8th 世界が終るまでは…

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8th 世界が終るまでは…

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94年6月8日
怒涛のリリースだった93年から一転して94年のリリースはこのシングル1作ポッキリ。2年後の96年にリリースされたベスト盤『SINGLES COLLECTION+6』は今作までが収録範囲となっている。

なお「世界が終るまでは…」であって「世界が終るまでは…」ではないが、非常に良く誤記されまくっていてGracenote使用のリッピングソフトで吸い出すとほぼどのアルバムでも「世界が終るまでは…」に間違えて登録されてしまっているので、多くの人のスマホやウォークマンには「世界が終るまでは…」という誤表記で収納されている…かもしれない…。

前作に続いて初動28万枚で2週連続1位、そこから9週連続トップ10入りするロングヒットで大きく売上を伸ばし、4度目のミリオンを突破、3番売上(単独)となった。

これより後のライブやジャケットなどでは上杉昇はバンダナ姿が定番となるが、WANDSと聞いて思い出す本人たちのイメージは今作のジャケットの姿が最もパブリックイメージなんじゃないかという印象はある。

世界が終るまでは…

作詞:上杉昇、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
アニメ『SLAM DUNK』2期ED。当時小中学生だったスラムダンク世代にとってはこれ以前のヒット曲よりも、今作の方が子供の頃にアニメで聞いていた記憶が強く、最大の代表曲という認識があるのではないだろうか。まだドラムは打ち込みだが、かなりどっしりずっしりとしたロックサウンドに変わっていて抜群のメロディーにダイナミックなアレンジは1つの到達点のようでもある。圧倒的名曲。後に上杉はラブソングに関しては今作で書ききったというようなこともコメントしていた。現場サイドでも完成度が高いという判断なのかは分からないが、『WANDS BEST~HISTORICAL BEST ALBUM~』でもリミックスの餌食にならずにそのまま収録され、別バージョンが存在しない。ただアニメで使用されたTV Versionはイントロやエンディング部分が省略されたもので2作目のサントラ盤『SLAM DUNK オリジナルサウンドトラック ~Special TV Version~』に収録されていてCDでも聞く事ができる。

なお『SLAM DUNK』においては三井が不良を引き連れてバスケ部に乗り込んできての乱闘に決着がついて三井が元バスケ部だった事が回想された辺りから使用され、その後県大会予選が始まって翔陽戦を経て海南戦の直前まで使用された。有名な安西先生の台詞「あきらめたらそこで試合終了ですよ」や三井の「バスケがしたいです」もこの曲の使用時である。

2012年の『Animelo Summer Live 2012』、通称アニサマ(毎年さいたまスーパーアリーナで8月の終わりに数日間開催)では作曲者の織田哲郎がシークレットゲストとして出演。自身が作曲したFIELD OF VIEWの「DAN DAN 心魅かれてく」を黒崎真音&Ray&小松未可子と共に歌唱、TETSU名義での「炎のさだめ」を歌唱した後にさらにシークレットゲストとして上杉昇を呼び込んだ

入ってきたオッサンは今作当時の長髪のイメージは異なっていたのと名前自体は知られていなかったので上杉昇って…このオッサン誰だよ…という会場の空気の中で「世界が終るまでは…」を2人で歌唱すると声は変わっていなかったようですぐにWANDSだと分かり、スラムダンク世代は熱狂したという。

上杉昇はそれまでアイドル時代と呼んでWANDSを否定するような発言をしていたが、この熱狂を目の当たりにした事で大きく考えが変わったそうで、初期の曲は歌詞が恥ずかしいので歌わないだろうけど曲によっては今後さらに歌う事はあるかもしれないと考えを改めたようだ。

そもそも数少ないWANDS時代のライブで女性ファンが黄色い声援を送っていたのを極大解釈したままでいたのがアイドル時代という自虐になったんじゃないかと思うようなところがあり、どこのロックバンドでも当たり前の光景を極端にとらえ過ぎて割り切れていないところがあったのではないか。いずれにしても黄色い声援ではないアニサマでの野郎共の熱狂はそれほどカルチャーショックだったようだ。その後アジア圏での人気もあって織田哲郎と共に中国でのライブに複数回呼ばれて歌唱していたようだ。

2019年末に5期WANDSが始動を発表し、セルフカバーを発表するようになる中で今作の扱いがどうなるのかは微妙な情勢となっている。5期WANDSは初期からこの曲をTVやライブで歌唱しまくっているが何故か一向に音源化には踏み出しておらず、原曲アレンジのままカバーする形を取っている。5期WANDSの始動は新コロ騒動の始まりとほぼ一致しているため、5期始動+アジア圏でのライブが出来ない状態になったのもあるが上杉昇がソロでこの曲を披露する機会も激減しているようで、果たして今後この曲の扱いはどうなるのか。5期と上杉本人がそれぞれに歌う特異な1曲となるのか…。
★★★★★+1
4thアルバム『PIECE OF MY SOUL
1stベスト『SINGLES COLLECTION+6
2ndベスト『WANDS BEST~HISTORICAL BEST ALBUM~
3rdベスト『BEST OF WANDS HISTORY
4thベスト『complete of WANDS at the BEING studio
5thベスト『BEST OF BEST 1000 WANDS

世界が終るまでは…
WANDS

C/W Just a Lonely Boy

作詞:上杉昇、作曲:柴崎浩、編曲:WANDS
「星のない空の下で」以来となる編曲がWANDS名義の完全自作曲。ポップな曲でも刹那な歌詞が多かったが、今作は明るくはじけたノリに振り切っているWANDS史上最もパーティーノリな1曲。シリアスで怖いイメージが強い上杉昇だが今作ではややコミカル気味なガヤやハイテンションなコーラスをぶちかましていて妙にはじけている。またキーボードとギターのバランスも抜群で3人組としてのバランスが最高。こんなWANDSもありだと思える唯一無二にしてC/W最高峰の名曲

今作だけは発売当時にレンタルで入手して(OPのBAADと一緒に)この曲もカセットに録音していたが、キャッチ―なこの楽曲は小学生当時も覚えやすくてけっこうハマった。英語とか全く分からない当時、2番サビの”Yes I Can’t Wait 当たり前”が“野菜カレー!当たり前!”にしか聞こえず、その前の歌詞は”忘れない 忘れたい 忘れられない MY LOVE”で後の歌詞が”ちょっとあぶないねとささやかれてもいい”だったので、野菜カレーそんなに好きなの…?と勘違いした記憶がある。

『SINGLES COLLECTION+6』の+6枠として収録された。さらにA面を差し置いて5期WANDSが早い段階でセルフカバーするなどC/Wの中では扱いがいい。5期の上原ボーカルでも“野菜カレー!当たり前!”に聞こえたのでこれはもうそういう歌詞とメロディーなんだなと思う。
★★★★★
1stベスト『SINGLES COLLECTION+6

Just a Lonely Boy
WANDS

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