ハレ婚。 全9話

2022年冬クール、朝日放送テレビ「ドラマ+」枠(30分)。朝日放送と神奈川テレビのみのため近畿地方と神奈川周辺でしか放送されていないローカル枠だが、TverやGyao等では1話ごとに1週間無料配信されている。放送局圏外なのでTverでの視聴。2020年末から始まっているこの「ドラマ+」枠だがメ~テレ制作でA.B.C.-Z主演の『ワンモア』を同じくメ~テレ制作の『ぼくらのショウタイム』と全く別のドラマなのにセット販売してBOX化した以外に純粋に朝日放送制作で今まで放送してきたドラマでBlu-ray/DVD化された作品はないようで今作もリアルタイム放送とアーカイブとしてはTELASA独占配信のみとなる模様。

『週刊ヤングマガジン』で2014~2019年に連載されていた漫画のドラマ化。

1話

付き合った男性はみんな既婚者という恋愛運の無さで疲れ果てた小春(島崎遥香)は、故郷の茨城県北つばめ市へ帰郷。喫茶店を経営していた父(渡辺いっけい)が倒れて入院、多額の借金を抱えている事が判明して困り果てていた。一方で北つばめ市は少子高齢化や過疎化の対策として日本で唯一の一夫多妻制、通称「ハレ婚」が認められた特区になっていた。子供の頃に小春に惚れたという(小春本人は覚えてない)龍之介(稲葉友)が小春に迫り、借金の事を知ると肩代わりすると宣言してポンと1000万円をちらつかせる。しかし行動が変態的である事や1人目の妻ゆず(柳ゆり菜)と2人目の妻まどか(浅川梨奈)を紹介されて3人目にならないかと言われて拒絶。

拒絶と借金返済目当てで揺れる小春だったが最終的に頼ることに。しかし借金が実は3000万円だった事が発覚し途方に暮れていると龍之介はポンと住んでいた豪邸を即売却。住む家を失うも動じない(2人の妻は怒っていたが)龍之介に3人目の妻になってやると宣言して次回へ続く。

金目当てが露骨なところをコメディノリで乗り切っていたが、主演は『警視庁 ナシゴレン課』以来6年ぶりの島崎遥香は大声で叫び倒すようなテンションの高い役どころでなかなか新鮮。そろそろアラサー(3月で28歳)だが当時とそんなに雰囲気変わってないし、最近はYouTubeでも自然体な姿も見せているが、元アイドルありがちな幻想を意図せず壊していくスタイルとは真逆でAKB48時代に塩対応イメージが強くつきすぎた反動でむしろ好感度が高くなっていく、意外と今もアイドルしているといういい感じのキャリアを重ねているように思う。

1人目の妻ゆずの人はどこかで見覚えがあるようなないような…と思ったら柳ゆり菜なので『ゆるキャン△』のなでしこの姉役の人か。稲葉友は93年生まれなので3人より年上、浅川梨奈は99年生まれで1人だけそこそこ年下、島崎遥香が94年3月、柳ゆり菜が94年4月生まれで1ヶ月も変わらないが島崎遥香の方が学年では1つ上となるが並んだ感じで年齢差は感じないどころか浅川・柳の方がお姉さんに見えるな…。

ハレ婚制度を推奨している市長には終始いかつい変顔をし続けて終始作った変声を出し続けるという強烈インパクトでゴールデンボンバー喜矢武豊。他のメンバーが二股やら不倫やらでスキャンダル喰らっている中で遊んでそうなイメージと裏腹にノースキャンダルな彼が起用されるとはシャレの効いた人選である。

2話

さらっと結婚式も終わり、新たな住まいとなった古民家での新婚4人生活が始まる。龍之介は今は無職だというが言う事は絶対、夜は問答無用でローテーションなどのルールについていけない小春。初夜を無心で乗り切ろうとするも過去の経験からそういう事自体に嫌悪感があると拒絶するが龍之介はリハビリをしていこうと言いながら変態的に迫ってきたため小春は耐え切れずに家出。母が再開していた実家の喫茶店で後輩バイトのうらら(なえなの)と働き始めるが、母によれば龍之介は有名な作曲家でピアニストだったという。

小春の同級生男子が下心全開で迫ってくる(小春自覚なし)という謎展開もあったが、特に何も起こらず、龍之介と再度話した小春は子供の頃に龍之介と出会っていた事を思い出し、少し態度が軟化。家に戻って次回へ続く。

龍之介がのらりくらりしている上に気遣いしているようで変態的に迫ったりと良さが見えてこないし、かといって小春は小春で怒って文句ばかりだし、もう少し説得力のあるキャラクターにならないものか。初期なので話しが進めばもう少し見えてくるのか。

3話

4人の生活が本格的に始まり、小春も反発する態度を改めて馴染もうとし始める。そんな中でハネムーンでハワイ…は金が無いのでハワイアンズに出かける事に。中の人がグラビアモデルなので水着姿で抜群のプロポーションを見せるゆず、まどかに対して自虐気味な小春。小春が龍之介を意識し始め、一夫多妻における嫉妬や独占欲を感じ始めて事あるごとに文句ばかりでしおらしくなったのと、ゆずは割り切り気味、まどかは耐え気味でキャラがハッキリしてきたのでようやく面白くなってきた。最後は龍之介ともいい感じになり、4人でポーカーで盛り上がり、いい雰囲気になっていく。

徐々に馴染み始めた小春だったが結婚式にも反対して姿を見せなかった父(渡辺いっけい)が車いす姿で登場すると3番目の女でいいのか、離婚しろと迫ってきて次回へ続く。明らかに余命間近っぽいやつれ具合に…。

あとは龍之介のいい部分がもう少し出てくれば…。今回明らかになったのは順番はゆずが1人目の妻扱いだが、東京から戻ってきた時に付き合っていたのはまどかの方で付き合いはそっちの方が長かったという事と、2人とも口をそろえて誠実な人だと評している事だが肝心の過去や中身がほとんど示されてないからマイ☆ボス マイ☆ヒーロー風にいうところのキモロンゲ君なんだよな…。

4話

退院してきた父(渡辺いっけい)からいきなり離婚しろと迫られる小春。車椅子で明らかに余命間近な父の様子に母からは最後の1ヶ月は自宅で過ごすことにしたと告げられる。思い悩む小春だったが龍之介は状況を見抜いていた。というか元々喫茶店の常連客だったので龍之介と父はそれなりに親しく、結婚するより前に自身の余命の事も小春より先に伝えていたらしい(まさかハレ婚まで突き進むとは思ってなかったらしい)。

そんなわけで龍之介、まどか、ゆずの計らいで釣りに出かけ、小春がそれなりに幸せだという空気を実際に見せる事に。30分枠の弊害なのか父の態度が軟化するのが秒速レベルに早く、しかもナースコスプレしたゆずに興奮して車椅子から立ち上がるという底力まで見せる始末だったが次の瞬間には帰ろうと意固地になってて小春が止めていたりと場面が飛びまくる。小春との最後の会話でひとまずの和解を見たが、父は最後に龍之介に頼みごとをしたと思ったら一気に遺影化。台詞で最後の1週間は会話もできなかったが1ヶ月半自宅で過ごしたことが語られた(予定より半月持ったという事に)。

葬儀から小春が帰ると一足先に帰宅していた龍之介は父が好きで喫茶店でコーヒー代の代わりに良く弾かされていたという曲を封印していたピアノで久々に披露。レクイエムとして演奏してくれとは父は頼んでおらず、父の願いは死後に小春が強がるだろうから強がらせずに泣かせてやってくれというものだった。封印していたピアノを弾いたのは龍之介なりの追悼の意を込めたという事だったんだけど、肝心の音楽を封印した理由が明かされてないんだよな…。

5話

父死亡まですっ飛ばしたのでいつの間にか小春と龍之介の仲も進展。誕生日なので東京に行きたいという事で1日デート。今日だけは自分のことを考えてほしいという小春に条件として順番的には今日はまどかの日だから夜までには帰ると約束させる龍之介

ゆずとまどかが小春の誕生日祝いの準備をして待っている中、龍之介は欲望が抑えられなくなり泊まりを強行。小春が何度も帰らなきゃとかせめて連絡しなきゃと言っているのに連絡する暇も与えずに終始前のめりで押し倒して結局一晩無断外泊。ハレ婚ルール運営には厳格だった龍之介が自ら欲望のままにルール破棄ってただのサイテー野郎なんだけど…?

今まで約束を破ったことは無いと信じて待っていたまどかは指輪を置いて出て行ってしまった。翌朝帰宅した2人はこの事を知るが龍之介は事情はどうあれ出ていったなら探さないなどとのたまいブチ切れた小春はグーパンチ。これでようやく当てがあるとして六本木のかつて2人が働いていたバーに探しに行くことになった一行。強面ながらオカマなバーのマスターがシラを切るが隠れているまどかに気づいて家族を捨てるなんて残念だと言い放つ冷たすぎる龍之介に小春は不信感を募らせる。

龍之介はかつてこのバーで住み込みでピアノを弾いて働いていたがそこに女子高生だったまどかが流れ着いた。まどかは親に金を渡すために売春していて妊娠。堕胎する際に龍之介が自分が妊娠させたとバーのオカマスターに言い放ったためオカマスターにボコボコにされた龍之介は店を出ていきまどかもそれについてきた。この際に龍之介は自分を信じられなくなったら出て行ってくれと約束していたという。

そもそもお前はどうしたいんだという問いにようやくもう1度会いたいと言った龍之介。CM明けにはバーでの龍之介のピアノライブが開催されるまで話が飛んでいて、小春がオカマスターに直談判してライブを開催の段取りをつけてまどかが来るのを待つという作戦だと明かされた。最後にまどかはやってきたものの、その後突然子宮を摘出したと言い出し(その前にオカマスターに使えないから摘出するしかないなどと相談はしていたが何故急にそんなことになっているのかは一切描写無し)、「楽にしてください」と離婚を切り出すのだった。

恐らく原作で数巻分のエピソード無理やりダイジェストしている30分枠の限界と思われ超展開で良く分からない事に…。ようやく過去が明かされたものの龍之介がピアノを封印していた理由には直結してないし、まどかの事情も明かされはしたもののやはり良く分からない事になってて今になって子宮摘出するほど経過が悪かったのが何より出ていったきっかけはまどかの日を龍之介がすっぽかして小春が散々帰らなきゃと言っているのに強引に押し倒してワンナイト決め込んだからで、このタイミングで子宮提出を実行するのはどういうことなのか、全然繋がっていない。チグハグすぎる。

6話

離婚を切り出すまどかに子供が埋めないなら代理出産してやるとハレ婚家族の絆を説く小春だったが決意は固く結局まどかは去っていった。私はどこにも行かないぞとにこやかに励ます小春だったが急変っぷりがすさまじく、原作数巻分を30分枠(実質20数分)でダイジェスト展開している弊害が出すぎてて小春の心情の変化についていけない。いつの間にそんな理解示して龍之介大好きになってるんだ…。

しかも直後にはゆずの妊娠展開へ突入。龍之介にもいつの間にかミュージシャン復帰の話が進んでいてHYDE(本人友情出演)のツアーメンバー依頼があったという話を挟みつつもゆずには元恋人で今も関係が続いているジョー(小野塚勇人)がいたことが判明、子供もジョーの子ではないかという事になり面倒な展開に突入。ジョーは1人盛り上がっているし、龍之介は不倫OKだと淡々と語り、しかもジョーからゆずを奪ったのは自分だったと振り返り、ゆずの様子がおかしいと心配する小春を唖然とさせる。

さすがにいきなり出てきたジョーとゆずの関係は最優先で回想シーンに時間を使い、2人の出会いと龍之介が襲撃されて倒れているのを2人が発見、まどかも駆けつけたのがゆずとまどかの最初の出会いでジョーは多方面に恨みを買っていそうな龍之介に自分をボディーガードとして家賃1割で同居するという条件で一緒にいた時期があったらしい。進行するのに必要最小限の情報が立て続けにぶち込まれるこの落ち着かなさよ…。

これまでノー天気なお姉さんだったのに急に深刻な顔になって思い悩んだゆずはまどかに相談。冒頭で去ったのにOA上は20分も経たずにまどかが再登場してしまう足早展開、会話が核心に迫る前に「うっ!」と口を押さえてトイレに駆け込んでいく妊娠発覚テンプレ展開で説明部分を省いてなんとか尺を作りながら、ゆずが私も家を出て1人で育てると宣言してまさかの2週連続で第2夫人、第1夫人が相次いで離婚家出宣言。ダイジェストすぎて厳しくなってきたなぁ…。

7話

ジョーが龍之介の元に凄い剣幕でやってきたがお互いがゆずを匿っていると思っていただけらしく実際にはさほど敵対していないらしい。まどかからの連絡でゆずの居場所を知った小春は単身様子を見に行き尾行中に気づかれてゆずと合流。1人で生きていく決意を固めていたが小春の言葉で一旦帰宅。ジョーは龍之とどちらかを選ぶか決めろと迫るが選べないから出ていくと決意の固いゆずをまたしても小春が説得(というかベビーベッドを先走って購入していて家族として子供を楽しみにしている感を醸し出していたため)し、結局ゆずは残る事を決めた。

ここに来て去っていくジョーに回想シーンが入り、龍之介がゆずを奪ったという経緯が描かれた…が、2人で食事中に突如ゆずを奪うと宣言する龍之介という謎過ぎる場面だった上に、ジョーも何故か大して怒らずに「ゆずはジョーとの将来には不安を感じている。ジョーは結婚には向いていない。だから僕が幸せにしてあげる。」という通常だったらぶん殴り案件な物言いに納得してしまう始末。店を出た後に龍之介にナイフ特攻してきた暴漢の攻撃をジョーが防いだまでは良かったが相手をボコボコにしているところまでが回想され、その後龍之介とジョーの別れ際の会話からそのやりすぎた暴力が原因で失職、危ない仕事に手を出して逮捕されたと補足説明された。結局ゆずを託して物わかり良く去ろうとするジョー、もう来ないでくれとさらっと言ってのける龍之介という相変わらず2人の関係性が意味不明すぎるが何故かジョーはスッキリした表情で海辺で佇むカットが差し込まれていたのでこれで良いらしい。さっぱり分からない…。

CM明けには一挙出産。さらに4年後に吹っ飛んで息子も成長。龍之介は作曲家として有名になっていて滅多に家に帰れなくなっているという。またハレ婚は隠している事、さらにゆずの父である市長が策定したハレ婚制度を廃止すると公約を掲げて次期市長選挙演説している候補女性の音声も流されるなど今後への伏線もさらっと提示。さらにTVのドキュメントに映っていた龍之介の背後にはまどかがマネージャーとしてくっついていたのを発見した小春。龍之介の元々のマネージャーが使えず次の仕事に際して急遽まどかを呼び寄せて代理になってもらった事や、この仕事の後に独立するからまどかを正式に雇いたい、離婚を後悔していると龍之介の説明台詞を詰め込んで次回へ続く。

相変わらずなダイジェスト特急展開。ゆずの心変わりもかなりあっさりしていたが肝心の龍之介とジョーとどっちの子供なのかはハッキリしないまま龍之介の子という事になっていたり、何より龍之介とジョーの関係性とジョーの思考回路が意味不明すぎた。

8話

再婚を願う龍之介だったがまどかはハレ婚制度には耐えられないから伊達家破壊(不倫略奪)を画策。ジョーを呼び出して子供のDNA鑑定をしてゆずを取り戻さないかと持ち掛けるが、ジョーに拒否される。前回に続いて多少の未練はありそうながらすっきりした表情で終わった話だと爽やかなジョーが凄い。一方まどかの説得工作の中でもハレ婚制度はもうすぐ崩壊すると語られ、ハレ婚制度での離婚が絶えない事、状況からして市長選で市長交代からの制度撤廃の目算が高い事が改めて明示された。

龍之介と会う現場にわざと小春を呼び出すも小春は何をこそこそやっているんだと責めるが、小春こそが伊達家に邪魔だと強烈な核心に迫る言葉を浴びせるまどかにさすがに小春も参っていたが…。結局ゆずの子供のDNAを採取(ジョーのは去り際にタバコ回収、子供のは飲みかけのジュースのパックをゲット)しようとして断念、自分は間違っていたと認め、既に気づいてマークしていた小春と和解。しかし小春は子供もできないしこのままではやはり自分がいる点だけが普通の家庭じゃなくしている存在で邪魔だとして離婚の決意を固めていて次回へ続く。

相変わらずの超速展開で、まどか不倫暗躍からの超速改心。龍之介と小春の会話から龍之介の父親がピアノが原因で家庭を壊したので云々と龍之介がピアノに対しての複雑な心情を抱えている事が示され、これが序盤で音楽活動を休止していた理由に繋がっていそうな事は示されたものの、ちゃんと説明されることは無かった。まどかとの一件でオカマスターのバーを追われて逃亡者となったのが音楽活動を離れた理由で復帰はなんとなく時間が経過してぬるっと…という感じでいいのか…。

9話

離婚を決意した小春は龍之介に離婚を懇願するが龍之介は拒否。その場では荒れに荒れ、ゆずも自分の時は引き留められたのに1人だけ残されても納得できないと怒るも、小春の決意は固い。改めて出会いの神社で2人で話し合った際にはもう少し踏み込んで小春が不妊で悩んでいた事を話すが、龍之介も実は不妊で診てもらった事があったらしい。結局小春は去っていき、再度上京して2ヶ月が経過。小春は体調不良を抱えながら飲食店で働いていたがゆずとまどかが来店。ハレ婚制度は終焉する事が示唆されたがゆずの父の元市長は全国で講演をして新たな一夫多妻制を実現しようと動いている事や制度が無くなっても現存する一夫多妻家族は形を変えて継続する意向らしく、紙切れに縛られず続け方はいくらでもあると示された。この際にふらついたので妊娠が疑われ、小春の妊娠が発覚。子供が出来た事をきっかけにして小春が再度戻ってきてまどかもこれを機に戻ってきて独自の形で一夫多妻を継続してハッピーエンド。一気に片付いた…。

全部終わっての感想

原作19巻を30分(実質20数分)9話で詰め込むのは無理があり、駆け足のまま中盤以降駆け抜けたのでついていけなかった。序盤の小春が反発していた頃は割と時間かけていたようにも思うんだけど父死亡から急に小春が龍之介ラブ一直線になってしまう一方で龍之介の魅力も過去もイマイチ提示されないままで最後までキモロンゲ君にしか見えなかった。その場その場でなんかカッコつけている風な愛の言葉を繰り返すばかりで音楽から離れていた理由もまどか絡みの逃亡劇は説明されるもイマイチ釈然としないのに加えてピアノを封印するほどトラウマになって嫌がっていて小春父へのレクイエムとして封印を解いた時も今日だけ特別と言っていたのに、その後特にきっかけもなく売れっ子作曲家として平然と復帰してしまう始末。直前に頑張らなきゃなぁとか言っていたくらいで、龍之介なりに奮闘するところや壁を越えていくところをもう少し見せてくれないと…。これは省略されたのではなく結局原作もこの程度の情報しかないのか、ドラマの説明の仕方が雑だったのか。漫画のキャラならもう少し魅力的にも見えるが、実写でやったらなんかただのキモロンゲ君になってしまったという事なのかは分からない。

加えて後半は毎回誰かが離婚だ家出だを繰り返しては戻ってくるという毎回同じことしてんな状態となってしまったのでまあ19巻の積み重ねは伊達ではなく、たった9話で消化できる話ではなかったという事だろう。個人的には島崎遥香の好感度だけでなんとか持たせた感じだが、1時間枠でほぼ同じ内容を引き延ばしただけ(龍之介のフォローが結局さほどない)なのであれば完走は厳しかったかもしれない。

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