AOR路線を久々にやろうとしていたら、今はシティポップと呼ばれているという事でシティポップを掲げての活動を開始。この時期はついにあのA&Rの”山口さん”こと山口育孝が共同プロデュースに名前を連ね、これまで以上に山口氏の発案で方向性を決めていたものと思われる。
規制下でのライブが続いた時期となったが、規制が長引く中でツアー名にスポンサー名が丸々付属(○○ presents)するようになった。ツアーの開催前にスポンサー企業のサービスを池森さんが体験するという案件動画がYouTubeで公開されるのがお決まりとなっていったが、映像化の際はさすがにタイトルからは外されている。
蕎麦事業は絶好調でブランド蕎麦を次々と発売。マツコ氏に命名された「蕎麦森」、「蕎麦マフィア」と化してのメディア出演が増加し、DEENの曲は知らないが蕎麦の人は知っているという逆転現象を生んだ。
3人時代を最後に日本武道館公演は行われていなかったが、30周年前年となる2022年にはこれまで同様に47都道府県ツアーをこれを最後として実施。30周年には5年ぶりの日本武道館公演を行った。2018年以降、原則的に原曲キーで歌唱していたがこの47ツアーは公演数が多い上に選曲を『SINGLES+1』期の曲に絞ったため高音続きとなるためか全曲キー下げで行い、30周年武道館以降は原曲キーキープ曲とキー1つ下げ曲を状況に応じて使い分けるような方針へ転換したようだ(「Memories」「瞳そらさないで」「未来のために」といったサビが高音続きな曲は下げたままになったっぽい?)。
- 3rdCover POP IN CITY~for covers only~
- LIVE JOY-Break23~POP IN CITY~
- 19thAl TWILIGHT IN CITY~for lovers only~
- AOR NIGHT CRUISIN'~5th Groove~
- 20thAl シュプール
- Premium Winter Live 2022~シュプール~
- 6thDigital mirror ball
- 東名古屋画像診断クリニック presents DEEN LIVE JOY-Break24~mirror ball~
- 48thSg The Last Journey~47の扉~
- もっとオイルをクリエイティブに。M.O.C presents DEEN 47都道府県ツアー2022~The Last Journey 47の扉~
- 9thBest DEEN The Best DX~Basic to Respect~
- スマホケ Presents LIVE JOY Special 日本武道館 2023
- 30th Anniversary Celebration『DEEN Premium Symphonic Concert -WINGS TO THE FUTURE-』
- DEEN THE BEST DX~KYOTO & ROPPONGI~
- DEEN クリスマスディナー&コンサート2023
3rdCover POP IN CITY~for covers only~
2021年1月20日
2024年2月17日(アナログ盤)
LIVE JOY-Break23~POP IN CITY~
2021年4月22日~7月3日 全6公演
収録作品:Blu-ray/DVD『DEEN LIVE IN CITY 2021~City Pop Chronicle~』(4月23日Zepp DiverCity TOKYO)
当初1~2月開催予定だったが相次ぐ緊急事態宣言とほぼ年中出っ放しとなっていたまん延防止措置の影響で初めてのツアー丸ごと延期となってしまった。延期して4~5月開催となったが、最終公演の大阪のみ再延期となり大阪公演は7月までずれ込んだ。延期に伴いZepp Tokyo公演がZepp DiverCityへと会場変更。そのまま2021年末でZepp Tokyoが閉館となったため、以後東京公演はZepp DiverCityがメイン開催地となった。
また当初の開催予定だった1月22日の2日前の1月20日にサポートドラマーだった矢野顕太郎がくも膜下出血で倒れてそのまま入院したため、ドラマーが北村望に交代した。
過去カバーアルバムを出した際のツアーは和音ツアーやリゾートライブなど別シリーズだったため、カバーアルバムを引っ提げてのLIVE JOYは初となった。ライブ規制が厳しく公演時間も制限されていたため曲数も時間もかなり短い。
映像化されたのは2本目の4月23日Zepp DiverCity TOKYO公演。
19thAl TWILIGHT IN CITY~for lovers only~
2021年7月7日
AOR NIGHT CRUISIN’~5th Groove~
2021年8月5日~9月20日 全8公演
収録作品:Blu-ray/DVD『DEEN LIVE IN CITY 2021~City Pop Chronicle~』(8月6日 Billboard Live TOKYO 2nd Stage)
20thAl『シュプール』FC限定盤のみBlu-ray(8月6日 Billboard Live TOKYO 1st Stage)
夏の開催だがリゾートライブではなく、ビルボードライブとなった。東京、大阪に加えて今回はブルーノート名古屋が2020年8月に先の見通しが立たないとして早急に廃業してしまい、新たにビルボード横浜で開催。東京と大阪はいつも通り1日2公演2日間だが、横浜は1日2公演のみ。この横浜公演は当初8月開催予定だったが、1ヶ月延期になった。
前回に続いて今回も1st STAGEは従来の「AOR」、2nd STAGEは「TWILIGHT IN CITY」となっていて最新アルバムからの選曲となっていた。先に「TWILIGHT IN CITY」が映像化され、FC限定盤で「AOR」も映像化された。「AOR」の方も選曲の幅が広くなっており、3部作以外の時期から広く選曲されるようになっていた。
ゲストとしてSaxphone:ヒロムーチョが参加。以降、基本バンドメンバーと共に常駐メンバーとなった。
20thAl シュプール
2021年12月22日
Premium Winter Live 2022~シュプール~
2022年1月9,10日 軽井沢大賀ホール(3公演)
収録作品:Blu-ray/DVD『DEEN The Live 2022~Hot mirror ball & Spur night~』
リゾートライブの冬バージョン的な単発公演。リゾートライブ皆勤の地である軽井沢大賀ホールで2日間、10日は1日2公演で合計3公演。『シュプール』を中心にウィンターソングを集めた内容となったが、クリスマスが最も遠い1月にクリスマスソングも気にせず大量投下されるという珍事が発生した。
軽井沢公演ではいつもストリングスが入っていたが今回は基本バンドメンバー+Saxphone:ヒロムーチョのみ。またドラムは北村望ではなく二見真典だった。
6thDigital mirror ball
2022年4月29日
東名古屋画像診断クリニック presents DEEN LIVE JOY-Break24~mirror ball~
2022年4月30日~5月13日 全6公演
収録作品:Blu-ray/DVD『DEEN The Live 2022~Hot mirror ball & Spur night~』
大阪・名古屋・福岡・仙台のみ仙台PIT、Zepp DiverCity TOKYO2公演といういつものZeppツアー。基本バンドメンバー+Saxphone:ヒロムーチョでドラムは再び北村望。声出し禁止の規制が続いていたため、振付多めのセットリストでせめて振付で踊って盛り上がろうという趣旨があったと思われる。
今回は突如スポンサー名付きのツアーとなり、タイトルには思いっきり「東名古屋画像診断クリニック presents」とスポンサー様のプレゼンツ表記が入り、直前にはYouTubeで東名古屋画像診断クリニックで人間ドックを受ける池森という清々しさえ漂うような超まんま案件動画が公開された。映像化の際にはタイトルから外れ、特別協賛としてクレジットの最後に書かれるに留まっている。
最終日5月13日Zepp DiverCity TOKYO公演が映像化された。
48thSg The Last Journey~47の扉~
2022年6月29日
もっとオイルをクリエイティブに。M.O.C presents DEEN 47都道府県ツアー2022~The Last Journey 47の扉~
2022年7月3日~10月8日 全50公演
収録作品:Blu-ray/DVD『The Last Journey 47~扉~-tour documentary film-』
4度目にして2人になってから初、そして最後を銘打った47都道府県ツアー。北海道が3ヵ所で当初全49公演だったが、福岡公演が悪天候で延期になったため10月6日に福岡の振替公演、そして10月7日にヒューリックホール東京で追加公演が行われて全50公演となった。Break24に続いてスポンサー名がタイトルについたが、やはり映像化の際はタイトルから外している。
脱退後のサポートギター侑音が参加しての3人体制となったがこれまでのようなアコースティック+同期ではなく、エレキギターを使用してベースドラムを新規打ち込み音源の同期で流すという開き直りすぎの編成で原曲アレンジを3人+リズム隊同期で再現する形式となった。また2018年以降原曲キーを貫いていたがこのツアーでは無理せず全面的に-1に下げて演奏していたようで、以降は曲によって―1と原キーを使い分けるように方針変更になった模様。
1998年の初ベスト『SINGLES+1』からというコンセプトで新曲「The Last Journey~47の扉~」以外は全て『SINGLES+1』収録曲で構成。1公演で全曲は演奏できないので日替わり枠で『SINGLES+1』収録曲を回していき、結果的に映像化の際は千葉・沖縄・東京(最終)の3公演からのチョイスで「銀色の夢~All over the world~」以外の全演奏曲を網羅している。
9thBest DEEN The Best DX~Basic to Respect~
2023年3月8日
スマホケ Presents LIVE JOY Special 日本武道館 2023
2023年3月12日 日本武道館
30周年を記念しての5年ぶり日本武道館公演。声出しがようやくOKになり、マスク規制は残る中での開催となった。3連続で今回もスポンサー名がつき、ライブ直前にスマートフォンの保険に入る池森というまんま案件動画が公開された。スポンサー名がタイトルに入るライブはここまでの3連続で終了となり、次のライブからは元に戻った。なんだったのだろうか。
ライブ後に元メンバー宇津本直紀(1994年~1999年)、元ディレクター兼共同プロデュース&アレンジャー時乗浩一郎(~2011年)、元サポートベース宮野和也(1998~2018)、元サポートドラマーHIDE(2002~2018、この後「Premium Symphonic Concert -WINGS TO THE FUTURE-」大宮公演のみサポートドラムを担当)といったかつての関係者が続々とライブを鑑賞していた事をSNS上で表明するなどかつてない事態となった。
30th Anniversary Celebration『DEEN Premium Symphonic Concert -WINGS TO THE FUTURE-』
2023年6月17日 大宮ソニックシティ (埼玉)
2023年6月22日 フェスティバルホール (大阪)
収録作品:なし
シリーズ外となる単発公演で初のオーケストラとの共演ライブ。軽井沢などのリゾートライブを除くと都市部でのホール公演はBreak13以来となり、大宮ソニックシティは2012年にBEING LEGENDツアー最終地だったが、DEEN単独では2000年のBreak5以来となった。ストリングスを入れるライブはあったがパシフィックフィルハーモニア東京(埼玉)、日本センチュリー交響楽団(大阪)と2公演異なるフルオーケストラとの共演で、DEENサイドからの発案ではなく、話を持ちかけられたと語っていた。公演前に複数のWebサイトでプロモーションインタビューが公開されるという過去にない特殊な宣伝がされた。
大宮公演では3人時代以来となるサポートドラマーHIDEが久々に参加した。復帰したというより現サポートドラマー北村望のスケジュール調整がつかなかったため急遽呼ばれたものと思われ、1回限りであった。
オーケストラ公演の映像収録は難しいという理由からカメラは入らないと公言されており、音源収録は行ったのでライブ音源としての発売は検討しているようなことをほのめかしていたが、現在も発売されていない。
DEEN THE BEST DX~KYOTO & ROPPONGI~
2023年8月26,27日 京都劇場
2023年9月12,13,14日 EX THEATER ROPPONGI
収録作品:21stアルバム『DANCE IN CITY~for groovers only~』完全生産限定盤・初回生産限定盤・通常盤・カセット&配信で異なるライブ音源1曲ずつ
完全限定プレミアム盤CD&Blu-ray『DEEN The Best DX -Premium Live Complete-』(EX THEATER ROPPONGI3日間全音源CD+DAY 3全映像)
これもシリーズ外となる単発公演で京都と東京の2会場のみで開催された。これまでのいずれにも属さないようなシアター系の会場で行われるという新機軸なライブとなったが、一応『DEEN The Best DX』を引っ提げたライブという体裁になっており、1日目は代表曲、2日目はカバー曲という構成。京都は2日間だが、EX THEATER ROPPONGIの3日目がマニアックな選曲となっていてマニアックNIGHTの復活といった装いでもあった。
『DANCE IN CITY~for groovers only~』で4音源が分割収録されたが、その後『DEEN The Best DX -Premium Live Complete-』としてEX THEATER ROPPONGI公演3日分を全曲収録した6CD+3日目だけ映像化したBlu-rayという高額BOXで発売が決定。長年1万数千円の映像作品やベスト盤の限定盤などはあったが19800円と一回り跳ね上がり、アルバムBOXを除く最高額を更新した。
DEEN クリスマスディナー&コンサート2023
2023年12月22日 ホテルニューオータニ幕張
収録作品:なし
大御所アーティストが年末に恒例開催しているでお馴染みのディナーショーにDEENもついに参入。42000円というぶっちぎりのライブ最高値更新(FCのハワイツアーとかもっと上回る企画自体はある)で、ビルボードライブで高いとか最近通常のライブも値上がり凄いよねとか言ってたのが恥ずかしくなるような高級路線となった。
90年代以降、ディナーショーといえば昔ヒットしていた大御所がやっているものというイメージだったが、30周年を越えたDEENはとっくにそんな大御所の領域だったのである。むしろ昭和の彼らは40代くらいからディナーショー路線だった事を思えば遅いくらいであった。
最初から年号がついていた事からして客入りが良く収益が存分に取れたのであれば恒例化する可能性が高いが、果たして今後公演数が増えるのかが注目されるところ。
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