した最後の写真が出てきて終了。

バグが生じたビデオガールと相思相愛になってしまうという前作とは違って、今回はビデオガールとしては完璧であるがゆえの悲劇というダークなストーリーになったがこれがう~ん…。

主人公がおとなしいんだけど裏では短気なクズ野郎というのは地味にリアル割といそうという人物像だったのでこれもまた難しいところだった。中盤にかけてあまりにクズに描きすぎて後半の立ち直り以降が別人みたいになっちゃったり、その主人公を立ち直らせるサブヒロイン由那が実質主演状態になってしまったり、しかし最終的にはマイと健人の物語にするために物凄く急に退場させられたり、ついていけない展開が後半目立った。

とはいえマイが人を狂わせるというのは最後まで徹底していて、全員ではなかったが(最初の犠牲者や再生者でもないのにマイマイ病になったカメラマンなどは登場せず)、松井や柳など立ち直れずに苦しみ続ける者を最終回で印象的に描写して後味の悪さをあえて残したりもしていて、安直なハッピーエンドにもしないというのはこだわりっぽい。

山下美月は年齢のわりに妙に小悪魔ちっくな雰囲気があるので、前半の物語をリードしていた時は潜入のために様々なコスプレ含めてアイドルドラマ的な需要もそこそこ満たして魅力を発揮していたと思うんだけど、結局機械的なキャラであるという人間味の無さがあって、中盤は芯の強さでもって主人公を救済するという大役を果たした由那(武田玲奈)があらゆる面で完全に主人公になってしまって(正直由那のブレない献身っぷりは都合が良すぎるといえば良すぎるけど)一気に影が薄くなった

記憶を得て人間に少し近づくという展開もあったものの、由那をいい子にしすぎていたので、由那を超強引に退場させた事でようやくメインキャラとして物語から消える事はできたものの、仮に由那が健人と付き合ったままという展開だったら脇役の印象のまま終わっていたと思う。実際のところ、由那とクラスメイト達の距離感や確執はマイが演出した部分が大きいとはいえ、健人も由那も学校内で似たような孤独やクラスメイトとのビミョーな距離感を感じていたのは確かなわけで、お互い孤独を抱えていた健人・由那がマイの策略とはいえ出会い支え合ってそれぞれ成長した事で本当の仲間になった…というのが学園青春モノとしては王道だったと思うし、そういう要素はほのかに残していた(由那がクラスメイト女子にまた一緒に写真を撮りたいとメッセージを渡したりとか関係修復をほのめかす展開もあった)が、それを放棄してでも由那を退場させないとマイが完全に脇役になってしまってダメだったんだろうなぁ…。結果的に色々あったけどマイのおかげでというには白々しすぎるし、実際犠牲者が残されている以上は主人公一派だけ全員何もかも手に入れてハッピーエンドするわけにもいかない

前作の西野七瀬とは対照的ではあったけど、正直あまり人気の出るようなキャラクター設定ではなかったので、山下さん的に得しないドラマになっちゃったかなぁという気はする。これ完全に好感度爆上げで印象残したの武田玲奈だったと思うし。前作では脇ヒロインを情緒不安定な不機嫌キャラにしていて最早敵なしで西野七瀬が最初から最後まで完全メインになっていたけど、今作は途中で完全に武田玲奈がメインになっていてアイドルよりアイドルらしい健全さだったので印象が強すぎた。

せっかく続投した洋太のポジションももう少し固めてほしかったところで、最後は松井の救われない末路を見せられて1番ビデオガールに縛られているのはお前だと言われて難しい顔で終わってしまったがなんかもう一言欲しかった。ビデオガールが奇跡で人間になって今も妻として一緒に暮らしているというだけで洋太は特異な存在だし、だからこそビデオガール問題には人生かけて関わり続ける決意ではあるんだろうけど、この辺は西野七瀬が出演して人間あいが続投していたらもう少しあいの視点からのビデオガールへの見解が聞けてまた面白くなっていたかもしれない。

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