捨ててよ、安達さん。 1~5話

「絶メシロード」に続くテレビ東京金曜深夜「ドラマ25」枠。安達祐実が本人役で主演しているがクレジット上は「安達さん」となっていて、作中でもほぼ「安達さん」と呼ばれている。




1話

雑誌の企画で「毎号一つ私物を捨てる」という断捨離連載企画全12回を提案された安達さん(安達祐実)。その日の夜、夢の中に謎の少女(川上凛子)が現れ、さらに謎の女(貫地谷しほり)が訪ねてくる。女は安達さんの代表作のDVD安達さんの代表作のDVDだと名乗り、4年前に当時のスタッフから円盤化されていない同作の完パケをDVDに焼いてもらったのに1度も見てもらえない、だったら捨ててくれと頼み込んできた。

やんわりと捨てるのも見るのもスルーしようとする安達さんだったが、ヒートアップして「同情するなら見ておくれ!」と叫ぶ女に対して、ついに代表作ではあるがそのイメージがずっとつきまとい最近ようやく払しょくされてきたから見ると戻ってしまう気がすると複雑な心情を説明。捨てる事に決定し、最後に3人で鑑賞し、女が自ら「これ(自分が再生されているはずなのに)私が一緒に見ているっておかしくない?」と設定にセルフツッコミを入れつつ、安達さんの夢だからいいやとやはりセルフで解決。スッキリしていざ捨てるとなったが、少女がDVDをそのまま捨てると悪用されるから破壊した方がいいみたいな話をすると女は怖がりだし、結局捨てるのではなくあげる事になり、安達さんは娘にDVDをあげて終了。

娘は存在示唆のみで出てこなかったがエンディング映像では安達さんと一緒にドライブしている娘(新井美羽)が登場した。この娘は当然本物ではなく架空設定の模様(実際は前旦那と現旦那と子供2人いる)。また旦那は海外出張で3ヶ月いない(放送期間)という設定。

というわけで精神世界系というか基本的に安達さんの夢の中の世界観現実とフィクションを織り交ぜたような独特の作風。「安達さんの代表作のDVD」というのは一切名称を出さず、しかし「同情するなら見ておくれ!」だけは出すという事でまあ「家なき子」なのは確実だが、そもそも全12話+映画+続編が全13話の「家なき子」の完パケがDVD1枚に入るはずが無く、1枚に収まるのはせいぜい映画版1作ポッキリだろ…というのがこの枠らしい設定の緩さ(夢の中で鑑賞したので視聴時間がおかしいのはスルー可能だが…)。

生活感ある雰囲気の安達さんをゆる~く鑑賞しつつ、捨てるもの候補のゲスト俳優との珍妙な掛け合いをゆる~く楽しむインドアな感じのドラマになりそうだ。

「絶メシロード」のアウトドアな雰囲気は徐々にインドアを強いられていく中で癒しにもなっていたので、ますますインドアを強いられる中でインドアな精神世界系ドラマというのは少し息が詰まる気がしなくもない…。

2話

今回は輪ゴム(臼田あさ美)とレジ袋(戸塚純貴)が男女ペアで登場。輪ゴムはほかの輪ゴムよりも少し大きめで便利だったことから安達さんに多用されまくり、もう限界だから切れる前に捨ててくれと言い、逆にレジ袋は本屋で雑誌を買った際の少し使い勝手の悪い固めの袋だったためごみ袋としてストックされているのに一向に使用されずに放置されているのでだったら捨ててくれと訴える。そしてなぜかこの2人付き合っているという設定で延々とシュールな会話劇が繰り広げられた。1話同様にちょいちょいと設定にセルフツッコミが入りながらも基本的に安達さんの夢の中なのでなんでもありだという事にして強引に進行していくが本当になんでもありになりそうだな。2話にして捨てるものがそもそも小物すぎないかという気もしなくもないが…。

3話

マネージャーとの昔の携帯を捨てられないという話から次は初代ケータイ(高校時代に使用)にしようと決めた安達さん。2連続での変な夢を回避して明晰夢を見ようと初めてちゃんとベッドで眠りにつくも結局いつもの少女が出てくる夢の中へ…。少女は実は安達さんと同い年だと言い放つし、やってきた初代ケータイ(加藤諒)はこれまでと違い捨ててくれではなく、何で捨てるのかと抗議をしにやってきて早くもパターンを崩してきた。連続モノなのにパターンを崩すのかとセルフツッコミしながらも主張を聞けば携帯には思い出が詰まっていると主張する加藤諒。

しかし安達さんは高校時代も仕事で忙しかったためほとんど覚えてないし、青春も無かったのでさほど高校時代に思い入れもないとコメントして謝罪。納得した加藤諒はなんでも記憶しているとして日付を言えば何があったか(携帯の履歴から)答えられると豪語。最後に1999年5月7日に何があったのかを思い出してから捨ててくれと言い残して夢は終了。

目覚めた安達さんが充電器で復活させた初代ケータイのメール記録を参照するとその日は同級生の男女で海へ遊びに行った日だった。すっかり忘れていたが写真も残されていて青春らしいこともしていた事を思い出した安達さん。後日その同級生と久々に会う約束をしてスッキリした幕切れとなった。

4話

光代おばさんという親戚だと思うけどどんな関係か良く分からないおばさんから無駄にデカい手作り時計が送られてきた。社交辞令でお礼の手紙を書こうとして思いつかず眠ってしまった安達さんの夢に出てきた捨ててほしい人物はまさかのその来たばかりの時計。しかも安達さんによれば時計を名乗る片桐はいりは光代おばさん本人だという。これまでは安達さんの知らない人になって出ていた捨ててほしい物たちだったが、ここに来て送り主の顔になって出現するとは…。

見た目が光代おばさんのため当初社交辞令的な態度を取ってほめていた安達さんだったが片桐はいりは自らを捨ててくれと言い放ち…。最終的にはパーツに使われていた石の意味が解放を意味しているとかなんとか教えられ、石だけイヤリングに転用して時計は処分。

年を重ねるごとに片桐はいりの顔面インパクトがすさまじいものになっていくような気がするが、いつもの薄暗い部屋の中で片桐はいりはパンチが効きすぎているためか、片桐はいりの登場シーンがホラーすぎた(ノックする音がしたのに入ってこなくてドアに注目していたら庭の方のガラスから既に侵入して立っているというホラー)ためか、それ以降は明るい日差しの昼間の室内シーンになったのは正解だった。

5話

ドラマで梶原ひかりと共演することなった安達さんだったが、梶原は自分の演技はどう思うかと迫ってきたかと思えばぶつかり合う役どころなのでもっと役者同士で化学反応を起こすべきだとストイックな持論を並べ立て、当たり障りない回答をして平和にやっていこうとする安達さんに何考えているのか分からないなどと言い放ってきて安達さんも威圧されてしまう。マネージャーからは誰からも好かれようと無理しなくてもいいのではと言われた安達さんは今週のバイバイリストには「誰からも好かれたがる気持ち」と初めて夢より先に書いて就寝した安達さんだったが…。

今回は最初からいつも出てくる謎の少女と会うために眠りに入った安達さん。モヤモヤした思いを少女と飲み語らって晴らそうとしていたが、語り合いもそこそこに夢の中で現れたのはまさかの梶原ひかり本人。もうピンポンして玄関からくることも無く、2階からおはようございま~すを高らかに連呼しながら登場し、現場とは違うモッハモッハに爆発したボンバーな髪形と派手なドレスアップというインパクトな格好で出てきた。TVに出ていた末期の頃のKABAちゃん氏を少し彷彿とさせ

現実の続きで持論をぶつけてくる梶原に当たり障りなく回答していた安達さんだったがヒートアップしてくる若造(梶原)相手にさすがにブチ切れ、子役時代の経験から周囲とのバランスを取って気を遣うようになったがそれの何が悪い!自分勝手な持論掲げてんじゃねーぞ!と梶原の持論を否定して叫び倒して逆に梶原を圧倒。本音を見せた安達さんに髪形や服装が元の格好にシュポーンと戻った梶原は感激して和解。2人で激しく盛り上がって夢は終了。

目覚めた安達さんは本音を吐き出したことでスッキリした表情でドラマ現場で梶原と改めていいドラマにしようね!と話しかけて現場の士気が高まったところで終了。今週は捨てるのではなく残すという形でリストに書かれた「誰からも好かれたがる気持ち」は×で消されていた

という事でモノではなく心に変わって自身の思いと対峙するというこれまでよりも安達さんの内面に踏み込んだ話となり、現実とフィクションがこれまで以上に入り混じるような作風に急変してきた。シュールだったのは夢の中で登場時の梶原ひかりの珍妙な格好くらいだった。

しかし『女王の教室』で主人公(志田未来)の親友から裏切りポジについてイジメ首謀者からの転落で散々暴れまわったのが印象深い梶原ひかり、なんかそのまま気の強そうな雰囲気で成長したんだな…。

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