MANISH 30周年シングル回顧~1992-1996~

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MANISH 30周年シングル回顧~1992-1996~

アニメ『美少女戦士セーラームーン』初代主題歌の「ムーンライト伝説」。「ムーンライト伝説」はその後何度もカバーされているが初代を歌っていたのはDALIという女性4人組グループでこの1作ポッキリで姿を消している。

このDALI4人のうちの2人がMANISHの高橋美鈴(Vocal)、西本麻里(Keyboard)としてデビューした…らしい。「ムーンライト伝説」が1992年3月MANISHデビューが1992年12月だからそんなに長い準備期間があったわけでもなさそうだ。

基本的にはボーカル高橋が作詞してキーボード西本が作曲するスタイルではあったが、A面でこのパターンが採用されることはほぼ無く、提供曲が多かった。大ヒットは無かったものの、安定した活動を続けていたが、変化の兆しを見せた3rdアルバムを最後に突如活動が停止。活動が止まる直前の96年、当時としてはまだあまり普及していなかった新技術インターネットを使って公式サイトをOPENさせるなど新たな方向へ向かおうとしていただけに活動を休止するタイミングとしては不自然だった。

98年にベスト盤を出すと同時に活動再開を匂わせるも結局そのまま再開されることはなく、現在に至ってもMANISHが解散したという公式発表はない。2人の行方すら不明だ。『日経エンタテインメント!』で2003年に消えた歌手特集みたいのがあってその中でMANISHも取り上げられ「2人とも業界から離れている」とだけ書かれていたのは当時見た記憶があるがそれくらいしか情報が無い。

何故MANISHは突然消えたのか。い つ も の B 社といってしまえばそれまでだが、MANISHの場合は事務所が関係していたのではないかと思う。

当初スターダスト所属だったZARD坂井泉水は独立して個人事務所を設立。この辺りでビーイングとスターダストとの関係に変化が生じたのか当時ビーイングでCDを出していたスターダスト所属者が一斉に消えるか移籍するかしている。。MANISHもスターダスト所属だった。

ただ98年になって活動再開を宣言したことからも1度は新たな所属先を決めていたと思われるが何故それが頓挫したのかは謎だ。どっちみち数年後には大阪拠点に完全移動してGIZA studioに注力するようになって先輩も後輩も一部以外はほぼみんないなくなった。既に水面下で大阪でのGIZA設立の動きは進んでいただろうから、正直急速に落ち目になりつつあった中で2年以上リリースが止まった後にどれだけ見込めるかとなるど…みたいなそういった流れはあったのかもしれない。

MANISHのベスト盤は3作存在するが『complete of MANISH at the BEING studio』のみが全シングルA面を押さえられる(+アルバム曲+未発表曲)作品となっている。

2012年頃に執筆していた文章を2017.12修正(New Style 14)
2022.12 C/Wを追加・修正で30周年仕様にアップデート

1st 恋人と呼べないDistance

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92年12月20日
唯一全くヒットしなかったO社記録なし(100位圏外)なデビューシングル。そして実は幻のデビュー作でもある。wikipediaにも長年”「納得のいく作品ではなかった」という理由から彼女たちの強い要望によりディスコグラフィーに掲載されず、メーカーカタログからも廃盤扱い”と書かれているが30年も経過した現在それを確認できる明確な情報源は見当たらず真偽は不明である。少なくともディスコグラフィーに掲載されないというのは半分嘘で、当時の公式サイトには掲載されていたのが公式サイトのアーカイブに記録されている。一方で完全な嘘でもなく、実際3rdアルバム『Cheer!』に封入されているZAIN恒例のリリースリストはMANISHのシングルアルバム全作ディスコグラフィーになっているが、今作のみ非掲載であった。現役時代に廃盤になっていたのは確かだ。

ただしZAIN RECORDSの体制が整っていく過程で当初BJDL品番で発売されていた今作と次回作は1993年4月2日にZADLの品番で再発されているので、少なくとも発売即廃盤の判断にはなっていない。

2曲とも今作でしか聞けない(「恋人と呼べないDistance」はシングルバージョン未収録、C/W「ロマン作戦GO! and GO!」はアルバム未収録)ため、今作の希少価値は恐ろしく高く、近年ベスト盤が高騰を見せるMANISH作品群の中でも中古市場相場は圧倒的最高値。2016年に運よくHARD OFFのジャンクコーナーで1度だけお目にかかり入手できたが、後にも先にもそれっきり見た事が無い。

恋人と呼べないDistance

作詞:すみれ,小田佳奈子、作曲:すみれ、編曲:明石昌夫
作詞作曲のすみれという作家はこれっきりで詳細不明。誰なんだ…。『Manish』、ベストアルバム2作で聞けるのは130 Brand-New mixと題されたバージョンであり、オリジナルのシングルバージョンは8センチシングルでしか聞けない。

聞き比べると130 Brand-New mixはまさに改良版にして完成版といった印象。mixとはなっているが作り直したと言っていいくらいにけっこう変わっていて130 Brand-New mixの方がややテンポが速く、シングルバージョンは後追いで聞くともっさり、あっさり、小さくまとまっている。加えてシングルバージョンではボーカルも固い。アレンジ自体は明石昌夫らしいハードなギター、キラキラなシンセ・キーボードサウンドなんだけど、ギターもシンセも派手には響かず、当時の明石昌夫特有の派手なキメが全くないままで妙に抑えた感じになってしまっていてインパクトに欠ける。逆に次回作以降はとにかく派手にキメまくるアレンジになるので今作はスタッフ間でもアレンジでどこまで押していくかの判断も定まっていなかったのかもしれない。
★★★☆☆
シングルバージョンアルバム未収録
1stアルバム『Manish』(130 Brand-New mix)
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio』(130 Brand-New mix)
3rdベスト『BEST OF BEST 1000 MANISH』(130 Brand-New mix)

恋人と呼べないDistance
Manish

C/W ロマン作戦GO! and GO!

作詞:大黒摩季、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
3rd~5thシングルで3連続作詞を担当する大黒摩季が先駆けてデビュー作C/Wで登場し、作曲はキーボード西本麻里が早くも採用された。大黒摩季とボーカル高橋はどことなく声の雰囲気も近いものがあるし、MANISH自体も大黒摩季とZARDを足した上にWANDSやB’zサウンド面(アレンジャー明石昌夫)も取り入れたようなところがあったけど、声の印象で大黒成分は強めだったと思う。しかし大黒摩季もいきなり「ロマン作戦GO! and GO!」とは随分はっちゃけたタイトルの曲を…。

まるで80’s~アーリー90’sのアイドルソングにありそうなタイトルだが、曲調自体はそんなにアイドルしていない。表題曲同様に明石昌夫のアレンジに派手さが無いので、インパクトも薄いものの、爽やかメロディーな良メロポップソング。結果的にタイトルだけ変なインパクトになってしまい、聞けば割と普通…というタイトルでオチてしまった感じもしなくもない。それでもC/Wとはいえいきなり採用されただけあって結成時点で西本麻里の作曲センスはある程度評価されていたんだろうなということも分かる1曲。
★★★☆☆
アルバム未収録

2nd 声にならないほどに愛しい

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93年1月8日
年末12月20日にデビューしたばかりなのに2週間ちょっとで年明け早々に早くもリリースされた2作目。初登場62位となり初チャートインを果たすと一気に上昇し、2週目以降30位前後をうろつくロングヒットとなり、最高26位ながら100位以内15週ランクインで20万枚近くまで売上を伸ばした。結果的に『煌めく瞬間に捕われて/眩しいくらいに…』に続く2番ヒットは今作となる。

前作と今作はZAINの体制が整う前にリリースされたためBJDL品番だったが、1993年4月2日にZADLの品番で再発された。

声にならないほどに愛しい

作詞:上杉昇、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫
作曲が織田哲郎で前年に大ブレイクしていたWANDS上杉の作詞という数ヵ月後のDEEN、ZYYGのデビュー曲と同じパターン。MANISH用に提供前提で書いたというよりかは当時の上杉が多作でどんどん曲を制作していく中で、いくつかの曲を別のボーカルにも歌わせてみてそっちが採用されたという流れだったと思われる。今作には上杉もコーラスで参加。ブレイクしたWANDSの関連作として注目を集めたところはあったのかどうか…。かなり上杉のコーラスの存在感が強いし、翌月末にはもう『時の扉』C/WとしてWANDSバージョンも発売されているのでWANDSの曲という認識も強い。この曲に関してはあまり区別しなかったのか、セルフカバーバージョンの方が意図的に地味だったり実験的というB社セルフカバーあるあるも当てはまらず、どっちも真っ向勝負してるし、そもそもアレンジャーも明石昌夫のままで変更していない。

前述のようにWANDSの曲という認識で今作は女性ボーカルバージョンという認識が強い。また同じ織田曲の「愛を語るより口づけをかわそう」と似ている印象も強く、キャッチーなんだけど量産型タイプの曲という印象もある。また他の織田曲も含めて、他のB社ミュージシャンのように織田曲が圧倒的に強いというのがMANISHにはあまり当てはまらない感じもある。
★★★☆☆
1stアルバム『Manish
1stベスト『MANISH BEST Escalation
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio
3rdベスト『BEST OF BEST 1000 MANISH

声にならないほど愛しい
Manish

C/W DREAM AGAIN

作詞:高橋美鈴、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
初の作詞が高橋、作曲が西本の2人組の基本体制で採用された自作曲。1stアルバム『Manish』の最後も飾っているキラキラしたアップナンバー。随所で派手なキメもあって早くもサウンドの方向性は固まった感じだが、歌詞は学生時代が舞台。卒業式で好きな相手に告白できなかった思い出を振り返るという内容なので過去形ではあるんだけど、大人たちとうまくやれないというちょっと不良(?)っぽい感じの相手を気に掛けるという詞の内容も含めてこういう10代学生の甘酸っぱい感じはあまり他の曲には無い方向性で珍しい。
★★★☆☆
1stアルバム『Manish
1stベスト『MANISH BEST Escalation

Dream Again
Manish

3rd 素顔のままKISSしよう

B00005F5KA
93年2月17日
前作ほどでは無いが今作も初登場36位から35位→34位(最高位)と刻む推移を見せて9週ランクイン、9万枚と概ね前作の半分くらいな動きながらじわっと広がる売れ行きを記録。最高34位は100位圏外の1stに続く2番目に低い順位となるが、売上は5番目。いよいよビーイング自体がブームのようになり、翌月からはDEEN、REV、ZYYGなど続々と新人がデビューしていきなり大ヒットを記録するフィーバータイムへと突入していくタイミングだった。

素顔のままKISSしよう

作詞:大黒摩季、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
1stC/Wで登場していた大黒摩季が表題曲の作詞に登場。早くも西本麻里が表題曲に初採用となった。それも納得の爽やかに突き抜けたキャッチーなポップチューン。サビの爽快さ、突き抜けていく感じがシングルの中でも特に耳に残る良作でMANISHにおいては織田哲郎作曲のシングルよりも王道的というか、むしろこれが織田曲なんじゃないかっていうくらいの勢いがある。逆にここから更なる飛躍に至らずに作曲採用もされたりされなかったりともう1つ作曲者として突き抜けきれなかったところもあるのかもしれない。プロデューサーが気に入れば他へドシドシ提供させていたんだろうけど提供は全くさせなかったしなぁ…。歌唱指導でも受けたのか、歌詞に引っ張られたのか、前の2作よりもボーカル高橋の声に大黒摩季っぽさがある。
★★★★☆
1stアルバム『Manish
1stベスト『MANISH BEST Escalation
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio
3rdベスト『BEST OF BEST 1000 MANISH

素顔のままKissしよう
Manish

C/W さよなら Plastic Girl

作詞:井上留美子、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
井上留美子は4人組女性バンドCRYSTAL WARSのボーカルとして1992~1993年にB社プロデュースでテイチクからアルバム2枚リリースするも売れずに解散して消えてしまった人物。同年DEEN「Memories」の作詞をボーカル池森と共作しているのも確認できるが、MANISHには1st,2ndアルバムまでの間に4曲+高橋と共作で1曲の5曲に関与した。

あまり特徴の無いポップナンバーで比較的淡々と進行していき、サビは爽やか良メロ。サビ前のシンセのキメ等もあるものの全体にはあまり派手なアレンジではない。しかしイントロや間奏、アウトロでピッポッパ鳴っている電子音が印象的で今作の大きな特徴になっている。
★★★☆☆
アルバム未収録

4th 君が欲しい 全部欲しい

B00005F5KI
93年6月2日
初登場14位を記録して最高位を大幅更新。しかしそのまま緩やかに下がっていって7週ランクインと前作より早く消えていき、売上も下回った。

君が欲しい 全部欲しい

作詞:大黒摩季、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫
2004年のコンピ盤『It’s TV SHOW!!~TBSテレビ&フジテレビ 主題歌&テーマ曲BEST』に今作が収録されたときのみ、作詞がビーイング・スタッフ、大黒摩季に書き換えられたことがある。大黒摩季「夏が来る」も一緒に収録され同様の措置となっていて、B社離脱後復帰までの大黒摩季はB社時代の曲にこのような表記をさせられていた(自身主導のセルフカバーアルバムではB社制作ではない曲まで自らこの表記にしてしまうヤケクソっぷりも見せた事がある)。ただしMANISHの楽曲でこうなったのはこの時くらいで2002年の『complete of MANISH at the BEING stuido』でも2007年『BEST OF BEST 1000 MANISH』でも大黒摩季単独表記のままだった。

今作では作曲も織田哲郎になってしまい、完全提供曲に戻ってしまった。アップテンポなシングルが続いていた中でややテンポを落とした比較的落ち着いた雰囲気の楽曲。織田哲郎作曲のいかにもシングルヒット曲らしい感じが正直あまりなくて織田哲郎にしては地味な曲の1つといえる。ZARD、WANDS、DEEN、ZYYGに与えていた曲に比べても一段落ちるような…。間奏で聞けるDIMENSION勝田一樹のSaxソロはいい味を出していて今作最大の特徴として機能している。

『INDIVIDUAL』収録時のみ表記は無いがミックスが異なる。イントロでギュギュギュギュ鳴っているギターの音がシングルではやや加工されたような音色になって強調されているが、『INDIVIDUAL』収録時のみ自然な音色になっているのでイントロを聞き比べれば違いは分かる。
★★★☆☆
2ndアルバム『INDIVIDUAL』(表記は無いがミックスが異なる)
1stベスト『MANISH BEST Escalation
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio
3rdベスト『BEST OF BEST 1000 MANISH

君が欲しい全部欲しい
Manish

C/W Love Me All The Time

作詞:井上留美子、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
前作に続いて井上留美子が作詞に起用された。ボーカル高橋がなかなか採用されな表題曲がやや落ち着いた雰囲気だったためか、冒頭からフィッフィッフィッ!と連呼されるシンセが忙しない。曲が始まるとそんなに早いわけでもない標準的なポップナンバー。「さよなら Plastic Girl」がピッポッッなら今作はフィッフィッフィッという明石昌夫のキメのアレンジで区別をつけている感じもあり、このくらいの曲はいくらでも書けるんだけど似たような感じになってしまうところはあったかな…。
★★★☆☆
アルバム未収録

5th 眠らない街に流されて

B00005F5KJ
93年7月28日
初登場18位だったが前作より1週多い8週ランクインで10万枚を突破。最終的には4番ヒット作となり、MANISHのシングルでは4番目までが10万枚越えのヒットとなる。

眠らない街に流されて

作詞:大黒摩季、作曲:織田哲郎、編曲:明石昌夫
大黒摩季作詞提供3部作(?)のラスト。2作連続織田哲郎。早くも安定感抜群ではあるけど、前作よりもメロディーで畳みかけていく感じがあって耳に残りやすいグッドメロディー。当時のB社の過酷な労働環境を考えると眠らない街というより眠らせてくれない会社という感じが所属者たちの実感だったのではないかという気がしなくもない。
★★★☆☆
2ndアルバム『INDIVIDUAL
1stベスト『MANISH BEST Escalation
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio
3rdベスト『BEST OF BEST 1000 MANISH

眠らない街に流されて
Manish
1998/10/28 ¥255

C/W Will

作詞:高橋美鈴、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
2ndC/W「DREAM AGAIN」以来となる高橋美鈴の作詞採用となった自作曲。じっくり聞かせるミディアムナンバー。少しずつでいいから自分のために自分を変えようとしていく主人公の心情が描かれ、そんな決意に対して曲タイトルにサビの歌詞を持ってこなくて「Will」とするところに変わっているはずの未来を託すのがうまい。

埋もれていたアルバム未収録C/Wだったが『MANISH BEST Escalation』に収録された。「It’s so Natural」が『at the BEING studio』にも収録されたため『MANISH BEST Escalation』にしか収録されていない曲は現在今作のみである。
★★★☆☆
1stベスト『MANISH BEST Escalation

Will
Manish

6th だけど止められない/いつでも いまでも いつかは

B00005F5KP
93年11月3日
初の両A面シングル。ジャケットでも堂々両A面表記だったが、O社には単独A面で登録され、「いつでも いまでも いつかは」はアルバムに収録されず、その後の3rdアルバム封入のディスコグラフイーでは完全にC/W扱いされてしまい、格下げになっていた。at the BEING studioでは時系列には組み込まれなかったものの無事に収録されてライナーでも両A面として扱われた事で地位が回復した。

両A面でも特に意味はなく、というか前後のシングルに比べると評判がイマイチだったのか、初登場17位から4週でチャートアウトしてしまった。

だけど止められない

作詞:高橋美鈴、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
C/Wでの2曲に続いて3曲目にしてついにA面採用された作詞:高橋美鈴、作曲:西本麻里による自作曲。ようやくここにたどり着き、以降はこのパターンが増加…するかと思ったらこの後はどちらかが採用されないケースが連発され、シングル1曲目では結局今作が唯一、両A面2曲目で「眩しいくらいに…」と2曲しかA面採用は無かった。

ややスリリングな雰囲気で始まるが、やたらリフレインするピロリロリロリー♪というシンセ音が妙に勇敢に鳴り響きメッチャダッサい。ギターも打ち込みドラムもとにかくド派手にギュインギュイン、ドッシンドッシン鳴りまくり、間奏はピロリロリロリー♪の連発…と明石昌夫の派手なアレンジがこれまで以上にやりすぎなくらいにド派手に炸裂したド派手な1曲。曲自体は特にサビになると割といつも通りの爽やかキャッチーだがさすがに平行線になってきたので、何かこれまで以上の事をしないとならないと考えてこんなド派手になったのだろうか。

『INDIVIDUAL』では表記は無いがミックス変更&フェードアウトを最後まで演奏する形に変更して収録、『MANISH BEST Escalation』でもそちらが採用されたが、『at the BEING studio』『BEST OF BEST 1000 MANISH』ではシングルバージョンで収録。歌自体は3分30秒辺りで終わるが、シングルはそのままアウトロが徐々にフェードアウトしていき4分16秒、『INDIVIDUAL』『MANISH BEST Escalation』ではそのまま最後まで演奏されるので4分30秒を越えるので収録時間で判別しやすい。アウトロ延々1分というのは長すぎるし、この間ずっとギターソロとピロリロリロリー♪なのでさすがにシングルでのフェードアウトは英断だったかも。
★★★☆☆
2ndアルバム『INDIVIDUAL』(完奏する)
1stベスト『MANISH BEST Escalation』(完奏する)
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio
3rdベスト『BEST OF BEST 1000 MANISH

だけど止められない
Manish

いつでも いまでも いつかは

作詞:高原裕枝、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
なんかまた新しい作詞家が起用された…。高原裕枝というのは当時のB’zのツアーにコーラスサポートとして参加しているほか、90年代半ばまではコーラスシンガーとしていくつかの作品に参加しているのが確認できる。主にコーラスメインでの起用で、ここで唐突に1曲作詞採用されている事からコーラス以外の活動も目指して制作はしていたのかもしれないが自身のデビューや作家としての活躍は見られないのでB社ではデビューさせてもらえなかったっぽい。

静かなキーボードのイントロからこれは絶対バラードだろと思わせておいて、曲が始まるとテンポアップ。ミディアムなロックナンバー。A面にはやや地味でC/Wっぽくもあるが、ド派手なアレンジを施した「だけど止められない」と並ぶと派手なキメの無いこの抑えた感じが良かったりもする。
★★★☆☆
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio

いつでも いまでも いつかは
Manish

7th もう誰の目も気にしない

もう誰の目も気にしない
94年1月10日
表題曲のタイアップが「アメリカンチップス」CMソングというさほど効果があるとも思えないタイアップだったが、今作は好調で初登場5位を記録してシングル初のトップ10入りを達成。14位→21位と緩やかに下降していったものの11週ランクインで、20万近くまで伸ばし、『声にならないほどに愛しい』と同等の売上を記録。最終的に3番ヒット作となった。

もう誰の目も気にしない

作詞:小田佳奈子、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
シングル唯一の明確なバラードで、似たような爽やかキャッチーな曲が続いていた中では非常に印象的だったためだろうか。ピアノで静かに始まるがサビでは相変わらずハードなギターが鳴り響くのでけっこう派手に盛り上がる明石昌夫の派手なアレンジが冴え渡る当時のビーイング全開な1曲。メロディーはMANISHシングルの中でも1,2を争うほど耳に残る曲だと思うが、このタイミングでこんな目立って売上が伸びたという事は初のバラードシングルで今回はいつもと違うぞ…という空気が実際にあったのだろうか。
★★★★☆
2ndアルバム『INDIVIDUAL
1stベスト『MANISH BEST Escalation
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio
3rdベスト『BEST OF BEST 1000 MANISH

もう誰の目も気にしない
Manish

C/W Oh! My Life

作詞:高橋美鈴、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
明るいアップテンポな王道的な1曲。今作もアレンジ面での工夫が目立ち、1番まではやたらドゥ!ドゥ!ドゥ!といちいちストップかけるように強調、2番以降は普通に進行するようになったり、サビで掛け声のようなパートが入っていていつかライブをやった時に観客とコール&レスポンスが出来るような箇所も設定されている。結局ライブをやる未来は訪れなかったが、そろそろ明石昌夫プロデュース期も後半に差し掛かってきていてわずかながら変化の兆しは見えてきた感じもある。
★★★☆☆
アルバム未収録

8th 明日のStory

B00005F5L2
94年5月25日
前作でついにブレイク、トップ10常連になれるかと思いきや初登場19位、6週ランクインと一瞬で元に戻ってしまった

明日のStory

作詞:高橋美鈴・井上留美子、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
作詞が井上留美子と共同で完全自作には至らなかったもののほぼ自作曲。等身大の女子へ恋愛の前向き応援ソングといった感じで、イントロではインパクトを出そうと派手なアレンジを施しているものの、やや軽快さが加味されている印象。ただ普通に聞くと前作のバラードで新境地を見せたのに完全に戻ってしまった感じで変化には乏しいし、2ndアルバム全体にこんな感じ。楽曲が量産されていたものの似たような曲ばかりでこの時期に明石昌夫によるMANISHサウンドは完全に極まった感じがある。
★★★☆☆
2ndアルバム『INDIVIDUAL
1stベスト『MANISH BEST Escalation
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio
3rdベスト『BEST OF BEST 1000 MANISH

明日のStory
Manish

C/W ずっと見つめていたかった

作詞:小田佳奈子、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
『INDIVIDUAL』ではラスト1曲前の10曲目にも収録。ほぼキーボードメインでの静かな1番から徐々にサウンドが派手になっていくバラードナンバー。前作の好評さを受け止めるような1曲だったが、2連続バラードという判断は無かったか。アルバムでは終盤バラード畳みかけになってしまったのは少しダレてしまう。「eternal」があるなら今作は入れなくても良かったような…。

しかしけっこうじっくり聞かせるバラードなのに実は3分20秒程度で終わるというあっさりした構成がストバラ時代のバラードとは全く異なる。
★★★☆☆
2ndアルバム『INDIVIDUAL

9th 走り出せLonely Night

B00005F5L5
94年8月10日
初登場18位、6週ランクインとほぼ前作と同じ推移(売上はやや下回り)。ここまでシングル5作をため込み、2ヶ月後に満を持して2ndアルバム『INDIVIDUAL』をリリースした。『INDIVIDUAL』がアルバムでは最高売上となった。

走り出せLonely Night

作詞:高橋美鈴、作曲:栗林誠一郎、編曲:明石昌夫
高橋美鈴が作詞で採用されたものの、今度は西本が採用されずにここに来て栗林誠一郎起用。しかしどこに差があったのかというくらい爽やかキャッチーなメロディーは王道的でこれまでとの違いは感じられない。王道キャッチーな等身大女子の生活応援歌というのも前作に続けてだし、安定の良曲ではあるが、イントロやサビ前などキメのシンセがやたらとド派手。こんなに派手にキメる必要あったのかとも思うが、やはり何かしらインパクトを…という事だったのだろうか。そこを除くと前作に続いてという感じになっている。逆に派手なキメが無かったら本格的に金太郎飴状態に感じられたかもしれない。またいつになくしっかりとしたキーボードソロが間奏にあるのが印象的。
★★★☆☆
2ndアルバム『INDIVIDUAL
1stベスト『MANISH BEST Escalation
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio
3rdベスト『BEST OF BEST 1000 MANISH

走り出せLonely Night
Manish

C/W 涙見せたくない

作詞:高橋美鈴、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫
ちょっと跳ねたダンサブルな感じが初期のB’zっぽい部分があり、MANISHとしては少し新鮮。次回作も明石昌夫ではあるんだけど、90年代前半の明石昌夫の派手なビーイングサウンドという点では今作までで区切りになったように思う。惜しいというよりはもうやり尽くしていた感じはあるかな…。
★★★☆☆
アルバム未収録

10th 煌めく瞬間に捕われて/眩しいくらいに…

B00005F5LD
95年2月20日
初登場6位と2度目のトップ10入り。最高位は更新できなかったものの13週ランクイン(うち8週が20位前後でロングヒット)で40万枚を越え、2,3番ヒットだった2nd、7thを倍以上上回った。MANISHダントツ最大のヒット作

一方でこれまでのハイペースリリースが嘘のように1995年は今作のみのリリースだった。

相変わらずO社では単独シングル扱いされたが2作目の両A面シングル。前回に比べれば2曲一緒に収録される機会が多く、両A面らしい扱いとなっていた。

煌めく瞬間に捕われて

作詞:高橋美鈴・川島だりあ、作曲:川島だりあ、編曲:明石昌夫
アニメ『SLAM DUNK』3期エンディングテーマ。MANISHでリアルタイムで知っていた唯一の楽曲で、ちょうど試合が盛り上がっているクライマックスの時期に起用されていたので、エンディング曲では今作が最も『SLAM DUNK』の印象が強かった。実際4作のエンディングの中で今作のみ30話を突破して最長使用だった上に、海南戦と同時に使用開始されその後決勝リーグ最終戦にしてアニメでの公式戦の最後にもなった陵南戦の終盤まで使用されていた。その割にいつの間にか1つ前の「世界が終るまでは…」の方が絶対的『SLAM DUNK』主題歌イメージになってしまったが、作中でのクライマックス期は間違いなく今作の使用時期である(ただ「世界が終るまでは…」には作中で最も有名なシーンである三井と安西先生の名言時に使用されていたというトピックがデカいか)。

アニメ視聴当時から凄い名曲だなと思っていたが当時はまだ本格的にCDを買ったりレンタルしていなかったので当時は手に取らなかった(BAADとWANDSのみ借りてきてカセット録音していた)。その後1999年頃から近隣にBOOK OFFがオープンして安価で8センチCDを入手できた数年間(数年で8センチCDが廃れて不良在庫化していったため取り扱いを終了)の間に集めた8センチCDの中の1つとしてMANISHでは1番最初に入手した1作となった事もあり思い入れはけた違い。

応援歌的な作風だが、今回は男女問わずみんなへの応援歌という感じ。完璧にハマっていたとは言い難いものの、かけ離れているほどではなく『SLAM DUNK』にも合っていたようには思う。何より楽曲の良さもずば抜けている。正直この曲があまりに凄すぎて他の曲が霞む勢い。数ある90年代ポップソングの中でもかなり最上級な1曲だと思う。川島だりあはFEEL SO BADメインで活動していて提供は少ないんだけどふいに名曲をポンと出してくるんだよな…。

MANISHとしてはかろうじてボーカル高橋が作詞に参加できた程度となり、これまでとは異なる異色の楽曲ではある。明石昌夫のアレンジも時代の変化に合わせてか派手なオケヒ連発などインパクトのために特徴的に多用していた手法から距離を置きつつあり、これまでに比べるとかなり音に隙間がある。煌びやかなシンセやハードなギターといった特徴的なサウンドにこれまでほどの派手さを感じない。かといって3rdアルバムのバンドサウンド風の作風と並べるとまだまだ浮いてしまう。MANISHとしては過渡期にあたるような案外他にない方向性の曲だと思う。もう少し早くこの方向性を見せていれば、自然に変化して行けていたのかなとは思うし、似たような曲が多すぎた事もあって、もう少しこういった変化も見たかった。

TV版エンディング使用時はキーも低くなっていてまだ未完成なとりあえずTV用に納品した音源という感じがする。こちらはCD化されていない。

使用期間が長かった事から劇場版3作目『スラムダンク 湘北最大の危機! 燃えろ桜木花道』、4作目『スラムダンク 吠えろバスケットマン魂!! 花道と流川の熱き夏』の映画4作中2作でもエンディングとして使用され、映画で使用された際はややエンディングが長かったので、TVとは異なるが原曲よりは短いサイズに編集された。こちらはCINE VERSIONとして当時発売されたサントラ盤『Original Soundtrack 3 [’95 SUMMER]』、そして2003年にDVDをつけて主題歌集を再発した『THE BEST OF TV ANIMATION SLAMDUNK~Single Collection~』とDVDの内容の一部を削ってBlu-rayに変更した『THE BEST OF TV ANIMATION SLAMDUNK~Single Collection~HIGH SPEC EDITION』にも収録されている。本当に貴重なのは音源化されなかったキーが低いTVバージョンの方なんだけどね…。
★★★★★
3rdアルバム『Cheer!
1stベスト『MANISH BEST Escalation
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio
3rdベスト『BEST OF BEST 1000 MANISH

煌めく瞬間に捕われて
Manish

眩しいくらいに…

作詞:高橋美鈴、作曲:西本麻里、編曲:明石昌夫、編曲:古井弘人(Album Version)
完全自作A面曲としては2曲目。ポコポコした音が終始鳴っているのが印象的なポップナンバー。やはり今作もこれまでの王道から若干の変化を感じる。ただ超名曲と並んで両A面だけにどうにも印象が薄い。まあそれでも最大のヒットシングルに2人とも作詞と作曲でしっかりクレジットされていたという事で実際どういう契約だったかは分からないけど、印税的にも…ねぇ…?(ゲス顔)

3rdアルバムではAlbum Versionと明記され、古井弘人にアレンジャーを変更してロック風味でリメイクしているので全く違う曲かのように生まれ変わった。生バンド風味のシャッフルリズムなアレンジにより、グッとオシャレになり普遍性も増した。いやこれは圧倒的に古井弘人アレンジが良い
★★★☆☆
★★★★☆(Album Version)
3rdアルバム『Cheer!』(Album Version)(編曲:古井弘人)
1stベスト『MANISH BEST Escalation
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio

眩しいくらいに…
Manish

11th この一瞬という永遠の中で

B00005F5LL
96年1月22日
11ヶ月ぶりのシングル。1995年は前作しか出なかったので最長ブランクとなり、せっかくの前作の大ヒットもすっかり1年前で忘却の彼方。初登場12位と早速トップ10入りならず、5週でチャートアウトしてまたしても元の売上に戻ってしまった(8万枚)。

この一瞬という永遠の中で

作詞:牧穂エミ、作曲:西本麻里、編曲:葉山たけし
西本が再度作曲に採用されたものの今度は高橋が作詞に採用されず、今回も表題曲での完全自作ならず…。デビュー以来一貫してサウンドプロデュースを手がけていた明石昌夫の手を離れて葉山たけしが起用された。そのためサウンドがガッツリ変化。ギター主体のバンドサウンド風になった。ビーイング全体でこの時期にこのような変化が生じていたので時代の変化に合わせていったものと思われる。時代性の強い派手なシンセややたら多用される派手なキメが無くなり、ストレートなギターポップロックの普遍性の高いアレンジは非常に耳馴染みがいい。11ヵ月ぶりのシングルでのこの激変はけっこう攻めていたが、90年代後半になると数年前の90年代前半のサウンドすら古臭い過去のものへと変わっていってしまうほど移り変わりが激しかったので自然な変化だったといえる。
★★★★☆
3rdアルバム『Cheer!
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio

この一瞬という永遠の中で
Manish

C/W Best Friends

作詞:高橋美鈴、作曲:西本麻里・明石昌夫、編曲:明石昌夫
明石昌夫がアレンジに徹せずに作曲にも介入しているという珍しい1曲。3rdアルバムに収録された「True Heart」も同様の共作になっていてそちらは2ndアルバム頃にあった曲をリアレンジしたものとされている。明石昌夫が3rdアルバムの制作の中でいつまで関わっていたのかは不明だが、1996年になってからの楽曲では今作と「True Heart」にしか関わっていないので近い時期の制作なのかどうなのか。今作も2ndアルバム頃にあったとすれば終盤バラード被りになるからこれ以上バラードいらないって事で見送られてても不思議ではないし…。

いずれにせよ今作でも変化は意識されていてこれまでとはだいぶ違って音色はアップデートされてきている。派手といえば派手で非常にどっしりとはしているミディアム系なんだけど、イントロや間奏ではブラスサウンドが派手に鳴っているだけで派手なシンセは控えられていたりも。とはいえ3rdアルバムでのMANISHはこういうどっしりとした感じではもうない…って事で3rdアルバムに入れていたら浮いていたと思う。
★★★☆☆
アルバム未収録

12th 君の空になりたい

B00005F5LT
96年5月27日
前作から4ヶ月でのリリースで8月の3rdアルバムへの先行シングルとなった。前作では元に戻ってしまったという程度だったが今作では一気に低迷して初登場23位、4週でチャートアウトしてしまったので、前作初動程度までしか売上を伸ばせず、前作の半分以下となってしまった。

ここでシングルの値段が930円から1000円に値上げされた。またこれまで両A面だった2作のみ2曲目のカラオケも収録するという形式でA面のみカラオケ収録を徹底していたが、今作のみC/Wのカラオケが収録されている。

結果的にシングルは最終作。新作は3rdアルバム『Cheer!』が最終作となった。『Cheer!』はトップ10ヒットを記録したもののやはり売上を落とし、『煌めく瞬間に捕われて/眩しいくらいに…』の半分以下、2番3番ヒットの2シングルも下回ってしまった。この後は当時としては早い新技術インターネットを駆使したWebサイトを立ち上げるなんていう最先端な事もやっていたが、活動は凍結状態となってしまい再開されることは無かった。

君の空になりたい

作詞:小田佳奈子、作曲:栗林誠一郎、編曲:池田大介
ここに来てなんと作詞も作曲も提供になってしまった結果的にラストシングル。どうしてこうなった。B社って後半ほど売れなくなるけど自作に移行しているってパターンが多いだけに最後が自作じゃないっていうのは逆に珍しいんだけど…。3rdアルバムのライナーによるとアルバム用に栗林誠一郎に書き下ろしてもらった曲との事でシングルとして提供してもらった曲ではなかったようだ。出来が良かったので先行でシングルで切ったと思われる。確かに爽やかなグッドメロディーだが、結果的にMANISHでの栗林曲って西本作曲とあまり大きな違いが無かったような…。西本曲って概ね爽やかキャッチーなサビを常に意識していたような曲が多かったし。前作に続いて今作も90年代後半のロックバンドっぽいアレンジでキーボードも効果的に鳴っているものの主役ではなく、終始ギターリフが楽曲をリードしていてギター主体になっている。

3rdアルバムでも最終曲なのでMANISHの最終到達点となってしまったが、前作も今作もこれからを感じさせられる新境地、大いなるマンネリ打破であったし、当時はこれで終わるつもりなどなかったはず。実際まだまだここからやれることはたくさんあったと思う。
★★★★☆
3rdアルバム『Cheer!
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio

君の空になりたい
Manish

C/W It’s so Natural

作詞:高橋美鈴、作曲:西本麻里、編曲:古井弘人
C/Wでは無事に自作。結果的なシングル最終楽曲は基本作詞作曲パターンで締めくくりとなった。葉山たけし、池田大介に続いて古井弘人も起用されたが、今作でも90年代後半のストレートなバンド風サウンド。そこまでギター中心ではなく今作は各楽器がバランスよく鳴り響いている感じ。そのまま自然体で行こうという前向きな歌詞になっているのも印象的でC/Wの中では1つ突き抜けた名曲だと思う。3rdアルバムにも合っていたと思うが収録されず、その後のベスト盤には2度収録された。

テレビ朝日系『’96ル・マン24時間レース』テーマソングというタイアップがあったものの今作はC/Wと明記されているのにカラオケが収録された唯一のC/W曲となった。
★★★★☆
1stベスト『MANISH BEST Escalation
2ndベスト『complete of MANISH at the BEING studio

It’s So Natural
Manish

コメント

  1. Angel don't cry より:

    高原裕枝は現在は高樹リオに改名されていて、
    TwitterやFacebookなどのSNSに出没されていますね!

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