フジテレビ系23時40分~01時10分に新設されたアニメ枠で2024年10月11日より放送開始。
『ドラゴンボール超』から6年ぶりのアニメシリーズ新作。2024年3月1日に原作者鳥山明が亡くなる前に原案を担当したと発表されており、映画『神と神』以降『超』シリーズでも関わっていたが、今作については“関与の深さが違う”とされ、鳥山明がより深く関わっているとされていた。ただし結末まで関与していたのかどうなのかは謎。
1話
時期が明かされていなかったが、『Z』のブウ編をゴマーとデゲスが魔界から眺めている場面からスタートし、この物語は魔人ブウを倒した直後である事が判明。
これにより『神と神』から始まった『超』以前の話と確定。一応時系列上は『Z』魔人ブウ撃破まで→『超シリーズ』(ブウ撃破から最終回までの10年の間)→『Z』&原作最終回(ブウ撃破から10年後)→『GT』(最終回から5年後)となり、時期が被っている部分は無いんだけど、変身形態や破壊神ビルスや全王など知り合った神々の世界との兼ね合いから『超』の世界と『GT』の世界が繋がらない事はほぼ確定的となっているため、今作も『超』に繋がるようで繋がらない可能性が高い。というか早速キビト神が分離している、ポタラの効果が『超』での時間制限設定と異なり、ブウの体内の空気のせいという元の設定に戻された事から早くもパラレル感が漂う。原作&『Z』ブウ編直後を起点として『超』ルート(原作&『Z』最終回までの空白の10年)、『GT』ルート(原作&『Z』最終回から5年後)、『DAIMA』ルート(直後)の3ルートがパラレルで存在する事になると思われる。
ダーブラが死んだ事でゴマーが暗黒魔界の王となり、デゲスは界王神シンの弟である事とさらにドクター・アリンスという姉(シンの姉か妹なのかは不明)がいる事、ナメック星人も含めて耳の尖った種族はみんな暗黒魔界出身者である事が明かされた。ゴマーとデゲスは今後脅威になりそうな魔人ブウを倒した一派全員を子供の姿に戻してくれと地球のドラゴンボールを使って願ってしまい、仲間全員が縮んでしまうところで次回へ続く。
という事で『GT』のような別の強力なドラゴンボールではなく、地球のいつものドラゴンボールを使ったので比較的早く解決して元に戻って終わる事は出来そうでそんなに長期シリーズにはならなそうだ。
晩年の鳥山明は現役時代は自分の手を離れてアニメスタッフ任せにしていたドラゴンボールの世界を原作者として再構築しにかかっていたのは確かで、ブロリーやバーダックなどアニメオリジナルキャラの設定も再構築して自分のものにしていた(いわば”正史”化)ので、『GT』の小さくなるアイデアを使って”正史”として再構築というのもある意味自然な流れといえる。問題は『超』での新形態乱発の流れを本当のところどう思っていたのかで、漫画版『超』がまだ続いていた流れで(亡くなってからは連載停止した)、別の話をやり直し始めようとしていたとなるとこれはどうなっていくのか…。期待より不安の方が大きい。『GT』ほど子供っぽい展開にはならないとは思うんだけど…。
2話
神龍によって仲間達がみんな子供(悟天やトランクス、マーロンなど子供だった子たちは赤ん坊)になってしまい、デンデも赤ん坊になってしまいそのまま誘拐されてしまった。これに伴いまさかの悟空・悟天以外の(野沢雅子以外の)声優全変更。キャスト最長老の野沢雅子だけ残すって…。
グロリオがやってきて来てくれというので悟空と界王神が同行、界王神が持っていた古い宇宙船をブルマが修理してブルマ・ベジータ・ピッコロが後追いで向かう事を決めて次回へ続く。
いきなり小さくなって満足に飛べない、リーチが掴めないなどの描写は『GT』には無かったものだが、空を飛ぶのは数日でコントロール可能になり、悟空はリーチの問題を解決するために如意棒を再取得。この際にカリン様に話を聞きに行ったがカリン様は仲間認定してもらえなかったのかそのままだった。魔人ブウ編の記録映像を見ながら登場人物を仲間判定したっぽいので、カリン様やウミガメは映ってなくてセーフだったって事なのだろうか。これだと老界王神の判定がどうなっているかは気になる(老界王神だけはブウと接触しておらず最終決戦時はナメック星に移動していたので記録映像に映されていない可能性が高い)、。また悟飯が全く出てこないのも謎だが、出てくるとダントツ最強になってしまうからな…。
OP/ED曲がなんでチルい系なんだ…。声がクール系で歌詞がふざけているのに全然体温が感じられねぇ…。
3話
悟空と界王神がグロリオに同行し、グロリオに指示をしたという人物の元へ向かう事になったが…。大魔界に突入するまでで半分近くの時間を浪費。いや…初回でゴマー達が来る時にワープさまのくだりもうやってるじゃん…。到着後もゴマー達がいるのは第1魔界だが、グロリオは1番遠い第3魔界からしか入れないという事で第3魔界に突入し、ここの空気は重いとか説明しながらのんびり進行。今夜は1泊という事で街に泊る事にしたが、治安が悪くバーで輩どもが絡んできたので一掃したが、翌日宇宙船(飛行機)が彼らに盗まれてしまい次回へ続く。
いやマジか…。このテンポでいくのか…。移動の様子はさらっと流してもうロリオに指示をしたという人物と会うくらいまで話が進むのかと思ったら、1泊していこうとか、輩を蹴散らすってなんだ…。悟空もビミョーにGT同様のアホっぽさが出てきているし、思った以上にしんどい展開になってきた。
4話
宇宙船(飛行機)が盗まれてしまい、前夜の連中を探し出して奪い返すのかと思いきやなんとあきらめて徒歩移動。空気が重く飛ぶと体力消費は激しいという理由でやたら空を飛ぶのを控え、必要最小限(徒歩で移動できない部分)しか飛ばないというのが無理やりな話の都合すぎて間延びしまくり。界王星での10倍重力に始まり、ナメック星に行くまでに100倍重力を克服した時の悟空は超サイヤ人になる前なんだけど、今更空気が重いだけでそんな消費するのかよ…。
魔界のアイテムをゲットしたり、種で飛ばしてもらったりしながらようやく「目的地まで歩いて半日」の街まで来た3人だったがそこで魔王直属軍により苦しめられている村人たちを発見。様子を見ていたが助けに出てきた仮面の女が弱そうなので悟空が軍を蹴散らしてから逃走。仮面の女が姿を見せて次回へ続く。
この仮面の女は既にOP/ED映像で出ていた新メインキャラなのは分かりきっており、4話ラストでようやく登場という遅さ…。このOP/EDのようにブルマらが合流するのは一体いつになるのか。
そして予告が「パンジ」で名前も出ちゃった。ていうかパンジって劇場版1作目の少女と同じ名前じゃないか。
5話
パンジが勝手についてきてようやくカダン王の城に到着。実はパンジはカダン王の娘だったと発覚。なおパンジは子供の姿だが魔族の寿命は1000年以上あるので82歳だという。オラより年上だと驚く悟空だが中の人(野沢雅子)は私より年下だという高等ギャグか。カダン王は事情を知っているのかと思いきや、魔人ブウを倒した強い奴を連れてくるというグロリオの売り込みに乗っかっただけで、悟空の事は知らなかったし、2人が説明するまでゴマーにDBで子供の姿にされた事も知らなかった。シンは改めてグロリオを警戒。
とりあえず強さを見せてくれという事で場内の集団と戦う事になるは典型的なモブ雑魚集団。如意棒なし、高速移動もない文字通りの初期原作並の格闘で「強い!」となってしまうカダン王や雑魚集団たちどんだけレベル低いのよ…。囲まれた際に一瞬だけ超サイヤ人に変身して吹き飛ばし、小さくなって初の超サイヤ人となったが、試しにやってみた感じで本当に一瞬だった。またお馴染みの消える高速移動も最後に披露。
カダン王に飛行機を貸してもらい、パンジもメカニックとして同行する事に。さらに部下に追加の仲間を地球に迎えに行ってもらう事をお願いしてようやくOP/ED映像にあるブルマやピッコロの合流へ繋がりそうな流れに。ゴマーと魔界のDBを守るタマガミの元には飛行機であと4日かかると悟空以上に見ている方がウンザリする発言が出たところでボロかった飛行機に荷物を詰めすぎたせいでいきなり墜落して次回へ続く。
4日でもウンザリなのに墜落でまた引き延ばしかぁ。
6話
飛行機墜落は重量オーバーという事で修理して再度移動。宿泊した洞窟の奥からミノタウロスを名乗る巨漢が出てきてグロリオが相手をしようとしたところ、悟空がグロリオでは荷が重いと言い出したのでグロリオが反発し、悟空とグロリオが戦ってみる事に。片腕だけでいいとか余裕の悟空だったが、グロリオを怪しむシンはグロリオの本気を見たいと言って悟空にもう少し本気で戦うように指示。如意棒を使ってグロリオを圧倒したところ、グロリオは魔術を電撃ムチのように使って如意棒を吹っ飛ばすも、悟空が「行けそうだ」と超サイヤ人に変身すると最大必殺っぽい技をあっさりかき消されて観念。
本当に本気だったのかは置いておいても2でも3でもない超サイヤ人相手に手も足も出ないって…。ここまで超サイヤ人に変身できるか怪しかったが小さい体に慣れてきて行けそうだと判断してやってみたという事のようだったが…。なおグロリオはドクター・アリンスに雇われている事が視聴者にのみ判明したが、シンも電話から戻ってくるグロリオに気づいている様子。
地球ではブルマによる修理が完了してキビト・ピッコロ・ベジータの3人が出発するも直後に警告音が出て墜落。飛行機墜落ばっかりじゃねーか…。
7話
墜落した飛行機は結局使用不能で途方に暮れていたところ、カダン王が手配した部下が迎えに到着。キビトは神殿に残る事になり代わりにブルマが同乗、ピッコロ・ベジータと共に一気に魔界に到着。
悟空たちは移動中に憲兵隊に見つかってしまい、悟空は瞬間移動を駆使して憲兵隊に見つからずに済んだがパンジが以前襲撃していた子供に似ていると言われて連れて行かれそうになったので結局戦闘に。この際に飛行機が壊されて使用不能になってしまい、1機だけ残っていた憲兵隊の飛行機をかっぱらうと最新式なのでこれまでが嘘のような高速飛行であっさりタマガミの元に到着。2~3話で済みそうなところに7話もかかってしかも最後は急展開で到着とは…。
珍しく憲兵隊を蹴散らしたり、パンジにつけられていた首輪を破壊してあげたりとシンが活躍。本名がナハレだったとも判明した。まあ1人しかいなくなってたので「界王神」呼びで定着してたし「シン」っていうのも天下一武道会用に名乗ってたマジュニア(ピッコロ)みたいな仮名っぽかったのがいつの間にか他に名前が無いので「シン」になってただけだったしな…。
8話
悟空とタマガミのバトルは互角だったが、悟空は終始相手に合わせて戦闘。相手が武器を使うから如意棒使用、超サイヤ人に変身してあっさり武器を破壊すると素手での戦闘に移行し、相手がエネルギー弾を撃ってきたのでエネルギー弾の使用を開始、相手が必殺技っぽいのを溜め始めたのでかめはめ波を使用といった具合。かめはめ波で相手の必殺技は吹き飛ばし、押し切られそうなところでかめはめ波をなんとか上空にそらしたタマガミだったがその隙に悟空が強烈なひじうちで撃破。タマガミは降参するのだった。かめはめ波の構えに入ってからの悟空には明確にスパークが入っており、ひじうちする際にもスパークが続いていたので明確に超サイヤ人2にまで変身可能になっていたようだ。何故か素直に渡さずにドラゴンボールのシャッフル当てをさせこれも正解。タマガミは悟空を気に入り快く渡して残りの2つも頑張れと送り出してくれた。
一方でグロリオを雇っているドクター・アリンスの目的も判明。魔王に取って代わろうとしているようで、ブウ戦で魔人ベジータが自爆攻撃をした際、バラバラになった肉片が再生する直前に肉片を回収していた事が判明(この事は映像を見返していたゴマーとデゲスも気づいた)。アリンスはこの細胞をブウを作った張本人の魔女に渡し、コントロールできず失敗したブウとは異なるコントロール性を重視した新たなる魔人を誕生させようとしており、ラスボス候補の気配を漂わせて終了。
なおバビディの親であるビビディがブウを造ったという初登場時のシンの解説は後に鳥山明本人が後付けのように否定しており、封印する呪文を知っていただけである事はかなり前から明かされており、今回そこに合わせて新たに作者の魔女を登場させたという事のようだ。
9話
ホテルに泊まった悟空一行だったが、悟空が変装用に髪型を隠すための帽子をかゆいからと大衆の面前で脱いでしまったため盗賊に目をつけられてドラゴンボールを盗まれ、追いかけて蹴散らす(トドメで彼方へ放り投げたのだけグロリオの技)という無くても問題ないどうでもいい展開で前半を浪費。
ベジータら後発組との合流のはずだったが、ベジータが前夜にバーで輩どもを蹴散らした腹いせで飛行機を盗まれるという悟空一行と同じ展開に陥ったため足止めになり、悟空一行が迎えにいくことになったが…。何故か再会するなり、荷物で一杯なのでこっちは定員オーバー、飛行機を追加で手配したので後から追いかけてくるようにとだけ言い残してまた悟空一行が先に行ってしまったので結局再度離れ離れになってしまった。悟空一行が去った後に輩どもが襲来し、ベジータとピッコロがあっさり撃破。全員倒した後に飛行機は隠してあると言われていたので悟空一行と違って飛行機を取り戻す事は出来たようだがこれまた無くてもいいような無駄話に…。
結局まともな進展はドクター・アリンスとブウを作った張本人の魔女との新たな魔人作り展開のみで、栽培マンの種が魔界のものだった事が判明。昔は外の世界に売るほど大量にあったが現在残り2粒。そのうちの1粒をベースにいくつかの魔人とブウのエキスを使った新たなる魔人クウが新たに誕生して次回へ続く。
どこかで見たようなデザインなのは栽培マンベースだからというのにしても特徴的なタラコ唇はアニメオリジナルのパイークーハンや邪悪龍の四星龍や三星龍そっくり。特にクウってパイクーハンのクーから取ってないか…というレベルでパイークーハンそっくりなんだけどこれは…。近年の鳥山明はアニメオリジナル(デザインには関与したのもある)キャラや要素(ブロリーや今作における小さくなるGT要素)を自らのものにして作り直すというムーブに走りがちだったのでマジでパイークーハンや四星龍ベースのデザインなんじゃないのか。
10話
悟空たちは第2魔界へ移動。ここは空気が軽いらしく憲兵隊の襲撃は悟空が空中戦で撃破。しかし海にすむ巨大モンスターの襲撃で飛行機は喰われてしまい、しばし自力で飛んで移動する事に。ベジータらも第2魔界に来たので悟空が迎えに行き、巨大モンスターの襲撃を交わして合流。全員でタマガミの元へ向かう事になった。巨大モンスター、倒せそうな気しかしないがベジータはあんなデカいのかと目撃して考えを改め、悟空も「今のオラ達ではちょっと厳しい」という評価らしい…う~ん…。
一方で第1魔界のタマガミにクウが挑んでいたが全く通じずに敗走。どうやら失敗作だったらしい…。
界王神の話で宇宙の成り立ちが説明されたが、宇宙を作ったのはライムス様で1番偉い人と説明。『超』の設定に繋がるのかビミョーな事になってきたぞ…。一応出てきた界王神の中に『超』で出てきたゴワスなど見覚えのある顔は出てきたが、全王や破壊神の存在は当たり前だけど説明に登場せず、宇宙で1番偉いのが初出のライムス様となるとややこしくなってきたな。作者公式なのに二次創作臭が凄い。
11話
ナメック人が昔住んでいた場所で一時休憩していた一行の前にネバが登場。ボケたフリをしていたがピッコロがフリだと気付いて色々話を聞いたところ、関心を示して同行したいという。飛行機の定員がギリなので断ろうとしたがここのドラゴンボールを使うにはナメック語が必要なので同行する事になった。ベジータがタマガミNo.2に挑むことになったが、ノーマルのまま戦って普通に苦戦。さらに海が近かったので例の巨大モンスターの襲撃とタマガミの攻撃でベジータがモンスターに飲み込まれてしまって次回へ続く。さすがにベジータをここでやられ役にするとも思えないし、超サイヤ人にもなれないとか話にならないので超サイヤ人になって脱出逆転への引きだろうきっとそうだろう…。戦闘スタイルが気弾連射傾向なのはいかにもベジータらしい。
一方でもう1人の魔人ドゥを作り出したドクター・アリンスと魔女。ブウの要素を強めにしたので太めの体形ながらかなりの強さでタマガミNo.1に挑んだところいい勝負となってこちらも次回へ続く。
12話
魔人ドゥ優勢でタマガミNo.1と戦っていたが再度腹が減ってチョコを要求したドゥは弱体化して一方的に追い込まれ、クウがチョコを買ってきたのを受け取って復活。アンパンマンかよ…。そのまま圧倒して戦闘勝負では勝利。最後の課題は高速フラッシュ暗算でアリンスさえ分からないほどだったが、クウが誰にも気づかれないほどの小声で回答したのをドゥだけが聞こえていて正解。クウは頭脳派である事が判明した。
一方でベジータは巨大モンスターに食われたかに思われたが無事で超サイヤ人に変身。それでもタマガミNo.2に苦戦して再度今度は本当に食われてしまうが超サイヤ人2に変身して爆発波で脱出。モンスターは眠くなって去ってしまった。タマガミNo.2と互角の戦いだったが、ネバが戦いが好きならばサービスと言ってタマガミNo.2を強化。追い込まれたベジータは一時沈黙するが、なんと超サイヤ人3のような形態に変身して今度は圧倒。最後の算数の複雑な問題は偶然正解してドラゴンボールをゲットするのだった。
ゲームオリジナルとして登場はしていたベジータの超サイヤ人3が鳥山明監修では初の登場。これにより時系列で超サイヤ人3に変身しない『GT』や『超』とはやはり別世界のパラレルになるか。ていうか弱体化狙いで小さくした意味って…。
13話
焦ったゴマーはデゲスにワープ様を止めろと命令。相当嫌がりながらもワープ様を停止させたが…。
今後に関わりそうなのはこの冒頭だけで、一行は飛行機の不調で近くの星に不時着。そこはメガスという何もかもデカい恐ろしい星で、巨大ハムスター、学校帰りのメガス少年(子供でもデカい)、そのペットの犬みたいなのに次々襲撃(子供の方は興味本位でつついてくる感じ)され、規格外のデカさに苦戦する…という割とどうでもいい冒険話が展開。繋ぎの回か。
14話
ワープ様が止められたが、ネバがシールド製作者だったため魔界同士をつなぐシールドを解除。この演出にやたら時間をかけて第1魔界に突入しただけで終了。なおまたも飛行機放棄となったがブルマ以外は非戦闘員でも飛べるので結局ほとんど問題ないじゃねーか…。
ゴマー側は憲兵隊の特戦隊を招くがギニュー特戦隊のパロディみたいなノリの連中であかさらまに弱そうだし、う~ん…。
15話
雑魚兵士群を倒しながら進撃していく展開。この間に同行していたカダン王の部下のハイビスがベルトのバックルにしていた謎の目玉が紛失していた「サードアイ」だとゴマーが気づく。ナレーション説明が入り歴代の魔王が持っているパワーアップアイテムのようなものだったらしいが、アーブラが王だった時代に息子のダーブラが部下に命じて盗ませ、逃げた先の第3魔界で強盗に襲撃された部下は死亡し、サードアイはそのまま何処へと落下していき、やがてハイビスが拾って持っていたらしい。ダーブラは元々強かったのかサードアイなしのアーブラを倒して王になったが、ブウ編で描かれたようにバビディの手下になった挙句にブウに食われて死亡。
というサードアイの説明がメインで正直残りは引き延ばし。銃を使った軍隊相手に謎に苦戦する悟空・ベジータ・ピッコロ。格下のグロリオ、パンジが持っている手持ちの銃で応戦して当たれば倒せる程度でしかない雑魚兵などベジータ得意のグミ撃ちで瞬殺だろうに…。ノーマル状態のまま鈍い動きで攻めきれない倒し方をし続け、敵の銃の電撃を喰らうとしびれて動けなくなる始末(疲労が溜まっていたのかベジータは一撃でやられれしまい復活虫を自ら要求する始末。
1度目は攻め切れてなかったのに何故か敵の方が逃げ出すほどいつの間にかこっちが追い詰めた事になって撤退させ、最終決戦場では戦車まで出てきて追い込まれたがカダン王と精鋭御一行が援軍に来て彼らの奮戦で形勢逆転。しかし結局最後は悟空が超サイヤ人に変身して飛び上がっての気弾連射であっさり殲滅。何故最初からそれをやらなかった…。
16話
特戦隊は案の定弱すぎてあっさり撃破。しかし登場時の決めポーズのくだりをもう1回やったり、実力差に気づかずに無駄な攻撃を1人ずつ繰り返したりと面白くもなんともないやり取りで時間を浪費。今回のサブタイトルにもなっていたデゲスが何かするのかと思ったらデンデを連れて逃亡を企てており、追いついた悟空・ベジータ・ピッコロ・界王神と対峙。一応界王神とは兄弟関係にあるのでもう少し何かあるのかと思ったらデゲスは野心家で界王神は優等生という既に語られた2人の違いが繰り返されるだけで新しい会話も何もない始末。デンデを人質にして逃げようとするデゲスに密かに追いかけてきたパンジが不意打ちをするも失敗、しかしさらにグロリオとハイビスも追いかけてきていてハイビスが前回サードアイと引き換えにもらった変な帽子をグロリオが投げつけた事であっさり逆転。デンデ回収とデゲス確保退場完了。
ゴマーの元に行く前に大人に戻った方がいいという事で最後のタマガミを倒そうとした一行だったがそこにアリンスとクウ・ドゥーが出てきていよいよ対決となりそうだが、その間に1人残されて慌てていたゴマーの元に前回サードアイを回収したバイト女子がサードアイを届けに来た。相変わらずの鳥山ギャグ(バックルからサードアイを外せずにドタバタ、自分で装着すればいいのにバイト女にやってもらってドタバタ)を経てついにサードアイを装着したゴマーは巨大化してヤバそうな姿に。
ようやく最終決戦になりそうで、三つ巴の戦いになるのか、クウ・ドゥーとの共闘でゴマーと戦う事になるのかは不明だが、せめて最終決戦くらいは盛り上がってくれ…。
17話
界王神が久々の再会となる姉のアリンスに小さくされた事情を説明してドラゴンボールを譲ってくれないかと交渉するが、魔界の王となり外の世界も含めた支配者になりたいアリンスは拒否。アリンスと通じているはずのグロリオは何も知らされていないのか驚いているだけだし、アリンスに至ってはグロリオに何の反応も見せないのは一体…。しかし1対1で勝負して勝った方にドラゴンボールという提案を持ち掛けてきた。アリンス側はクウ・ドゥーしかいない上、クウはアテにしてないので全員でかかってこられるよりドゥーVS誰か1人の方が確実か。
ドゥーとノーマル悟空では相手にならないかと思いきや意外とノーマルのまま善戦する悟空…というアニメオリジナルみたいな整合性取れてない戦いが展開。悟空は如意棒を駆使した戦闘スタイルになっていたが。タマガミと1対1の時は相手が武器を使っていたので如意棒使用、相手の武器を叩き落したら如意棒の使用は止めていたので「試合」感覚が合ったと思われるが今回は無いのだろうか。超サイヤ人に変身したら如意棒しまっていたのでノーマル状態での補強的に使っていたっぽいけど。
まだ超2にもなってなさそうでこれからというところでゴマーが登場。改めてサードアイで巨大化したゴマーのデザインが『超』のプライド・トルーパーズ(ジレンやトッポ)そっくりなんだけどこれは…。
ゴマーの強さは本物で先行したベジータがかつての映画版ばりに速攻やられ、悟空は珍しく全員で行くぞ!と声をかける。界王神とグロリオまでは一応戦力扱いで後は非戦闘員・観戦要員(雑魚相手にはカダン王と精鋭御一行も戦闘員だったがさすがに強敵相手に無謀に挑もうとはしない)。ブルマにあんたたちも手伝いなさいよと言われたアリンスはサードアイゴマーを見てあっさりと共闘を決断し、クウ・ドゥーが仲間に、そして作者ネバの命令でタマガミNo.1も戦力として参加する事に。しかしあらゆる攻撃がまるで通じず無双状態のゴマー。虫アイテムを途中で落としてしまった悟空は回復や合体もできず(土壇場で誰か合体するフラグ?)追い込まれるが、やられそうになった悟空をドゥーとタマガミがコンビでかばってくれた。また変わった人選…。ドゥーとタマガミは共闘すれどわざわざ無理して協力して助けるほどのコンビネーションも悟空への情も無いと思うんだけど…。
これを受けて悟空はやるしかないと今作では初の超サイヤ人3に変身。この状態でもGTでの変身時やゴテンクスと同じロングヘアーになっていたので、先のベジータが変身した髪が伸び切っていない変身は不完全な3だったのだろうか。2月中で終わるらしいので後3回。もう早く終わってくれ…。
18話
超サイヤ人3になった悟空はようやくゴマーと互角以上の戦いとなり、ドゥーとタマガミも再度参戦。ドゥーはクウによるチョコクッキーの提供で超サイヤ人3っぽい容姿になって一時悟空と対等のパワーアップで共闘するもすぐに時間切れ。ゴマーの耐久力と少しでも押されるとサードアイが輝いて自動パワーアップしてしまうので超3では太刀打ちできなくなってしまった。
そこにネバがやってきて悟空に力を与えるとなんか小さい姿のままの超サイヤ人4(GT)のような姿に覚醒。再度ゴマーを圧倒するがやはりサードアイが輝いて自動パワーアップするので押し切れなくなり、立ち上がれなかったベジータ以外の全戦闘メンバーが立ち上がって再戦、悟空も渾身のかめはめ波をぶち込んでゴマーを一時沈黙させるが…。
やはりサードアイの自動パワーアップ機能で今度は超巨大化。悟空は謎の魔術で超3→超→ノーマルと強制変身解除されてしまいダウン。アリンスはここに来てグロリオにドラゴンボールを持ってこさせて自分を最強の王にする願いを叶えろと迫る。なんでもこのためにグロリオにナメック語を覚えさせたとの事だが、自分は覚えなかったらしい。”ドクター”なのにナメック語覚えようとしないってバカなの?雇った相手に覚えさせて自分は喋れないってバカなの?
出現した神龍はGTで出てきた究極神龍のポルンガ仕様といった感じの赤いポルンガ。襲い掛かってきたゴマーを一瞬で弾き飛ばすほど強いらしい。
躊躇するグロリオだがナメック語で願いを言って次回へ続く。
裏切ったのか!?という引きだったが、願いのナメック語に明らかに「アリンス」や「魔王」に通じる単語が無く、分かりやすく「テラ」(地球?)、「チルアップ」(Child+Up?)とか言っていたので悟空たちを元に戻すように願ったのではないか、というかそうじゃないと話が終わらない。
圧倒してもすぐにパワーアップする無限ループでかなり間延び。この辺りはアニメ化されていない漫画版『超』でやってたDBで願った宇宙最強(寿命と引き換えに延々パワーアップし続ける)の要素を組み込んだ感じだったが…まあそれより超サイヤ人4か。まさかやるとは…。
しかし当時のアニメオリジナルの要素を鳥山明原作の世界でリメイクして自分のものにしてしまう…という鳥山ムーブはブロリーやバーダックで既にやっており、DAIMA自体がアニメオリジナルの『GT』の要素・”小さくなって大冒険”を原作者がリメイクして自分のものにしてしまったようなものだったし、その対象がついにGT否定派の間でも人気の高い超4にまで及んだと考えればやってもおかしくはなかった。とはいえマジでやったかついにやったか一線超えたなという感じはある。
19話
案の定グロリオは子供にされた一行を元に戻すようにお願い。地球に残る仲間達がどうなったかは不明だが、この場にいる悟空・ベジータ・ピッコロ・ブルマ・デンデは元に戻った。初回序盤にしか出番が無かった悟空以外の旧声優陣が帰還すると同時に新声優陣の出番が終了した。グロリオは第3魔界からアリンスに拾ってもらった恩があったらしいが詳しくは描かれず、申し訳なさそうにしつつもアリンスもクビだと言うだけで特に激怒する事も無く、クウに自分がいると言われれば嬉しそうにしたりと根っからの悪人ではない感じを醸し出す。グロリオは悟空たちの元にも戻りにくそうだったが、一行は感謝しか無く、悟空も最初はゴリローと言っていたがこの際には初めてちゃんと名前を呼んで「ナイスだ、グロリオ」と声をかける。
ベジータが単身挑むことになり、ノーマルで様子見してから超サイヤ人3に変身してゴマーを圧倒。子供の姿で変身した際は何故か誰も超3だと言わなかったが、今回は変身するなり界王神が「超サイヤ人3」と言い、見ていた悟空が「超サイヤ人3も(スタミナ切れで)そろそろ限界」と明言したのでちゃんと超サイヤ人3らしい。大人の姿でも悟空の超3の半分くらいしか髪が伸びないのは不完全だからなのかとも思ったがそうでもないのか。
ダメージを喰らう→パワーアップっぽかったが前回までと違って、今回はサードアイの力ですぐに超回復するという点のみが強調され、回復後にベジータが逆に圧倒される事はなかったが体力が続かずに苦戦していき変身解除になってもノーマルのまま戦闘継続はできるという描写にしれっと変わっていた。また今更になって元の姿に戻ったが受けたダメージは残っているとピッコロが言い出し、悟空もあまり体力が残っていないとか言い出す始末。赤ちゃんの姿だったデンデが元に戻ったのにみんな回復役のデンデの事を忘れているのだろうか。
正直話の都合で適当にやっているようにしか見えなかったが、一応子供の姿では著しく体力が無く、同じ変身でも戦闘力の差は歴然という事なのか。結局ベジータはブルマに一緒にお風呂に入ってあげないと言われるとショックを受けて超高速で交代。一行を唖然とさせる。『神と神』の「俺のブルマ」発言から『超』でもブルマ愛を見せる事が多かったが、今作では既に巨乳好きがバラされて、今度は一緒にお風呂って1人黒歴史一直線だな…。
アリンスがクウと共に調べてサードアイを外すには後頭部を3連続強打すればいいと判明。ピッコロにその役目を任せ、悟空はブウにしたように超サイヤ人、2、3と段階変身を見せると前回変身した4の姿にも進化。しかし「もう1つオマケ、こいつが…ハァァァ」と時間をかけて変身した後に形態名を言わなかったので名称は不明のままだった。
今度こそ大人の姿のGT以来の超サイヤ人4らしき姿というのは熱い…のか…。う~ん…やりたい放題だなぁ…。
20話
超サイヤ人4悟空とゴマーの無駄な戦いだけで前半を浪費。というのもパワーアップしてゴマーを圧倒→サードアイキラーンでゴマー元通りの無限ループである。18話からずっとだ。正気か。これが例えば徐々にサードアイに精神を乗っ取られて行きゴマーの自我が…とか、サードアイ発動前までに一気に倒してしまうよう何らかの対策を立てて挑むとかあれば別だけど、後頭部3回叩くというのをピッコロに託して戦っているだけって。結局ピッコロはずっと隙を伺っているままで、これなら瞬間移動を駆使した悟空が背後に回り込んで自ら実行しに本気で動いた方が可能性があるレベル。
悟空のかめはめ波までどてっぱらにデカい穴を開け、ここでようやくピッコロが動くがまさかの3度目の瞬間にゴマーが振り回した腕にはたかれて墜落して失敗。ピッコロ使えねェェェ…(ネバが味方になったのは同胞のピッコロがいたからではあるがそれ以外に活躍ナシ)。正気か。慌てて全員で飛び掛かるが、させるかぁ!と穴が空いたままの気合いだけで完全に防がれてしまい、穴も塞がって復活してしまった。…と思ったらたまたま吹き飛ばされたクウがゴマーの背後がら空きの空間に落ちてきたのでそのまま3連打でサードアイが外れるマヌケな幕切れ(鳥山ギャグ)となり終了。サードアイはグロリオの足元に転がり、グロリオが踏みつぶして破壊。元の姿になったゴマーと高速済みのデゲスを仲良く魔女が100年封印。なおデンデを殺さなかったから99年にしてやるとピッコロが勝手に言っていたが、作戦失敗して気まずい状況からよくそんな事勝手に決められるな。
アリンスも心底悪い奴ではないという話になり、大魔王になればいいと界王神が告げるが、戦闘力は無いのですぐに襲われて取って代わられるから嫌だと拒否するアリンス。ネバは大魔王を倒した者が次の大魔王の候補だと言い、そうなると今回決め手となったクウ。クウはがぜんやる気で大魔王になると宣言すると恐ろしいけど住みやすい魔界にしようとアリンスを副大魔王に、ドゥやカダン王、グロリオらを次々と大臣に任命して人事を完了し、新体制の魔界が始まった。
帰路につく一行、エンディングでは静止画で地球の面々が元に戻った様子も登場したが、悟飯とビーデルの姿は最後まで出てこなかった。サタンやブウなどほとんどの仲間はカプセルコーポレーション待機だったのか一緒にいた様子だが、チチは帰宅していたようで自宅で単身元に戻っている絵が出てきたので一緒に描かれていても不自然ではないのに…。
エンディングの後に悟空が明確に「超サイヤ人4」と発言。ブウが強かったので修行していたがうまく行くかは分からなかったと語っており、構想はあったが変身した事はなかったのをネバがぐ引き出したという事か。1度大猿になってから進化したからあの姿という一応全く異なる姿である事に理由付けがされている『GT』の超サイヤ人4と違って何の説明も無し。
ベジータは超サイヤ人3と言われるのを拒否してウルトラベジータ1号だと名乗る(鳥山ギャグ)。さらに仙豆が最近不足しているという理由で虫アイテム屋を再訪。そこでパンジは埃をかぶった瓶の中にサードアイ2個を発見。店主のおばちゃん曰くサードアイという大昔に入荷したパワーアップアイテムだが高すぎて大昔に1つ売れたっきりだったらしい。全員でええええ!!!???と驚く鳥山ギャグ落ちで終了。
全部終わっての感想
『神と神』以降、確かに原作者監修だから許されるような大胆でムチャクチャな設定は増えたがそれでもまあまあ面白くはあった。今回は正直どうでもいい引き延ばしが多く、飛行機が壊れて引っ張り、サードアイ無限ループで引っ張り、超サイヤ人4を自分のものにしつつ、GTにも超にも繋がらないパラレル設定、思わせぶりなひっつき虫による合体はなしというハズシ…と散々だった。バーダック、ブロリー、超サイヤ人4とアニメオリジナルで自身が関与していない設定を原作者公式に取り入れて作り変えていくという晩年の鳥山ムーブからすると、ゴジータをブロリーの時にやって既に自分のものにしているので、悟空とベジータの新たな合体をやろうという優先度は低かったのかなと思う。悟飯が不自然に登場しないのは本気で思い入れが無かったのだろう。先の映画でも鳥山氏はピッコロの活躍を考えていただけでスタッフに言われて悟飯を活躍させる話にしたというし。
最後最後言われているが、原作者監修の『ドラゴンボール超』漫画版は『超ヒーロー』の話の前にモロ編、宇宙最強編と長編2つが未アニメ化のまま残されており、鳥山明が関わったエピソードの本当に最後のアニメ化はまだ温存されている状況。ただどっちに転がっても…という感じはあるし、モロ編、宇宙最強編まではいいとしてこれ以上のコンテンツは止めておいた方がいいんじゃないかとは思った。いつかの完全リメイクはあるかもしれないけど。
コメント