3年A組-今から皆さんは、人質です- 全10話

3月10日の卒業式まで10日後に迫った3月1日。3年A組の担任教師の柊(菅田将暉)は突如クラス全員を人質にすると宣言。事前に仕掛けていた爆弾で廊下を破壊して自身の拠点である美術室と準備室、トイレと教室を孤立させる。目的は半年前に自殺した景山澪奈(上白石萌歌)の自殺の真相を探し出せというものだった。




1話

さくら(永野芽郁)と澪奈の友人関係が回想を交えて描かれ、水泳の全国クラスのエースだった澪奈がドーピング疑惑でクラスからイジメに遭っていた事や、澪奈が本心ではないが絶縁の手紙をさくらに送った事でさくらもイジメを黙認していた後悔などが語られた。クラスからは学級委員ながら気弱な性格から(好きな事には饒舌になる)奴隷呼ばわりされていたさくらは澪奈をバカにする男子に飛び膝蹴りを喰らわせて激昂するなど覚醒。自殺は自分のせいだと結論付けるが柊は違うと言い放ち、宣言通りに生徒1人(中尾(三船海斗))を殺害(?)。1日目が終了した。

3月10日、すべてを終えて飛び降りる柊という結末から見せる意味深な冒頭から、先生全員の朝礼が謎にダンサブルなダンス(校長が終わった後にハアハアしている)というシュールさが妙に印象的だった。

柊は2年前に赴任してきたばかりで、美術の講師で澪奈をモデルにして絵を描いていた事が他生徒にも目撃されていたが、A組の担任になったのは澪奈の自殺で前担任が降りてからだったという。このため生徒たちは2人のアヤしい関係を疑っていたが目的は不明のままで徐々に明らかになる模様。またあまり主張せず生徒たちにもからかわれ放題という生徒にはナメられた存在だったらしいが全てはこの時のための演技だったようで実際は格闘技に長けていて襲い掛かってきた生徒複数を一蹴していた。アクション俳優を目指していたというセリフもあったが、中の人が元仮面ライダー

これから徐々に真相と生徒たちの内面・改心が描かれていくようでなかなか面白いドラマになりそうだ。

2話

2日目、柊(菅田将暉)から自殺した景山澪奈(上白石萌歌)のドーピング疑惑をネット上に巻いて中傷していた投稿者は名乗り出ろという課題が出される。既に初回の段階で澪奈とさくら(永野芽郁)が親しくなるのを宇佐美香帆(川栄李奈)が面白くなさそうに見ているというカットがあってかなりバッレバレだったが、やはり犯人は香帆だった。視聴者や一部生徒(さくらや唯月(今田美桜))にはバレバレなのにギリギリまで黙っていた上にさくらが代わりに名乗り出てようやく開き直って自白する始末だったがそこからはなんか熱い学園モノっぽい柊の説教展開に。

動機としては澪奈にプレゼントを突き返されたのとさくらと親しくなるのを見て怒りに支配されてストーキング、上履きビッチョビチョ、水着切り裂く、家のガラス割る(ここからは自ら顔出しして行っていた)、直接対決で死んでくれ!と叫ぶ…等々なかなかサイコさん。エスカレートした行為そのものへの反省に焦点が置かれていたが何故こうなったかには言及されず。そもそも澪奈がプレゼントを拒んだ原因は元々香帆が人気者の澪奈と友人でいることにファッション的価値を見出していてそれを隠そうともせずに澪奈の前で堂々無自覚に語っていた(写真撮った直後にフォロワーが増えるとか平気で発言)せいだとかなり分かりやすく描かれていたんだけど何故か柊はそこに言及しないという。澪奈は本当の友達になりたがっていたという事だけはさくらを通しても伝えられたが果たして香帆にそこまで到達する思考があの状況であったのか…。

なお前回殺した生徒が生きているのでは?疑惑が持ち上がった事で主に男子勢がイキりまくって、柊を度々殺る気で襲撃したためさすがに全て無傷で済ます事も出来なくなり、早くも頭部から流血したり殴られまくったりと柊にもダメージの蓄積が…。偽の手首を見せたことで殺害に信憑性を持たせてイキり男子勢をおとなしくさせていたが、そうなるとやはり生きているのか。

初回冒頭で教師勢が踊っていた謎の朝礼ダンスだが、今回は柊が強要して生徒全員でダンシングしていたのでどうやら校風らしい。

3話

刑事側のトップである五十嵐(大友康平)が食料を運ぶ役目となり、柊(菅田将暉)と接触したが実は五十嵐は仲間だった。盗聴器を破壊してひとしきり談笑したものの、五十嵐が協力する理由は不明のまま。

3日目は景山澪奈(上白石萌歌)のドーピング疑惑を決定づけたフェイク動画を流したのは宇佐美香帆(川栄李奈)だったが、動画の撮影者と提供者が誰なのかを探れという課題。ただしその捜査は郡司(椎名桔平)に託され、失敗した場合は5人殺すと柊は宣言。今回は澪奈含む水泳部3人の人間関係が明らかになった。水泳部マネージャーの真壁(神尾楓珠)は元々は選手だったが澪奈の彼氏と勘違いされて澪奈ファンの“輩”連中に襲撃により選手生命を絶たれてしまった。もう1人の部員の花恋(堀田真由)との関係も複雑になる中で実は学級委員として見舞いに来たさくら(永野芽郁)が自暴自棄になっていた真壁相手に澪奈様を間近で見れるからマネージャーになればいいなどと突拍子もない事を言い放ち、あまりのありえなさに逆に深刻さが解けた真壁はマネージャー転身を決意。そしていつも盗撮気味に外から撮影していたさくらを当初澪奈はまた来ている…と少し不気味がっていたが真壁がさくらのおかげで今があると感謝の思いを澪奈に伝えたことで澪奈もさくらに興味を持ってさくらと友人関係を築こうとしたらしいことが判明。その回限りの人間関係だけじゃなくて全てが色々繋がっていくのが秀逸だなこのドラマ…。

A組の中に内通者がいたため協力を得ながら容疑者を絞り込んだ郡司だったが内通者が柊側の協力者(誰かは不明)だったため、最後に偽情報を流されて失敗。絞り込まれた犯人候補の花恋とサッカー部の里見(鈴木仁)のうち花恋と推理してしまうが本当の犯人は里見の方だった。

里見はフラれた腹いせで何者かに動画を撮ってこいと指示されて言う事を聞いたという。いつものように心の弱さを認めるための説教展開となり、プライドベジータ級だった里見も自身の弱さを認めた…が、結局また撮影指示・動画編集・宇佐美のカバンに動画をしのばせたという黒幕が別にいることが判明してしまった。

5人殺すとして名乗り出た里見とランダムに選ばれたこれまでモブ扱いで特に活躍も無かった4名は美術室に呼ばれ、美術室の一部が爆破されて5人は犠牲に。教師だった過去をいつの間にか暴かれた上に生徒を救えなかった過去を蒸し返された郡司は必ず捕まえてやると激昂。

しかし里見ら5名が無傷で目を覚ますと初回で殺されたはずの中尾(三船海斗)がいた。柊もその場に登場して唖然としたところで次回へ続く。

4話

殺されたかに思われた里見(鈴木仁)ら5名の前に殺されたはずの中尾(三船海斗)が出現。殺された事になった生徒たちは美術準備室の下の教室への抜け穴があり、そこで身を潜めている事、真意を聞かされた6人はいずれも柊(菅田将暉)の協力者となっていることは判明した。

里見へのフェイク動画作成を依頼した人物、甲斐(片寄涼太)は課題直後に自供するが、加工者及び黒幕について語ろうとしない。甲斐は母が事故で脊髄損傷になってしまいダンスも辞めてバイトの日々を送っていて、金欲しさにダンス仲間から景山澪奈(上白石萌歌)と会わせる約束を取り付けるがその仲間たちというのは関東一帯を取り仕切る半グレ集団「ベルムズ」のメンバーであった。慌ててさらわれそうな澪奈を逃がして集団と戦闘を繰り広げた甲斐だったが、後日動画加工の件をボスのKから依頼されて引き受けてしまったらしい。

柊がこの日から不調(腰のあたりに激痛が走っている様子)になっているのを見た甲斐は柊が直接対決して勝ったら話すという条件でタイマンを挑む。やはり痛みにより劣勢になる柊だったが「ベルムズ」のKが黒幕であることまでは掴んでいたため、じわじわ真相を語らせながら甲斐を揺さぶり、撃破することに成功。誰にも頼ろうとしなかった甲斐に救いの手を差し伸べ、さらに友人たちも何で話してくれなかったのか!といつもの感動展開に。

偶然にも前日の一件で捜査を外された郡司(椎名桔平)が取り調べていたのが「ベルムズ」案件の違法ガールズバー運営の件。「ベルムズ」とは関係なさそうなので容疑者連れてガールズバーに現場検証に来ていたところだったが、そのタイミングで柊が一連の甲斐との会話を電話で聞かせ、さらにベルズムのリーダーKの名前は喜志正臣(栄信)だと甲斐が明かした。郡司の目の前にいるこの容疑者こそが警察もその名前すら掴めなかったKそのものであり、警察が未だ場所を一切特定できていなかったKの拠点であるガールズバーというのもたまたま今いるこの場所そのものであった。どんなミラクルだ。というわけで激戦の末に逮捕。しかし喜志がKだと知って生徒の1人の諏訪唯月(今田美桜)が動揺…。

この間に夜中どうも下から音がすると気にしていたさくら(永野芽郁)がドア越しに中尾と会話して全員生存を確認。それをみんなに伝えたため、頃合いだと判断した柊は全てを話す!と宣言するが直後に痛みにより気絶してしまい次回へ続く…。

ベルムズとは柊の元恋人が精神に異常をきたして退職を余儀なくされるのに絡んでいるようで…とここいらの街の闇を取り仕切る悪の組織みたいなのが出てきてしまった。この手の犯罪組織みたいなのって転がし方を間違えると一気にしょっぱい展開になりかねないが大丈夫だろうか…。ていうか警察も名前も居場所すら掴めていないトップのKが何で甲斐の目の前で本名名乗って登場してたのか。KがKじゃなかったみたいな展開だとどうもなぁ…。

5話

柊(菅田将暉)が倒れて気絶してしまい、この隙に脱出を図る生徒一行。前回明らかにならなかった内通者として柊に協力していたのがこれまでもドキュメンタリー撮影と称して景山澪奈(上白石萌歌)の撮影をしていた生徒としてちょいちょい出番のあった逢沢(萩原利久)だと発覚して柊に何かあった場合に託されていたとしてみんなを脅そうとするが瞬殺されてしまう。

ついには殺されたはずの生徒たちの元へたどり着くが彼らの顔は神妙。やがて柊の本当の目的が彼らから説明される(演出上は彼らに柊が説明している際の映像と音声を使用)。目的はやはり景山澪奈の死の真相だったが、景山澪奈は殺された事、たまたま景山澪奈がターゲットにされただけで他の誰かだった可能性がある事とまだ終わってない事、唯月(今田美桜)がカギを握っていること、柊が不治の病で死が近いことが説明された。警察も頼れないので世間を使って暴こうとしているのでここに残って協力すべきだと訴える殺されたはずの生徒たち。

柊に救われたり心動かされた者も多かったので最終的に反対派は数名程度。とはいえSIT突入も迫る中で意見が割れる生徒たちだったがここで柊が復帰。間違った事はしてきていない!と主張する唯月を全肯定することで氷解させ、ベルズムのリーダーKこと喜志正臣(栄信)から預かっていたネックレスの中にあったというメモリカードを提供。そこにあったフェイク動画の顧客リストの備考欄には「魁皇高校教師」というものがあり、これを見た事とこの後の柊の行動であくまで自分たちは共犯ではなく被害者の立場を守れることを確認して納得した反対派数名も含めた全員がここに残ると決断。

柊はあくまで自分のせいにするために突入しようとするSITの前で無理しながら演説と脅迫を行ってSITを撤退させついでにSITの武器一式をゲット。ただすぐに撤退させた五十嵐(大友康平)を見ていた郡司(椎名桔平)は映像の柊の様子を見てちょっと怪しんでいたような…。ただそれよりも即座にアップされた「魁皇高校教師」の情報がネット上に解放されバズり出してそっちに注意が向かったようなので当面は大丈夫か。次回へ続く。

説得役になった殺されたはずの生徒たちに比べると、内通者逢沢が正体バラしからの下手な脅迫&瞬殺で無駄にボコられたのがちょっとかわいそうだった。

教師というと武智(田辺誠一)のアホ教師っぷりが最早ギャグの域に達して、教師サイドの緊張感の無さに繋がってしまう悪循環に陥っているくらいに寒いノリがエスカレートしていたけどここで一気に締まるのか。田辺誠一起用しておいてギャグキャラで終わるのもアレだけどここまでギャグキャラにしておいてフェイク動画依頼の黒幕でしたってのもなんだかな…。でも武智へのツッコミ役になっている森崎(堀田茜)、コトナカレ校長(ベンガル)も犯人って感じじゃないし、学年主任は初代キングオブコント王者の人だし、役者的に黒幕がハマりそうなのは体育教師(神尾佑)か武智のどっちかだよなぁ…。

6話

一致団結してシャワールーム使用解禁にもなってさっぱりして楽しく人質生活を1日過ごした生徒たち。しかし空気が緩くなりすぎたためか、柊(菅田将暉)は携帯類を再度回収すると、教師勢に対してフェイク動画依頼者は名乗り出ないと教室を爆破すると言い放ち、再び生徒たちを戦慄させる。

体育教師で水泳部顧問でもあった坪井(神尾佑)が生徒間では容疑者筆頭に上がり、涼音(福原遥)は彼氏とのデートを理由に水泳部をクビになった事を恨んでいた。怒りが再燃した涼音は坪井が犯人だとする告発動画を携帯を隠し持っていた生徒に撮らせて投稿を命じる。

最終的にはTV電話を通して坪井と直接対決した涼音だったが、実は涼音は不整脈の診断が出ていて辞めさせるために普通に説得できないと考えた坪井が母親公認で無理やり作り上げた辞めさせ方がアレであった。それでも彼氏とのデート写真を証拠として部員の前で投げつける必要は無かったというか写真の枚数多すぎだったし、あの写真を撮影・提供したの誰だったんだよ…完全に盗撮風だったぞあれ動画投稿を後悔する涼音だったが、柊が事前に止めており安堵。しかしそれだけでは許せない柊はもっと考えろ!と熱い説得を繰り広げ、それはまるで昨今再度話題の炎上動画・ネット社会へ鋭く切り込んでいくようなメッセージだった。というか今回は「明日、ママがいない」並にストレートなメッセージだったな…。

さくら(永野芽郁)だけは最初から気づいていたが、柊はみんながノリノリだった時に眼鏡をかけているときは信じろ、外した時は信じるな!と妙なゲームを宣言しており、ここまでの言動も全て意識的に眼鏡をかけたり外したりして行っていた。さくら以外気づいていなかったためようやく気付いて安堵する生徒たち。

そして柊はさらに教師陣に突っ込んでついに武智(田辺誠一)を犯人として名指し。また郡司(椎名桔平)は柊がかつてスーツアクターだった事、ガンが発覚して辞めて教師になった事、よく柊が見ていた特撮は自身が出演していた作品だった事、そしてそこの社長が文香(土村芳)の父、相楽孝彦(矢島健一)であり、これまで柊が使っていた偽の死体パーツや爆弾と思わしき備品を事件前に相楽が買い付けていたことを突き止め、その相楽が新たな動画をネットに投稿したところで次回へ続く。ドッカンドッカン大量爆破でおなじの映画コナンの犯人はどこでそんな大量の爆薬を入手したんだよ?的な問題については触れないのがお約束かと思ったけど丁寧に設定準備されてた。

これまで景山澪奈(上白石萌歌)の死の真相に着実に迫りつつ、生徒たちに熱い授業をしてくる構成だったけど今回ばかりは本筋が停滞して、メッセージ性を前面に出したような感じになったような…。今回は何か新しい情報を暴くでもなく最後に一方的に武智が名指しされただけで終わったし。

涼音も初期から中尾(三船海斗)一筋の恋愛体質女子として描かれていたのに水泳部で景山澪奈に迫る有力選手だったとか急に全く異なるストイックな過去が明らかになって(ただしその頃から付き合ってもいた)ちょっと違和感があった。一応水泳というかけていたものを失って涼音には中尾だけが残った事になるので、結果そういう恋愛体質キャラになってた…という説明はつくけど。

7話

柊(菅田将暉)にフェイク動画依頼主HUNTERだと名指しされた武智(田辺誠一)。メディアに出演する熱血教師として知られていたものの、爆破当日に生徒放置で慌てふためき、以降もTV出演優先で緊迫した状況の中で料理、ドラマ、ワイドショーなど様々なネタを繰り広げてコントコーナーと化していた武智の出演場面だったが…序盤は否定しながらもおとぼけキャラを貫いたり、謎の演出武智ビジョン(武智の視界で物語が進行)を駆使したりしながらさすがに一気にシリアスにいけないのでクッションみたいな展開が続いた。

武智から推薦をもらっていた瀬尾(望月歩)、魚住(富田望生)は推薦が消えるかもしれないので、とりわけ瀬尾の方は武智無罪説を主張。しかし武智の推薦はテキトーなのでついていけない生徒の大半が1年で退学しているという情報も出回っていた。ネットでも教室でも警察でも景山澪奈(上白石萌歌)が自殺した日の防犯カメラ映像の解析が繰り広げられていった。

柊の病状が悪化している事を察した瀬尾は友人やそろそろ人質生活に疲れたクラスメイトをそそのかして柊を襲撃して脱出を図ろうとするが、多数の生徒の妨害にあって失敗。柊は自分と武智のどちらかをジャッジしてくれと言い残して、武智との直接対話へ望む。

証拠が無いとしらばっくれつつも、癒着していた大学の偉い人に電話無視されて後ろ盾を失いつつあった武智はおとぼけキャラを維持できずにシリアスモードへ突入し徐々に本性を見せ始める。大学のお偉いさんと繋がっていた武智は推薦した生徒の活躍に応じて報酬を受け取っていた。景山はまさに巨額の報酬を得ることができる人材でありうってつけだったが、先輩から武智が何をしているのかを聞いていた景山は推薦を拒否。知らずに推薦をしつこく押し続けた武智はついに札束を渡すという愚行に出たため、景山に教育委員会に訴えると言われてしまう。このことがきっかけでフェイク動画を依頼した…らしい。

その頃、ついに解析者たちがついに防犯カメラには後姿しか出ていなかった男の顔が窓ガラスに映っているのを暴く。その顔は確かに武智だった。決定的証拠が見つかってしまいさっきまで景山に言い寄られていたとかトンデモなホラを吹いて、景山のウソにそそのかされてこんな事件を起こすなんて!とほざいていた武智は顔面蒼白。あっさりとフェイク動画依頼を認めたし、フェイク動画の件で景山と会う約束をしていた事も認めたが会えなかったと明言し、自殺現場にいた事は否定。この自白がネット中継されておりTHE END。最後は生徒をモノ扱いして醜態をさらした武智はあえなく任意同行されていった。

相楽(矢島健一)と柊のつながりは郡司(椎名桔平)にバレたが初めて2人の通話シーンも出てきて2人もそれを察した模様。さらに郡司は五十嵐(大友康平)との繋がりも察したらしく五十嵐に問い詰めていたが…。一方で柊はここからが本番だ…とつぶやき、武智で終わりではない模様。

ネット民が暴いて大勝利!みたいな展開だったが、過剰な制裁を問題としてそれを主張するようなメッセージへ持っていく展開はありそうな気がする。田辺誠一起用して最後まで変なネタ邪魔キャラだけで終わるとは思えなかったけど、やはりネタキャラにしすぎていたので、何とか今回グラデーションで徐々に本性を見せる感じにはしていたけど、もう少し怪しいところが前もってあっても良かったような。推薦の話も全部今回唐突に出してきたし。

でも武智の推薦話の爪の甘さ(9割退学という被害者数なので先輩と卒業後も交友関係のあった生徒は最初から武智の推薦話の黒い噂を聞いていてけっこう広まりつつあったっぽい、別に金に困っているわけでもない景山相手に札束出して説得しようとする…など)なんかはおとぼけバカキャラの武智の延長にある感じで全くの別人ってわけでもないんだよな。

8話

武智(田辺誠一)逮捕で終わったかに思われたが、柊(菅田将暉)はここからが本番だと告げ、ひとまず携帯や荷物を返却して自習。あまり描かれなかったほぼ日常モードの生徒たちが思い思いの時を過ごしていた。

携帯が戻ったので唯月(今田美桜)が喜志(栄信)に留守電にメッセージを残し、取り調べでこれを聞かされた喜志は武智の関与とバックに牧原(鈴木正幸)がいるこをあっさり自白。刑事の顔に飽きたからとコメントしていたが、意外とちゃんと唯月に愛情があったのだろうか…。相楽文香(土村芳)を同様の手口で社会的に葬っていた事も発覚して武智も観念したが動画の人物は自分じゃないと主張。

その頃、動画の解析をさらに進めていた瑠奈(森七菜)は動画の人物が柊だと突き止めてしまい、電脳部仲間の西崎(今井悠貴)に相談。実は景山澪奈(上白石萌歌)のフェイク動画の時も真っ先に拡散させたり、フェイク動画だと世間が気づく前に気づいたが放置していたという負い目があった西崎は即告発すべきだとネットにアップしようとする。引き留める生徒たちはこれまで柊から学んだ事を生かして建設的なディスカッションを繰り広げ、それを監視していた柊は感涙…とかなり変わった形だが普通の学園モノ~生徒の成長編~みたいなドラマ終盤らしい流れに。

なおこの動画自体は武智を追い込むために柊が作ったフェイク動画なのではないかという結論になったが真意が語られる前にそれどころじゃなくなったので持ち越し。

最終的に踏みとどまった一行だったが、五十嵐(大友康平)の協力が暴かれてしまい、五十嵐が捕まってしまった。郡司(椎名桔平)は真意を聞きだしてから考えるつもりだったが、これまで使い走りだった部下の宮城(細田善彦)が先走って上に報告してしまったため、新たな理事官本城(篠井英介)が投入され、一気に突入モードになってしまった。五十嵐の協力理由は文香の本当の父だったからだと唐突に明かされた。そして目的は復讐より先、郡司が牧原が黒幕かと問うとそんな相手じゃない、とこの辺の話はまだ引っ張る。まさか真の敵は世間(戦闘民族インターネッツ)なんて言い出すんじゃないよな。

郡司は先行して柊の元へ乗り込むが、病状が悪化している柊は確保寸前まで追い込まれてしまう。そこにヒーロー(スーツ着た奴)が登場して次回へ続く。

ヒーロー登場とはトンデモない引きだったが、元同僚のスーツアクター、ファイター田中(前川泰之)がやはりファイトしているのか。元々協力者ではなかったようだが社長の相楽(矢島健一)が関わっていることを知って柊に電話してきて柊なりの覚悟を悟って協力するつもりになったのだろうか。

9話

数年後の3月9日。柊(菅田将暉)の3回忌に生徒全員が教室へ再集結して逢沢(萩原利久)が撮影していた景山澪奈(上白石萌歌)のドキュメンタリーが上映される。それぞれの進路や恋模様などが詰め込まれて描かれる中でさくら(永野芽郁)が遅れてやってきたところで現在の3月9日へ…。

3回忌としか明言されず何年後かは不明だったが、就職した者以外は普通に大学生になっている様子だったのと柊が今からあと1年延命できるとは思えないくらいボロボロなので間もなく亡くなるとしてそのまま現代を1とすれば3回忌なら2年後か。

ファイター田中(前川泰之)がヒーロースーツで郡司(椎名桔平)を撃破。目覚めた柊は警察に郡司を人質にしたことを宣言するが再度気絶してしまう。そして業を煮やした警察は宮城(細田善彦)が相楽(矢島健一)確保に動いたため、相楽は武智(田辺誠一)ではなく柊顔のフェイク動画を当初の予定より少し早く投稿して自身の仕事を完遂。警察に運ばれて行ってしまった。

ファイター田中は秘密逃走ルートから爽やかに去っていき、目覚めた柊は生徒全員に全ての目的を告白。真犯人の名前も含めてすべてを語ったが、最終回用に肝心な真相は無音声・白黒加工映像で処理されて不明のまま。新たに明らかになったのは柊がこの学校に来たのは文香(土村芳)を陥れた武智の悪事を暴くためだったが、ガンが再発してほとんど何もせずに日々を過ごしていたという説明が入った。ファイター田中の後継になる予定だった学生時代にガンになったが1度治っていたらしく、再発した後に景山澪奈(上白石萌歌)が殺されたその日に余命を宣告され、景山の死を受けて今回の計画を思い立ったという。

郡司を盾にして屋上に向かって大衆の注目を浴びて最後の計画を発動しようとした柊だったが何者かに銃撃されてしまう。そして事前に全てを聞かされていた逢沢は景山とさくらについて何か知っているようでそれを聞いたさくらはこの土壇場で殺したのは自分だとクラスメイト達に宣言して最終回へ続く…。

展開上、屋上での最終計画の前に生徒たちには全てを話す必要があったとはいえ、後で全部回想じゃなくて肝心なところだけ演出でモザイク入れるとはズルい演出だった…。さくらと澪奈については1話から描かれていた澪奈は友人のつもりだったけどさくらの態度が対等じゃない(さくらにとっての澪奈は友人というより憧れているレスラーとポジション的に変わらない扱いに近いところがあった)ところで2人の友情感(?)に溝がある事は示唆されていたのでそれかなとは思うけど…。少なくともこの前に柊が真犯人を生徒全員の前で発言していて全員衝撃受けていたし、そこに至るまでの間に自分にも責任があった、みたいな。この辺は真相が判明して繋がるようになっているんだろう。このドラマなら幾多の真相が判明しても辻褄が合ってなかった…なんてことはないようにちゃんと構成されているだろうきっとそうだろう…。

10話

狙撃された柊(菅田将暉)は防弾チョッキで無事だった。夜明けと共に最後の演説をすると宣言し、この間に郡司(椎名桔平)に真意を先に説明。そしてさくら(永野芽郁)が自分が殺したと言ってみんなの前で話した内容の方が今更おま…って感じの代物だった。

自殺当日、現場にいたのはさくらで景山澪奈(上白石萌歌)にドーピング疑惑以降無視していた事を謝罪するため、かつて会話を交わしたビルの屋上に連れていって2人きりで話をしていた。しかし、澪奈は既に幻覚・幻聴に悩まされていてさくらがスマホを取り出しただけで症状が発動。耐えかねて発作的に飛び降りを図ってしまい、助けようと腕を掴んださくらだったが力及ばず…というものだった。

追い込まれて以降の武智(田辺誠一)が武智自身の視点で行動が描かれるという変な演出に始まり、その武智ビジョンで何も喋っていない人々が次々に自分の悪口を言っているような幻覚・幻聴に見える、そしてどんどん追い込まれていく…という武智の描写がけっこう繰り返されていたのは景山澪奈も実はその状態に陥っていたというのをすぐに分からせるための仕掛けだったのか。今までの回想では景山澪奈が幻覚・幻聴で苦しんでいる様子はないどころか、むしろ柊にこれから武智と会ってくる!とけっこう力強く語っているくらいだった。これはたぶんドラマ的には死の真相が自殺ではなく他にあるとして最終回まで引っ張るためでもあって、景山澪奈が自殺に至るほど追い込まれていたという描写を出したくなかったが、しかしさくらと会った途端に急に錯乱して飛び降りたのではかなり唐突で意味不明になってしまうので、武智ビジョンの演出でカバーした感じかな。柊はそこまで症状が悪化しているのを知っていたわけだから、武智と会いに行くと言った景山澪奈に断られてすぐ見送ってしまったのはこれは確かに1番の後悔になるな…。

そんなわけで中盤頃からは生徒たちが必死に追い求めていた死の真相、てか現場にいたんかい…という衝撃展開だったが一応序盤頃の回想を未公開ロングバージョンで挟んで柊にはすでにそのことを伝えていたこと、10日間見届けるよう約束していたと発覚。

柊の翌日のネット中継では悪意をばらまくネット民へのストレートな説教であり、ネットの悪意が束になって景山澪奈を殺したというものだった。途中までは全く聞く耳持たずに誹謗中傷を続けるネット民の書き込みが散々流れまくっていたが、終盤になってくると柊の叫びは祈りに近いものへと変わり、ここからはネット民の声を出す演出は無くなり、1人だけでもこの言葉が届けばいい、というメッセージで締めた。ドラマというより視聴者へ向けてのストレートなメッセージだった。

唯一残念だったのが唐突に登場したモブの戦闘民族インターネッツの人たちがザ・オタクみたいなテンプレ連中ばかりだったところか。特に1番目立っていた男がいかにもな乱雑な引きこもり風味な部屋に風貌、最後に踏みとどまって改心するとかステレオタイプすぎた…。『電車男』の頃からネット民のテンプレイメージ変わってないじゃないか。

全てを終えた柊は飛び降りようとするが駆けつけたさくらが今度は手を離さないと奮闘し、生徒たちが駆けつけて救助。柊がさくらを救うためにわざとやったらしいがそれにしてはギリギリすぎたような…。柊は逮捕されていき、前回出てきた数年後の世界で柊は結局余命1年を全うした事が語られて終了。

最終的にはドラマというよりドラマ自体がネットの悪意というメッセージを視聴者に伝えるための大きな仕掛けみたいになっていた感じ。途中からネット民への怒りのメッセージが随分強くなってきていた感じはあったけど、一方で徐々に真相をあぶりだして真犯人が他にいるというミステリーのような作りにして最終回まで引っ張りまくり、いざ蓋を開けたらネット民の言葉が凶器だ!というメッセージ一直線。しかもその言葉は説教かよwww何様だよwwwという反応でまるで届かない…という現実を見せる事でたぶんこのドラマの世界よりも現実の視聴者にはもっと客観的にメッセージが届くという仕掛け。一風変わった、しかし熱いドラマだった。特に今の10代に刺さって少しでも考えが変わる人が多くなればいいなと思った。

それにしてもこの流れだと緻密な計画を立てていた柊にしてみれば計画の根幹は変わらないとはいえ、開始直後にさくらが自殺現場にいて手を放してしまったなんて話を聞かされたのは相当にイレギュラーな事態だったのでは…。もしくは生徒たちには徹底して伏せられていたけど、さくらがあのままこっそり逃げたとも思えないので警察調べや教師間ではさくらが現場にいたのは周知だったのか…?どっちだったんだろう。

あとHulu商法による続きは金八卒業回みたいな生徒1人1人に贈る言葉みたいな涙涙展開で内輪感強すぎてしんどかった。

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