さようなら2019年

早い…10月辺りから加速した…。というわけで今年は今年でなかなか余裕のない1年ではあったけど無事にここまでたどり着けたのでまず良し。油断せずに進んでいきたい。

早かったという実感はあるが平成が終ったとか平成回顧の企画シリーズをやったのは何だか随分昔のように感じる。BD界隈さんは何かかなり異なる認識で使用されているらしいことは後で判明したけど。この辺りどうなんだろうか、ちゃんと説明した方がいいのだろうか。かなり誤認されているように見受けられたが…。

昨年終了を宣言した年末投票、予告通りに読者それぞれの年間ランキングを発表しあおうという企画としてリニューアルした。これに伴い従来の2019年の作品以外に2019年にハマった過去の作品も語れる枠を創設した。なかなか語る機会も発表する機会も無い人なんかもこの機会に好き勝手に並べて語ってみてほしいし、これまでは投票という事からある程度調整したり省いたりしていた事もあったかもしれないが、今回からは物凄く個人的に振り切って存分に語っていただければ幸いである。むろんコメントなしで並べるだけでもOK。

今年は真夏頃に確定した通り、ライブに行かない年となった。DEEN武道館が無くなったのと、比較的行っていたMONKEY MAJIKのホールツアーが無かったのが響いたか。つーかZepp Tokyo、Zepp DiverCity TOKYOなんかは何度か行っているがけっこうめんどい印象があったのでしばらくスルーしていたが、最早DEEN最大キャパここが限界っぽいのでここをスルーしているとDEENのライブに行くことが未来永劫なくなってしまいそうになってきた。2020年は何本かはライブも行きたいところだがオリンピックの都合で定番の会場の大半が使用不能になっているようで果たしてどうなるか。

サブスクが駆け回る世の中になってきたが、むしろ年々CD購入が増えている。レンタル追放などの情勢を見極めながら購入して聞いて残すものは残し、残さないものは売り払うという回し方をしているので出費自体に多大な変化は無い。さらに言えば特典系のCDは特典目当てのファンが大量購入して特典を抜いたCDを格安でどんどんオークションやメルカリに出してくるのでその辺も踏まえればレンタルにかかる諸経費・手間よりもうまく立ち回る事が可能なのが近年であり、割と充実している(秋元系とかハロプロ辺りなんかはレンタルより格安で全種入手とかも可能)。特典商法も悪い事ばかりではない。不要なものは安く頂いて回す、実に経済的である。

あとサブスクが個人的に定着しない最大の理由がスマホを音源再生装置として認識してないのが大きい。これはスマホを格安スマホでエキサイトモバイルのデータ通信のみで使用しているためでありおかげでスマホの維持費は月1000円を割り込んでいるんだけど、これで音楽を聞くというのは考えた事が無いし、音源保存機・再生装置として全く信用していない。何かとスマホに集約しがちな世の中らしいが、そこまで全てを委ねたくない。

ウォークマンやイヤホンに数万かけるのは意味があるが、スマホの維持費や料金は基本的に無駄であると思っているのでそれに付随する機能としてのサブスクを利用するに至らない。PC版Spotifyにしても本当に視聴用だったり、今更シングル盤を探してこないようなC/Wの確認用程度でしか使わない、という状態なのでまあ使うようにならないよなぁと。スマホの使い方が根本にあったのかもしれない。

聞きたいのはこっちから探して入手して聞きに行くからサブスク最大の利便性に魅力が無いのもあるし、膨大な曲数が聞けるところでどうせ聞けないし聞かないというのもある。

選択肢として色々あるのはいいと思うのでどうか共存の形で進んでいってほしい。形としても売り、データでも売り、サブスクに流す、それでいいじゃない

ただPC版にしろスマホ版にしろ例えば再生したら作詞作曲編曲演奏者エンジニア歌詞等の情報が全部表示されるなら現在レンタルレベルで聞いていたり、買ってすぐ売ってしまう形で回している作品なんかはサブスクで完結できると思う。というかそれであれば月1000円と言わず月3000円だろうと何なら5000円くらいでも十分だろう。できれば圧縮じゃなくてCD音質と同等であれば尚良いがハイレゾである必要は特にない。そんな感じ。こういう時代は…来るのか…?

てなわけで楽しい音楽ライフを。

雑記

勝手に音楽大賞2019

楽曲部門

1位 アンドロメダ/藍坊主
2位 キュン/日向坂46
3位 Pretender/Official髭男dism
4位 レタス/藍坊主
5位 Summer Delay/ClariS
6位 イエスタデイ/Official髭男dism
7位 宿命/Official髭男dism
8位 ミライからの光/DEEN
9位 星のファンファーレ/新しい地図 join ミュージック
10位 ドレミソラシド/日向坂46
11位 光の気配/KinKi Kids
12位 馬と鹿/米津玄師
13位 風を待つ/STU48
14位 Wonder Caravan!/水瀬いのり
15位 WE DO/いきものがかり
16位 OH!/SHISHAMO
17位 元号/GLAY
18位 光るよ/東京女子流
19位 ロマンチシズム/Mrs. GREEN APPLE
20位 やさしさが邪魔をする/日向坂46
順不同候補曲
仰げば青空/秦基博
JOYFUL LOVE/日向坂46
僕のこと/Mrs. GREEN APPLE
夜明けまで強がらなくてもいい/乃木坂46
青春/スキマスイッチ
Chime/大塚愛
こんなに好きになっちゃっていいの?/日向坂46
SEIMEI/ゆず
優しいあの子/スピッツ
GreenGreen/ゆず
東京/スキマスイッチ
リボン feat.桜井和寿/東京スカパラダイスオーケストラ
Journey/さかいゆう
She’s Gettin’Married/さかいゆう
Turning Up/嵐
セレモニー/キンモクセイ
一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない/日向坂46(上村ひなの)
旅のつづき/竹内まりや
Dreaming of You/さかいゆう
歌になりたい/ASKA
ありがちな恋愛/乃木坂46
朱夏/LUNKHEAD
愛にできることはまだあるかい/RADWIMPS

正直ずば抜けてこれだというのは無く、トップ3辺りでももう明日には順番が入れ替わっていそうな感じ。とりあえず無理やり20位まで割り振ってあるが、これも明日には変わっているかもしれない。

とはいえ突き抜けまくったこれぞ2019年の1曲というのが無いだけであって、気に入った曲はそれなりに数多い。前年の好調を維持した藍坊主、ポップに突き抜けたOfficial髭男dismは良かったし、日向坂46も良かった。ClariSはカバーミニアルバムに入っていた新曲の「Summer Delay」が良かった。

アルバム部門

1位 plusequal/LUNKHEAD
2位 燃えない化石/藍坊主
3位 Yu Are Something/さかいゆう
4位 Traveler/Official髭男dism
5位 木梨ファンク~NORI NORI NO-RI~/木梨憲武
6位 見っけ/スピッツ
7位 RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010/藤巻亮太
8位 ログライン/夏川椎菜
9位 aurora arc/BUMP OF CHICKEN
10位 NEWJOURNEY/DEEN
11位 Ballads in Love The greatest love songs of DEEN/DEEN
12位 Why Me? Why Not./Liam Gallagher
13位 Ep01/夏川椎菜
14位 ジャパニーズポップス/キンモクセイ
15位 WE DO/いきものがかり
16位 Catch the Rainbow!/水瀬いのり
17位 QUIZMASTER/NICO Touches the Walls
18位 Sympa/King Gnu
19位 コペルニクス/秦基博
20位 金色BITTER/ウカスカジー
+1  ALL TIME SUPER BEST/LUNKHEAD

結成20周年の意地と窮状を惜しげもなくさらけ出したLUNKHEADがやはり今年は1番刺さった。藍坊主も前年に引き続き良かったが前年にはトータルで及ばずといったところ。さかいゆうは1曲単位というよりもトータルでの音の良さに惹かれた。雰囲気カッコいいという点ではKing Gnuもそれに近いがこちらはもっとメインで聞かないけどなんか時々いいなっていう。

Official髭男dismは前作はそこまででもなかったが今年のは売れ線に突き抜けていて良かった。10月以降に一気に色々聞いてきた中では木梨憲武が予想外に良かった。スピッツ、キンモクセイ、いきものがかり、秦基博辺りは期待通りのラインで以上までは行かなかった感じ。ただまだ感想も上げてない段階の作品もあり、感想を上げる段階では話が変わっていてもまたあいつやりやがったなと思ってそっとしておいてほしい。

マイブレイク部門 

1位 日向坂46
2位 さかいゆう
3位 木梨憲武
4位 Official髭男dism
5位 LUNKHEAD
次点 キンモクセイ

改名単独シングルデビューの日向坂46がダントツ。ひらがな時代から好印象ではあったがさらに突き抜けた。さかいゆうとLUNKEAHDは飛躍や再ブレイクに近い形で。木梨憲武、Official髭男dismは純粋に今年新しく聞いたので。

キンモクセイは活動急始が嬉しかった。

フォーエバー部門

1位 柿崎芽実(日向坂46)
2位 長濱ねる(欅坂46)
3位 ねごと
4位 Shiggy Jr.
5位 NICO Touches the Walls
6位 CHAGE and ASKA
7位 TRUSTRICK

今年引退・解散してしまって惜しい人たちという部門。なんか今年は目立った気がしたので新設してみた。卒業メンバーとか基本的に残念だねくらいの軽い感じで終わるんだけど、長濱ねるの不可解というか疲れ果ててサヨウナラみたいな終わり方はいつもよりも遥かに残念だった。さらに柿崎芽実のフェードアウト卒業は過去の卒業で1番残念だったかもしれない。あんな終わり方って無い。

ねごと、Shiggy Jr.、NICO Touches the Wallsといった中堅どころのバンドが相次いで解散。ねごとは解散ベスト・ツアーを大々的にやれて音楽的にも行きついた(バンドである必要が無くなった)のである意味で仕方ないところもあったが、NICO Touches the Wallsは唐突な終了宣言をしたっきり全員音沙汰が無いまま。Shiggy Jr.は解散発表から解散ライブまで猶予はあったが事務所もレーベルも活動期間の割に安定せずに移籍をしていたためか、総括的ないわゆるベスト盤などの締めの作品も一切リリースされないまま。最後の作品は春の配信シングルになってしまったので、アルバム締めでもない。印象的にも曲作ってる側男子メンバー的には志半ばで30代目前で冷静になったボーカルに辞められてしまった感じで残念だった。「ピュアなソルジャー」のMVでエキストラもメンバーもニコニコなのになんかボーカルだけ微笑程度で温度差があったのが気になっていたがまさか…な…。

CHAGE and ASKAはASKAの脱退宣言とCHAGEへの一方的な物言いがASKAらしくもあったが、やはりそりゃないよなぁと。

TRUSTRICKは基本音楽活動が長続きしない神田の沙也加さんらしいといえばらしいんだけど、休止で留めていた意味が結局無かったなと。というか休止のまま放置だと思っていたので解散宣言が逆に意外だった。

シャーロック

2019年秋ドラマフジ月9。フジテレビ×ディーン・フジオカで古典的な海外の文学作品を国内仕様に変換してドラマ化した「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」、『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(単発)に続いて今度は有名なシャーロック・ホームズを原典として現代日本に置き換えたもの。

ディーン演じるシャーロック・ホームズに該当する主人公の名前は誉獅子雄、ワトソンに該当する精神科医の名前は若宮潤一(岩田剛典)と設定されていて、特に作中であだ名としてシャーロックと呼ばれている様子も無いが、イニシャルが一致するようになっている。2人以外のレギュラー陣も原典相当者とイニシャルが一致するように設定されているため、基本的に原典の該当人物から大きく外れるような設定はされていないように仕掛けられている模様。

誉獅子雄はフリーの犯罪捜査コンサルタントで、警部の江藤(佐々木蔵之介)が捜査の際に頼り切りにしているため、実質的に警察同様の捜査権限を持っている(手が回らない調査の部分は何でも屋的な存在の情報屋レオ(ゆうたろう)が動き回って情報収集&サポートする)というか、常に誉獅子雄が偉そうに警察そっちのけで容疑者に接触したりしているので、中にはあまりにナチュラルに現場に入っているので事件関係者の中には刑事の1人なんだと勘違いして受け答えしているような様子も…。江藤としても事件解決時には手柄を全て自分のものにして表彰されて浮かれていたりするので全面的に任せるといった寸法。

また誉獅子雄がフリーの犯罪捜査コンサルタントなる謎の肩書の職業でどのように金銭を得ているのか探偵とどう違うのか全く明かされまいまま話が始まってそのまま進行していたが、話が進むにつれて江藤が報酬の話を何度か持ち出しているため、基本的に江藤が手柄を見返りにして個人的に報酬を支払っているっぽい。しかしこれだと大した額にならないのでは…?という細かい疑問に応えるかのように、終盤になるといつの間にかフリーの犯罪捜査コンサルタントじゃなくて普通に貧乏探偵呼ばわりされるようになっていたので、単にディーン的演出カッコつけてフリーの犯罪捜査コンサルタントとか自称させていただけっぽい。

初回では学生時代に不正に医師国家試験のテスト内容を入手して医者になっていた赤羽(中尾明慶)が死亡する事件が発生。同じく不正受験仲間精神科医になっていたのが若宮で事件を解決していく中で、最終的に不正が明るみに出てしまう可能性が出たためずっと気にしていた若宮は事件解決後に医者を辞めてしまい、無職になったところに誉獅子雄が家に乗り込んできて同居する事になるという形で強引にコンビになった。このことに不満を抱いた若宮が念のために記録として日記をつける事にしたという事でワトソン役に。誉獅子雄以上に完全に無収入になってしまった若宮が家賃を貯金以外でどうにかできるとは思えなかったが触れられないままこれまた話が進行し続けていたが最終回で大家さんが登場し、家賃滞納状態だったことが判明した。

このような出会いのため、2人の仲は良くなく、毎回誉獅子雄が偉そうで若宮が反発するという仲違い系コンビになってしまい序盤が特にギスギスしててしんどかった。

また誉獅子雄の偉そうな態度といい、事件が解決する前にカメラ360度回転しながらヴァイオリン弾く謎の決めカットといい、ちゃっかり自分で主演主題歌パターンといい、すっかりディーン・フジオカ自体がブランドになってしまっていてそれを月9でもそのままやるとは思わなかった。ディーン氏の出演ドラマを見るのは『探偵の探偵』『ダメな私に恋してください』『今からあなたを脅迫します』以来だったけど、ここまでではなかったはずで、モンテ・クリスト、レ・ミゼラブルを経てブランド化が進行したのか…?

月9らしい豪華ゲスト俳優攻勢やストーリー自体の重みもあって面白いには面白いだけにちょっとキザすぎる。ヴァイオリン決めカットとかいくらなんでもディーン氏のプロモーションビデオすぎるだろ…と思ったんだけど、実はディーン氏は全く弾けなかったのに練習して弾けるようになったとコメント。マジか…。そして結局そんだけ不自然にキメまくっても結局カッコいんだから凄い

基本1話完結ながら、3話の犯人で刑事の市川(伊藤歩)が逮捕後に心酔している守谷なる人物の名を出したのを皮切りに6話で出てきた精神科医の20年前の殺人事件の告白映像に出てきた告白した女性=8話の犯人長谷川京子と判明し、彼女が心酔して殺人を言われるがままに行った相手もまた守谷。この守谷は誉獅子雄が長年追いかけている人物らしく、徐々に誉獅子雄と若宮に別れの予感を漂わせながら10話ラスト~最終話冒頭にかけて市川ら4名の囚人が脱走。脱走シーンと並行して江藤が1人で屋上で「君が代」を熱唱して突如ラスボス感を醸し出す『20世紀少年』や『怪盗山猫』の佐々木蔵之介がまた出たのかみたいな展開に。

最終話では直後にOPタイトルのキメカットで江藤がレストレードとサイン。これは原典のレストレード警部に相当する人物であることを改めて明示したもので要するにそれはイコール黒幕じゃないよっていう事なだけど、レストレードだけじゃ分かりにくいためか、続けて若宮がワトソン、ダメ押しのように誉獅子雄がシャーロックとサインして今回のサインは単にドラマタイトルなだけじゃなくて原典の該当人物のサインだよとしつこくアピール。

というのもこの後も江藤が実は守谷を逮捕していたが、誉獅子雄には逮捕されていた事すら黙っていた事、突如情報を一切出せないと言い出したので2人が決裂してしまう挙句に、出世した江藤は上層部から脱走した守谷は政財界の黒い繋がりが多かったが警察関係者の中にも献金を受け取っていた者がいるため、ニュアンス的に「再逮捕ではなく見つけ次第殺せ」と命じられていた。このため人が変わったように部下に見つけ次第殺して問題ないと厳しい態度を見せたので直属でずっと一緒にやってきた小暮(山田真歩)でも不審に思うレベル。以降も誉獅子雄に結局泣きついたと思ったらやっぱりバカのフリして徹底して利用しようとしたりとけっこう黒い部分を急に出しまくってきたので早めにレストードサインを出して黒幕じゃない事を示したかったのかも。元々江藤が出世目当てで案外ドライだったりするのも描かれてはいたがこの展開のせいで突如キャラ変しすぎて見えてしまったし、台詞でも人が変わったみたいだと言わせたくらいなので、せっかく佐々木蔵之介なので黒幕ミスリードで遊んだというのもあったのかもしれないが…。

そしてついに守谷壬三(大西信満)に辿り付いた誉獅子雄だったが…。そもそも探していた目的は何か特別な恨みがあるとかではなく、犯罪を重ねる守谷壬三について知りたいという知的好奇心程度で、守谷壬三にしても退屈を抱えている点で我々は共通しているとか、似た者同士感を醸し出すなど意識高い系トークを繰り広げるばかりで双方会いたかったらしいけど結局会ってお互いどうしたいのか何だかハッキリしない始末。特に守谷壬三が今回繰り返し行ったのは手配しておいた囚人脱走計画ばかりだし、目的が全く分からない…。

最後は更なる囚人脱走の合図のスマホ1プッシュを止めるか止めないかを誉獅子雄に迫る守谷。いやあんたどんだけ囚人脱走にこだわってんの…?とますます意味不明になってくる中、誉獅子雄が止めようとするとそのまま誉獅子雄ごと引きずり込んで海へダイブ。双方発見されず、飛び込む瞬間しか見てない若宮・江藤・小暮の3人は直前まで何があったのか知らないのでそもそもどうして海へダイブしたのかも分からない。まあ見ている方も守谷壬三が「本当に私が守谷壬三と思いますか?」と偽物感をアピールしながらいきなり誉獅子雄を引きずり込んでダイブした事くらいなのでなんでそうなったのかよく分かってないんだが…。

そしてそのまま誉獅子雄も守谷壬三も行方不明のまままさかのTHE END。

また最初に脱走した他の3名のうち3話の犯人市川(伊藤歩)は誉獅子雄らと接触して再逮捕、田中(渋谷謙人)という男は誉獅子雄に追い詰められて情報をしゃべろうとした際に側近に殺され、その側近も即自殺で終了したが、春日(北原里英)という女は10話の都知事に爆弾送りつけてニヤリしたのを最後に出番終了。その他、守谷壬三が手引きして脱走する名もなき囚人数名も脱走シーンのみで出番終了。

肝心の守谷壬三も全く迫力の無い地味なフツーのオジサンで(役者も初回から有名なドラマ俳優を散々起用してきたのにここで急に映画主軸の俳優でテレビでの知名度は高くない人という…)、もうちょっと渋くて低い声を想像してたら割と声も高くて理屈っぽい割には威厳が無い。正直数々の犯罪者(特に女性陣)が心酔するようなカリスマ性も皆無で、理屈っぽいといっても言っている事は良く分からないし、声に感情がこもってないので終始無機質な棒読みみたいに聞こえてますます話が入ってこない。最後に偽者かもよ?アピールをやはり棒読み調に淡々と行うしで終始機械のようで(演技派の俳優さんだと思うので演技が下手なのではなく恐らくそういう演出)何が何だか…。

まあこの終わり方は有名な「ライヘンバッハの滝」オマージュなんだろうけど、こんな崖でも無く高さも無い埠頭で低予算で片づけるとは思わなかった。日本で崖をやると出た2時間サスペンス定番wwwとか笑われそうな気もするし、寒空の下リアル滝まで出向いてロケするのもしんどそうではあるが…。

投げっぱなしで終わりかお得意の映画化かと思ったら放送内容未定だった翌週が特別編となる事が判明。門司かれん(木南晴夏)というフリージャーナリストを名乗る女が若宮を訪ねてきて誉獅子雄の功績を記事にしたいと言ってきて改めてこれまでを振り返る事になるというあらすじが公開されていたので総集編かと思ったら…。

門司は家賃を滞納していた若宮の家賃を大家に渡して報酬を先払いしてしまったので強制的に手伝う事に。犯人への聞き取りは恨んでいる可能性が高いから私がやると宣言し、門司は歴代犯人たちへと面会、若宮は事件関係者で結果的に救う事になった面々に会いに行く…という両面で話が進行した。

歴代ゲスト陣が再出演して事件後を語るという展開上、簡単な回想シーンも多かったが総集編というよりも各回の追加の補完+続編という構成で予想よりも面白い展開に。犯人の中で長谷川京子だけは自害しているのでそれを除くと2話の犯人(菅野美穂)のみ写真だけ出てきて「菅野美穂に出演面会拒否された」と。犯人側はイカれた思考のやつが多かったので反省してないか、更に壊れてるかとかばかりで、1話犯人(松本まりか)相手に門司も挑発言動に及んでいきなり怪しさMAXになってしまう始末。半分ほどして門司は若宮に問い詰められて、元夫のDVに苦しんで殺されたフリをして逃げる大騒動を起こしたがその後始末で誉獅子雄に救われたという過去を語る。

若宮が接した関係者は救われた人たちなので若宮含めて感謝の思いを伝える(若宮も相手によって誉獅子雄行方不明の件を話したり話さなかったり)というほっこりとした流れに。

しかし結局特に何か明らかになるでもなく、誉獅子雄のコートだけが打ち上げられ、そこに遺書のような若宮宛のメッセージが発見された事で、若宮は区切りをつけて前へ進むと宣言。門司は誉獅子雄に会うまではあきらめないと告げて2人は別れ…。

3年後、降格した江藤と小暮が現場に到着すると何故か若宮は白衣で偉そうに誉獅子雄の真似ごとをしていたが、その推理は間違っているとして鑑識のフリをしていた男が正解を説き始める。何事も無かったかのように誉獅子雄が生還した2022年12月24日、堂々完結。江藤だけ「また課長になれる!」とか言って喜んでて吹いた

生還するのは原典通りなのでどう帰ってきてどう経緯が語られるのかを期待していたのに、まさか「3年後帰還」だけ原典にきっちり合わせてきて、経緯は綺麗にバッサリカットとは。思わせぶりだった「本当に私が守谷壬三と思いますか?」とか何だったんだよ…。しかも守谷の方から突き落としてきた、2人して転落するのが確かに目撃されている、というのは原典と明確に異なっているぞ…。

兄役(マイクロフトに相当)に高橋克典を起用しておいて出番が少なかったのでこの帰還には兄が関わっていて出番があるかと思ったら無いし。てっきり高橋克典の協力で身を隠しているとかそういう設定で活躍するもんだとばかり…。更なる補完続編を狙っているのだろうか。まさか本当に2022年にやるつもりじゃ…。

事件関係者のその後が垣間見えたのは面白かったけど、結局肝心なところが全部投げて終わってしまったのは残念だった。

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ディーン・フジオカ, 岩田剛典
ポニーキャニオン (2020-05-08)
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探偵が早すぎる スペシャル

2019年12月13、20日に2週連続放送。2018年夏ドラマの続編。2019年秋ドラマ『チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください~』最終回翌週からそのまま2週連続(前編後編)で当時と同じ枠で放送された。

大陀羅一族は連ドラ最終回で全員逮捕され滅んだので、主演陣の滝藤賢一、広瀬アリス、水野美紀のみが続投。一華(広瀬アリス)が無事に父の遺産5億円を相続して完結していたが、今回は新たに東前門グループが登場。一華の父が実は行きつけのバーのママ(小林涼子)との間にこっそり隠し子(野澤しおり)を残していた(つまり一華に腹違いの年の離れた妹がいた)という遊び人設定が新たに組み込まれ、この親娘を東前門グループが誘拐。その上で一華を殺害することで遺産のを奪い取ろうとしているところから話がスタート。危機を感じた橋田(水野美紀)は再び千曲川を呼び戻す。

東前門グループは世界的奇術師の枡田圭介(田辺誠一)を雇う。奇術師であり暗殺者ではない枡田は当初断ったがトリック返しを行う早すぎる探偵千曲川(滝藤賢一)の話を聞いて奇術師としての闘争心に火が付き(殺人はオマケで)無報酬で引き受けると宣言。前編では迫りくるトリックを前に相変わらずの早すぎる仕事っぷりでトリック返しを行った千曲川。姿を見せた枡田にこれはまだ自分を試すテストだろうと本気ではない事までは見抜いていたが、そのまま本気を出した枡田は一瞬で一華を誘拐、千曲川は放り出されてしまい終了となり、後編は本気を出した枡田に追い詰められていくシリアス展開となったが最後にはどんでん返しでトリック返しとなりおなじみの展開に。

後編はシリアス中心だったので主に前編での顔芸が連ドラ時以上にノリノリになっている上に、真面目な橋田のシリアス顔ギャグも増し増しになっていて、続編という安心感と振り切れ具合が今回も面白かった。

しかし『チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください~』といい、今作といい、更なる続きはHuluで!商法が加速するなぁ…。