ライオンの隠れ家 全11話

2024年秋クール、10月11日~TBS系「金曜ドラマ」枠。

B0DQQ1WYBC

1話

両親を亡くしてから市役所職員の小森洸人(柳楽優弥)はアート事務所で働く自閉症スペクトラムの美路人(坂東龍汰)と2人で美路人がパニックを起こさないように平穏無事な繰り返しの日々を過ごしていた。しかしそこにライオン(佐藤大空)を名乗る謎の男の子がやってきて、トイレと嘘をついて上がりこむとここは安全だから暮らすと言い出す。見知らぬ他人の出現で美路人がパニックを起こすようになり、とっとと警察に連れて行こうと考えた洸人だったが…。

ライオンが持っていたスマホには「あとはよろしく」というメッセージが入っており、この文面とライオンがカレーにやたらマヨネーズをかけまくる様子から洸人は小学生の頃に母の再婚相手の連れ子としてやってきた異母姉の愛生(宮﨑優)の事を思い出す。当時の愛生は高校生くらいでマヨネーズをかけまくる習性があり、数年ほど一緒に過ごしたある日の早朝に洸人を連れ出して自由になりたくないかと家出に誘うが洸人が断ると「あとはよろしく」と言い残してそのまま家出。それが最後に見た姿だった。状況から考えてまさか愛生の子供なのか?と疑いつつも、美路人が他人と暮らすのが困難でパニックを起こすために警察に連れて行こうとした洸人。しかし直前で思いとどまり、また同じ図鑑を持っていて勘違いでライオンの図鑑を奪おうとして破ってカレーまみれにしてしまった美路人が自身の誤解に気づいて自分の図鑑をライオンに上げるという行動に出た事も重なり、とりあえず警察に行かずにしばらく面倒を見る事に決めて次回へ続く。

一方で主人公勢の知らないところで、冒頭と最後には橋の上で心中自殺するかのような空気を醸し出していた現在の愛生(尾野真千子)とライオンの姿、妻と子供が行方不明だと警察に届けに来た橘祥吾(向井理)など不穏な動きも…。

しかし初回では何か事件に巻き込まれることになりそうだ…という予感までしか示さず、具体的に何が起きているのかは伏せてしまったため何も分からないまま終わってしまいどういうドラマになるのかも全くつかめず。初回の限りだととりあえず警察に行きかけて辞めてしまう洸人が急に話の都合でアホになってしまったようにしか見えなくなってしまっていたし、もう少し何が起きているのか明らかになった上で、そういうことなら仕方ないしばらく預かるかと決意するとか自然な流れで警察に行かない結論に行き着けなかったのかとは思った。

公式な年齢設定が無いので不明だが、役者の年齢からしてアラサーの兄弟。愛生は兄弟が小学生の頃、”15歳”でやってきて”18歳”で家出したと公式にあるので宮﨑優が演じていた方の愛生だけは正確な年齢が判明しているが、尾野真千子になると一気に40越えるので7,8歳くらい離れている設定か。しかしまもなく24歳になる宮崎優が女子高生役やってたのって4年前の『女子グルメバーガー部』の頃だし、15~18だけ演じるんだったら10代の役者を起用すればよかったはずで、その後の空白期間回想も出てくるのだろうか。

2話

ライオンが持っていたスマホにメッセージを送っているのは謎の白い男(岡山天音)と視聴者には判明していたが、洸人は姉に会えるかもしれないと暗号メッセージに従って指定の場所へ向かおうとするが…。しかし休日の行動は自閉症スペクトラムの美路人(坂東龍汰)に合わせてスケジューリングされており、ヘタに変えるとパニックを誘発してしまう。ひとまず予定通りに出かけた先で暗号の回答に行き着いた洸人はなんと美路人とライオンを2人にして予定通りに行動するように要求すると1人で出向いてしまった。

結果、今回ほぼこれで振り回されてしまいほとんど進展なし。最初の指定地で偶然職場の同僚牧村美央(齋藤飛鳥)に遭遇してしまったため、場所を変えられてしまい、美央に車で送ってもらう事になり、ある程度美央にも事情を説明。この間に案の定美路人とライオンははぐれてしまい、バスが走り出してからライオンが乗っていないのに気づいた美路人はパニックになり警察送りに。2度目の約束の場所まで美央に送らせておいて警察からの保護の電話でとっととそっちに向かってしまったため結局謎の男とは会えず連絡も途絶えてしまった。しかし謎の男は美央に接触した様子で…?(車の窓を男が叩くまで)

今後は近所の元定食屋寅吉(でんでん)に日中の仕事での不在時にはライオンをお願いする事にした洸人だったが…今回も最初からそうしてれば…。ていうかそもそもメッセージは1人で来いなんて指示だったっけ?3人で終始行動してればよかったんじゃないの?いや1人で背負うものが多く、美路人の平穏を保つだけでも大変なのにメッセージで振り回されて冷静な判断が出来なかったのは仕方ないとはいえ、全員ストレスフルな行動を取り続けて謎が謎のまま2話の大半を浪費するのはしんどいって。

ラストでは愛生(尾野真千子)の血痕のついたシャツが発見され、いよいよ失踪が全国ニュースに。ニュースで息子の名前が愁人と報じられたため、試しに洸人がライオンを愁人と呼んでみると思わず返事してしまいすぐに真顔になるライオンで次回へ続く。ラスト進んだだけじゃないか…。

3話

愁人と呼んだ声に反応してしまったライオンだったがすぐに我に返り、ライオンだと主張。何かを隠しているようだが聞きだす事はできなかった。美路人の描いた画が飾られる作品展を見に行くのも兼ねて「あさがお動物園」に向かった洸人、美路人、ライオン。美路人の絵を見てみたかったという美央(齋藤飛鳥)も作品展で合流したが、ライブペイントをするはずだった美路人のデザイン事務所の同僚小野寺(森優作)が行方不明になってしまった。スタッフと何故か洸人まで美路人とライオンを美央に任せて小野寺を探し始めたが見つからず、結局トイレに行った美路人とライオンが腹痛でうなっている小野寺を発見。程度は不明だが小野寺も美路人と同じような自閉症のような人物で筆を託されてしまった美路人はステージに上がる事に決める。

しかし司会をしていた事務所CEOの船木(平井まさあき)がマイクをハウらせてしまったため、異音に反応した美路人はパニックになってしまう。ハンディキャップのあるアーティストを積極採用しているという設定の船木CEO、こういう事態の対処も当然心得ていてパニックになった美路人へ何らかのフォローをするのかと思ったら驚いているだけで何もせず、洸人が駆け寄って落ち着かせようとして、ライオンが美路人のゴーグルを差し出して装着を促すと、美路人はこれに反応してゴーグルを装着すると落ち着いてアート活動を開始し、拍手喝采を浴びるのだった…。

ライオンと美路人の関係が深まりつつ、美央にファンだと言われて照れる美路人といういいシーンだったが、職場で美路人や小野寺らが何らかのきっかけにパニックに陥る場面なんて何度も遭遇していそうな船木がマイクをハウらせておいて美路人に何もせずに何のフォローも出来ない役立たずと化したのはかなり気になってしまった。福祉アピールのためだけで普段そういうパニック対応は全部スタッフ任せなのだろうか。

愛生(尾野真千子)の夫でありライオンの父親であると思われる橘祥吾(向井理)に会いに行くことにした洸人は休日に美央を自宅に呼んで丸1日ライオンを任せて会いに行くが…。橘祥吾はたちばな都市建設の次男だが何故か重役ではなく平社員として使われており、都市開発の説明会で司会スタッフとして参加していた。説明会終了後に声をかけた洸人だったが、説明会で記者の工藤楓(桜井ユキ)と部下の天音悠真(尾崎匠海)が橘祥吾に記者だと見破られて追い出された経緯があったため、洸人も記者だと勘違いされて話を聞けなかった。ていうかすぐに愛生が姉だと明かせばいいのに黙ってしまった洸人の歯切れの悪さが原因なんだが…。

これを見ていた工藤に記者仲間と勘違いされて一緒に取材周りをする事になった洸人だったが、やはり立ち回りがドヘタでフリーの記者だと言ったものの、工藤が情報交換と言っているのになんとなく気になって…と相変わらず歯切れの悪い回答しか出来ずに情報を何も出さないので記者ではない事はあっさり見破られてしまった。さらに弟?というあてずっぽうに駆け引きも動揺すらなく「どうして分かったんですか」と即認めてしまい逆に驚かれる始末。

歯切れの悪さはさらに続いてやはりもう1度会いに行こうと思うと今更な事を言い出し、情報屋(入山法子)から橘祥吾の行きつけのバーを教えてもらうと天音と共に客として入り(工藤は電話を繋いだ状態で外で待機)、橘祥吾が来るのを待つことに。しかし既に夜中でこれまた今更になってもう帰らないと…と言い出す。そのタイミングで橘祥吾が来たのでトイレに行ったフリをして様子を伺うが何故か妻子が生死不明行方不明な夫とは思えない笑顔の様子に違和感を抱いて結局そのまま帰宅。美央の好意に甘えて真夜中まで自宅で留守番させるって…。そしてこの行動すべての煮え切らなさ、歯切れの悪さ。優柔不断な人物としてリアルではあるがドラマの主人公としてどうしようもなく地味にイライラさせられるな…。

美央はやけに様子を気にしていたが2話で謎の白い男(岡山天音)が接触しようとした場面があったように様子を報告するように言われているらしく、こっそり様子を白い男に報告していた事が判明。流れ的には美央が悪人にいいように騙された哀れな裏切り者とかでない限りは白い男は非合法的に虐待から守る活動をしている味方であるフラグに近い状況だと思うんだけど、どういうわけかネット記事では内通者のような煽り記事が飛び交っている。なんか話題性振りまくためにドラマ関係者がわざと煽り記事書かせてヤホー載せさせてない?

4話

遺体が見つかり愛生(尾野真千子)ではないかというニュースを目にしたライオンは目に見えて落ち込み、熱を出して寝込んでしまい、洸人は対応に追われる。洸人が聞いた6歳という年齢と美路人が以前聞いた5歳と年齢が異なる事から実は最近誕生日だったのではないかという事で元気づけるために誕生会を開いたりしつつ、記者の工藤の活躍で愛生の目撃情報と警察からDNA鑑定で別人だったというニュースを先行して入手でき、それを聞いたライオンは一気に元気になる。

愛生がどこかの店で働いている現在の様子がようやく出てきたが、謎を振りまいているだけでほぼ進展なし。洸人の歯切れの悪さは相変わらずで工藤に何故疎遠の姉について今頃そんなに気にしているのか聞かれると全く取り繕えず怪しまれてしまう始末。こりゃライオンの存在もバレるな…。

5話

それぞれのムーブが事態を最悪な方向へ急展開させていった回。工藤と天音により愛生生存のスクープ記事が出され、いち早く情報を掴んだXは愛生に逃げるように指示。しかし給料をもらう寸前だったため同僚の財布を拝借して逃げる愚行に及んだ愛生はひとまず窃盗容疑で警察に追われる身になってしまう。Xは手際よくタクシーを手配しておりひとまずホテルに避難させ、この作戦を成功させるには捕まったら終わりだからとにかく動くなと指示するが、追い込まれた状況から精神的にも余裕がなくだいぶ愁人(ライオン)に会いたい欲が高まっており、勝手な行動をし始める。Xの手際の良さは確かで警察がホテルに乗り込んでくると一足先に逃げるように迎えに来るなどかなりの有能さだったが、反発した愛生はXから財布を盗んで勝手に逃走財布盗むのは手癖か…?その後再会したXに愁人に会いに行くと告げると契約終了を言い渡されるも愛生はあきらめていないと言い放ち…?

洸人の歯切れの悪さと立ち回りのヘタさは相変わらずで工藤に記事について会いに行くもライオンの事は言えないので疎遠の姉について今頃そんなに気にしているのか聞かれると全く取り繕えず…と前回と全く同じ挙動不審に陥り、工藤にさらに怪しまれてしまう始末。少しは学習しろよ…。さらに姉に会わせるべきではないかとの考えを強くするが、Xから何かを指示されていた美央に虐待の件からしてもそうホイホイ会わせない方がいいのではないかと言われてそれもそうだけど…と思い悩んだ結果、結局LINEで会いたいと言ってこられたので会わせることにしてしまう。またこの際にライオンがずっと抱えていたライオンのぬいぐるみには愛生からの指示が書かれた約束メモと盗聴器が仕込まれていた事に洸人が気づいた。

そして洸人、美路人、ライオンで約束の遊園地に向かうが…。報道はされていないため洸人は愛生が警察に追われているのを知らないのでそこは仕方ないとはいえ、自身の不自然ムーブで工藤に怪しまれているのにすら気づいていない洸人らは無警戒過ぎて工藤に尾行されてライオンの写真まで撮られてしまっているのにも気づかず…。

愛生を見つけて走り出すライオンを直前で突如登場した美央が抑え込み、この直後に愛生は警察に逮捕されてしまい、後方にいる洸人に後は任せたという口パクだけして連れていかれてしまった。全く動けず呆然としたままの洸人。実に洸人らしいというか、美央とライオンの元にも駆け寄らない呆けっぷりが何とも頼りない…。

取り調べで愛生は息子を殺したと自供して次回へ続く。

さすがにここに来て虐待者が愛生という事は無いだろうから愛生は橘祥吾の手からライオンを守ろうとしているっぽい事は確定か。Xに依頼して何らかの作戦を立てていたっぽいが、工藤の余計な記事で生存を世間に知らされてしまった上に愛生が我慢できなくなって計画が破綻。ただ契約終了と言っていたのに美央が動いていた事からなんだかんだ作戦は継続しているっぽい。事態を把握し、最善の有能ムーブしているのがXと美央しかいないのはしんどい。工藤がライオン生存記事を出したら今度こそ詰みそうだし、そろそろ情報共有して協力していかないと厳しくないか。ただ散々見せてきた洸人の立ち回りのドヘタっぷりからして最初から作戦を教えて遂行しようにも挙動言動全て不自然で見破られてしまうので少なくともここまでは「洸人には何も教えずライオンを預けておいて盗聴で監視」が最善だったのもまた間違いない。

6話

愛生は何かを託すような口パクを洸人に向かってしながら連行されていき、美央はそのまま謝罪しながら逃走してしまい誰からも話が聞けずワケが分からない洸人。翌日も美央は欠勤してしまい、家まで訪ねて行っても自分から話せない事になっていると謝られてしまう。そこにようやくXからの接触連絡があり、ようやくの初対面で事情を教えてもらった。とはいってもXが自身の正体を明かさず、その内容も愛生が「依頼者」で「愛生と愁人で偽装死を企てて別人として暮らす」という計画、「警察が予想外に失踪事件にしてしまった」(これは「嵐の日に橋の上に靴置いてシャツ投げただけで行方不明扱いすっ飛ばして自殺処理に見せかけよう」なんて警察なめんなとしか…)、「洸人ならライオンを見捨てずに警察に言わないだろうという確信が愛生にはあったらしい」など断片的なもので、子供の頃に数年暮らしただけで正直姉の記憶なんて当時で止まったまま幻の人になりつつあり大人になってどんな人格になっているかなんてのも全く分からない洸人の立場からすればそんな幻の人がもっと子供の頃から大人になった今の俺たちの何を知っているんだという話だし、ナニソレ?と憤るのは仕方ない。Xの説明が順序立っておらず、肝心の動機である「橘祥吾(向井理)のDVから逃れるため」というのを伏せたまま説明したのも悪いが、Xも洸人がなにそれなにそれで理解が追いついておらず(メタ的にもドラマ的にも)物分かりが悪すぎて、偽装死や偽の保険証を用意するというXの発言にいちいち「それって犯罪ですよね?」とか某巨大掲示板元管理人ばりにズレた真顔正論で突っかかって、いやそうするしかないくらい切迫してんだわとイラつき気味になってきて最終的に開示した情報だったので、洸人の物分かりが良かったら話す気はなかったのかもしれない。いずれにしてもXも思ったより余裕がなさそう。

一通り情報が入った洸人は美央に連絡をして全て聞いたと話し、美央からも事情と動機を聞いた。美央は保育士時代に虐待に気づいていながらどうしようもできずに子供をDVで死なせてしまい保育士を辞めた過去があり、Xにその過去を掴まれて協力を要請されていたという。しかし最終的にそれでも協力したいという事で正式に仲間に。

愛生は自分が息子を殺したと虚偽の説明をしてそれが報道されていたが、橘祥吾はそんなはずはないどこかに隠しているはずだと側近の助言で直近の愁人の写真を公開。これを受けて洸人と美央は対応に迫られ、とりあえず服や帽子で見た目の印象を変え、それだけでは弱いので長くなっていたライオンの髪を美路人と同じくらいにバッサリ散髪

いや誰!?

思った以上に別人に変わってしまったライオン。かわいらしいオンリーワンな存在感のある容姿から量産型のモブキャラ幼児になってしまった。え?役者交代したんじゃなくて?というレベル。髪型でこんな変わる?世間の目を欺く意味ではこの特徴の無さは大正解すぎるが。

ここに来て工藤の存在が非常に厄介になってしまい、取り繕えない洸人の立ち回りの悪さとの相性も最悪で、もう確信をもって迫ってくる工藤の質問に全くうまい切り返しができない。今回は美央の機転で逃げ出す事には成功したが、根本的な問題としてどこまで説明するかごまかし続けるかの対策が取られらないまま工藤が家まで来てしまい万事休すで次回へ続く。工藤がある程度慎重に情報を見極めようとしている(橘祥吾の様子も取材していて怪しんでいる)から良かったもののなりふりかまわない記者だったらとっくに暴かれてそうだし、洸人の嘘のヘタさを考えればバレバレの嘘をつき続けて勝手に報道されるよりは話して協力者に引き入れるしか道はないかも。

その頃、橘祥吾は押し入れの中から母と愛生が密かに手紙でやり取りしていた形跡を発見。家族はいないと言っていたらしいが、ご丁寧に現在の姿の愛生と母、母が送ったと思われる現在の姿の洸人と美路人(設定上は母存命時なので5年以上は若いはず)も残っており所在も存在も知られてしまった。いくら急いでてもこんな致命的な痕跡は家を出る時にちゃんと持ちださないと。痛恨のミス。

7話

工藤が単独で家を訪ねてきた。取り繕えない性格の洸人は動揺を隠せない上、家の中からは騒ぐライオン(と美路人)の声でほぼバレバレだが、守らなきゃいけないから…と何とか絞り出してお引き取り願う洸人に工藤も察したのか他の記者が来るのも時間の問題である事と話すべき相手は見極めるように忠告して去っていった。

橘祥吾がライオンの失踪に動揺した妻が虚言をしているという旨の説明をし、窃盗に関しても相手と示談を進めた事で愛生が近々釈放される見込みとなってきた。橘祥吾による包囲網が迫り、近所の元定食者吉見(でんでん)の元にも別の記者が訪れ始めて焦る洸人と美央に同僚の貞本(岡崎体育)が見かねて声をかけ、貞本に全てを説明したところ佐渡島にある親戚の使用してない別荘状態のペンションがあるという事でそこに身を隠す事に。

洸人は休職し、旅行の名目で佐渡行きを提案するが、決まったルーティンを破る事に抵抗を示す美路人。しかしライオンと打ち解けてライオン>ルーティン順守になってきていてライオンと3人で行きたいという洸人に自身の感情優先ではなく旅行を快諾。現地ではリモートで仕事を行い、買い物に率先して出向いたり、決まった寝る時間より早く寝ようとするライオンに一緒に寝てと言われて1度は「22時です」と拒否するが、ここも折れて快諾するなどだいぶ変化してきた。

美央の送迎(フェリー乗り場までと思われる)で早朝に佐渡へ向かった一行だったが、その日の昼間には橘祥吾が家を突き止め、玄関先で落としていったライオングッズを発見してここにいたと確信。さらに工藤の部下の天音(尾崎匠海)は記事をとっとと出そうと提案していたのを工藤に止められていたのでおとなしくしていたが編集長にそそのかされて記事を出してしまう。工藤は天音にブチ切れて即座に洸人に謝罪電話をするが洸人もネット記事を見てしまい、天音が記事を独占するどころか工藤の名前を先に出した2人の連名名義で律儀に記事を出していたためやめてくれと言っていたのに…と着信拒否。困った工藤は美央の元へ向かうが美央にも最低だと言われてしまい落ち込んでいたところ車が猛スピードで突っ込んできた。

これが実はXこと柚留木(岡山天音)(いつの間にか洸人のスマホにも「柚留木」で登録)で、柚留木は工藤を信頼できると判断したのか全てを説明して仲間に引き入れていた。事情を知った工藤はスッパリ会社を辞めて佐渡まで出向いて説明&謝罪をして正式に味方となり、さらに愛生と面会できる事になったと告げて再度戻っていった。なおやっちまった天音はさすがに工藤が辞めた事に責任を感じていたが、行きつけの情報屋(入山法子)から愛生の死体かと当初言われていて別の女性だったと判明したその女性が別件で初回から追っていた亀ヶ谷議員の元秘書であったという情報を聞き、亀ヶ谷議員を張り込んでみたところ、くっついて出てきた樺島(後藤剛範)が橘祥吾とも一緒にいた男だと気付いて…。ひとまず貞本や工藤など協力者が増えたものの、予断を許さない状況で天候が荒れそうな不穏な雲行きのまま次回へ続く。綱渡りの生活が続くなぁ…。

8話

工藤が味方になった事で愛生の釈放で迎えに来ていた橘祥吾を交わして山梨県警の高田(柿澤勇人)が柚留木の車別の出口から逃がし、柚留木の車で移動、ついに愛生は洸人・美路人・愁人と再会を果たす。しかし付近にいた樺島(後藤剛範)が偶然柚留木の車に乗る愛生を目撃していたため、交通事故と偽って防犯映像から愛生と確信、柚留木の車もマークされてしまった

一方で愛生に怯えていた美路人だったが、愁人の仲介もあってすぐに受け入れ4人の平和な空間が流れる。しかし平穏な生活をかき乱された洸人はもっと他に選択肢は無かったのかと愛生に苦言を言ってしまい、同時に柚留木が偽装戸籍の準備を特急で済ませて整ってしまったので翌日にはこれ以上迷惑をかけられないとして出て行くと宣言。またもそんな勝手なと憤慨する洸人だったが、こんな手段を取らなきゃならないほど橘祥吾は危険な人物なのかもしれないと予感を語り、洸人も受け入れるしかなかった。

工藤の部下だった天音は反省して亀ヶ谷議員とたちばな都市建設の裏の繋がりを取材しており、工藤と再合流。工藤と天音はこの件で橘祥吾を追い込んでいくと宣言し、洸人も可能性を感じるが伝えに買い物から戻ったところ別荘が荒らされ愛生と愁人が失踪していて次回へ続く。

橘祥吾は本質的に悪い奴というよりも周囲からのプレッシャーや圧力によるストレスでDVに走っていたかのような描写もあったが…。

9話

樺島に居場所を突き止められた愛生は愁人と共に同行。橘祥吾が離婚に同意するために最後に一緒に過ごしたいと言っているという怪しい意向に誰にも相談せずに従ってしまった。港に駆け付けた柚留木だったが、樺島の凄みに虐待トラウマが発動してアワアワしてしまい取り逃がしてしまった。

再会した橘は案の定当初は穏やかに離婚に同意して最後の日々を過ごしていたが土壇場で愁人の親権をよこせ、自分の肉親は愁人しかいないと主張。何言ってるんだと反発する愛生だったが、CM明けには縛られて監禁されてしまっていた。柚留木の予感通りの顛末になってしまったが…偽装死を選択したかと思えば今回の行動…確認せずとも愛生も子供の頃から自制の効かない身勝手なところが変わってないんだよな…。

工藤・天音は山梨県警の高田と部下と合流して樺島を追い、工藤が挑発したところあっさり拉致しようと暴行に走ったので高田が駆け付けて現行犯逮捕。キビキビとした活躍を見せる一方で自宅に帰った洸人は煮え切らない日々を過ごし、柚留木から愛生との連絡が途絶えたと聞いて同行。橘不在の間にこっそり作ってあった合鍵で2人を救出に向かうが、橘は行くはずだった講演会を欠席して自宅にいた。ピンポンからあまり間を開けずに合鍵を使ったのが大失策となり、こっそり忍び込もうとしたところで橘が出てくるという気まずさ、弱い主張であっさり橘に言い返され追い返されて敗走。柚留木に悔しがられ、帰宅後は美路人の前でダメさ加減に号泣する始末で、ドラマの主人公らしくない主張できない一般人すぎる一般人らしさが悪い方向に出まくってしまい次回へ続く。普通にリアルな一般人なんだけどドラマ主人公がコレはマジキツイ…。

10話

自身の情けなさに再度奮起した洸人は愁人の手元に戻ったライオンのぬいぐるみに仕込んだままの発信機&盗聴器から何か情報は得られないかと柚留木に相談。2人が集合したタイミングで、樺島の逮捕で完全に自身の立場を失った橘は愁人を連れて橘の幼少期の思い出の地に旅立っていた。愛生の声だけ聞こえない事から柚留木は橘家に向かうと言い、洸人は工藤に連絡して共に発信機を辿る事に。柚留木が窓を破壊して橘家に侵入、監禁されていた愛生を救い出した事で橘に逮捕状が出た。橘に追いついた洸人は今度は強い意志で橘に立ち向かい、殴られながらも橘に純粋に家族を愛していた時があったはずだと言い放ち橘にクリティカルヒット。そのままサイレンが聞こえてきて橘逮捕、全ての決着がついた。

退院した愛生は先行して帰宅していた洸人と共に洸人・美路人と4人で暮らす事になった。柚留木は連絡を絶っていたが、工藤が取材の際に柚留木について調べたと言い、幼少期に父親の暴力から母親と共にシェルターを転々として逃げた過去があった事を調べて愛生に教えたので愛生が探して会いに行き改めて感謝を告げる。その後はけじめをつけるとして警察に出頭したらしきことが明かされた。

平和な暮らしを取り戻した4人だったが、終盤の危機的状況へ対応するために休職していた洸人は家事も愛生がこなすので家でやることがなくなってしまい、ふと自分に何が残るのか人生を考え始めそのまま失踪してしまい最終回へ続く。

11話

失踪した洸人は東京に来ており、かつて中退した大学の前に来ていた。東京で工藤と再会して改めて大学に行き直す事を本格的に考え始めた洸人は貞本の結婚10周年パーティーで急遽スピーチを任された際に美路人への思いを改めてつ告げる。家出の件以降少しギクシャクしていた関係が改善される中で、東京の大学に行きたい決意を伝えると美路人はちょうど始まる職場が運営するグループホームに入居すると宣言。

洸人はそのまま市役所を辞めて受験勉強に専念すると半年未満の受験勉強で合格、春になって洸人は上京して大学生に、美路人は寮生活に、愁人は小学生になり、愛生と愁人が家に残り、愛生は料理の腕が良かったので寅吉の定食屋の従業員として働く事になり定食屋が復活して終了。

橘は裁判で懲役3年を言い渡されているシーン、柚留木は留置場に愛生からの白い服と家族写真の差し入れをもらって笑顔になっているシーンだけが描かれた。

終盤は洸人が休職したまま辞めてしまったためたまに貞本含めて会う場合のみで出番が減ってしまった同僚の美央だったが、退職の日に貞本と一緒に追いかけてきて東京に毎週末遊びに行く→行き過ぎだと突っ込まれて月2で遊びに行くに修正していたが、洸人に好意を持っている(洸人は気づかず)という事でいいのだろうか。

全部終わっての感想

10話で完結してかなりゆったりその後のエピローグを描いた印象。サスペンス的な盛り上がりとしてはあっさり橘逮捕になってしまったが、そういうドラマではなくあくまで家族の話だったのならこれでいいんだろう。橘も徹底した悪人には描かれなかった上、肝心のDVに至るまでの夫婦間の関係が意図的にあまり描かれなかったので同情できるんだかできないんだか…。愛生は家族がいないと言っていて橘は孤独な者同士惹かれ合うものがあったとして結婚したっぽいので弟がいた事や生前の母にこっそり会いに行っていた事など知らずこの件でますます怒りを深めていた様子だった。何より愛生は10代で唐突にふらっと家出したまま失踪してしまったり、今回の一件でも偽装死を選ぶような突如突拍子もない行動に出る悪癖があり、結局はDVした方が悪いのは確かだが橘を狂わせるような言動行動は無自覚でやってそうな…。4人で暮らし出してからは極めて常識人として落ち着いていたけど、それでも美路人は怖がりはしなくなったけど本能的には最後まで愛生には苦手意識あったように描いていた感じもある。実際洸人が家を出るとなったらホーム行きを即断しているし、壁画を完成させた時に洸人と愁人と一緒に追記までしたけど、あの絵に3人の要素はあっても愛生の要素だけは無かったし。

主人公なのに普通過ぎる洸人も絶妙な存在感だった。それゆえ話が停滞した部分もあったけど、結末は良かったと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました