女子グルメバーガー部 1~4話

テレビ東京「ドラマ25」枠。「捨ててよ、安達さん。」の後番組。

春ドラマが夏にスライドしていく中で余裕の完走を果たした「捨ててよ、安達さん。」だったが、なんと続く今作でさえも既に撮影が完了していて公式サイトには”※撮影は2020年2月から3月中旬にかけて、細心の注意を払いながら行いました。”という一文が掲載されている。

1話完結形式、実在のグルメバーガー店(店員は役者)を舞台に毎回女子2人が訪れるという内容でレギュラー出演者は存在せず毎回登場人物が異なるオムニバス形式。ただし話数が進むごとに以前の出演者の再登場もある。




1話

馴染みの喫茶店で彼氏にフラれたこず恵(大原優乃)はやけ食いをしようとするが店員の映美(佐々木美玲)にもっとおいしいものでやけ食いするべきだと言われ、やや偉そうな態度の映美に誘われるがままにグルメバーガー店「No.18」へと向かう。

というくらいしかストーリーは無く、後は「No.18」の兄弟店員がほぼ終始説明・解説調のモノローグをしてついでに兄弟の会話もモノローグで行うという超演出(実質テレパシーで会話しているような絵面)で、グルメバーガーの素晴らしさや行程、店主のこだわりなどを説明。既に知っている映美は直接喋るのみだったが、こず恵は映美との会話以外にも感想モノローグを挟んでくる(兄弟のようなテレパシー機能は無い)。最後は完成したバーガーをおいしそうに食べて満足しておしまい。最後は映美が喫茶店よりこういうグルメバーガー店で働きたいと意向を語り、後日喫茶店にこず恵が行くと映美はその通りに辞めていたというところで終了。

なかなか独特の作風。初回の主人公2人はてっきり友人同士かと思ったら店員と客という距離のある関係性だったり、モノローグとテレパシー合戦もクセが強かった。また日向坂46佐々木美玲はドラマに出ると何故かインテリメガネキャラというのが続いているが冒頭登場時のみ眼鏡。これは狙ったのだろう。

2話

企業の受付嬢七瀬(松本妃代)は休憩中に清掃員の高校生新人バイトだりあ(宮﨑優)から突如進路相談を持ち掛けられる。だりあの目には受付嬢をしている七瀬は輝いて見える憧れの存在らしい。無邪気に持ち上げてくれるだりあにいい気になった七瀬は食事に誘い、だりあは焼肉上々苑をリクエスト。金額に焦り苦悩する七瀬だったが、偶然ビラ配りをしていたSHOGUN BURGERのボス(紅ゆずる)からチラシを受け取ってここなら行ける!とここにすることに。合流しただりあも上々苑の値段を知らなかったらしくとんでもない金額に号泣謝罪してきたので双方合意でSHOGUN BURGERへ…という展開。

今回は七瀬のモノローグと、ボスに誘われて10代で単身一緒に上京してきて片腕として働く店員れな(河合優実)のモノローグが同時進行。れなのモノローグは自身の背景説明とこれまで手伝いだけでバーガーを作っていなかったが緊張の面持ちで七瀬・だりあのバーガーを作るという成長物語的な側面を打ち出し、これによって手が空いているボスがバーガー説明をする、みたいな構成。1話ほどモノローグ攻めではなくリアルの会話の掛け合いで話が進んだので1話ほどの異様さは無かったが自然に見れた。

ボス(紅ゆずる)がThis is 男役の宝塚みたいな喋り方とカッコよさだったがどうやら宝塚対談後初ドラマだったらしい。どうりで男前すぎたわけだ…。店員れな(河合優実)は12人の主要キャスト側(食べる側)に入るような見た目や若さだったが店員役なのでゲスト枠らしい。

1話と共通していたのは今回も友人同士ではなく、この回で知り合ったばかり、しかも社会人と高校生と通常接点が無さそうな組み合わせの2人だったところか。特に今回は清掃員のバイト女子高生が休憩中の受付嬢に声をかけて進路相談して仲良くなるというなんでそんな難易度高い設定にしたのか若干謎になるような経緯…。最終的に同じようなノリとテンションで意気投合して去っていって年齢差も感じなかったが…。

七瀬は次回も継続出演する模様。そしてだりあの苗字が美藤1話のこず恵(大原優乃)も苗字が美藤。つまり姉妹か。そういえば無邪気な明るさは姉妹感あったな…。さらによく考えたら「12人」は明示されているのに1話で2人出ているんだから1人1回出演だと6話で終わってしまう。別の組み合わせでの再登場で地味に人間関係が判明していくという連ドラ的構造もあるのか。

3話

2話でグルメバーガーにハマった七瀬の休日。ゆる~いモードで家でグルメバーガー検索をして休日を満喫しようとしていた七瀬だったが母親がやってきたのでパジャマ姿のまま窓から逃走(一応まんまパジャマではないので町中も歩けるが涼子には趣味変わった?と奇抜な目で見られるくらいはパジャマ)。公園でブランコに揺られていたら高校時代の地元の幼馴染涼子(北村優衣)と5年ぶりの再会を果たす。涼子は第一志望の会社に入社して充実した日々を過ごしていたが、七瀬は受付嬢はやりたい事を探すために派遣でいくつもの仕事をしてきた中の1つで今も探し中、しかし見つからないとグダグダモードだったことが発覚。さらに北海道の実家は旅館で母親と揉めて東京へ飛び出してきて現在に至るが、女将業は自分には向いていないので継ぐ気はないという。グダグダな七瀬としっかり歩んでいる涼子との格差が強調され、2話では憧れられる大企業の受付嬢として登場してたのにこのモラトリアムっぷり。随分と印象が変わったな…。でも確かに2話でもグダグダしている感じや憧れと言われて異様に嬉しそうだったり、最後は女子高生と同じテンションではしゃいでいたりしたので通じるところはあるか。

涼子を誘ってIsland Burgersへ向かった七瀬。今回はオーナー(岡田浩暉)と調理担当の店員の2人(他にもう1人いたっぽいがほとんど映らず)だったが、ハイテンションなモノローグでオーナーが解説をしながら調理担当店員のプロの仕事っぷりを称賛しながら出来上がる過程を見せるというスタイル。モノローグの中で「彼は先代オーナーの作ったレシピを受け継ぎ…」とか言っていたので、店を立ち上げたオーナーではないらしく、しかも立っているだけで何もしていないのでバーガーを作る調理技術を持っているわけでもないオーナーらしいことが示唆された。

バーガーを食すまでの間にもナチュラルに涼子に対して細かい気配りを見せる七瀬。本人は気づいていないどころか当たり前に思っていたが、涼子はそれだけ気配りができるのは才能だ、向いているのはやはり女将だとアドバイス。母親からかかってきた電話で母親と向き合う事にした七瀬は自分に向いている事とは北海道に戻って女将を継ぐ事だったと気づいて実家に帰る事をを示唆して終了。

というわけで女子高生の憧れの受付嬢が実はモラトリアムっ子で実家の女将を継ぐことを決意するまでという物語の方が地味にジェットコースター。3話でようやく友人同士のコンビとなったが、今回も北海道出身で高校以来会っていなかった2人が東京で5年ぶり偶然の再開、というもうわざとやってんの?というくらい数奇な設定だった。

次回は案の定、姉妹だった美藤さん家の姉妹になる模様。

4話

1話のこず恵(大原優乃)、2話のだりあ(宮﨑優)が姉妹として再登場。マナー講習会を受けていたこず恵は講習会の中でバーガーの上品な食べ方に衝撃を受けて物足りなさを感じつつ、新たな彼氏候補の先輩に食事に誘われるもやはり思いっきり食べると引くのだろうかと気にしてしまっていた。一方でだりあは2話での出来事からイケイケな日々を過ごしており(こず恵曰くこないだまで進学で悩んでいて死んだような目をしていた)、友人とダンス動画を投稿して有名になるのが夢だ!と豪語していた(要するにYouTuber)。しかし投稿していた動画というのはこず恵が見てもドン引くほどにだりあが1人で悪目立ちしていて他の2人が明らかに迷惑そうにしているが本人気づいていないというものだった。妹の悪い癖が出ている…と指摘しようか迷うこず恵だったが、だりあの提案でデートの下見がてら食事に行くことに。

その前に散々こず恵を買い物に振り回すだりあ。やがてだりあの行っていた店というのが「BLACOWS」というグルメバーガーの店だと判明し、こず恵も知ってはいたので驚く(お互い最近グルメバーガーにハマっていたのは知らない)。

「BLACOWS」では料理長(少路勇介)が今回のメイン。もう1人注文係の若手イケメン店員がいたがキャラは無く、料理長が説明&自身が10年前に別の店に勤めていた際に視察で訪れて感激し、面接で熱弁して採用されて料理長を任されるに至ったという経緯などがモノローグで語られた。これまでの店員とは違うキャラ付けのですます調の語りが強調されていた。

食べ終わるとだりあはあまりに調和の取れたバーガーのバランスに自らのバランスを欠いた言動を反省。そしてこず恵もまた好きなものを好きに食べるデートでいいと決意。見渡せば店内はカップルも多くみんな気にせずに自由にほおばっていた。人を見抜く能力を持つ料理長もそれでいいとうなずき、自身が転職した際にも当時の恋人で現在の妻と一緒だったことを振り返る。さらに当時彼を雇った店長も人を見抜く能力を持っていて彼が同業者で視察に来ていた事を見抜いていたという真相も明かされた。

今回は一緒に暮らしている姉妹なのでこれまででというよりたぶん1番距離が近い関係性だったと思われるが、こず恵も愛嬌系なのに妹の方が自由奔放で強烈なので振り回されて困っているというのがなんか地味に面白かった。

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