29th 時の雫

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29th 時の雫

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2004年1月28日
2004年になるとCCCD問題は深刻化してソニーレーベルがアルバムにまで採用を開始してさらに採用数が膨大になっていったり、同じEMIでもQUEENのベスト盤『ジュエルズ』に採用されて日本のファンの批判の声がブライアン・メイに届いてブライアン・メイがCCCD批判する、同じ佐久間正英プロデュースの175RではCCCD採用が続くといった厳しい状況の中で、佐久間正英の宣言通りにGLAYのCCCDは前作の1作限りとなり普通のCDで発売された。前年大ブレイクした時点で175Rの売上はGLAYを上回っていたが(175Rが垂直急降下してしまったので2004年には再逆転)、それでも175Rで採用が続きGLAYが拒否できたのはキャリアの差によるところが大きかったのだろうか。

前作に続いて1位、18万台の売上を記録。

時の雫

作詞作曲:TAKURO、編曲:GLAY&佐久間正英、Strings Arrangement:溝口肇
テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『スカイハイ2』主題歌。釈由美子の代表作となったドラマでちょうど1年前に放送されていた1作目の続編。この間に2003年秋には映画版も公開されていた。事故や殺された人がやってくる怨みの門の門番である釈由美子演じるイズコが毎回ゲストに死んだ理由やその後の世界を見せ、死者に天国へ行き再生(転生)を待つか、現世を彷徨うか、誰か1人呪い殺して地獄へ逝くかを選ばせるという内容。1作目ではイズコの正体と交代が描かれ、映画版ではドラマとは異なる設定で釈由美子がイズコになるまでが描かれ、このドラマ2作目も1作目と映画版とは直接の繋がりは無いという同じ釈由美子が演じているイズコが全部パラレル設定だった(1作目の6話死者ゲストとして出演した森本レオがこの2作目では現世のレギュラーキャラとして別人で出演している)。主人公は同じなんだけど3作とも別時空設定って分かりにくい…。

1作目はOPとEDが別々に用意されていたが(ポルノグラフィティ「渦」がOPでおどろおどろしく始まってエンディングのwyolica「Mercy Me~いつか光を抱けるように~」で穏やかに締める)、この2作目は実質エンディングである今作のみが主題歌として使用された。作風自体も後味の悪いものが多かった1作目からやや暖かみのある内容にシフトしていたので、主題歌としては今作の方がハマっていたように思う。11時15分からのドラマで0時過ぎにかかるエンディングとして心地よかった。当時はそこまででもなかったし、まだお疲れ気味バラードの良さが分かる頃合いでも無かったが、発売から20年の間にじわじわ上がってきて2000年代以降のGLAYバラードでは個人的に最高峰にある1曲になった。

当時はこういう落ち着いたシングル曲が珍しかったのと、ここから穏やか系のバラードが増えたのでなんとなく疲れた感じがするなという事でお疲れ気味バラードと勝手に呼んでいた。
打ち込みと生ドラムが混在したサウンドになっているがシングル盤ではRentaro TakayasuがDrum&Drunk Programingとしてクレジットされていて、Toshi Nagaiは不参加(「そして、これからも」のみ参加)という表記だったが、『THE FRUSTRATED』収録時は一括クレジットでドラムがToshi Nagai、ProgramingがRentaro Takayasuと書いてあるだけとなっていた。『THE GREAT VACATION VOL.1』ではシングル盤に準じたクレジットに戻っているのでやはりToshi Nagaiは今作にドラムで参加していないで合っているようだ。
★★★★☆
8thアルバム『THE FRUSTRATED
3rd(バラード)ベスト『WHITE ROAD-Ballad Best Singles-』(表記は無いがRadio edit)
4thベスト『THE GREAT VACATION VOL.1~SUPER BEST OF GLAY~
13thアルバム『MUSIC LIFE』G-DIRECT限定豪華盤付属『BALLADE BEST☆MEMORIES』
6thベスト『REVIEWⅡ~BEST OF GLAY~』JIRO SELECT
アンソロジー『THE FRUSTRATED Anthology』(Remix&Remastering 2024)
アンソロジー『THE FRUSTRATED Anthology』(Demo)

C/W そして、これからも

作詞作曲:TAKURO、編曲:GLAY&佐久間正英
C/Wの方向性が大きく変わり、ここ数年実験的だったりほとんど叫び倒すばかりのような激しい曲を連発していたのが一転して優しく聞かせるミディアム~バラード系ばかりになった。久々にメロディーを前面に出したミディアム系のラブソングだったので逆に凄く驚いたのを記憶している。
★★★☆☆
3rdコンセプトアルバム『rare collectives vol.3

C/W HOWEVER(inspired by HIGHCOMMUNICATIONS)

作詞作曲:TAKURO、編曲:TERU
12thシングルのリアレンジバージョン。TERUによる単独編曲でinspired by HIGHCOMMUNICATIONSと題されているがこれは2003年のツアー「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2003」でTERUがキーボード弾き語りで演奏しており、そのバージョンを基にスタジオ音源化したため。キーを下げた静かなピアノ伴奏のみのシンプルなバージョン。暗いといえば暗いがメロディーの良さはこの形でも伝わる。

当時ライブDVDもリリースされていたが、『THE FRUSTRATED Anthology』のBlu-rayはアルバム本編ではなくそれより1年前の「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2003」を何故か取り上げていて、このせいで「MAKING OF HIGHCOMMUNICATIONS 2003」「“ROCK SHOCK PART Ⅲ” Digest 2003.5.14 函館・金森ホール」の2つの映像内でまさにinspired by HIGHCOMMUNICATIONSなTERUの弾き語りライブ映像が2本収録される事となった。
★★★☆☆
3rdコンセプトアルバム『rare collectives vol.3

C/W 時の雫(Radio edit)

作詞作曲:TAKURO、編曲:GLAY&佐久間正英、Strings Arrangement:溝口肇
イントロとアウトロのストリングスのみの演奏部分をカットして7分20秒→5分54秒に短縮したバージョン。タイトル通りラジオOA用に制作されたものだがついでにMVもこっちのバージョンで制作された。ラジオでフルサイズでかけるのに6分近い長さは十分に長いので、番組の判断で途中で終了する事は多々あったのではないかと思われる。歌詞にある最後のサビを歌いきった後の最後のラララパートでフェードアウト処理にでもしてしまえば5分前後で終わらせる事も出来たが…(手動でそうしていたラジオ局多そう)。

GLAY APPやApple Musicなどシングル盤を配信しているところでもこのバージョンはカットされているようだ。表記は無いが74分を越える収録時間となった『WHITE ROAD-Ballad Best Singles-』収録時のみこのバージョンを採用しているので配信では『WHITE ROAD-Ballad Best Singles-』でこのバージョンを聞く事が出来る。。
★★★★☆
3rd(バラード)ベスト『WHITE ROAD-Ballad Best Singles-』(表記は無いがRadio edit)

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