2021年春『木ドラ24』枠。2020年冬『木ドラ25』枠で放送された『ゆるキャン△』の続編。アニメ版のシーズン2が2021年冬に放送されており、クロスする形でドラマ版の2期が始まる流れとなった。
同枠ではなく『木ドラ25』枠から『木ドラ24』枠へ移動。また放送開始に先駆けた月曜(3月29日)の23時から1時間のSPドラマとして『ゆるキャン△スペシャル』が放送された。1期の総集編ではなく実質初回SPで、アニメ版シーズン2の1,2話分をSPで消化する内容となっていた。
主題歌枠はOPのH△Gが外れ、EDだったLONGMANがOPへ移動して新曲「Hello Youth」が起用され、EDは新たに門脇更紗「わすれものをしないように」が起用された。
ゆるキャン△スペシャル
アニメ版の1~2話の内容を1時間SPにした感じ。クリキャンの後、年越しソロキャンプに向かうリン(福原遥)、郵便配達バイトに励むなでしこ(大原優乃)、初日の出を見に集結する千秋(田辺桃子)、あおい(箭内夢菜)、鳥羽先生(土村芳)、新たに登場したあおいの妹あかり(西澤愛菜)と、それぞれの様子がのんびり描かれた。アニメ版では1話前半で中学時代のリンの初キャンプオリジナルエピソードがあったがドラマでは当然それはないので、その分だけ10分近く長くなっているはずだが進んだところは2話までで同じだったのでアニメよりじっくりやっていた印象。
伊豆を目論んでいたが御前崎に変更する流れはアニメでは父が伊豆は正月は混むとして提案してくれたものだったがドラマでは母しか出さないつもりなのか母が特に理由も無く御前崎もいいんじゃない?と提案する流れに。アニメでは出発は早朝真っ暗な時間帯だったが、ドラマでは思いっきり陽が高くなってから悠々と出かけていった(なでしことの遭遇演出も無いのでカレーメンエピソードも無い)。間に合うのか。
夜叉神峠に冬山登山に来ていてリンにお茶をくれたお姉さんと再会する下りではアニメ版では1度店を出た後に母の話を思い出して2階の茶屋に行く流れだったが、ドラマ版ではお姉さんと再会するより前にお茶の多さに困ったリンが母に直接電話してその最中に聞かされたため一旦出るくだりはなし。
初日の出の光景などはさすが実写といったところではあったが、リンが見ていた海からの日の出はともかく、千秋らが見ていた身延からの日の出も千秋が勘違いしていてすっかり上がりきった後だったダイヤモンド富士の日の出もスッキリとした晴れではなく薄~く雲がかかったモヤッとした光景だったのは惜しかった。前作はどれもドンピシャで綺麗な晴れだったが…。
実写ならではというところではまあやっぱアニメと違って普通に1年経ってるよねっていう。作中クリキャンから数日後設定なのに全員ますます大人っぽくなって女子大生度が増しているし、特に斉藤さん(志田彩良)が謎にほのかに色っぽく(大人っぽく)なっていたり、なでしこはちょっと顔がスッキリ痩せたような…。
あとリンのバイト先の本屋、リンの家の中、斉藤の部屋、千秋のバイト先の酒屋(の外)など原作アニメでは普通に出てくるがドラマでは登場しなかった場所が続々登場。リンは基本図書室、斉藤は犬との散歩コース、野クル勢は部室か校庭に置き換えたり端折って乗り切れたが今回は冬休みから話が始まる、バイトで資金稼ぎする場面が前より多い、リンの家族も出てくるというのもあってさすがに端折れないという事情もあるだろうけど、全体に予算が増えた感じもあった。
LONGMANのOPは前作EDが奇跡の名曲だったのに対して一応青春振り返る系の要素は残しつつも青春真っ盛りなノリの元気アップテンポになってしまったので、前作のような儚い感じが無くなってしまった。EDの方はアニメEDの静かな雰囲気に寄せてきた(アコースティック系)感じで今回はちょっと外したかな…。
1話
というわけでスペシャルのそのままの続編。自宅周辺が凍結したため1月1日に帰るはずが3日まで帰れなくなるところから始まるというスペシャル知らずに1話から見ると激しく途中からになってるぞこれ…。最初に1泊したキャンプ場は3000円を超える料金だったが、次に移動したキャンプ場はなんと400円ちょっと。さらになでしこが1日早く祖母の家に行くので泊まらないかと誘われたため最後の1泊はなでしこ祖母宅に決定。先にキャンプ場入りして場所を確保したリンは付近を散策して浜辺でのんびり読書+近場のホテルの温泉でのんびりして日の入りを眺めた後キャンプ場に戻り就寝。翌日お土産のいちご大福を経由してなでしこと合流し、なでしこ(の父)の奢りで4100円もするうな重(大)を食してなでしこの祖母の家へ。そこでなでしこの引っ越し前の親友アヤちゃんこと綾乃(石井杏奈)が登場したところでおしまい。
アニメ版3話とスタートも内容も同じでドラマで加えられたような展開も無かったがアニメ版は翌日のリン帰路まで一気に行ったのにアニメ版3話の半分までしか話が進まなかった。随所でややゆったりした展開になっていたのとうなぎに割と時間をかけていたためだろうか。でもこのくらいの方がのんびりした味わいがあって良かったかも。
昨年重度の魚アレルギーを公表した大原優乃。煙でもダメだそうで、ウナギも当然ダメっぽく、よく見るとなでしこがウナギを直接食べているカットは全く出ていなかった。食べているカットは全部リンだけで、なでしこもさらっとおいしいと言いながらお重を持ってモグモグしているカットは入れていて不自然にならないようにしていたが、なでしこの持っているお重にはうなぎらしき物体が一切見えず、同じ角度から映しているリンのお重からはウナギが見えているという状態。これは食べる前のお重を開けた瞬間からそうで、リンの方はうなぎが盛られているのが見えるんだけどなでしこの方は湯気は出ているんだけどうなぎが見えない(温かい米だけ盛っていた?)。元々なでしこが地元のウナギを奢るという流れでもあったのでリンが感動してうまいうまいと食べているのは不自然でもなんでもなく、さらに大食いのなでしこがリンが半分も食べてないうちに完食してスッカラカンというギャグへの流れも完璧。魚アレルギー公表が無ければまず変には思わない鮮やかな演出だった。
2話
綾乃とのんびり正月を過ごし、バイトで帰った綾乃と夜に展望台で再合流、翌日祖父が迎えに来て前半で正月話は終了。綾乃が太っていた昔のなでしこの写真を見せるくだりと特訓のために浜名湖一周したというシーンはどう再現するかと思ったら写真はCGで無理やり大原優乃を真ん丸顔に加工し、特訓シーンは桜も含めたイメージシーンとして現実の浜名湖は登場せずといった形で処理。元々そんなにシュッとした顔だちではないので太ってた感を出すために必要以上に丸く加工したんだろうけどさすがにやりすぎてて不自然だった…。
キャストが公開されていなかったリンの祖父は原作でも顔出しはこのタイミングだったそうだが、顔は一切出さずに会話のみで処理。この声を担当した渋くダンディーなボイスは明らかに聞き覚えがあるというかアニメと同じ声で…。エンディングクレジットにより大塚明夫が声の出演だったと明記され、アニメ・ドラマ唯一の同一キャストとなった。アニメ版の特典映像「あきキャン△」で本人バイクに乗って登場しているだけにドラマでも登場するならしてほしかったところではあるが…。次の登場回はさすがに顔出しNGのままでは無理そうだがどうするんだろうか。そもそもドラマは伊豆キャンまで詰め込むの不可能っぽいからやらないのか。
後半は学校も始まり日常へ。なでしこはバイト代が月末に振り込まれるのでいよいよあのガスランプを買うと意気込む(アニメ版同様にドラマ版でもラストシーンで既に購入済みの様子が出ているが時系列では両方とも2期より未来の設定だったのでまだ買ってない)。
ていうかよく考えたら月末にバイト代が入る=1月末に入るって事は3月に行った伊豆キャン以外は2期の話ほぼ全部1月中の話と思われるためバイト代でガスランプを買ったりソロキャンを目論むのではなく、バイト代が入る見込みなので安心して残りのお小遣いやお年玉を使ったというのが正確ななでしこの所持金の流れという事になるが…
というわけでアニメ4話の前半10分くらいまでで次回ガスランプ購入へ続く。
今期からエンディング後におまけ映像でやっている『へやキャン△』ではアニメでは1期4話でやっていた野クルでの初キャンプに向けて準備する流れの中で980円の夏用のシュラフしかないのでどう防寒するかという事になりプチプチ巻いたり段ボール巻いたりしているうちに千明が私はどこへ出荷されるんだ…というくだりを実写化。そういえばドラマ版ではこの部分は飛ばしていたんだった。
3話
なでしこのガスランプ購入と姉の桜との関係を掘り下げた話。
ガスランプ購入を決めるも新たなバイト探しに苦戦するなでしこは野クル勢にも相談するが見つからず。桜からのLINEで帰りに身延駅前の天丼屋に呼び出されたなでしこは天丼を御馳走になりながらこの店がバイト募集していると教えられてバイトをゲット。そしてついに入ったバイト代でガスランプを購入したなでしこだったが、桜へのハンディカイロも購入していてこっそり車に置いてプレゼント。姉妹の絆が見えるほっこり展開で終了。
アニメ版4話の前半10分ほどは既に消化済みだがアニメ版4話の残りを丸々1話かけた形でこれで早くもSPでアニメより2話分先行していたのが先行は1話分になった。
大筋は同じだがアニメ版とは割とあちこち異なっていた。今回は明らかにドラマ版の方が先に撮影されていて制作側がアニメを見ることなく原作のみを参考に撮影しているはずなのでこっちのが原作準拠なのだろうか。
冒頭でガスランプを事前に眺めてなでしこがウフウフしている場面ではアニメでは1人で来店していてその後暗くなった帰り道を駅まで1人で移動しながら1人キャンプへの願望の芽生えが描かれていたが、ドラマでは桜の車で来店していて帰りの車中で1人キャンプについて考える流れに。また店員も女性2人ではなく、女性店員と男性店長になっていた。
また天丼屋に呼び出される際もアニメでは帰宅途中の電車に乗っている間だったが、ドラマでは野クルの部室にいる時にLINEが入ってきたので千明・あおいに先に帰るといって飛び出す流れに。
天丼屋では桜が天丼をモノローグ食レポするという『絶メシ』や『グルメバーガー』ちっくなシーンが差し込まれた。なお魚アレルギーの大原優乃だが甲殻類は大丈夫らしくエビは問題ないという事で思いっきり食べまくるシーンがしっかり映し出された。なお桜がやるわねご主人!と店主の方を見た時にドヤ顔をしていた店主は役者ではなくリアル店主だったらしく、しかも2月に亡くなってしまっていたらしい。
アニメでは「来週バイト代が振り込まれる」だったのをドラマでは「月末に振り込まれる」にしてしまったが、天丼屋で桜が「今日給料日でしょ」というのはそのままだったため、ドラマではもう天丼屋の時点で1月末になってしまっている事になってしまったがこれは時系列的に大丈夫なのか…。
ガスランプ購入後にテンション爆上がりのなでしこがガスランプを上空に放り投げてしまった場面ではアニメではなでしこ自らがキャッチしていたが、ドラマでは購入時には映っていなかった店長が飛び出してきてダイレクトキャッチ。店長がやったーやったーと騒ぎ、なでしこ・千明・あおいとみんなで盛り上がるという賑やかな展開に。
アニメでは謎にガスランプ値上がりしていて4690円→6000円、支払合計は2点で7370円、差し引きハンディカイロが差し引き1370円という良く分からない事になっていたが、ドラマ版では値札も値段も1期と同じ5980円のまま。2点で支払い9830円、差し引きでハンディカイロは3850円という事になった。合計金額がドラマの方がかなり高くなったが、相場的にはこっちの方がしっかり計算されていたと思う。
アニメでは帰宅後両親をガスランプの試運転をして盛り上がっているところに桜が帰宅、その後寝静まった頃になでしこがこっそり起きて桜の車にハンディカイロを仕込み、翌朝出かける桜がそれに気づく…という流れだったが、ドラマではリビングに桜が出てきてコンビニ行ってくると車に向かい、その時点で既にハンディカイロが仕込んであるという時短構成になっていた。このためリビングに登場した桜は帰宅したのではなく既に帰宅済みで家にいて出かけるので一旦リビングに出てきたという事になった。
アニメでリンの出番はこの範囲内では全く無かった(アニメ版4話ではその前にタープの下りを図書室から見ているシーンがあったので出てはいた)が、ドラマ版では主演という事もあってバイト先の本屋でなでしこから購入報告のLINEをもらう+雑誌でウルトラライトのキャンプグッズを見ているくだりで登場。それでもドラマ始まって以来の出番の少なさだった。
『ヘやキャン△』では1期での野クルキャンプの思い出を振り返りながら、オチはなでしこが写真を部室の片隅から貼り付けていくというアニメでは1期5話でやっていた内容の改変版(アニメでは野クルの最初のキャンプ終了時だったが、ドラマは時期が大幅に後になったのでクリキャンも加わっている)
という事でだいぶ演出の違いが出てきて面白くなってきた。ガスランプ料金がしっかりしていた一方で、バイト代が月末になってしまったのでもう1月末になってしまったのはどうするのか。ドラマ版は2月にも普通にキャンプする設定?
4話
千明が買ってきた木皿やスキレットを千明とあおいが家庭科室で塗料はがしとシーズニングを行い、その途中で恵那が合流。次のキャンプには恵那も参加することが決定したがリンもなでしこもバイトで行けない。鳥羽先生に声をかけてみようとなって次回へ続く。
今回はドラマではカットしていた四尾連湖の直後、アニメでは1期8話でやっていた話(アニメではクリキャンをやろうという話になったのはこの時だった)を差し込んだ上にかなりゆっくりやったのでこれにてSPで先行した分も無くなって、2期アニメと同じになった。まさかカットした話を今更ここに持ってきて話数稼ぎ回にするとは…。たぶんさらにゆっくり進行でここからはドラマの方が展開が遅れていきそう。
「へやキャン」の練習ネタはアニメ1期4話のやつだった。
5話
千明、あおい、恵那で山中湖キャンプへと出発。アウトドアショップ→温泉までで終わったため今回でついにアニメに追い越された(アニメは買い出しまでやった)。
唯一アニメでやらなかった恵那の父が自宅で愛犬ちくわの写真を撮っているシーンが登場。原作にはあったがアニメでは削除されていたそうで、アニメ版には恵那の父は未登場のままなので、初めてアニメより先にドラマに出た登場人物になったという事に。
リンとなでしこのバイト中の姿も挟んでいたとはいえ主役不在感は否めず、キャンプ場に向かっているのにアウトドアショップでのショッピングと先に温泉入ってしまうとキャンプ感もまだ出てこない。リンは送られてきたLINEの写真で3人が山中湖に行っていると知るが、この時期寒くないか?ヤバくないか?と心配し始めたところで次回へ続く。
2020-2021シーズンの特に前半は富士山にほとんど雪が降らないという事が話題になっていて、実際埼玉県から見える富士山も例年に比べてやたら雪が少なかった。撮影当時もまさにそんな時期だったようで設定上ハイシーズン1月なのに富士山の雪の付き具合は明らかに初冠雪の晩秋より前のようなショボショボ。厳冬期感が全くない。1期の時は2019年12月のノーマル雪山富士山だったので、時系列上繋がっている同じシーズンのはずなのに富士山の雪が激減した事に…。こればかりは仕方ない。
6話
今夜のきりたんぽ鍋用の食材をスーパーで購入してようやくみさきキャンプ場へ到着。テント設営とさっき買った椅子を早速組み立てた後に3人は岬の先へ移動してまったり過ごすことに。ちょいちょい映る富士山のあまりの雪の無さがやはり寂しい…。
この際に愛犬をキャンプをしている家が酒屋のお姉さん(金井美樹)と遭遇。ここまではまったりしていたがやがて3人は凍えそうな寒さに異変を感じ始める。コップに残っていた飲み物が凍結し、スマホに表示された現在の気温はマイナス2℃。クリキャンの朝霧高原は標高600m台だったが、山中湖は標高1000m近くある事にあおいが気づき、ようやく冷え込みがヤバい事を察した3人は緊急で対策を練り、通常のホッカイロしか持っていない2人の分も買い足すために千明はコンビニへと疾走。まだ薪も買っていなかった事に今更気づいたあおい、恵那は管理棟へ向かうが、既に閉店ガラガラ。薪も買えず本格的に遭難の危機に2人で崩れ落ちて次回へ続く。
アニメで描写されていたあまりの寒さにスマホの充電が異様な速さで減っていき残りわずかというカットは描かれなかった。また酒屋のお姉さんの父がドローンやっているのも無し。
冬キャンに慣れてきて油断しとったわぁとかあおいが言っていて油断はその通りなんだけど、慣れるも何も野クルのキャンプはパインウッドとクリキャンに続いてまだ3度目、パインウッドは晩秋といえる11月だったし、完全に冬キャンといえるのはクリキャンしかやってないじゃないか。恵那なんかクリキャンが初キャンプでまだまだゲスト扱いで細かい事は仲間にお任せだし、千明&あおいにとっても慣れるほど冬キャンやってないので無知から来る油断といった方がしっくり来るレベル。
アニメ版でも思ったけど、パインウッドでもクリキャンでも薪は到着と同時に確保に向かっていたのに今回は道中で椅子を買ったばかりでそっちで浮かれきっていた影響で薪を失念してしまったのが痛い(岬の先にテントを張ろうとしていたら管理人に速攻ダメだと言われてガックリしてしまったショックも重ね掛け)。
リンとなでしこはバイトで行けない設定なのでリンは本屋から、なでしこは直接の出番は一切なく(食材購入時にイメージの「なべしこ」として登場)、やはりアニメ同様に主役不在の失速感は否めなくなってきた。
7話
極寒の山中湖で遭難の危機に陥った3人だったが…。千明が戻ってくるとあおい、恵那は姿を消していた。暗くなってから鳥羽先生が駆けつけると3人姿を消していた。そこに近くのデカいテントから3人が姿を見せ…。
と、OP前に遭難の危機が去り、鳥羽先生到着後に後から説明される形に。あおい、恵那が崩れ落ちた直後、岬で出会っていた犬の飼い主のお姉さんがやってきてその父の飯田さん(細井学)と共にストーブもあるテントで一緒に盛り上がっていた。鳥羽先生の方はリンに山中湖でのキャンプが危険なのではないかと連絡を受けて様子を見に飛んできたという。冬キャンの恐ろしさを改めてお説教する鳥羽先生、反省する3人だったが、飯田さんが酒屋でおいしそうな日本酒を進めてきたので速攻で出来上がって盛り上がる鳥羽先生。3人も予定していたきりたんぽ鍋を作って楽しい夕食を過ごす。
その後は飯田さんにお礼を言ってテントは放棄。鳥羽先生の車で寝袋にくるまってキツキツの車中泊で乗り切り、翌朝(昼?)に予定していた魚の天ぷらを食べて山中湖キャンプは終了。
後半はついになでしこがリンへソロキャンプ宣言したところで次回へ続く。
あおい、恵那が崩れ落ちる→千明戻るも誰もいない→鳥羽先生駆けつけるが誰もいない…と足早な行方不明の連続から一気に明かしたので遭難の危機が割とあっさり済まされた。またアニメではあまりの寒さに全員のスマホが異常なバッテリー消耗で使用不能になっていたが、ドラマではスマホへの言及が一切ないままで鳥羽先生が駆けつけた後にようやくスマホに言及されたが、バッテリー切れなのは恵那だけだがこれも理由は写真撮りすぎた、あおいは気づかなかった、千明はサイレントになってて気づかなかったという設定になっていた。これもあって危機感はあまりなかったかも。
失敗があまり強調されずに危機が去ってしまったのでなんか2週もかけてダラダラやってようやくの3週目完結がこれではちょっと無駄に話数浪費した感は…。
飯田さん親子が伊豆で酒屋をやっている、鳥羽先生が大町先生(猪俣三四郎)に次のキャンプは伊豆なら暖かくていいんじゃないかと言われるという伊豆キャンへのフラグは普通にやっていたがなでしこのソロキャンも控えており、次回はどうやらアニメでも到達していない伊豆キャンの後の原作の話を先行して引っ張ってくるっぽいのでどう考えても伊豆キャン到達は不可能(アニメでも4週もかかった)だが…。伊豆キャンは別にSPやシーズン3でやる事が決まっているのだろうか。
8話
序盤は図書室でなでしこがリンからソロキャンの注意点を聞く展開。そのままなでしこのソロキャンになだれ込むかと思いきやこの週末は唐突に恵那の家の庭でのソーセージ庭キャンが開催された。千明が挽肉からソーセージを作るも失敗するなど和気あいあいと楽しむ4人だったが、リンはバイトで最後に合流。しかしリンが来る前にちくわの散歩に出てしまったのでリン到着時は恵那父が家にいただけでリンが残されていたソーセージを食べる1カットを挟むと次は帰宅シーンになっているので恵那以外の4人となり、結局5人が勢揃いするシーンは無いまま終わった。
ソーセージ庭キャンは原作にもあるが伊豆キャンより後でアニメでもたどり着いていないエピソードを差し込んだ形になるようで初めてドラマがアニメを先行して映像化した事になる。しかもリンは元々参加していないエピソードだったのを極力アレンジしすぎずにリンが参加する流れを付け足した結果、こういう展開になったようだ。それにしたって5人集合くらいはしても良かったと思うが…。今期5人揃う事もうなさそうだし。
それにして今期のリンはバイトばかりでついには自ら最近バイトばかりでキャンプに行けてないと台詞でも飛び出す始末。来週はバイト休みだったけどなでしこがソロキャンで張り切っているので2人でキャンプにならずにちょっと寂しそうなのも印象的だった。実際リンとなでしこの2人キャンプってこの後もやってないっぽいしな…。
9話
なでしこがついにソロキャンプへ出発。富士宮周辺を観光して桜に勧められた焼きそばの店に入るまで。一方でリンは早川町方面へ出かけていた。古民家カフェでくつろいでから移動途中なんだか見覚えのある青い車が走り去っていくのを目撃したが、その後、奈良田の里温泉付近に到着した際に桜の車が止まっているのを発見。やがて桜と遭遇したところで次回へ続く。
アニメでは2話で片づけた話を3話かけるようでアニメでは冒頭10分弱を8話冒頭で描いていたリンにソロキャンについて教わるシーンなどをやってもこの後の桜と別れるところまで一気に駆け抜けたのでドラマ版はかなりじっくり描いていた印象。いずれせよ今期はなでしこは初キャンプだし、リンもしばらく出番が少なかったのでなんだかんだ2人がメインで進行するのはこれだよ感はある。
ちょっと気になったのはなでしこが演出過剰気味になってきてないかっていうところで、さすがに独り言や独りオーバーリアクションが過ぎるような…。ここまでくるとアニメみたいなキャラというよりもアニメのなでしこの方がまだもう少し落ち着いていてそんな挙動不審ではないぞ…というレベル。
10話
リンと桜はカフェでまったりするも意外と話すことが無く困るリン。とりあえず当たり障りない会話をしつつ、なでしこからしぐれ焼きを食べたLINEが届いて2人でほっこりするのだった。桜はそのまま温泉に入った後(入浴シーンあり)観光を続けていた。
なでしこはキャンプ場到着後にテント設営。いちいちハイテンションで独り言を言いながら動いていたため、もう1組の親子3人のうちの女の子にあの人独り言めっちゃ喋っている…と突っ込まれていた。メタ的に突っ込むほどだったが、今回確かにオーバーリアクションでの独り言多すぎる気がする。半分くらいはモノローグでいいのにほぼ全部直接喋っちゃってるんだよな…。アニメよりもオーバーリアクションしているから動きがアニメっぽいというのも事実上超越してるし。
リンは別の場所へ移動して温泉へ入っていたが(こっちは入浴シーンなし)、なでしこからのLINEが途絶えている事に気づいて気になってしまい慌ててなでしこの元へ向かおうとして次回へ続く。電波の届くキャンプ場にするっていうのはなでしこがリンにアドバイスもらった時にリンがちゃんと教えた事だったのにねぇ…。
11話
なでしこは炊事場で色々な野菜のホイル焼きを開始。このキャンプ場では焚火等が禁止のため、もう1組の親子キャンパーの姉弟もコンビニご飯をコンロで温めるために炊事場へ登場。1人で盛り上がるなでしこに姉の方が若干引いていたが、弟の方があっさり打ち解けてやがて姉弟揃ってホイル焼きを楽しむ。母親抜きで父と初キャンプに来ていた姉弟だったが、この時点までもスマホゲーしていただけでアウトドア感は全くなし。ホイル焼きを通してキャンプ飯のおいしさやキャンプの楽しさを実感。徐々に笑顔になっていく。
なでしこを心配して駆けつけたリンだったが、到着するなり既に姉弟と親しくなっているいつも通りのなでしこの様子を見て安心。なでしこのソロキャンプのため、会わずに帰ろうとしたが、先程別れた桜も到着していた。桜もまた心配で様子を見に来ていたのだった。2人とも無事を確認したので帰ろうとするが、せっかくの夜景スポットなのでとキャンプ場より高い位置にある展望台から夜景を堪能。そこになでしこがやってきてしまったので隠れて脱出。
アニメではそもそも2話しか使ってなくてスルッと流れたが、ゆったり使ったドラマ版ではなでしこが夜景を見ながら、リンが原付で下山しながらそれぞれ出会いからの回想シーンを挟んで、初心者だったなでしこがソロキャンプまで来たという感慨深さを長めに見せたので余韻があった。同時にちょっと寂しくもあったり(1期では2人のキャンプシーンが何度もあったのに「リンちゃん来年もたくさんキャンプしようね」と言っておいて2期=年明け以降はここまで2人でのキャンプも2人+他のメンバーでも全くできていない)。
一方で姉弟に関してはアニメの方がフォローしていてなかなか戻ってこないので父親がやってきて合流、なでしこと別れて姉が今度はキャンプご飯を作ると宣言して今度は母も一緒に来ようと親子で会話しているシーンがあったが、ドラマは父親がなかなか戻ってこないな…とテントで思っているだけで合流しないし姉弟との交流もバイバイするシーンなしで唐突に出番が終わってしまった。
12話
OP前に前回の残りで、なでしこからのLINEが届いて帰り途中の桜とリンがほっこり、桜が夕食をおごると言って帰っていくのとなでしこが初日無事終了を満足するシーンを入れてなでしこソロキャンプ話は終了。
日常に戻って、千明が薪の無料配布の話を持ってきて鳥羽先生ともらいに行くが既に終わった後だったというアニメにはないエピソードをやった後はゆるゆると次のキャンプ計画話として伊豆キャン話が浮上。1ヶ月以上先だという千明に鳥羽先生は伊豆まで行くとそれなりに金がかかるのでそれまでバイトで資金稼ぎ&2月末の期末テストに備える事を提案。
こうして久々にフルメンバーでの伊豆キャンが決定していくLINEのやり取りをしながら5人のバイトの様子が描かれ、いよいよ明日からテスト、来週伊豆キャンというタイミングで5人でのんびり帰宅しながら駅で別れて私たちの伊豆キャンはこれからだばりの打ち切り感MAXな感じで唐突に終了。
スペシャルでアニメより2話分リードして始まったものの明らかにテンポがスローで伊豆キャンまで行けないのが確定していたが(アニメでは伊豆キャンだけで4話消費)、案の定伊豆キャン手前までで終了した。とんでもないブツ切り感で終わってしまったがこれ続編やるつもりなんだろうか。噂では伊豆のキャンプ場から許可が下りずにモデル地でのロケが出来ない(アニメでも協力してくれないのでクレジットできなかったとも)と言われているが大丈夫なんだろうか。
全部終わっての感想
アニメ同様にやはり元のストーリーがあまり面白くないので、完璧な構成だった前作からの大失速感は否めず。アニメは全13話(うち伊豆キャンだけで4話)、ドラマではスペシャル含めて14話分の尺を使ってアニメの9話分をやった(ただし1回完全にアニメで到達してない伊豆キャンより先のエピソードを持ってきたり、逆に1期アニメではやったがドラマではやっていなかったエピソードを0.5話分くらい持ってきたりはしていた)ので、全体にアニメ以上にゆったり丁寧に描いていてのんびり感はよりあったと思う。アニメを見ているときは前作に比べて進みが遅いなと思ったがあれでも伊豆キャンまで終わらせるためにかなり圧縮して飛ばしていたようでドラマの方がゆったりしているのにあまり遅さは感じなかった(丁寧さが勝った感じ)。まあさすがに最終回は尺調整感半端なかったけど。
2期になってから肝心のキャンプシーンが少なくなったのはドラマでも同様の印象が残った。とはいえこれは単に期間が半分になっているというのもあって前作は11~12月の2ヵ月間だったが、今作は年末~1月末までの1ヶ月間しかないので同じペースでキャンプしても半分にはなる。それにしたって急に現実志向になってバイトばかりするようになった感はあるし、いざキャンプに出向いても今まではカットしていたような行き帰りの行程や寄り道に時間をかけてようやくのキャンプシーンがあまりない、リンはクリキャンから1週間で年末年始にもキャンプに行くほどハイペースで飛ばしていたのに年末年始を最後に3月の伊豆キャンまでキャンプしない(伊豆キャンが決まってもその間テスト前に1回2回くらいソロかなでしこ誘って行きそうなものだが…)、なでしこもたくさんキャンプしようねと言っていたのに1月下旬のソロキャンでようやく年明け初キャンプ、次は3月の伊豆キャンと年内が嘘のようにペースが鈍化。他の3人は元々そんなにハイペースではないのであまり印象は変わらなかったが、リンとなでしこのペースは明らかに鈍化していて2人が一緒にキャンプする事が無かったというのはやはり物足りなさが残った。
あと実際に撮影されたのが前作が12月だったのに対して今作はもっと前の時期に済ませてしまったらしく、冬の空気感が薄れているというか明らかに秋で寒そうなシーンがあまり寒そうじゃないっていうのもあったかも。富士山に雪が無さすぎるのは仕方ないにしても。
個々にほっこりするエピソードもあっていい部分もあったけど全体通して消化不良感はドラマでも同じだった。そしてアニメはいつになっても問題なく続編をやれるが、実写はそうもいかず、伊豆キャンをやるにしてもまた1年後より先となるとさすがにそろそろキャスト勢の高校生設定となんだかんだ5人ともあちこち出るようになってきたのでスケジュールも難しくなりそう。そしてあおいの妹のあかりをスペシャルで出してしまったが原作通りにやるならあかりが伊豆キャンに同行するため、中の人の成長期次第では1年後でも別人になりうる、それ以前に3月頭の伊豆という時期が完全限定されているため、夏や秋にはロケできず、結局最短で続編が出来ても1年以上先にせざるを得なく…そうなると結局このまま終わってしまうかもしれない。
それ以前に伊豆キャンはエピソード自体が完全に観光地紹介の観光ムービー状態でアニメ版でもかなりつまらなかったので、いっそ行ってきたことにしてダイジェストで飛ばしてその次のエピソードから進める、もう怒られないくらい評判と人気を掴んだのでオリジナル話で続けて年齢的も次できっちり完結させるというのもありかもしれない。
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