2ndAl『時の扉』

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2ndアルバム『時の扉』

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93年4月17日
シングル『愛を語るより口づけをかわそう』と同時発売。シングルアルバム同時1位を獲得するばかりか4週連続同時1位を記録。アルバムでは最大のヒット作で唯一のミリオン。ライナーではよく200万枚を越えたと書かれるが、O社記録上は160万を越えた程度である。

今作より木村真也が第2形態あの特徴的なデカメガネ姿になった。目が悪いわけでもダサいわけでもなくインパクト付けのために事務所の指示で装着していたようだ。この姿になった木村真也は若き日の長戸大幸のいくつかの写真の姿とそっくりであり、それを狙って社内ウケしていたのかもしれない。

初回盤はスリーブBOX付属。

1.時の扉

4th 時の扉
4th 時の扉 93年2月26日 WANDS単独名義としては木村真也加入後最初のシングル。今作のジャケットでもまだ木村はメガネをかけていない。なんか2人より光が当たってなくて亡霊のようになっているのは何故なのか。「もっと強く抱きしめたなら」...

2.このまま君だけを奪い去りたい

作詞:上杉昇、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
1ヵ月前にDEENのデビュー作として発売されて大ヒットしていた楽曲を早くもセルフカバー。DEEN池森は元々DoCoMoのポケベルCMタイアップの話があってボーカリストを探している中で複数のボーカリストが歌っていて、その中で試しで歌った池森バージョンが採用されてDEENが結成されたと語っていた。近年当時の裏事情を自身のラジオでペラペラと語っている長戸大幸によれば、「時の扉」と両A面で進行していたがクライアントから両A面のタイアップはNGとなってしまったので、急遽この曲を歌う新たなボーカルを探すことになり、当時ソロデビューを目指して預かっていて運転手&秘書として使っていた池森秀一に試しに歌わせたらよかったのでDEENになった…とかなんとか語っていたらしい。

よってほぼ同時進行どころかこっちが少し早いくらいで制作が進んでいたと思われ、1ヶ月でのスピード収録も納得がいく。アレンジも同じ葉山たけしだがこっちの方が終始ポコポコした音が鳴っていたりもしていて、同時期のZYYGやMANISHへの歌詞提供セルフカバーと比べると王道を外して少し変な感じ。またサビの”奪い去りたい”を筆頭に随所で同じ歌詞でも歌い回しが異なるほか、サビの最後の”心震えるほど”→”心震えるほど“、2番サビの”胸の奥でそう叫んでいるようだ”→”胸の奥でそう叫んでいる“といった語尾の変更も見られる。“長戸が書き換えた”のだろうか。これは正直DEENバージョンがスタンダードだなぁと思う。

DEENが解散せずに今も歌い続けている上に複数のセルフカバーも発表しているため、恐らく上杉昇の作詞した楽曲の中では最も長く歌い続けられている1曲になっていると思う。
★★★☆☆
2ndアルバム『時の扉
4thベスト『complete of WANDS at the BEING studio

このまま君だけを奪い去りたい
WANDS

3.星のない空の下で

作詞:上杉昇、作曲:柴崎浩、編曲:WANDS
初のWANDS名義の編曲。2期末期にならないと見られないWANDS名義の編曲だが何故こんな早い時期に1曲だけ存在していたのか…。当時のインタビューでは柴崎と木村でアレンジしたと語られていた。上杉はこの時期はオケの制作にはあまり立ち会っていなかったような事を後に語っているので証言も一致しているといっていいだろう。レーザービームのように鳴り響くキーボード・シンセ系の音色とロックなギターが共存する正しくボーカル・ギター・キーボードの3人組WANDSのど真ん中といったナンバー。若くして亡くなった友人へ捧げた歌詞のため、切なさが漂うがメロディーの良さが際立つ。アルバム中盤以降とにかく似たようなキャッチーな曲が続いて共倒れ感あるんだけど、今作はその中でも頭1つ突き抜けた1曲だと思う。

後に『SINGLES COLLECTION+6』の+6枠の1曲として選曲された。
★★★★☆
1stベスト『SINGLES COLLECTION+6</a>』

星のない空の下で
WANDS

4.もっと強く抱きしめたなら

3rd もっと強く抱きしめたなら
3rd もっと強く抱きしめたなら 92年7月1日 大島康祐在籍時の最終シングル。初登場47位と初のトップ50入りを果たしたが2週目以降36位→30位と上昇し、11週も30位台をうろつくというロングヒットの末に13週目に一気に20位に浮上、2...
表記は無いがAメロや間奏のギターソロが変更されたアルバムバージョン。このバージョンは今作のみの収録。

5.ガラスの心で

作詞:上杉昇、作曲:柴崎浩、編曲:明石昌夫
今作ではメイン作家としての柴崎浩の覚醒が際立っているが、みんな同じような感じの同じようにいい感じのメロディーの曲を連投しているので印象には残るんだけど印象被りを起こしまくっていて結局あまり残ってこないところはある。
★★★☆☆

6.そのままの君へと…

作詞:上杉昇、作曲:大島康祐、編曲:明石昌夫
残されていた大島ストックをアレンジしたものと思われる。今作に関してはバラードなので大島アレンジでもスパコンはしていなかったと思われる(…が、ダンサブルなスパコンアレンジだったのをバラード改変して大幅に変更してお送りしている可能性も無くは無いので分からない)。「この夢だけを…」に続く大島バラードといった印象もある。このアルバム唯一のバラード曲に”…”がつくというのは次回作でも継承された。
★★★☆☆

7.孤独へのTARGET

作詞:上杉昇、作曲:川島だりあ、編曲:明石昌夫
これも伸びていくメロディーが名曲の風格…なんだけどやはりなんか似たような感じに聞こえてしまい長年なかなか1曲かいつまんで聞くまでには定着してこなかった1曲。
★★★☆☆

8.Mr.JAIL

作詞:上杉昇、作曲:柴崎浩、編曲:葉山たけし
アレンジャーを葉山たけしに変えてみても…やはり量産系アレンジで似たような…。今作の中では最も日英チャンポンな歌詞構成になっていてゴキゲンなノリだが、歌詞をちゃんと見るとやはりそんなに明るくはない。WANDS時代を一時アイドル時代と揶揄した上杉昇だが、キラキラな感じの歌詞はほとんど書いてなくてちゃんと独自性があったし、精神性においてちゃんとロックシンガーをやっていたと改めて思う。
★★★☆☆

9.Keep My Rock’n Road

作詞作曲:上杉昇、編曲:葉山たけし
初めて上杉が作曲まで手掛けた楽曲。1コーラスしかなく、最後はラララ合唱も入って盛り上がるが2分台で終わる。歌詞は一応最後は前向きさを見せているものの夢を失い失望して涙を流しているというけっこう暗いものだが、どういうわけかアレンジは妙にほのぼのとしていて明るい。クラップしながらラララ合唱も入ってくるほど平和で明るいノリで終わっていくが、いやいやそんな内容じゃないだろと。改めて歌詞をちゃんと見た時のギャップが凄い。
★★★☆☆

10.世界中の誰よりきっと~Album Version~

作詞:上杉昇・中山美穂、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫
WANDS単独でのセルフカバーバージョン。WANDSサイドでは原曲の代わりにこのバージョンが標準となってベスト盤に収録される。中山美穂は不参加でコーラスは宇徳敬子が担当。意識して聞かないとそんなに印象には残らないが、良く聞くとなんか普通にハモっているようには聞こえないかなり複雑なコーラスをしているような…。収録回数が多いので、自然とオリジナルよりこっちの方が聞いた回数が多くなり馴染みがある。

また男性がカラオケで歌うならこっちのバージョンという事になるだろうけど…キーは高いのでそう簡単には…。

編曲が葉山たけしから明石昌夫に変わったが、パッと聞き楽曲自体の印象はあまり大きく変わらない。今作の方が落ち着いた雰囲気でまとめた感じもするが、イントロのアコースティックギターは印象的。このイントロの雰囲気のままアコースティックのショートサイズで歌唱したライブ音源がLive Versionとして『BEST OF WANDS HISTORY』に収録されている。これは1番最初のライブであるVIDEO SHOOTING LIVE 1993/12/8 渋谷ON AIRの音源のようで、『BEST OF WANDS VIDEO HISTORY』でもダイジェストの1曲として映像化、2012年の『WANDS BEST LIVE&CLIPS』ではリマスターで再度収録された。
★★★★★
1stベスト『SINGLES COLLECTION+6』(Album Version)
2ndベスト『WANDS BEST~HISTORICAL BEST ALBUM~』(Album Version)
3rdベスト『BEST OF WANDS HISTORY』(Live Version)
4thベスト『complete of WANDS at the BEING studio』(Album Version)
5thベスト『BEST OF BEST 1000 WANDS』(Album Version)
6thアルバム『BURN THE SECRET』[WANDS 第5期 ver.]

世界中の誰よりきっと
WANDS

世界中の誰よりきっと (Live Version)
WANDS

世界中の誰よりきっと [WANDS 第5期ver.]
WANDS

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