1994年2月9日
記念すべきデビュー作。1993年にピークを迎えていたビーイングのブームが続いていた中ではかなりひっそりと売り出されていたようで、織田哲郎や栗林誠一郎ら作家陣の提供ではなく、ボーカルの自作曲でのデビューだった。初登場97位とギリギリのランクインは果たしている。
ジャケットは白を基調としていてFIELD OF VIEWとはだいぶイメージが異なる。特に1番奥にいるヒゲオジサンは一体誰なんだ?というくらいFOV以降の小橋さんと風貌が異なる。
Original Karaokeは表題曲のみ収録で全3トラック。8㎝CD時代は原則的にこのパターンが続く。
あの時の中で僕らは
作詞作曲:浅岡雄也、編曲:池田大介
セブンイレブンTV・CMイメージソング。後年ボーカル浅岡雄也はセブンイレブン店内で聞いてデビューを実感したと語っていたので当時は店内でもCMでもけっこうかかっていたようだ。あくまで歌を前面に押し出したようなじっくり聞かせるバラードナンバー。やたら短く語尾を切って歌っているのと声が若くて固いのが特徴だが、何よりサウンドが全体に抑えられていてエレキギターとか遠すぎないかというくらい遠い。このシングルバージョンはアルバム未収録で配信もされていない。
FIELD OF VIEWとして『SINGLES COLLECTION+4』でリメイクした際はボーカル再録音、ミックス変更とされている。アレンジに変更はないが遠すぎたギター含めてバンドサウンドがもう少し前に出ているほか、全体のエコー感も軽減、コーラスも薄くなっている(「迷わないで」も同様に栗林誠一郎のコーラスだったと浅岡さんから明かされている)。ボーカルの語尾がやたら伸ばしまくって歌っているので違いがすぐ分かる。こちらのバージョンは配信でも入手可能。
『complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio』ではviewバージョン収録と宣伝されていたが実際に収録されたのは、シングルバージョンともFOVバージョンともボーカルのテイクが違う未発表音源であった。語尾の長さがちょうど中間くらいになっていてシングルほど短すぎず、FOV版ほど伸ばしすぎず…といったような印象。声の若さからしてFOV以降ではなく、view時代の別テイクではないかと思われるが派手なリマスター効果も相まってオリジナルよりも演奏は派手になって聞こえる。なお浅岡さんはファンに提示されたYouTubeの比較アップロード音源だかなんだかを聞いてviewシングルバージョンと『complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio』は同じだとコメントしているのを一昔前に見た記憶があるが…提示された音源が間違っていたのかパッと聞きで判断してしまったのか、明らかに同じではない。その後2021年に振り返った際には3音源ある事を否定していない。こちらのバージョンもDL配信で入手可能。
viewバージョンは短く切りすぎて少し味気ないし固い、FOVバージョンは語尾を伸ばし過ぎて全体にかったるいので、なんだかんだat the BEING studioバージョンがいいとこ取りで1番バランスがいい。高速道路のSA/PA売店やサークルKサンクス等で売っていた『FIELD OF VIEW BEST HITS』はat the BEING studioを数曲入れ替えただけなので、そちらにもat the BEING studioのバージョンで収録されている。
なお3種の声の伸ばし具合の違いはサビのタイトル部分の語尾”僕らは”、サビを待たずとも冒頭のさよなら♪の伸ばし具合だけでも短・中・長が比較的ハッキリしていて聞き分けは割と容易だと思う。
★★★☆☆
シングルバージョンアルバム未収録
1stベスト『SINGLES COLLECTION +4』(リメイク)
4thベスト『complete of FIELD OF VIEW at the BEING studio』(未発表音源)
販路限定ベスト『FIELD OF VIEW BEST HITS』(『at the BEING studio』Ver.)
あの時の中で僕らは
FIELD OF VIEW
1997/10/08 ¥255
あの時の中で僕らは
FIELD OF VIEW
2003/08/25 ¥255
C/W Believe Me
作詞作曲:浅岡雄也、編曲:池田大介
全楽曲の中で最も古さを感じる80年代~アーリー90’s感漂う疾走系ポップ。ちょいちょい英語を挟んでくる日英ちゃんぽんな歌詞構成なども意図的なのか1994年よりももう少し前の時代を駆け抜けている感じがする。時代が急速に変化していってこういうのは一気に古くなっていった頃合いだったし、これ以外にこんなノリの曲も無いのである意味貴重なバブリーソング。声も若いので80年代末期くらいの曲でしたと言われてもそんなに不思議じゃない。
★★☆☆☆
アルバム未収録
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