CDレンタル逝く…

ずっと使っていたメインのレンタル屋からCDレンタルのみの終了が告知されてしまった。

地元密着のレンタルチェーンとして90年代~00年代序盤まで全盛を極めていた頃はけっこうイケイケだった。子供の頃、初めて利用した時はけっこう狭いビルの一角に入っていて、自分で借りるようになった小学5年~中学2年生くらいまではそこにあった。スピッツ「渚」とか槇原敬之「足音」レンタル落ちシングルなんかは当時買ってまだ手元に残っている(DEEN「君さえいれば」とかも買ったけどこれはレンタル落ちではないやつを買い直した)。

高校生になるくらいだったと思うけど00年前後に移転。面積が3倍くらいの広い建物になり、新たに新品本を扱うようになりレンタル屋+地域最大級の本屋としてスケールアップした。この頃のレンタル屋はSomething ELseやBluem of YouthがTVで盛り上がってブレイクすると旧作をすかさず入荷するなど新作以外の入荷も積極的だった。

直後のCD不況突入によって、この事業拡大への投資は恐らく負債へと変わったのだろう。

当時は系列店が近隣だけで3店舗、離れたところにさらに数店舗あった。

しかしわずか数年、大学に入る頃にはこのレンタル店はTSUTAYAに身売りしてしまい、大幅リニューアル(このTSUTAYAが最後の生き残りとして今も残っている)。本屋は即撤退、さらに地域最大級の本屋という煽りと出版不況によって既に近隣個人経営本屋は淘汰され相次いで閉店していた。地域最大級の売り文句で近隣個人経営本屋から根こそぎ客を奪って更地にしておきながら自らも数年で消え去るという焼き畑アタックにより、地域から本屋が一気に消える事態となった。

さらに同時期に1店舗も閉店。近くに3店舗あった系列レンタル店は1店舗に集約されるなど拡大した事業は一転して急激な縮小となった。この企業はゲーム販売店もやっていたがこれらも全て消滅していった。

そして数年前ついに事業撤退。残されたレンタル店はそのまま他企業に譲り渡す形となり、更なる閉店にはならずに改名して再出発したが、この企業もかなり経営状態が悪く、先行きは不透明だった。

当初地域最強の品揃えでTSUTAYAに圧勝していた入荷状況もどんどん縮小してトントンになって久しかった。1店舗に集約された頃はまだまだレンタルは盛況でセールの日には店内を長蛇の列が出来るほどであったが、近年はどんどん過疎化

何よりこの1年間はいつ行っても人がほとんどいなかった。超有名ヒットアルバム以外はほとんどが1枚入荷もしくは数枚程度と入荷状況も悪いがそれでもなかなか借りられない事は無いというくらい誰も借りている気配が無い。

こんな状態ではランキングコーナーなど作れないのに無理やりランキングコーナーを作っていたため、6、7枚は置けるランキングコーナーは常にスッカスカ。さも人気で借りられているかのようにレンタル中の札を全開にしておきながら実は1枚しか入荷してないとかザラな始末であった。つまりフル在庫状態でもランキングコーナーは超絶スッカスカで「レンタル中」が見えまくっている状態なのである。これはさすがにマズい。

ここ数ヶ月は新作から準新作→旧作への展開が異様に遅くなり、少し前までは早ければ1ヶ月ちょっとで1週間レンタル開始になっていたのに、セカオワのベストより後(2月3月以降)の作品がずっと新作扱いのままであった(この辺りからのアルバムが全然感想リストに入っていないのはこのため)。セカオワのベストなんかTSUTAYAでももう旧作ロングセラー作品枠に移動しているぞ…。

今にしてみればこれがフラグだったのだろう。そしてどうもセカオワのベストを新作扱いにしたまま終わらせるつもりらしい。そうなるともう用はなく最後に使用したのはYOASOBI『THE BOOK』、次いで『コンフィデンスマンJP-プリンセス編-』Blu-rayを借りた時(DVD/BDレンタルはまだ営業が続くがわざわざ借りに行く理由があまりない)だったという事になる。坂本真綾の『DUETS』はここでしか借りられそうにないがこのまま聞かずにスルーすることになりそうだ。
 
しかしまさかCDレンタルだけピンポイントで潰してDVDや漫画やゲーム販売はしれっと続けるとは思わなかった。DVDレンタルの方が動画サイトで済むから需要無くない?CDレンタルはブックレットという唯一無二の価値があるのでネットレンタルとかありえないんだけど。

いずれにせよここ数年覚悟はしていたその時がついにやってきた。とりあえず最後の生き残りTSUTAYAで超有名どころはまだまだカバーできるだろうが、ちょいマイナー、売れなくなってきた勢、声優系とシングル全般はほぼ絶望的になる見込み。現物が無いと味気ないんだよなぁ…。アルバム感想のフォーマットも変えなきゃならないし、作詞作曲編曲を感想と一緒に記録しておきたい派(?)としては非常に困る。

後は購入→即売却の錬金術を駆使するしかないが、聞く作品は絞られる事になりそうだ。

ただ冷静に考えてTSUTAYAで5枚1100円を駆使しない場合の通常料金は旧作落ちになってようやく1週間340円。5枚1100円を駆使しないのは5枚も滅多に揃わない事と、いかんせん入荷枚数が激減している中で残ったレンタル需要が地域でこの1店に集中しているので、貸し出し中になってしまっている事が結果的に以前より多くなっているため。特に土日祝に行くと00年代前半頃のようなスッカラカンっぷりだ。

購入→即売却といってもハピタスポイント(Amazon還元)、ジョーシンポイント、Tポイント、楽天ポイント等は日常の行動の中で溜まっていくのでこれらを駆使すれば新品価格を抑えられるし、特典抜きオークション&メルカリ殺法を駆使すれば特典系CDは最初から半額以下で事実上新品も入手可能となるので、レンタルに比べて購入が遥かに出費が多いとは限らない。

そしてレンタルの方でも今やTポイント利用だけでなく、PayPayが使用可能なので還元で戻ってきたものをレンタル代に回せば実質値引きやタダ借り状態に持っていける。

これまでレンタル組だったものを購入→即売却に切り替えてもさほど出費を増やさずに回すことは可能かもしれない。

なお購入永久所持組は計算に入れていない

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