ごめん、愛してる 全10話

韓国ドラマのリメイク。韓国版では故郷が韓国でオーストラリアから話が始まるらしいが、今作では故郷が日本で韓国から話が始まる設定。

1話

律(長瀬智也)は母親の麗子(大竹しのぶ)に捨てられて孤児として育ち、養子になった家を飛び出して韓国で裏社会の若頭に兄貴と慕われるほど気に入られ、構成員として優遇されていた(しかしあまりにも若頭に気に入られすぎているので他の構成員からは嫌われる立場)。

麗子にはもう1人ピアニストのサトル(坂口健太郎)という息子がいて韓国でのコンサートに幼馴染でスタイリストして雇用されている凛華(吉岡里帆)も同行。というか設定上スタイリストだけどやってることはマネージャーさえも越えたその範囲はプライベートにまで及び身の回りからデートのアドバイスまで行うお世話係じゃないかこれ。サトルに思いを寄せる凛華だったがサトルは凛華を甘えられる家族のような存在としてしか見ていなかった。

そんな中、韓国でスリにあってしまった凛華は通りがかった律に助けを求め、最初は律がナンパするようなノリで飲み屋で飲んでいたが思いのほか凛華が酔っぱらったのと、窃盗犯と律が知り合いで結果的に裏切って逃げ回るドタバタに巻き込まれる事になってしまう。最終的にスラれたものはすべて取り返してくれ、隠れ家で凛華が目覚めたら律はメッセージだけ残して消えていた。

そんなある日、若頭の誕生パーティーに暗殺犯が潜入。孤児の律は両親や大勢に愛されている若頭の盾になって守るが顔に銃弾をうけてしまう。頭の中の手術不可能な位置に銃弾が残り、現在は普通に生活できるが数ヶ月で障害が発生し死んでしまうと宣告される。

死ぬ前に麗子を探すことに決めた律は日本へ帰国。まずは孤児院時代の知り合いである若菜(池脇千鶴)と再会するが、若菜は何故か性格が子供のままだった。孤児院の園長から若菜は交通事故で脳に障害を負い、7歳程度の知能のままだと知らされる。若菜には夫はいなかったが何故か息子がいてその辺の詳細は不明だという。

ジャーナリストの男(六角精児)がなんか死にかけてる老人を囲い込んで秘密を握っているようだがその死にかけている老人は律の父親らしい。老人はジャーナリストを信用しているようだがジャーナリストは何かを企んでいるようで…。律を偶然発見したジャーナリストは母親を知っていると告げ、律の母親探しの旅1話で早速ゴールにたどり着くのだった。

早速自宅へ向かった律だったが、出てきたのは凛華。知り合いだったので凛華を押しのけて自宅へ突入した律だったが、なんか知らねー息子(サトル)がいる上に貧乏だと思ってたのにめっちゃ富豪になっていて自分の事も忘れてるどころかキモがって出ていきなさい!などとのたまう姿に律はショックを受ける。凛華は自分に会いに来たと勘違いしていたが、ショックすぎる律はまだ事情を説明できる状況になく、土砂降りの中で再び立ち尽くす律の姿を凛華が見かけ、完全に危ないストーカーオジサン状態になったところで次回へ続く。前髪降ろして目つきが悪く土砂降りの闇の中でパーカー被った姿はいかに長瀬といえども完全に不審者である。

パブリックイメージの韓国ドラマ(とにかく超展開の連打)のど真ん中っていう感じで初回から偶然の連鎖、宿命の連鎖みたいな乱れ撃ち展開だった。

さすがの長瀬も38歳(今年39歳)になり、24歳の吉岡里帆と飲んでいるシーンでは「おっちゃん」呼ばわりされていた。一応今回の主人公とその相手役なんだけどその相手役におっちゃん扱いされるようになったところに年月を感じた。20代半ば過ぎから急激にオッサン化して(国分が紅白で「長瀬君が20年ですっかりゴリラになってしまいました」とネタ発言するくらいには風貌が変わった)桜庭裕一郎の頃の超絶なカッコよさが消え去って久しいがそこからはあまり雰囲気変わってないと思うんだけど。

同じく若い頃は物凄くかわいらしい雰囲気だった池脇千鶴もさすがに年齢を…と思ったら知能が7歳児設定なので逆にここ数年より若返った雰囲気。そして何故か当時バリバリの清純派だったのに00年前後の連ドラで毎回のように妊娠してしまう役が続いていたが(リップスティック→Summer Snow→太陽の季節)、今回はこの状況で何故か子供がいる設定というのは宿命なのかなんなのか。

吉岡里帆は初めて見たけど字面が似ている吉岡美穂の若い頃と雰囲気が似ているような…。

坂口健太郎は実質演技しているところを見るのは初めてなんだけど、miwaと共演した映画で一緒に歌唱もしてMステや舞台挨拶などで無駄に仲良い雰囲気を醸し出したのがラブラブっぽく見えてしまい、ただでさえ同性ウケが悪そうなmiwaの女性人気が極度に悪化した原因になった人、というイメージ。

主題歌は恒例のTOKIO(セルフタイアップ)…ではなくTOKIOの新曲「クモ」はメンバーが全く出演していない別のドラマからオファーを受けて書き下ろし、そっちの主題歌となっており、このドラマは宇多田ヒカル。…あれ?どこでかかってた…?タイトルバックの無いBGM使用だったので全く印象に残らなかった…。

2話

自宅に押し入るも麗子(大竹しのぶ)に気味悪がられ拒絶された律(長瀬智也)はショックを受ける。ジャーナリストの男(六角精児)に確かめに行くとこの男、どんだけ麗子を恨んでいるのか部屋にはそれ関係のファイルばかりが大量にストックされていた。読み切れないほどの資料に自身が不倫の末に捨てられた子供だったと知ることとなった律。

それでもしばらくはどうしていいか分からず麗子の家の前を徘徊。そのたびに何故か偶然凛華(吉岡里帆)が出てくる。凛華もさすがに自分を追ってきたわけではないようだと察しつつあり、そういえば律が母親が日本にいると言っていた事を思い出して母親には会ったのかと勘のいいところを見せるも、その後遠い目をする律の視線から麗子がその母だとまで察するには至らない模様。

じゃあこのオッチャン何が目的なんだ?という事になるはずだが、何故か韓国で救われた恩返しという名目で勝手に仕事が無いだろうからサトル(坂口健太郎)の運転手をやらないかと持ち掛ける凛華。韓国の闇社会にいた人間であることはさすがになんとなく察しているはずでそんなのを雇うなんてだいぶネジが飛んでいる気がするんだけど大丈夫なのかこの人。

しかし韓国&裏社会生活が長くひらがなだらけの履歴書(名前「律」は捨てられた際に書かれていたものなので「リュウ」という偽名にした)は麗子に不審がられ即不採用。まあ当然なんだけど、この2度の母の全く気づいてくれない冷たい態度にキレた律はジャーナリストの男に暴露記事を書いてもらって構わないと宣言(後にもう少しどんな人間なのか知りたいから待ってくれと脅した)。

しかし直後にサトルのCM出演撮影による移動の必要が生じ、凛華の父の車がこの日は無かったため、またしても凛華が勝手に律を1日だけバイトで雇い、運転手にしてしまう。共演者がサトルの憧れの女優の塔子(大西礼芳)だったことからサトルは浮かれていた(というか塔子が思わせぶりでサトルは勝手に彼氏気取りというイタめの構図)が、別の俳優にちょっかいを出されているのを見て憤慨。俳優の方はサトルをお坊ちゃま扱いして相手にしていなかったが、塔子に連絡先を渡した途端に奪い去って捨てるという生意気な行動に出たサトルに俳優激怒。つかみ合いになってしまう。

塔子は何故かつかみ合う2人の注意を引くと湖にダイブ。サトルも凛華の制止を振り切ってダイブして心臓の発作が起こってしまい溺れ、律が救助。これによりサトルは律に心を許し、正式な運転手として雇うように進言。麗子も助けてくれた礼を言わざるを得なくなり、さらに韓国の闇社会出身の人間だと把握しつつも、サトルのボディーガードにはそれくらいの人材が必要だと考え、わざわざ呼び出して雇用する事を決める。ネジ飛んでる人ばっかりだ

サトルは凛華には甘えてるだけだし、塔子の前ではデレデレの遊ばれる年下ボーイだし、麗子は溺愛しすぎだしで、お坊ちゃま感全開だったが律と会話しているときは割と話し方も態度もしっかりしていた。本人は気づいていないが律といい兄弟関係にはなれそう。

一方で律が韓国出身だと聞いた凛華の父の三田(中村梅雀)は突如表情を硬くする怪しいフラッシュバックが起こったと思ったら、ラストシーンでは律を捨てる際に運転手兼セッティングを単独実行した人だった事が判明。律が大事にしている指輪もセッティングしたのは三田で、その指輪を律が首にかけているのを一目見て律の正体を見破り取り乱し、何故ここにいるんだ!とブチ切れるのだった。人間関係に偶然の連鎖が起こりまくる韓国ドラマっぽい展開がジェットコースターすぎ…。

3話

律(長瀬智也)の父親とされる黒川(山路和弘)が死亡するも特にこれといった動きは無し。出番も1話で死にかけている時にジャーナリストの加賀美(六角精児)に話をしていた(当の加賀美は裏切って暴露する気満々)だけ。律の正体がバレてない以上は麗子(大竹しのぶ)が少し過去を思って遠い目になった程度。出番これで終わりかよ…。

塔子(大西礼芳)へいきなりプロポーズを企てたサトル(坂口健太郎)は凛華(吉岡里帆)や律をも巻き込んで大きな木に風船を大量に仕掛ける→風船放つ→1つだけ残った風船の中に指輪仕込む→プロポーズ、という意味不明の茶番を自ら立案。しかし風船に手が届かないというリハもしてなかったのかという初歩的なミスをかました上に、業を煮やした律が風船を背後から破壊したが今度は指輪が吹っ飛んで行ってしまうという凛華が計画段階で懸念していたが浮かれていたサトル自らが問題なしとしてしまった案件により大失敗。さらに麗子が登場し、全員でお食事となるが、麗子は遊び人の塔子と付き合うのは反対。過去の浮名を調べ上げてきていた。ネット検索で。

週刊誌とかに若い頃はデマも散々書かれたであろう麗子が、落書きだらけのインターネッツを妄信して名前検索しただけで出てきたようなゴシップを突きつけるってどうなのか…と思ったら加賀美が乗り込んできて麗子について調べたことを次々暴露していく。核心に迫りそうなところで別の席で食事させられていた律が加賀美に殴りかかり追い払う。

塔子は別にそんなにサトルを好きじゃないと言い切って出ていき、今度は外に出ていた律へこっそりアプローチして出ていく魔性っぷり…というかただの尻軽だこの人。

加賀美の通報により律は留置場送りになってしまう。律を捨てた際の実行犯である三田(中村梅雀)は律の正体に気づいていたが麗子には本当のことを言えず、1度無理やり辞めさせようと進言したら失敗したが、ここぞとばかりにこの事件を理由にして律をクビにしようと強引に決めてしまう。しかしサトル本人が律をかばったことで、クビは撤回。

今回残念な言動行動ばかりだったサトルが唯一カッコいいところを見せた瞬間だったがこれを見た凛華は身を引くことを決意してしまう。いや確かにここは今までにないほど毅然とした態度だったけど、塔子が好きじゃないと言ったのは麗子に気を使ったためだとかいうお花畑な解釈するようなマヌケな側面は改善されてないわけで…。ていうか前回は塔子に直接本気じゃないなら関わるなと怒鳴っていたのに、サトルのこのお花畑解釈を迷いもせずに後押ししてしまう凛華もどうなのか。

ラストではクビが撤回され、加賀美も貸しだと訴えをひっこめたので釈放された律を凛華が迎えに来た。何故麗子をかばったか問われた律が真実を隠したまま捨て子は誰かに必要とされたい、と麗子を母と重ねていると凛華が解釈するような発言をしたので凛華がこれまでの境遇を思い偉い偉いと頭をなでてあげたらそのままひざまくら&子守唄を要求した律。母性に触れた律は思わず凛華にキスして次回へ続く。

麗子の前じゃ常に顔色伺ってばかりの三田が、警察の面会の場で律にクビを言い渡している時の無駄に偉そうで上からな態度がなんか逆に普段ストレスだらけなんだなぁこのオッサン…と思えてきてちょっと同情した。

4話

塔子(大西礼芳)でさえ気にしている凛華(吉岡里帆)のサトル(坂口健太郎)への思いにサトル本人が全く気付かず、限界を超えた凛華はアメリカ留学のために辞めると宣言。途端に動揺するも恋愛感情は無い、想像もできないなどとのたまうサトルスタイルに麗子(大竹しのぶ)までもが飽きれ、凛華はサトルが好きだったのにサトルだけが気付いていないとクールに告げ、ようやくサトルスタイルも神妙な面持ちに。しかし下手に止めることもできず見送るのみ。

症状が出てこない事から誤診だったのではないかと思い始める律(長瀬智也)だったが、ついに視界がぼやける症状が発動。凛華を空港に送った際に激しい頭痛で動けなくなってしまったため凛華は家まで律を送り届けアメリカ行きは延期に。

凛華は翌日旅立とうとしたが今度は若菜(池脇千鶴)を襲いに来たオッサンを追い払い、ケガした若菜を手当てしたのでまたしても延期に。そのまま若菜、息子の部屋に居残る事になり、律も含めた4人での共同生活が始まった!…さすがに部屋狭くね?

症状が出始めた律は何故か病院に行くのを拒否し、遠くの韓国の医者に再度連絡。既に1度聞いた話なのに「俺はどれくらい生きられる?」と聞いて3ヵ月と宣告されていた。いやその話最初に聞いただろ。さらに鼻血まで出て来るなど一気に症状が出まくっているが…とりあえず日本で再診断してもらった方が良くない?

5話

アメリカに行っている事になっているのでそう簡単に帰れない凛華(吉岡里帆)は律(長瀬智也)、若菜(池脇千鶴)と息子と暮らし始めるが、若菜を襲っていたヤクザがここらを仕切っているヤクザで出店を禁じて脅しをかけてきたため若菜失職。というか7歳程度の知能であんな路上販売だけで生活費稼げていたとは思えないんだけど…。むしろ行政の支援とか受けられるんじゃないのか。

働きたいと主張する若菜。そして凛華があっさりサトル(坂口健太郎)に発見され、アメリカに行ってない事がバレてしまったので若菜を家政婦として雇う事に。怪しむ麗子(大竹しのぶ)。そりゃこの何か月かで続々と得体のしれないのを連続で雇わせてほしいとか言われたら困惑するわな…。

若菜の脳の障害の事を律が誰にも説明しないのでみんな少し幼い感じのおかしい子、教育を受けてないおバカな子としか思ってない感じなんだけど大丈夫なのこれ。隠す方針なの?

さらに指輪が無くなったと麗子が騒ぎ、若菜を勝手に疑ったことから律はブチ切れる。サトルが指輪を別の場所で発見(麗子のピアノ部屋に落ちてたという失態)、双方の間に立ってフォローに走り、なんとか事態は収まった。またサトルは塔子(大西礼芳)との結婚を決め、パーティーを開くことにするという焦りっぷりで、麗子にピアノ演奏を依頼。しかし麗子はケガによる引退から無事な方の片手での演奏も満足できない状態で苛立っていた。また昔は貧乏で疑われる事もあったのに同じことをこの年で他人にしてしまったと律に珍しくきちんと謝罪。唯一の生きがいだったピアノを失い、代わって生きがいだったサトルまで離れていく…と何故か律にだけ苦悩を語り始め、律はあんたのピアノは子守唄のようだ、ただピアノを弾いてやればいい(技術的な話じゃない)とアドバイスした事で解決。

少しは関係が良くなったと思いきや、その後サトルと塔子が婚前旅行に旅立ってしまうとフラフラになり、倒れそうなところを受け止めてくれた律に「触らないで!」と1話の繰り返し。面倒なおばさんだ…。

傷心の律は凛華に抱きしめてもらっていたが、薬を忘れて帰ってきたサトルが目撃してしまい呆然。女として見るなんて無理とまで言い放ったサトル坊ちゃま、遊ばれてるのに塔子塔子言い続け、焦ってスピード婚約にまで持ち込んだサトル坊ちゃま、何故そこでフリーズする…。ていうか人ん家の軒先で抱き合ってる2人が悪いんだけど。

また1人律の正体を疑っていた三田(中村梅雀)は若菜の発言からリュウという偽名を使っていた疑惑の男の本名が律だったのを知り、出身の孤児院にまで出向いて完全に正体を確信。しかし逆に自身の罪深さに打ちのめされてこれまでのように強気に出られなくなってしまう。そんな中、業を煮やした加賀美(六角精児)はついに隠し子疑惑の記事をスクープして次回へ続く。

そういえば前回鼻血まで出て一気に症状が加速したのに今週は症状全く出ず。ていうか出まくったら運転手なんて危険すぎてやってる場合じゃないんだよな…。

6話

加賀美(六角精児)がついに情報を売ったのか麗子(大竹しのぶ)の不倫&隠し子騒動が世間に公表されてしまい、マスコミ攻めに。追い払った律(長瀬智也)が顔モザイクの暴力運転手扱いされてしまうマスゴミ加減は現実で自局含めたメディアのセルフパロディのようだったが、ここぞとばかりに37年前のゲス不倫!などと報道している様子はなかった。

ドサクサで三田(中村梅雀)は律に「なんでここにいるんだ!!」などと発言したため、律の正体を知っている事が律に露見してしまう。不愛想な律にしては珍しく、「俺もサトルもオッサンも同じ思いだ。あの人を困らせるつもりはない」と敵意の無い立場であることを明言したにも関わらず、空き部屋に閉じ込めてしまう三田。やりすぎだろ!先週罪の意識でむせび泣いてた人とは思えないよ!

麗子も麗子で突如コロッと会見すると言い出し、会見で不倫と出産を認めたが死産だったと言い放つ。あまりに毅然と言い放ち、消したい過去の話だと迷いなく言い切る姿に加賀美が本当か?と質問するがそれでも態度を崩さない麗子。捨てた事は絶対隠し通そうとしているというより、病院に運ばれるまでの回想しか出てこなかった事、赤ん坊を孤児院に捨てたシーン周辺は三田しか出てきていない事から、三田が独断で死産ということにして律を捨てたんだろうか。律がその張本人だと1人正体知っているからとはいえ三田だけ異常な慌てっぷりを当初から示していたのと加賀美に突っ込まれた際にも三田の方が動揺していたのを見ると麗子は本当に死産だと聞かされているっぽい?

解放されていて凛華(吉岡里帆)とラーメン屋で会見を見ていた律は自身の死産扱いにショックを受けるも2人で気晴らしに千葉の海へ向かい、今まで見せた事の無い笑顔を見せて楽しい一時を。バス停で眠りこけてそのまま一晩明かしてしまうが一足先に起きた凛華は律の携帯の動画日記を見てしまう。ついに余命露見か正体露見かと思ったらまさかのスカし。寿命や麗子に触れていない日の動画2本にだけ綺麗に当たり、3本目で「俺のじゅみょ…」と核心に触れた瞬間に目覚めた律が取り上げてしまったのでバレなかった。

一向に症状も出ず、幸せな時間を過ごした2人だったが別れた途端に律は久々に症状発動。頭痛の末に手が震えだしてしまう。朝帰りした凛華は三田に激怒され、執拗なまでにアイツ(律)はダメだ!!を連呼するも理由を言わない三田に単なる過保護な父親とでも思ったのか、改めて律が好きだと告げる。

一方塔子(大西礼芳)と婚前旅行していたサトル(坂口健太郎)は塔子の父親の元へ連れていかれる。老人ホームのような場所で目を開けているものの意識が無い状態の塔子父に結婚を報告する塔子。サトルもきちんと挨拶していたが、なんと父親、何も分からないはずが涙を流したと同時に危篤になりそのまま御臨終という超展開に。会わせた途端に死亡って。

愛情の無かった父親を嫌っていた塔子は結婚して幸せになるのを父親に見せつけたい一心で婚約していたらしく、そのまま帰ってしまう。心配して追いかけたサトルだったが、塔子は自宅でその辺の男を引っ掛けてフォーリンラブしており、サトルに父親への見せつけ目的だった、好きな事なんて1度も無かったと絶望的な言葉を告げる。なんだかんだ父親の死に涙している様子もあったのでヤケクソなのか、マジクズなのかは一応曖昧ではあったけどひっでぇ

絶望したサトルは狭い山間部を猛スピードで飛ばすというデスドライブを決行。塔子の自宅まで帰ってきていたのに山中に戻った理由はショックすぎて果てなく車を走らせてきたとかじゃなくて、

塔子が来ていた赤い車で1人勝手に帰りやがった

→サトルは現地でレンタカーを借りて戻ってきた(塔子がいなくなった後にレンタカー会社からシルバーの車で出てきたカットがあり以降サトルが事故るまで運転しているのはこの車だった)

→よってレンタカーを返しに旅先へ戻る必要があった、

ということか。薬切れ(落として1回分飲めなかった)と悪化した精神状態により心臓病が発動し…というか発動しなくても狭い山間をタイヤキーキー言わせながらデスドライブしてれば崖下ダイブ確実だったと思うが、工事中(無人)に突っ込んで事故に。心停止状態になって救命措置を受ける事になり、ああ、死にゆく律が心臓提供オチになるのね…と大多数の視聴者が思ったところで次回へ続く。

しかし本当にそのままになってもなんだかなぁ…。麗子の性格上、律の正体を知らずに余命だけ知った場合(現状からして症状が悪化し続ける以上は余命の方がバレる可能性が高い)、確実に麗子は律の事を岡崎リュウ(麗子とサトルに使っている偽名)と書いて「さとるのにゅーしんぞう」もしくは「さとるのどなあ」と読む事は確実だしな…。

7話

父の死で本性を見せた塔子(大西礼芳)にフラれたサトル(坂口健太郎)は山中を高速でブッ飛ばすデスドライブで一時心停止、意識不明の重傷に陥る。駆けつけた律(長瀬智也)にあなたが運転手をしていればこんなことにはならなかっただの、いざという時はサトルのために命を捨てろと命じたのに!などとムチャをのたまいクビだ!と八つ当たりする麗子(大竹しのぶ)。先日は初めて心の内を語ってくれたのに何この態度。

どう考えても飛んだとばっちりなのに律を嫌う三田(中村梅雀)は雇用主のお墨付きが出たのでここぞとばかりにさっさと消えろと言う態度を見せその小物っぷりを見せつける。さらに凛華(吉岡里帆)と律が一緒にいたと知ると重ね掛けでブチ切れた麗子は凛華にも帰れと告げる。

そもそも婚前旅行に行っていたはずなわけで、まずは塔子に事情を聴くべきだと思われるが、後日三田と凛華がネットニュースを見て婚前旅行で何かあって2人が破局したらしいという記事を読んでいるだけ、誰も確認しにも行かない。

それよりも意識不明のサトルが凛華の名前を呼んだことから麗子は今度はサトルのそばにいろと命令。三田がうるさいので携帯の電源を切っていた凛華はサトルからのヘルプにも気づいていなかったので後悔から連れ添い続ける。

またこの病院に脳外科がある表記を見つけた律はそのまま脳ドックを受けて日本の医師にも診断を仰ぐ。今までしなかったのにまたいきなり…。即日脳ドック受けられるなんて暇な病院だな。韓国の医師と同じ見解が出てしまい、避けられない死期を意識した律は通帳を若菜(池脇千鶴)の子、魚(大智)に託し、もうすぐ死ぬ人フラグを出しまくり、魚に怪しまれていた。

さらに回復してもサトルの心臓に移植が必要になると診断され、私の心臓を使えと即座に言い放つ麗子だが医者に無理だと言われてしまい、取り乱す。落ち込む凛華を外食に連れ出して元気づけた律だったが、病室に戻るなり麗子はどこへ行っていたか無表情に聞き、あなたの居場所はここ(サトルの隣)、ずっとそばにいたでしょ?これからもそばにいるのよ…などと無感情のまま静かに命令。もうホラーだよ!ホラーになってるよこのオバサン!

ようやく目覚めたサトルだったが、凛華が塔子について気を遣っているのに気にしないでいいと言い、凛華にどこにも行かないでほしいなどと告げ、これまでの無礼を謝罪、告白。親が親なら子も…

これを見ていた麗子はさらにサトルの命がかかっているという脅し文句で、サトルを傷つけるような言動行動はするな、サトルが求めてきたら応えろ、分かるわよね?と命令。サトルはサトルで律が見舞いに全く来ない理由が麗子の八つ当たりにあると知り、麗子に口添えしようかと提案するが、律と凛華が抱き合っているのを旅行直前に目撃していたので気が気じゃない。このまま律には消えてもらう選択をしそうだ。監獄の御姫様状態になっていく凛華。

この窮屈さに凛華はサトルの退院を陰から見守っていた律を発見、サトルと三田を放置して律を追いかけてきて律が好きだと告白。死期を悟っている律は好きじゃないんだと告げてドロドロしてきたところで次回へ続く。

命を盾に別に連携してないのにパワープレイで凛華を封じ込めようとする麗子&サトル親子がなんかもう…。親子にとってはもう塔子?誰でしたっけ?状態になってて、塔子が1人で雑誌の取材受けて破局を語っているのもピエロに見える始末。ていうかこのまま麗子&サトルのパワープレイで凛華とサトルを結婚なんてさせたらサトルの方が浮気野郎として報道され、麗子の不倫も蒸し返されてカエルの子はカエル扱いされそうなんだけどそれすら構わない勢いの親子に狂気を感じる。ごめん、震えてる。

8話

凛華(吉岡里帆)の告白を振ってしまった律(長瀬智也)。その場では気にしないそぶりだったが、ダメージは大きく、その一方でサトル(坂口健太郎)包囲網はどんどん強化されていく。サトルの体調が危険な状態にある事からつきっきりでいなくてはならない。ここぞとばかりに三田(中村梅雀)はサトルに思いが通じてよかったな、あの男(律)は気の迷いだったんだろと余計な事を畳みかけて凛華との溝を深めてしまうが「律」という名前が出た途端に「麗子(大竹しのぶ)さんの前で「律」の名を出すな!」と命令。さすがにこのオッサンの律の事になると突如様子がおかしくなる情緒不安定芸も1パターンになってきた。そろそろ凛華が怪しむとか変化つかないだろうか。麗子は麗子でサトルと凛華を結婚させようと強引に勧め出し、命を盾に迫る親子の狂気はどんどん険しく…。

律は韓国の仲間から律を兄と慕っていたペクラン(イ・スヒョク)が撃たれて重傷だと告げられる。復讐のために力を貸してくれと言う仲間は、ペクランが探し出したというマサチューセッツ大学の脳外科の権威なら手術をできると言い、律は了承。律の事はペクランが非情に慕っていたものの、身内でも無い異国の人間相手に慕いすぎていたため仲間内では律はけっこう煙たがられており、そんな仲間の言う事だけにデタラメ臭ハンパないんですけど…。律も最初は余命間近の自分を利用するつもりかと疑っていたがマサチューセッツ大学の脳外科の権威のパンフでコロッと。

ただ律もさすがにバカでは無かった。しっかりと先日主治医になったばかりの日本の医師に伺いを立て、嘘だろうと言われ激昂するもペクラン本人へ電話して確認を取り、仲間の話は全部嘘だった事を自ら暴くことに成功。抱いた希望を打ち砕かれた律は絶叫したまま倒れてしまい、そこに何故か塔子(大西礼芳)が通りがかる。最早サトル一派からは塔子?最初からそんなやつはいなかった状態の扱いになっていて出番が無さそうだったがこんな雑に出てくるとは…。深い話するほど仲良かったっけ…?逆に他のレギュラー陣と疎遠だから話しやすいのか。

サトルは律の家に出向き、そこに韓国の仲間も来ていたのでお互い律に会えないままに、仲間から律の病気の事がサトルに伝わってしまう(本名「律」は韓国の仲間内でも「リュウ」で通していたのでバレなかった)。しかしそれを知りながら握りつぶしたサトルは帰宅後凛華へ改めて好きだと告げまくる。さらに海外への旅行を提案してそこには教会があって式も挙げられるなどとほざきだす始末でそろそろ忘れ去られた塔子がかわいそうになってきた。塔子の方が酷かったはずなのにおかしいな…。

だが、旅行を急ぎすぎたサトルは結果それが致命傷に。なんと律が韓国へ旅立とうとしたのと日程・空港が丸被りしてしまい、空港で律を見つけた凛華はサトルを放置して律の元へ爆走。律を危険な目に合わせないから一緒に行く!と言う凛華に俺は守ってやれない…と告げいよいよ余命を告白するのかと思いきや、発作を起こしながら追いかけてきたサトルが倒れてしまい、最終的に前回冒頭と同じような展開に(凛華が自分のせいだと嘆く、麗子取り乱す)。八つ当たりする余裕が無いほど麗子が悲しんでいるのを見た律はついに心臓を提供する決意を固め、凛華に告げ、凛華がトツゼンナニイッテンノ?状態になったところで次回へ続く!

次回は一気に話が動くようなので、今回の律が助かるかも!?からのやっぱダメでした展開や妙に偶然出会う登場人物たち…という雑な展開で遠回りした結果、結局サトルが事故った直後とそんなに変わらない展開に戻ってくるという尺稼ぎみたいな回だった。ペクランが重傷というのが嘘だったのは判明したが、律が韓国に呼び戻されようとしている理由は結局よく分からず、ペクランとの電話も途中で終わってしまっていた上に、韓国仲間も嘘がバレた割には言い訳なのか何なのか良く分からない説明を妙に余裕持ってまくしたてているわで、結局律を鉄砲玉として利用したい…以外の事情が良く分からなかった。

9話

凛華(吉岡里帆)にサトル(坂口健太郎)に心臓をやると宣言した律(長瀬智也)だったが、それ以上説明しないので怒らせてしまう。しかしそれを聞いていた麗子(大竹しのぶ)は即座に家にやってきて真意を問いただす。

なぜそこまでするのか?の問いにだけ回答しないまま、自身の死期を語った律は条件として若菜(池脇千鶴)、魚(大智)の今後の生活をお願い。その場で歓喜するほどさすがに麗子もクズではなく、明確な返答もしていなかったが、翌日には若菜の家の家電一式が麗子の手配により総とっかえに。話を聞いたその日はひとまずサトルの元に向かって意識を回復したサトルを見届けた後に、即日手配したと思われる。死んだらその後頼むと言ったにも関わらず、翌日配送とは浮かれすぎである。

さらにその後、単に手書きの遺言だけでというバカな真似はせずに、ちゃんと医師に提供したいと申し出て律が検査を受けて適合するかの検査結果が1週間後とされ、まだ検査を受けた事さえ報告していない状況なのにサトルにドナーが見つかったなどと安直な言葉を与え、リュウ(律)を見かけたというサトルに頑なに見間違いだ!と連呼するなど明らかに怪しい行動を。

目覚めたサトルは凛華が律に気持ちが行っているのを承知の上で、目覚めるなり凛華と結婚すると一方的に麗子に告げ、凛華が断れないような狡猾さを見せる。明らかに表情がフリーズしている凛華相手に話を進めようとするサマは、一方的に塔子(大西礼芳)へ求愛していた時から

ま る で 成 長 し て い な い 

白髪鬼時代の安西先生の顔が浮かんでくるレベル。さらには律を呼び出していつの間にか律の余命間近な事を聞きつけ、自分の方が長生きするから凛華は譲らない!などと外道な宣言。しかし実際にはきちんと勝負して勝ちたいと考えてのこの発言だったようで凛華をなんだと思っているんだ律があっさり凛華を任せたと言い放つ聖人っぷりを見せると梯子を外され動揺。

何故心臓をくれるのか、そこまでして生きようとは思わない、そこまで卑しい人間じゃない!少しは卑しい自覚があったらしいサトルに、律は弟だからだとあっさり真実を明かす。サトルもサトルで混乱しながらも「死産だったっていうあの…!?」と信じがたい状況ながら受け入れ、律はサトルで手いっぱいの現状で自分の事は明かさない方がいいと考えているとこれまた穏やかな聖人的発言で去っていく。律に凛華をかけた勝負を挑もうとしていたサトルは精神的には完全敗北ていうかこれ心臓に悪くない?

加賀美(六角精児)は病室付近を意味もなくうろついていたところを律に見つかり、麗子を恨んでいる理由を明かす。姉がー!麗子の不倫相手の指揮者の妻がー!どうこうと一気にまくしたててかなりあっさり流されてしまったのでイマイチ人間関係が良く分からなかったが、とりあえず身内の恨みだったってことの模様。恨みを生きる原動力にしていた加賀美に、律は弟と母のために命を捧げる覚悟を生きる意味だったと説き、恨みだけで生きる人生をやめるように諭すという聖人っぷりで加賀美も氷解した模様。というかもうこの人出てくる幕が無

麗子は三田(中村梅雀)には律が死ぬので心臓を提供するといっていることを伝える。動揺した三田だったが、どうもこのオッサン、激しい動揺によるけっこう分かりやすい狼狽を見せてもその後の精神の立て直しに長けているらしく(律を捨てた事を40年近く隠し通すばかりか、麗子にさえも死産だと信じ込ませて騙しているくらいだからな…)、凛華にはサトルと結婚すべきだと言いくるめようとし、それでも律に行こうとする凛華に勝手に律の死期が近いという部分だけバラしてしまう。律はギリギリまで凛華にだけは隠そうとしていたのに…。

律を追いかけてきて倒れている律を発見した凛華は何故かビジネスホテルに通し、三田から聞いたという凛華に対して一瞬の間はなんであのオッサンが知って…あっ麗子が話したのをゲロりやがったな…と理解した間に違いなついに観念。しかし母親、弟という話はせず、そばにいたいという凛華といい感じになりかけるが寸前で踏みとどまりプラトニックなままに。というか1話の時のリフレインのような演出で凛華が目覚めると律は既に去っていた。そして去っていった先には何故か今回全く出てこなかった塔子が…という塔子の使い方が前回から当て込みになってない?というところで次回へ続く。

律が聖人化著しい一方で身勝手な醜態をさらし続ける親子、なんかあっさり流されたジャーナリストの恨み、次回ついに土下座号泣謝罪確定の三田、ヒロイン感高まる凛華。救いはほとんど無さそうだけど、せめて少しは救いを。あと三田には相応の天罰を。

10話

凛華(吉岡里帆)の元から離れ、塔子(大西礼芳)を頼り塔子の海辺の別荘へ移動した律(長瀬智也)、若菜(池脇千鶴)、魚(大智)。だがせっかく姿を消したのもあまり意味が無く、苦しむ姿を見られたくない律はやっぱり若菜、魚は家に帰してくれとお願い→若菜の家で凛華が張っていたので居所バレる→結局律と再会。いつの間にか塔子の姿は無くなっていた。

残り少ないわずかな時を共に過ごそうとする凛華だったが、そこに放置されっぱなしのサトル(坂口健太郎)が既に管に繋がれた状態なのに無理をしてやってきた。執念怖ッ!!と思ったら、目的は律で、サトルは施設で育った子供で麗子(大竹しのぶ)の養子だったと明かす。サトルの父親について不自然なまでに一切触れられたことが無かったのはこのせいだったのか。またその少し前に「死産だった」という子供の事をそれとなく聞いていたサトルは、養子の自分にここまで命かけるような麗子が実の子を当時そんな扱いにするとは思えないと疑問をぶつけるも、案の定心臓が悪くなり強制帰還。

状態の悪い律を見かねた三田(中村梅雀)はついに真相を律にゲロった。やはり麗子は産んだ直後に意識不明に陥り、3日間昏睡。その間に三田が独断で律を捨てに行って、医者とも口裏を合わせて死産だった事にしたという。目的は不倫相手の子供を持つ未婚の母となってはピアニスト生命が絶たれるという事。不倫が妙に叩かれるここ1,2年と違って30年以上も前はそこまででもないのではないかと思ったら、それは言い訳に過ぎずやはりあの男の子供を産むのが許せなかったと小物らしい発言。小物男の嫉妬だったっぽいが、三田の妻(凛華の母)ってどうなってんだ。何はともかく大号泣懺悔謝罪土下座が三田のラストカットとなった。

気を利かせたサトルにより(さすがに麗子に直接勝手に真相を言えない)、律と麗子は2人きりになるがご飯を作ってくださいといっておかゆを御馳走になるだけでそれ以上はやはり言えない。しかし麗子は律が去った後に理由の分からない涙を流し…。

塔子の別荘に留まったままの凛華の元へ向かった律だったが、またしても寝ている間に律は去ってしまう。こいついつも寝てんな…海岸沿いを塔子に借りたと思われし車(赤い車だったのでたぶん)で去っていく律だったが、何故かその後目覚めた凛華に電話をかけてきたときは海岸にいた。思い出の指輪を捨て、凛華の携帯に残していた自分が写った写真も消去した律だが、最後に「ごめん、愛してる」とドラマタイトルを告げてクライマックス。波打ち際をそのまま遠くまで歩いていく律の姿が最後となり1年後

復活したサトルがコンサートで兄のおかげで生きていると告げ、兄に捧げるとして演奏。麗子もそれを聞いていたので、律の死の前後でようやく麗子にも真実が伝えられたようだが、耐えかねて途中退出。塔子が泣いているんですか?と心配して追いかけてきたが、麗子は実の息子は捨てたと強がって出番終了。ていうかサトルが死にかけた原因の山中デスドライブを決行した主要因である塔子がよくまあぬけぬけとコンサートに姿を見せられたな

若菜、魚は何も知らず律の帰りを待ち続けている様子(ある意味で1番救いが無い)。1話冒頭でも少し出てきた韓国の律との出会いの地で律を弔い、笑顔を見せる凛華で終了。

全部終わっての感想

終盤になってからの病気をネタにほとんど脅迫で迫る狂気の結婚迫り親子がホラーだったのと、最終回まで三田が罪を隠蔽し続けたのはストレスだったけど最終的には細かいことはすっ飛ばして綺麗にまとめた感じ。出会った時から寝過ごす凛華…というのが最後まで貫かれたので最後の会話が電話越しになってしまい、あまり盛り上がりきらなかった上に、親子としての対話が結局果たせないままだったので、まあ途中からそうなるだろうなという予定調和ではあったけど物足りない終わり方でもあった。三田に関してはもっと制裁されてもよかったと思うけど最後のコンサートで付近にいなかったのは、律の真実を知った麗子に見限られ(失職)、同じくそれが伝わった凛華にも絶縁されて全て失った…くらいの状態になっているから出てこなかったんだろう。きっとそうだろう。

長瀬が余命間近で頻繁に苦しむんだけどしばらく苦しんだ後は何度も復活…というのは09年の映画『ヘブンズ・ドア』を彷彿とさせた。当初ほとんど不審者だったところから凛華と触れ合ううちに笑顔を見せるようになったり、弱い部分も見せるようになっていく後半は深みが増していって良かった。長瀬主演ドラマはストーリー的な理由から途中で見なくなってしまう事も多いんだけど、連ドラ出演は続けてほしい。今回は違ったがTOKIO新曲発表の要でもあるし…。

ヒロインの吉岡里帆は初めて見たけど、若き日の吉岡美穂や木村文乃みたいな雰囲気。当面はここ4,5年の木村文乃の後継みたいな存在になりそう。大竹しのぶはなんか最近この手の役ばかり見ている気がするけど、意固地でヒステリックなおばさん役が実にハマる。

坂口健太郎は最近流行りの優しい系の若手って感じ。実はもう20代後半なんだけど、この手の大学生っぽい雰囲気のままの俳優が最近多い気がする。反町とか竹野内みたいな20代の人気俳優って最近あんまり見ないような…。

ごめん、愛してる Blu-ray BOX
長瀬智也, 吉岡里帆, 坂口健太郎, 大竹しのぶ
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