君が獣になる前に 1~7話

2024年春クール、テレビ東京「ドラマ24」枠。

2021~2023年に『週刊ヤングマガジン』で連載されていた全8巻、さの隆による漫画原作。

1話

葬儀社で働く神崎(北山宏光)は徹夜勤務で朝帰りの途中で8歳下の幼馴染で人気俳優になっていた琴音(玉城ティナ)と再会。おにいと呼ばれて琴音から慕われていた神崎はしばし琴音と周辺を巡るのに付き合うが、別れ際意味深な言葉を言われる。

帰宅後、爆睡して目を覚ました神崎はあの直後に琴音が地下鉄で毒ガステロを実行してその場で自身も毒ガスで死亡したと知らされて信じられずに発狂。同じように真相を知りたい俳優仲間やマネージャー、出資者らと共に独自で調査を開始する。25歳若手俳優が毒ガスをどこで調達してきたんだという疑問から背後に何か大きな組織でもいるんじゃないかと警戒を強めていたが、ついに命を狙われ始め、仲間が次々に殺されてしまう。俳優仲間の1人だった真由(鳴海唯)とそれでも独自で調査を続けようと決意して別れた直後にやってきた謎の女に真由があっさり銃殺され、逃げようとした神崎も銃殺されてしまいTHE END…

死の間際にあの時に戻れたら…と願った神崎は事件発生寸前の駅の入口にタイムリープ。既に時遅く事件は発生していて自身も毒ガスで吐血しながら琴音の元にたどり着くと琴音は仕方なかったと告げる。神崎は2度目の死の寸前に濡れ衣ではなく、琴音が実行犯である事を知って次回へ続く。

という事で幼馴染がテロリストになってしまった真相をタイムリープを繰り返しながら探っていくサスペンスモノらしい。真相がコケると途端に全部パーになってしまうのでちょっと不安なところではあるが…。

キスマイ脱退後の北山宏光は深夜枠とはいえ早速主演主題歌Jニーズ崩壊につきジャニーZの圧力が無くなった事を感じさせるスピード起用だ…。ただ「おにい」と呼ばれる兄貴的な関係とはいえ玉城ティナと10歳以上離れてて少し無理が…と思ったら設定上は琴音は玉城ティナ(26)より1つ下の25歳設定だが、神崎は北山宏光(38)より5歳下の33歳設定での8歳差設定だった。

2話

1度目の繰り返しは案の定琴音が実行犯である事を知るも2人揃って毒ガスで死亡。神崎が次に目覚めたのは3月1日で事件の10日前。琴音に電話をしたところ心配した琴音が駆けつけてきたため、しばらく一緒に住んでほしいといきなり要求し、あっさり同棲生活をスタートさせるという超展開に。琴音が「おにぃ」と慕って好意を持ってくれているから成立しているにしても、しばらく会ってなかったのにいきなり一時同棲を提言して不審に思われず拒否されないのが凄い。

仕事に行った琴音を尾行して局内に入り込もうとして警備員に止められる神崎…という完全なストーカー案件になっていたところ、真由がもう少しうまくやれとばかりに助けてくれた。この時空では初めましてのはずだが当たり前のように神崎を知っていた真由は金髪女に撃たれて死亡した元の時空の記憶を持っていた。1度目なのか2度目なのかは不明だったがタイムリープ仲間を得た神崎は2人で協力して真相を探る事に。神崎はマネージャーの塩見(戸田菜穂)とも”再会”したが完全に初めましてだったので塩見は”戻ってきていない”模様。琴音と同じ俳優仲間ゆえに琴音が自身を慕ってくれた後輩新人のミヤコ(豊島心桜)の事で悩んでいたという新情報も教えてくれた。2人はミヤコの行方を探るがどうもヤバイ事態に巻き込まれているようで…。

神崎は琴音が何も話してくれないので寝言でミヤコの名前を呼んでいた事にして琴音から話を聞き出そうとするがミヤコを助けたいという琴音に対して止めろと言い放ち、そばにいてくれるだけでいいんだ!と通常のドラマだったら独占欲ヤバ男のようなヤバ発言をぶちかます神崎。さすがにこのヤバ発言は冷めるっしょ!と思ったらまたしても琴音は割と受け入れてしまい、言動のヤバさが指摘されることは無かった。

真由はミヤコの行方を追う中でミヤコが何かやらかして謎の組織に拉致されているっぽい事を突き止めるがその仲間に2人を殺害した金髪女がいた事を知り驚愕。ミヤコを助けに向かってしまった琴音はミヤコが組織に毒ガスで殺害されるのを目の当たりにして絶望してしまい次回へ続く。

まあ当然だけど今回の時空では到底救えそうにない…。

3話

真由視点での独白からスタートし、真由にとっての琴音は俳優仲間・友人というよりLOVEだった事が判明。ミヤコが毒ガスで殺され、琴音が失踪してしまったので今回神崎は動きが少なく、真由がビスケットルームへ潜入するなどアグレッシブに真相に迫る。どうも組織がらみの接待部屋みたいなところで、率先して潜入したもののヤバい気配を感じた真由は神崎へ居場所を適宜連絡していたが、ここで電話。神崎も近くまで駆け付けるが、真由はさらに潜入し、ついに組織に見つかってしまった。その男は元の時間軸では琴音の主演映画に出資していた実業家で真相を探るメンバーの1人だった玄奘(高橋光臣)で驚愕したまま次回へ続く。

しかしテレ東また同性LOVE案件か…。

4話

今回はビスケットルームへ新人を勧誘しているジュンペイ(吉村界人)の独白からスタート。組織の闇を知り、死体処理までさせられているヤバい現状から抜け出したくてわざと死体遺棄を警察に通報したりしていた事が判明。組織側ではなく抜け出したい側だった。

真由が玄奘に見つかってヤバいところで神崎が非常ベルを鳴らしたので脱出に成功。なんでそこまで危険な事をするんだという問いにはさすがに答えられないので逆に神崎は琴音が好きなのか聞くと複雑な事情がある事から分からないと答えた神崎に怒って出て行ってしまった真由。しかし組織に面が割れていたので最初の人生での末路同様に金髪の通称ガム女(ベッキー)に早くも狙われる事になってしまう。連絡を受けた神崎は真由は組織に面が割れたのだからもう動くな、俺が動くと言った直後に玄奘に捕まり脅迫されてしまう。非常ベルを鳴らした防犯カメラ映像がバッチリ残っていた…。

追い込まれた神崎は刑事の柳(深水元基)にタイムリープしてきたと事実を伝えるが当然怪しい奴と思われ終了。琴音は塩見によって事務所に連れてこられていて何かの指示でどこかへ向かっていた。

という事で組織が性接待斡旋を担っているっぽい事と、玄奘が中心人物である事は発覚したものの、冒頭独白担当のジュンペイと神崎や真由が新たに接触するにも至らなかったのであまり話は進まず…。

5話

琴音が塩見に連れてこられたのはビスケットルームで既にこの場所で何度も接待させられている奴隷だった事が判明。柳はどういうわけか神崎の未来から来た話を信じてくれたので情報を共有し、玄奘を主犯としてビスケットルームを潰すために動き出す。この際に柳が持ってきた資料からガム女はビスケットルームに関わる政治家井上隆議員の娘カンナだったと素性が判明。街中で銃を取り出してノータイムで殺りにくるイカれた奴が議員の娘かよ…。

一方で真由は琴音の実家を訪れ母から神崎と琴音の驚愕の関係を知らされる。琴音が幼い頃に交通事故に遭った際に神崎の母が助けて死亡。母子家庭だったので中学生だった神崎は1人になってしまったという。神崎が好きなのか聞かれて分からないと回答した事、それでも琴音を気にかけて救おうとしている事、琴音の闇の根源が自分のせいで「お兄」の母を死なせたことにあるのだとすれば、2人の複雑な関係も少し見えてくるような…。

神崎はジュンペイと接触し協力するよう要請。4話冒頭の独白のように抜け出すきっかけを待ち望んでいたジュンペイは逆に協力してくれ!と頼みこんできた。他の失踪した女の子たちの埋めてある場所へ2人で向かって掘り起こして証拠写真を柳へ送信。琴音がビスケットルームの奴隷なのは塩見も知っていた事になるが、泣くほど苦悩はしていたようで、柳の元に告発に訪れていた。これでビスケットルームを潰す事が出来ると柳と塩見は判断。

しかしカンナがジュンペイと神崎を襲撃。屋上に逃げ込んでジュンペイが致命傷を負い、咄嗟にジュンペイを抱えて飛び降りた神崎は段ボール類の上に落下して無事だったが、ジュンペイは瀕死だった。神崎が琴音は組織とは無関係だと思い込んでいる様子からこれだけは最後に伝えようとしていた「琴音はビスケットルームで何度も性接待をさせられてきた」事実を最後に伝え助け出すように託して死亡。

神崎は自分が思っていたより遥かに深い闇に衝撃を受けて次回へ続く。前回から一転して一気に話が進んだが、ジュンペイや柳が協力する流れを30分で一気に描くとさすがに早すぎるので前回を引きに使ったのか…。

6話

死ぬ直前のジュンペイからビスケットルーム=性接待の中心人物が琴音だったと聞かされて神崎がまたも腑抜け放心状態となってしまったため話があまり進まず…。6話まで来て主人公がほとんど動けないのはキツイって…。

神崎が放心している間に柳が主導してビスケットルームの摘発に成功、首謀者の玄奘とカンナという1番肝心なところを取り逃がすもビスケットルームの存在が大きく報道される事となった。また恒例となってきた登場人物の過去独白ではカンナと塩見の2人連続。カンナは小学校時代に同級生との諍いで同級生を殺してしまったのが初の殺人、井上議員がもみ消したため何事もなくそのまま学校へ通えたそうだが現在のターゲットをガム噛みながら躊躇なく殺りに来る姿勢の根源が明かされた。塩見の方は琴音を売り出すために権力者の玄奘に有無を言わせず琴音を連れてこいと言われ、逆らう事が出来なかったと明かされた。出てくるたびに苦悩の表情が多かったのはこのせいか。

真由は神崎の母と琴音との過去の話を聞き、中学生だった神崎が近所で寂しそうにしていて家に帰りたくないという琴音に声をかけて自宅へ連れて行き(現代ではかなりの不審者案件どころか誘拐逮捕案件)神崎母とも親しくなっていたが、既に判明しているように琴音をかばって交通事故で神崎母が死んでしまったため、神崎も精神的にきつく琴音を避けるようになったと判明。過去を明かしたためか、真由も琴音LOVEな思いを明かし、琴音のために妙に頑張る真由を不自然に思っていた神崎もそういうことかと察した模様。

塩見が神崎に連絡してきて真由も連れて駆け付けると塩見は琴音が最後に神崎に見せてくれと託してきたビデオメッセージがあるという。塩見も頼まれただけで撮影内容は知らないという事で3人で上映会が始まり、次回へ続く。塩見はそんなに落ち着いている場合かと思うんだけど、テロを起こす事は知らないので、この後琴音は自殺するつもりだけど自分に止める権利はないくらい無力感全開な考え方なのか、このまま失踪するつもりくらいにしか考えてないのか?

7話

ビデオメッセージは玄奘を殺すという宣言で終わっていた。塩見の様子はそれ以上描かれることはなく、玄奘の元へ向かったのは神崎・真由の2人だけだし、塩見何だったんだよ…。

玄奘に近づいてもう片方の手で首筋を切りつけた琴音だったがちょっと切れただけで致命傷すら与えられず失敗。そこに神崎・真由が駆け付けたので玄奘殺害は失敗したが、さらに柳ら刑事一行が駆け付け玄奘逮捕には成功かと思いきや、琴音から取り上げたナイフでノータイムで首を切って自決してしまう玄奘。

事後処理の間に3月10日の朝を過ぎてテロの時間を越えた事に安堵する神崎と柳。神崎は琴音を連れ帰って翌朝再度別れるが、別れた後の琴音は号泣し続け、そこにカンナが突然やってきてもう自由だからあんたも自由にしなと毒ガステロ一式セットを置いて去っていくという超展開に。地下街で神崎と見に来た真由は安堵していたが、琴音が受け取ったばかりの毒ガス一式セットで結局テロを実行してしまう。騒ぎが始まって今回も逃げずに中枢部へ特攻する神崎。真由は琴音にたどり着く前に力尽き死亡し、神崎は前回同様に駆け付けるが2人揃って死亡。死の間際、琴音は「結局お兄は私を許さない」と告げ、神崎母が死んだ際に琴音に神崎が浴びせたという神崎が忘れていた言動が示唆されて終了。なお柳も確認に来ていて死亡、さらに新登場の学生っぽい青年(南出凌嘉)も柳の近くで死亡する描写が。

多くの事が明らかになった3度目の人生だったが結局ちょっと変わっただけで最後の末路は変えられず。カンナが毒ガステロ一式セットを持ってくるくだりはさすがに歴史の遅れを取り戻すために強力な修正が働いたとしか思えないくらい超展開だった。元の歴史でも事前に準備していたのではなく唐突に当日一式セットをカンナから渡される→神崎とデート→テロだったのかは不明だが…。既に手遅れだった事項が今回多かったのと10日前からテロだけ防ごうとしてもなかなか難しい根の深い案件である事が明らかになっただけに主人公また無力感で腑抜けそうだなこれ。

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