2017年3月に購入した現イヤホンJVC HA-FW01。まだまだ現役だったが、その後JVCはWOODシリーズとは別のフルステンレスボディのFDシリーズを強化して新機種を打ち出したFDシリーズ01、02を2017年末に発売。
低音をふくよかにするWOODシリーズとは対極の高音をクリアに聞かせる方向性という事でその違いに興味があったが例によってまだFW01買ったばかりじゃないかと悩むこと約1年半。2019年5月GW特有の浮かれた空気感に乗って思い切ってポチッとした。何故昨年5月の話を今更しているのかというと平成回顧シリーズを連載しているうちにすっかりもうこの事は記録していたと勘違いしていてそのまま忘れていた!
悩んでいた1年半の間に限定モデルHA-FD01 SPというSP版が出ていてこれが売り切れそうだったのでこっちを選択。違いは後述するとしてヤフーショッピングで投げ売られていたんだけど、この投げ売りが1ヶ月もしないうちに売り切れると本当に在庫が消え去ったようで入手不可となった。案外ベストタイミングで入手できたらしい。なおFD01本体はその後値下がりして現在はFW01よりも下の相場に落ち着いている模様(正直かなり買いな値段だと思う。この素晴らしさで2万台はちょっとおかしい。)
このFD01の特徴はイヤーピースをはめこんでいる音の出口の部分であるノズルが3種あってそれを交換可能という事。ステンレス、チタン、ブラスの3種を付け替える事で劇的には変わらないがそこはかとなくほのかに音の響きが変わり、1つのイヤホンで3度おいしいという面白い仕様になっている。そしてFD01 SPではSPとしてりん青銅のノズルが追加された4種になっている。
FW01などWOODシリーズに慣れているとFD01の音はかなり軽い。たっぷり鳴っていた低音が文字通り消え去って高音寄りのクリアな音になるんだけど、最初は正直失敗したと思った。めっちゃ貧弱になってんじゃん…と。しかしある程度聞いていくとFW01では低音のふくよかさで埋もれていた細かい音がかなり綺麗に聞こえてきて、低音が消え去ったと思ったがよく聞くと低音もちゃんと綺麗に鳴っている。総じて各楽器の音がクリアに鳴っていてこれまた素晴らしいなと。方向性が両極端だけにFW01とFD01を使うと同じ曲でもかなり違って聞こえるので1曲で2度おいしく、さらにノズル交換で更なる微細なバリエーション。聞き飽きた曲がゾンビのごとく蘇って迫ってくるぞこれは(もっといい例えは無かったのか)。
各々のノズル微妙な違いは感想を書いている人それぞれの間でも微妙に意見が異なっているが、ステンレスを標準として高音をより磨くか(チタン)、低音を少し出してくるか(ブラス)、さらにもう少し低音出してくるか(りん青銅)というざっくりな差がある。最終的に結局ステンレスに戻ってきてしまうんだけど気分で付け替え、その時々によってしっくりくるのが変わるなぁという印象もある。
そんなわけで2019年5月以降はFD01で8割、FW01で2割くらいの感じでイヤホンを使用している。ここ最近はFW01が再度復権してきて気分によってFD01で6割、FW01で4割くらいになってきたりもしている。
また新しいのが出たら気になってしまうところだが今のところその後で出たのは17万前後する10周年記念でとことん追求したかのようなFW10000、6万近くするFWシリーズの正当後継に位置するであろうFW1500と更なる高価格路線に舵を切っており、さすがにそこまでは手が出ない。FDシリーズはこれっきりなのでWOODシリーズほどは売れずにパッとしなかったのかもしれない。時代的にもお手頃価格のワイヤレスに向かっていてそっちの新作を中心に出していって、線のついたやつは高級路線化が進むのかもしれない。
再生機器も配信ストリーミングにしてもお手軽路線と高級路線の狭間にいると選択肢が狭まるなぁ…。
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