2021年7月~毎日放送(TBS系)『ドラマイズム』枠火曜深夜0:59~1:29。
主演は犬飼貴丈と堀未央奈。堀は乃木坂46を卒業したばかりだがいきなり地上波連ドラ初主演となった。
1話
グラフィックデザイナーとして成功して現在は自宅で仕事をしている暢(犬飼貴丈)は妻の藍子(堀未央奈)を溺愛する愛妻家として幸せな夫婦生活を送っていた。
と思っているのは暢だけで、外で働く藍子は家事を一切やらず(ただし藍子を溺愛する暢は家事すら幸せなので勝手に全部やっている)、会社では上司の森(岩岡徹)と不倫決め込む悪女性欲モンスターだった。全く気付いていなかった暢だったが、美容師で親友のたみくんこと久民浩平(中田圭祐)とその彼女との食事の際、たみくんが男といる藍子を目撃。葛藤の末に不倫しているんじゃないかと見たことを伝えるが、暢はそんなはずがないとたみくんの懸念を一蹴して次回へ続く。
という事で、卒業した途端に悪女な不倫モノ。キスシーンラブシーン含めて在籍中じゃちょっとできなかっただろうなという役どころだがいきなり飛ばしすぎ。割と強めのファンだった人はいきなりこれはショックなのでは。ただ悪女というか急にとんでもない言動行動に走るという変人っぽいのは初期からの堀のイメージにあったので、全く合ってないわけでもないか。
しかしこういうガッチガチの不倫ドラマはエンターテイメントとして楽しむのにリアルは叩きまくる最近の風潮がさっぱり分からん。
2話
たみくんの不倫疑惑指摘を即否定するもこれまで気にしていなかった些細な挙動が気になって徐々に疑い始める暢。不倫中心の生活な藍子&森。さらに森の育児放棄っぷりが強調され疲れ果てている妻の梢(高梨臨)の様子も描きつつ次回へ続く。
3話
不信を募らせた暢は書類を届ける名目で残業だという藍子の会社へ向かうが後輩にもう帰ったと言われ、さらに暢が作っている弁当が藍子が自作していると嘘を言っていることまで発覚。ショック状態でたみくんに相談しに行った暢はたみくんの彼女の麻衣(希代彩)が裏アカ発見が得意という事で早速藍子の裏アカを発見。迂闊にも藍子は誕生日の時の飾りつけや弁当写真をそのまま載せていたため、それらの作者である暢にとっては否定すべき部分がないほど藍子裏アカ確定。
裏アカは伏せたまま浮気を疑い問い詰める暢だが会話が嚙み合わずに逃げられてしまい、再度たみくんヘルプをした暢は尾行して証拠をつかめと指示される。その結果見事に藍子&森が準備万端でホテルインしていく姿を目撃。ショックがデカすぎて撮影することはできず、吐きそうになっていた暢だったが、それより先に同じような変装スタイルで吐いている不審な女が声をかけてきた。彼女こそ森の妻の梢。梢の方が不倫に気づいたのと証拠集めでも先行していたらしく改めて不倫状況を聞かされて事実を認めざるを得ない暢だが精神がついていかない。
帰宅後そのまま寝込んでしまった暢だが、そんな暢を見て妙に冷たい態度…というかうっかり本性を見せてしまう藍子に改めてこんな人だったか?なんだこの態度は!?と衝撃を受ける暢。馬鹿にしやがって!とようやく怒りの炎が燃え上がり始めるも精神ショックがまだデカく、事実を受け止めるとしながらも更なる頭痛悪化で寝込んだまま次回へ続く。
一気に話が動いた。とりあえず暢が事実を受け止めて覚醒してからは面白くなりそうだ。
4話
覚醒するのかと思いきやショックでの発熱が翌日も続いてしまいグダグダモードの暢。藍子は森との出張不倫旅行を楽しみにしていたが森は後輩のともみ(染野有来)と行くと言い出して急に冷たい態度に。藍子からのLINEは既読スルーになっている様子は森のスマホを自身のタブレットにこっそり同期させて監視している森の妻の梢から暢にも伝えられた。別れる可能性があるかもしれないと思いつつ、ようやく体調を回復させながら怒りを溜めていた暢は弁護士への相談を開始。
一方で偶然ランチで藍子に出くわしたたみくん&麻衣は麻衣が暴走し、浮気がバレているぞと迫るがそんなことは知っていると平然と言ってのけた藍子は勝手な理屈を並べ立てた挙句にこの事を伝えても彼を傷つけるだけだから言わない方がいい今後も彼のケアをよろしくなどとのたまって去っていった。怒りで言葉にならない麻衣、とんでもないモンスターっぷりに頭を抱えるたみくん。
なお案の定、森はともみにも手を出していてる事が視聴者にのみ明示された。
暢によるサレタガワのブルーというドラマなわけだから思ったより逆襲へのエンジンかかるのに時間かかりそう。
5話
これまで部分的に示唆されるだけだった暢の過去の回想が明かされ、高校時代に幼馴染と恋人関係になったが恋人が事故死して以来忘れられないまま引きずり、藍子と出会ったことで救われて結婚したという経緯が判明。
たみくんから藍子と会った話を聞いた暢は今度こそ覚醒。連絡した弁護士と実際に会って更なる証拠を集めるように言われて離婚を本格的に決意。梢にも前向きな姿勢を見せ、以前は撮影できなかったホテルインの瞬間の写真もしっかり撮影して証拠を集め始める。
しかし実際に藍子が帰宅すると冷静ではいられず、浮気をつい咎めてしまい、逆に藍子から暢の態度が悪いとか幼馴染をいつまでも忘れないでいるのは浮気だなどと暴論をぶつけられてあっさり動揺。メンタル攻撃してくるのマジ上手いな…。暢が豆腐メンタルなのもあるけど。
さらに藍子は別れようとしている森の性欲を刺激して繋ぎ止めた挙句に、じらして妻との離婚宣言をさせてスマホで録音。暢が面倒になってきたので乗り換える準備を開始していた。ブレないなこの人…。
6話
死んだ彼女のことを忘れられない暢に対して寂しかったとそれが浮気理由であるかのようにのたまう藍子に動揺した暢は一時離婚をためらってしまうが、当の藍子はバレた以上はとっとと森と結婚する算段をつけようと行動を開始、さらに夫婦の共通貯金をほぼ引き出してブランド三昧。そんな様子を知った暢は今度こそゆるぎない決意を…。手始めの復讐として証拠写真を会社の人事につきつけて森に厳重注意、藍子は部署飛ばしにあってしまうが藍子はこれも動じない。
梢も心が揺らぎかけていたが森が会社にチクったのはお前だろと高慢に脅しをかけてきたので決意が固まり家を出ていくと宣言。
相変わらず揺れまくる暢だったがグダグダ迷うのはここまでのようだ。
7話
離婚をつきつけられると急に別れたくない改心すると言い出す森。あれだけ高飛車だったのに急にしおらしい態度になるが、相変わらず性欲には勝てずに藍子への別れ話をしようとして結局ベッドイン。さらに藍子に妊娠を告げられ(検査キットやエコー写真までフリマアプリで購入した嘘)て動揺。おろして別れてくれと最低発言を連発するがそんな森の心の安らぎはもう1人の浮気相手ともみだったが、ともみはマジ妊娠しているらしく頭を抱える森。ただしともみはその時が来るまで待っていると物わかりのいい不倫相手を貫いており、森的にはあまり懸念事項ではない模様。
予定外に暢にも妊娠の話がバレてしまったため、妊婦を放り出せないと家を提供して自分が出ていく決断をした暢だったが、たみくんと麻衣の助言と調査からフリマアプリ購入疑惑が確定(最近妊娠陽性キットとエコー写真を購入した人物がお礼コメントとして残していたHNが「あいにゃん」で以前サレブルのネックレス売り払ったアカウントなのが発覚した)。
その頃藍子は最後の勝負をかけて別れ話にやってきた森を誘惑しようとしていた。史上最低だが現場を押さえるチャンスだと梢と共に乗り込んだ暢はクローゼットで隠れる間男と間女を発見して次回へ続く。
8話
ついに現場を押さえ修羅場が始まる。誘惑された悪いのは藍子だと完全に藍子を売りにかかる森。藍子は窮地に追い込まれながらも本当は愛し合っていると見苦しい主張を繰り広げる。弁護士も到着してその場で双方の離婚が確約された。その後みんな帰った後に藍子は自殺しようとパフォーマンスを起こして暢にまたしても死んだ彼女忘れないのが寂しかった論をぶつけるが、暢ももうぶれずにその点は謝りつつももう遅い、君は人生に必要ないと言い放って藍子を追い払う。
その後、藍子も森とともみの関係を知り、ともみは勝ち誇るが藍子も負けないと宣言。とはいえ森の散々な態度にブチ切れていたがすれ違いざまにぶつかったイケメン男性に一目ぼれして…。
弁護士同席のもとで離婚届捺印にやってきた藍子はやけに上機嫌で慰謝料もちゃんと支払うと宣言。不審がる暢だったが、上機嫌すぎる藍子は昔の彼氏が死んだというのは嘘だし、散々言っていた暢の死んだ彼女の件もなんも気にしてないかった、嘘だったと告げて暢を呆れさせる。忘れ物を届けようと追いかけた暢だが新恋人といちゃついて去っていく藍子を見てあきらめの笑いを浮かべてTHE END。
原作ではその後も描かれているが、ひとまず離婚するところまでという予想通りの終わり方ではあったが…。最後まで藍子がブレないモンスターっぷりを貫いて終わってもなんかこいつもうどうしようもないなっていう主人公と同じ乾いた笑いしか出てこないような末路で…。まさに「サレタガワのブルー」、ブルーなのは終始サレタガワであった。森に関しては思ったより小物臭が出てきて自業自得ながらそれなりに地獄も見て報いは受けていたが(結局地方に飛ばされるらしい)それでも支えてくれ浮気相手だったともみと子供が残っているしなぁ…。
乃木坂46卒業したばかりでいきなり在籍してたらやれないような役だった堀未央奈だったが不気味なほどハマっていた…。
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