思い出の平成音楽~平成8年(1996)~

小学5年生~6年生。相変わらず学校での江戸幕府体制は強固となっていたが、5年生冬のスキー林間学校時のみクラス内どころか冗談抜きに学年トップのスキーの腕を見せつけた事でこの旅行中だけ幕府の連中の態度が対等だった…というのは今にしてみると要するに運動の出来がそのまま地位になるという小学校特有のアレだったと思う。

また卒業が迫る中で幕府内でも大事件が発生。当時クラスを仕切っていた二大巨頭のうち1人がもう1人を失脚させた。具体的には彼が休んでいる間に彼の暴君っぷりには散々嫌気がさしているだろうとクラス全員の前で演説して地盤を気づき、幕府連中が総出で彼を追放したのだ。

結果、彼は我々平民以下の扱いで残りの数ヵ月を過ごす事となり、今までしてきたことが返ってきただけの自業自得だとばかりに平民も誰も助けない。最後の家庭科の調理実習の時にも誰も班に入れたがらないので我々のところに彼がやってきてしおらしく入れてくれとお願い。前述のスキー林間の時だけは対等に話した事もあったので入れてあげたんだけど、この時は「なんでそんなことをするんだ!みんなが、お前がどれだけのことを奴にされてきたか忘れたのか!」とけっこう本気口調で仲間に言われた。いやだって同じことをしてどうするんだと思ったんだけど、それだけ立ち回りを間違えば即終了なサバイバルな日々だったんだなぁ…。

で、最終的に翌97年の話になっているんだけど、3学期にはクラスは1人の独裁体制となっていた。大名ポジション(幕府側近連中のように威張り散らしたり、給食のカツアゲをしたりはしないが、幕府連中から対等に扱われて攻撃の対象にはされない安全な立ち位置にいた数名)の何人かは2トップの1人をみんなを扇動して失脚させたやり方には密かに反感を抱いていたらしく、倒幕に向けてのレジスタンスかつ弱者の救済活動を開始。まあ具体的には上下関係とかの支配ではなく、単にみんなで仲良くやっていこうというスタンスで結束していく感じだったんだけど、あいつの独裁を許すな!と盛り上がってきたところで卒業になった。今振り返ってみてもダイジェストでこの長さなのでけっこうドラマだが、あのまま本当に倒幕まで行っていたらけっこうドラマみたいな展開になっていたかもしれない。誰もが立ち回りに苦心し、小学生ゆえの自制の効かない残酷さ、様々な人間模様を見たという意味では最もサバイバルな2年間だった。

そんなサバイバルな日々だったが、常に殺伐としていたわけでもなく、ヒットチャートに触れるきっかけもまたこの期間内であった。この年の給食の時間にかかったglobe「DEPARTURES」(今にしてみればアルバムVer.)のピアノのイントロをユーミンの「春よ来い」と間違えて思いっきりバカにされたことがきっかけとなり、少しはヒットチャートに詳しくなろうと考える。

同年8月頃より『CDTV』でチャートチェックを開始。当時『CDTV』はおなじみの深夜枠だけでなく、1週遅れの分を『王様のブランチ』の午後1時頃の時間を使ってチャート部分のみ(ゲストライブカット)『CDTVリピート!』として再放送していたのでまずはそこから見始めた。やがて深夜枠の本放送をビデオ録画するようになるが、ひとまずは『CDTVリピート!』がヒットチャートの原点となった。当時ランクインしていたのはSMAPの「青いイナズマ」スピッツの「渚」。まずこの2組をレンタル屋で当時やっていた6枚シングルセット(選択式ではなく店側が適当に6枚組み合わせたもの)を2パターンずつ12枚順次借りてきてカセット録音して聞き漁った。そして秋から年末年始にかけてはポケットビスケッツの「YELLOW YELLOW HAPPY」がロングヒット。『ウリナリ』での○位以内に入らないと○○みたいな企画もまたチャートへハマっていくのを加速させた。

いよいよ人生が、音楽が始まる。そんな前哨の1年。

リアルタイム部門

楽曲

・愛の言霊~Spiritual Message~/サザンオールスターズ
・Yellow Yellow Happy/ポケットビスケッツ
・ミッドナイト・シャッフル/近藤真彦
・DAN DAN 心魅かれてく/FIELD OF VIEW
・Dear old days/FIELD OF VIEW
・ひとりじゃない/DEEN
・日曜日/DEEN
・旅人よ~The Longest Journey/爆風スランプ
・白い雲のように/猿岩石
・田園/玉置浩二
・青いイナズマ/SMAP
・SHAKE/SMAP
・渚/スピッツ
・チェリー/スピッツ
・DEPERTURES/globe
・そばかす/JUDY AND MARY
・Another Orion/藤井フミヤ
・恋心/相川七瀬
・Can’t Stop Fallin’ in Love/globe
・太陽は罪な奴/サザンオールスターズ
・楽園/THE YELLOW MONKEY
・Young Love(青春の終わりに)/サザンオールスターズ
・メロディー/玉置浩二
・STEADY/SPEED
・線路沿いの恋/Bluem of Youth

リアルタイムで触れた楽曲が一気に増えた。7月までは周囲では年間1位級に大流行した「ミッドナイト・シャッフル」「愛の言霊~Spiritual Message~」、『ドラゴンボールGT』タイアップによるFIELD OF VIEW、DEENなど前年まで同様に限定的だったけど、8月以降はヒットチャートを見始めたのでもう少し拡大した。

『電波少年』での猿岩石のヒッチハイクの旅が大流行したのもこの年で「旅人よ~The Longest Journey」はその応援歌、帰国後には猿岩石もCDデビューを果たした。お笑いコンビとしての猿岩石は全く印象にないが、旅人のちシンガーとして猿岩石を認識していたのでその後活動が終わるまで聞き続けた。

アルバム

・Young Love/サザンオールスターズ
・インディゴ地平線/スピッツ
・CAFE JAPAN/玉置浩二

『Young Love』は「愛の言霊~Spiritual Message~」目当てでのレンタル。「愛の言霊~Spiritual Message~」が聞きたいだけだったのにアルバム曲も名曲だらけでこれまた録音したカセットテープは相当聞いた。

『CAFE JAPAN』は「田園」目当てでのレンタル。これまた「メロディー」という名曲の発見を筆頭に印象深いアルバムになった。

『インディゴ地平線』は発売直後に商店街のCDショップで中古として出ていた初回盤を買ってもらったので、初めて買ってもらったアルバムにして、レンタルしてきてカセット録音という形ではなく、CDをCDプレイヤーで再生して聞いた最初のアルバムという事になる。これまた全曲スタンダードになっている。なおこの時に弟に買い与えらたのがSMAPの「SHAKE」(新品)であった。現在は前作『ハチミツ』に比べると少し影のあるアルバムという印象だが当時はこれがスピッツだった。この後、1st、2ndを借りてくるなど1番最初にハマったバンドはスピッツだった。

後追い部門

シングル

・名もなき詩/Mr.Children
・花-Mement Mori-/Mr.Children
・マイ フレンド/ZARD
・BELOVED/GLAY
・心を開いて/ZARD
・グロリアス/GLAY
・SPARK/THE YELLOW MONKEY
・JAM/THE YELLOW MONKEY
・バンザイ~好きでよかった~/ウルフルズ
・イージュー★ライダー/奥田民生
・冬のファンタジー/カズン
・君のいちばんに…/LINDBERG
・every little thing every precious thing/LINDBERG
・Only You 君と夏の日を/TUBE
・NICE TO MEET YOU/L⇔R
・Be Myself/T-BOLAN
・BABY BABY/PAMELAH
・ミエナイチカラ~INVISIBLE ONE~/B’z
・Wake up!!/FIELD OF VIEW
・どうしようもない僕に天使が降りてきた/槇原敬之
・シーラカンス/Mr.Children
・flower/L’Arc~en~Ciel
・Lies and Truth/L’Arc~en~Ciel
・Green eyed Monster/LINDBERG
・Feel My Heart/Every Little Thing
・熱くなれ/大黒摩季

L⇔R、T-BOLANを除いてはおおよそ90年代のうち(ここから数年以内)には接している。「マイ フレンド」は『SLAM DUNK』で接していたが当時認識はしていたが手に取っていない。「BELOVED」は修学旅行で幕府重鎮の1人がバス内でカラオケ熱唱していたバージョンを聞いていい曲だなと思っていたがGLAYオリジナルの印象は当時まだなかった。「ミエナイチカラ~INVISIBLE ONE~」に至ってはぬ~べ~のED曲として認識していたがB’zをB’zとしてまだ認識しておらず、初めてB’zを知ったのは翌97年に「FIREBALL」が1位になった時だった。

アルバム

・BEAT out!/GLAY
・BELOVED/GLAY
・SMAP 008 TACOMAX/SMAP
・SMAP 009/SMAP
・Only Good Summer/TUBE
・Pure/PAMELAH
・FIELD OF VIEWⅡ/FIELD OF VIEW
・UNDERWEAR/槇原敬之
・Cheer!/MANISH
・深海/Mr.Children
・True/L’Arc~en~Ciel

厳選したつもりが絞り切れなかった。各アーティストのキャリアの中でも必聴レベルのアルバムが出まくっていた時期だなと改めて。

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