19th Don’t you see!

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19th Don’t you see!

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97年1月6日
タイアップ先では96年11月から使用されていて当初年内発売予定だったが年明けに延期された。

「Don’t you see!」は『ZARD BLEND~SUN&STONE~』収録時にミックス変更が施され、以後全てBLENDバージョンで収録されている。これはBOX含めてそうであるとされ、最初のミックスは8センチシングルでしか聞けないと思われていたが、実際はシングル盤も後からこっそり差し替えたという扱いのようで『ZARD BLEND~SUN&STONE~』で差し替えて以降に出荷されたものは8センチシングル盤でも差し替えられている模様。ただタイミング的にほぼ累計売上が固まってからの差し替えだったと思われ、現在テキトーに中古で8センチ盤を買えばほぼほぼ差し替え前に当たると思われる。

2017年に始まった隔週刊『ZARD CD&DVD COLLECTION』シリーズの中で27号にTV on-air ver.(2012年のアルバムBOXに収録したやつ)を収録したのに63号にもう1回同じのを収録するというミスをやらかしたため、お詫びとして初期ミックスが配信された(2021年8月28日まで)。公式に初期ミックスに改めて言及され“シングル初回出荷版バージョン”と呼称されている。

Don’t you see!

作曲:栗林誠一郎、編曲:葉山たけし
アニメ『ドラゴンボールGT』2代目ED。96年11月~97年3月まで使用された。リアルタイムでチャートインしてきたZARDを見たのはこれが最初だが、特に手に取ったりはしていなかった。『ドラゴンボールGT』も性格が子供過ぎる悟空、悟空以外活躍できずに戦士みんな戦力外状態、馴染みのキャラを改変したり勝手に殺したりするという内容がかなり残念な感じになってきたのであまり熱心に見なくなっていて、一応主題歌の印象はあるものの初代EDのDEEN「ひとりじゃない」に比べると売上は遥かに上ではあるが印象はそんなに強くない。

コンパクトにポップにまとまって非常に聞きやすいヒットチューンといった印象。海外の信号にぶら下がっている印象も強い(それは曲じゃない)。これまでの栗林曲はキャッチーで爽やかな織田曲に続く2番手的な印象が強かったが、今作以降の栗林曲は織田曲に真っ向勝負で負けないような感覚的に2トップ的存在になったような感じがある。アレンジ面でも今でも時代性を感じずに聞けるような方向性に変わってきているような…。

初期ミックスは全体の音のまとまり方がなんとなく違う程度で意識しないと判別しにくいが、細かい音の配置が変わっていてイヤホンで聞いた方が分かりやすい。イントロのアコースティックギターの位置(初期ミックスは中央寄りだがZARD BLEND以降は思いっきり右寄せ)、1番終了後の間奏でエレキギターが鳴っているバックのアコースティックギターの大きさ(初期ミックスは割とジャカジャカ弾いているのが聞こえる、ZARD BLEND以降はジャカジャカが引っ込んでいる)といったとっかかりポイントを意識して聞くと判断しやすい。前述のように既にシングル音源も差し替えられているため、サブスクでシングルを選択しても(下記視聴音源)『ZARD BLEND~SUN&STONE~』以降のミックスである。

GT主題歌バージョンはアレンジが結構異なっていて『ZARD ALBUM COLLECTION~20th ANNIVERSARY~』PREMIUM DISCでTV on-air ver.として初めて音源化された。どういうわけかこのアレンジは明石昌夫だったという誤情報が長年ネット上で流れていたが、当時のスタッフが否定している

ただこの曲の制作過程で複数のアレンジャーが参加して様々なアレンジが試されていたのは事実で結局色々なアレンジャーのいいとこ取りをしたらしく葉山たけし本人がこれは自分のアレンジじゃないと言っていたらしい。後に徳永暁人がそのアレンジャーの1人だった事を明かしていて、何テイク作っても没で結局自身のアレンジは採用されなかったが、ノンクレジットになってしまうけどループのドラムの音だけ混ぜて使わせてもらっていいかと聞かれたので快諾したと答えている。
★★★★☆
シングルミックスはアルバム、BOX未収録、未配信
1stセレクション『ZARD BLEND~SUN&STONE~』(ミックス変更、以降全てこのミックス)
2ndベスト『ZARD BEST~Request Memorial~』(『ZARD BLEND~SUN&STONE~』ミックス)
ライブアルバム『ZARD Cruising&Live~限定盤ライブCD~』(ライブ)
3rdベスト『Golden Best 15th Anniversary』(『ZARD BLEND~SUN&STONE~』ミックス)
1stBOX『ZARD PREMIUM BOX 1991-2008 Complete Single Collection』(『ZARD BLEND~SUN&STONE~』ミックス)
2ndBOX『ZARD SINGLE COLLECTION~20th ANNIVERSARY~』(『ZARD BLEND~SUN&STONE~』ミックス)
3rd BOX『ZARD ALBUM COLLECTION~20th ANNIVERSARY~』PREMIUM DISC(TV on-air ver.)
5thベスト『ZARD Forever Best~25th Anniversary~』(『ZARD BLEND~SUN&STONE~』ミックス)

C/W 帰らぬ時間の中で

作編曲:徳永暁人
徳永暁人の初参加曲。事務所に入ったもののダメ出しばかりであきらめかけていた頃にこれでダメなら本当にあきらめようと10曲程度のデモテープを渡した中に入っていた1曲で同じデモテープに「永遠」も入っていて「永遠」が先に気に入ってもらえたと後に語っている。坂井さんが「この人の曲で何かやりたい」言っていたと聞いている、と徳永暁人が証言しているが直接聞いたわけでもないので本人も詳しい採用経緯は分かっていないようだ。「永遠」や「帰らぬ時間の中で」のデモを選んだのが坂井さんなのかも不明っぽい(またPの影が…)。現在は自身のバンドdoaで長年活動しながら外部提供も続け、メインではないがSARD UNDERGROUNDにも時々作編曲で登場して関与しているが、当時相当期待された新人作家だったようで、『ドラゴンボールGT』劇中音楽は新人だった徳永暁人がいきなり任されていた。『ドラゴンボールGT』はサントラ盤が発売されていないので功績が形になっていないものの、同時期に公開されて同じく徳永暁人が音楽を担当した映画『ドラゴンボール 最強への道』のサントラ盤は制作されている。

これまでのバラード系C/Wとは全く違い、どっちかというと「目覚めた朝は…」のようなロック路線に向かっていてA面以上に明確に方向性をシフトチェンジしているのが伺える。GLAY、ラルクなどバンド勢が台頭してきた時代だったのでZARDもロックバンド的な要素を少し前面に出そうとしていた時期だったのかもしれない。
★★★★☆
1stBOX『ZARD PREMIUM BOX 1991-2008 Complete Single Collection』
2ndBOX『ZARD SINGLE COLLECTION~20th ANNIVERSARY~

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