なれの果ての僕ら 全12話

2023年夏クールテレビ東京「ドラマチューズ!」枠(火曜深夜0時30分~1時)。

原作は2020~2021年に週刊少年マガジン~マガジンポケットで連載された内海八重の漫画。全8巻。

1話

夢崎みきお(犬飼貴丈)主催で集められた四ノ塚小学校元6年2組の面々23人+担任だったが、みきおの「極限状態で人間の善性がどれだけ保てるか」を目的とした実験に参加させられ小学校内に監禁され、3日間で13人死亡するという大惨事となった。

事件後、生き残った関係者に記者の星野(森カンナ)がインタビューをしていく形式で3日間が振り返られる。

という事でサイコパスなみきおの手によって事前に殺されていたバラバラ死体が飛び出て惨劇がスタートすると、逃げようとした男子が逃走防止トラップによって死亡。続けて順番に毒を飲んでいき1人飲むと前に飲んだ者が解毒剤で助かるというルールで7人繰り返すゲームを開始するというみきお。主人公の真田、通称ネズ(井上瑞稀)が毒を飲まされ次の生徒が恐怖で拒否したため時間オーバーになってしまうがこれは練習で次が本番だと言ったところで次回へ続く。

13人死亡が明示されているため、けっこうショッキングな内容になりそうだが…。しかしこれ現在の生徒たちは制服っぽい恰好している人もいるし、まさか高校生設定なのか?大体22~3歳の大卒前後くらいの役者が揃っていて大学生にしか見えないんだけど、アラサーに片足突っ込んだ大原櫻子も同級生役でいくら童顔だからって制服っぽいスタイルはさすがにコスプレ感強くなってきたぞ…。

2話

「毒の請負リレー」本番が進行し、真面目な委員長だった橘(ゆうたろう)の次の順番だった雨宮(大原優乃)が橘にいじめられていたと恨みを告白。覚えてもいなかった橘に非難の目が行くも結局雨宮は見殺しには出来ずに毒を飲むことになったが、橘のイメージはガタ落ちに。続けて次の相手は色仕掛けで飲ませるなど雨宮が本性全開で暗躍するが、その次の雨宮の親友だった小清水(阿部凜)は親友が名乗り出るという次の条件を満たすものがおらず(雨宮しか親友がいなかったが雨宮は既に参加済みで資格なし)、主人公ネズが名乗り出るも親友の証として誕生日をみきおに聞かれると全く答えられず、小清水は死亡。

さらに夕食のタイミングで盗まれた2つのカプセル毒のうち1つを盛られた相沢(北原ゆず)が死亡して騒然となる。もう1つの毒は誰が持っているんだとなったので桐嶋(大原櫻子)が名乗り出て次回へ続く。毎回ほぼ1人以上は死ぬんだよなこれ…けっこうエグイな。

3話

相沢殺害犯はYouTuberをやっていた杉田(新原泰佑)が偶然回しっぱなしにしていた動画にものの見事に毒を仕込む瞬間が映り込んでいた事で山口(中村里帆)と判明。当初脅しをかけようとした杉田だったが山口に反撃されカメラを破壊され、メモリも食われてしまい証拠は消えてしまったがその異様な暴れっぷりにより自白同然となった。

みきおはかつてクラスで行われていた「学級裁判」を開催すると宣言。山口をどうするかの裁判を開始する。動機がかつてのイジメにあった事が判明し、同じくイジメていた小山内(椛島光)も同罪なのではないかと雨宮(大原優乃)が発言。雨宮は委員長にいじめられていたのを恨んでいてそれを暴露して恨みを晴らした2話での経験から発言したもので、山口もそれを見て犯行を決意したと語る。小山内も裁判にかけられ、この異様な状況の中で下された「刑」と多数決による決定は山口は死刑、小山内は小指を折るという残酷なものだった。

みきおがいざ執行を命じると動揺しだす一行。賛成した者も我に返り、まさか自分たちが執行するとは思わなかったと言い出すが時すでに遅し。みきおに指名された梶原(斎藤流宇)は小指を折る役割を強要されるという地獄絵図に…。小山内は生き残りメンバーとして2話でインタビューを受けていたが折られた小指が曲がらなくなった事を明かしていた。

山口の死刑執行は水野(矢花黎)が指名されるが実行できず、ネズ(井上瑞稀)が止めに入るも誰にも殺されはしないと山口が自ら毒を飲み、廊下に出て行って1人死亡。

かなりエグい展開続きだなこれ…。主人公ネズが何もできないどころか、桐嶋(大原櫻子)が毒を隠し持っていたのは隙を見てみきおを殺すためだと覚悟を決めている中で、みきおを殺したくないと言って呆れられたり、ただ見てられなくて止めようとするんだけど時間稼ぎにもならずに結局最悪の事態になったりと偽善者と言われまくってしまうような状況もしんどい。

アナザーストーリー 1話

Tver限定で5分ちょいのアナザーストーリーの配信が開始された。本編は1週間で消えてしまうがアナザーストーリーは全話配信を継続。1話は実験開始前にみきおがワクワクしているモノローグと母親(雛形あきこ)との電話の様子。これはまああってもなくても…。

4話

深夜~朝までに行われたのは残ったメンバーを4チームに分けての「監獄実験」。みきおからリーダーと副リーダーのみが集められて説明を受け、囚人役である自チームの残りのメンバーに暴行を働きポイントを稼ぎ、一番ポイントを稼いだチームのリーダーが翌日の実験を免除される、ワースト2チームのメンバーには死んでもらうと告げる。ネズが4チーム同点だったら?と聞くとその場合は何もないどころか実験は終わるという。

これが終わらせるチャンスだ、みきおの思い通りにはさせないと一致団結したリーダーと副リーダー陣は0点を約束し合ってそれぞれの教室へと戻っていくが…夜の学校は色々な音が響き、落ち着かない生徒が少し動き回っただけで物音が生じるため疑心暗鬼に陥っていく。ネズのチームは担任の桜庭(我妻三輪子)が副リーダーポジションで同行しており、チームメイトも雨宮(大原優乃)、そして隠れて付き合っている未来(大原櫻子)と信頼できるメンバーであったこともあり、ネズは2人には詳細は何も伝えず、最も平和な一夜を過ごす。

他のチームもどこまで説明したかは不明ながら必死に耐えていたが…。翌朝の発表では当初最も冷静にこれはスタンフォード監獄実験を基にしたものだと見抜いて何もしないのが正解だとみんなに告げていた月岡(吉田伶香)のチームがぶっ飛んで2500点を越える銀河点を叩き出していた。他はみんな0点だった事もあり、みきおは罰ゲームで他のチームメンバーを殺すことはあっさり撤回。ただの殴り損どころか実験継続へ追いやった事になり、月岡が発狂する中、教室へ向かった一行はボッコボコに張りつけ状態の石井(工藤遥)を発見して驚愕するのだった…(工藤遥って2017年に卒業したモーニング娘。のショートカットだった子か)。さらにみきおの知らないところで坂本(倉本琉平)が殺されていて次回へ続く。

既に冒頭の現在インタビューで月岡が出てきて自身の罪を悔いていたので月岡がやらかすことはド頭から判明していたためか、全チーム0点状態のまま朝の結果発表へ飛んで2500点越えという銀河点が判明したところで暴走の経緯が回想で入る形で説明された。チームメイトに血気盛んで最初から冷静じゃない奴(前回メモリーカード喰われたYouTuberだったかな)と気弱な男子、そして副リーダー男子も気弱、月岡も気弱だったため、周囲の音に影響されてまずいんじゃないかというムードになると冷静になろうとするのが石井くらいしかいなくなり、ルール上リーダーの月岡を殴ってもしょうがないので月岡以外の女子で反抗しているという1番殴りやすい石井がターゲットにされ、月岡も空気に押されて殴り掛かる…という負の連鎖。ていうかリーダーと副リーダーの殴った分しかポイント加算されず、1発最大でも50点とかで映像になっていたのは月岡のビンタ1発と他の面々が殴っているシーンだけだったが、その後カメラの外で月岡と副リーダーだけで最低50発以上入れたって事?

むしろこのチーム分け、こいつらが穴になるようにみきおが狙ってたんじゃないかという勢い。ネズのところなんかまず間違いが起きようがないし、雨宮との一件でやらかしている委員長の橘は自らを信用できないからとして残りのメンバーに副リーダー共々殴れないように縛ってもらって朝を迎える作戦、もう1チームも小指を折られた小山内とそれを看病する冷静な女子と比較的冷静なリーダーで3枠埋まっていて山口を殺したのは俺だ…と取り乱している男子が1人いたが彼1人が多少冷静さを失っても3人クールだったので大丈夫だった。月岡のチームだけ血気盛んYouTuberと気弱ばかりで妙に難易度高い

アナザーストーリー 2話

2話の後日談で、イジメの事実告白糾弾後の雨宮と委員長の会話。既に委員長は冷静さを取り戻していて再度真剣に謝罪。雨宮は許しはしないがやりすぎた事を謝罪するという内容で、後の本編での委員長が立て直していった流れに沿った話だった。

5話

坂本(倉本琉平)が殺されたため、全員を聴取したみきおは次の実験「花いちもんめ改」を開催。天使と罪人に分けて天使側が救いたい人と傷つけたい人を選ぶシステムで罪人側が1人多いので最後に不要な人が余る。また前回の実験で石井を殴り続けて2500点越えの銀河点に大貢献したという月岡のみ免除される。サブリーダーは罪人側に回されていて俺も得点に貢献したと主張していたがみきおに否定されていたのでやはり2500オーバーの銀河点はほぼ月岡による50発以上なのか。

ネズは1度傷つけられる側でナイフで腕を切られるがその後は血気盛んで和を乱し続けていたYouTuberしょーやん(新原泰佑)が連続で傷つけられて両腕傷だらけになった挙句に誰にも救ってもらえずに絶望状態に…。石井は月岡に激しい恨みを抱くようになり、傷つけるのに月岡を選ぼうとしたが選べないと言われるとしょーやんを選択。銀河点まで殴り続けたのは月岡だが最初に殴り始めたのはコイツだったし、この状況ならとりあえずみんな選ぶしかないか…。

アナザーストーリー 3話

銀河点月岡と石井が同窓会に早く到着して親友だった頃の2人の会話。2人が友人だったというのは本編でも示されていたものの、銀河点事件まで2人ともあまり目立っていない上に2人の性格が違い過ぎてピンと来なかったのを補完するような内容。

6話

いらない人扱いされたYouTuberしょーやん(新原泰佑)は発狂して屋上へと失踪。そこは坂本(倉本琉平)殺害現場だったようで凶器として使用したらしき血濡れのレンガが落ちていた。ネズはしょーやんを助けようと動き出し、追従した仲間たちと探して屋上に到達するもしょーやんは全員殺すと襲い掛かってくる勢い。それでも手を差し伸べようとする甘いネズの姿勢に危うさを感じていた委員長はいい加減にしろと一喝するが、これがきっかけでしょーやんはネズと未来にレンガアタック。この二撃をギリ回避し、レンガが遠心力でしょーやんの手を離れた隙に他の男子勢がしょーやんを押さえつける。

しかしこれで安心したのかブツブツ文句を言うしょーやんに未来が私の好きな人を悪く言わないで!と彼氏宣言(隠していた)して、ネズもごめんもうしないから…とこの修羅場で謎に抱き合ってラブラブ感を醸し出し始めた。しょーやんはこれにブチ切れて拘束を振り切るとレンガを再度手に取って2人に向かってレンガアタック。馬鹿無防備に抱き合っていて回避不可だったネズと未来は見事に一撃ずつレンガの重い打撃を頭部に喰らってしまい…

ネズが1時間後に目を覚ますと雨宮(大原優乃)と葉月(紺野彩夏)から未来は助からなかったと聞かされて発狂。殺してやる…と闇覚醒してしょーやん殺害を決意。

その頃、クラスメイトを襲撃しようと動いていたしょーやんは逃げなかったみきおに襲い掛かるが、みきおは銃を持っておりあっさり発砲、さらにレンガで顔を何度も叩きのめされて返り討ちにあって死んでしまう。ようやく降りてきたネズは驚愕しつつみきおに迫る。みきおは心理学者である母(雛形あきこ)の影響で人の善性が保てるかの実験をネズをターゲットにして試したかったと告げ、自身に銃口を向けさせて殺すことができるか?と問いかける。

今回、星野(森カンナ)が取材に来たのは刑務所で面会相手として出てきたのはネズ。よってネズがこの後誰かを殺して事件後に刑務所送りになる事は確定となった。しかし誰からも必要とされてない事実を突きつけられて絶望していた相手に対してあの危機下で無防備に抱き合って無自覚に挑発しちゃうのは最悪すぎるでしょ…。

アナザーストーリー 4話

葉月と雨宮の2人の会話。6話途中のネズが目覚める前(早く病院に連れて行かないとと言っている)と思われるが、しょーやんがまだ興奮して暴れ回っている中で呑気に廊下を散歩しているものなのか謎は残る(そもそもネズが目を覚ますまでの1時間にしょーやんが何も起こしてないのもおかしいんだけど)。雨宮が葉月に弱音を吐き、葉月が励ます内容だったが「みきおに負けないで」という葉月は「私は…」とどこか浮かない表情で雨宮も疑問に思うという意味深な場面も。

7話

みきおはネズが自分を殺せるか試したかったといい、自分を撃つように仕向けるがネズはみんなが駆け付ける中、生きて罪を償わせると撃つことが出来なかった。実験を終わらせるチャンスをふいにした事と未来を失った事で酷く落ち込むネズを雨宮が励まそうとするがネズは自分を殺せと言ったかと思うと雨宮を絞め殺そうとして出来ずに崩れ落ちるなどかなり精神崩壊状態。

4話でボコボコにされてからやさぐれまくりの石井だけはネズを糾弾し続けていたが、それ以外は元々おとなしい面々&やらかしておとなしくなっている面々しか残っていないのでネズ糾弾の動きは広がらず石井が吠えているだけ。みきおは既にネズに対してやりたかった実験をやれて目的は果たしたとして最後の実験は残った面々を3つに分けて王様を決めさせ、王様に権限を渡すと告げる(何故か拳銃を渡すと言っていたのにエンディングでは電流ビリビリに変わっていたが…)。

3チームのうち雨宮や委員長、早乙女(菅生新樹)などある程度自分の意志を示しつつも暴走しないまともな面々が集まったグループは葉月を王様に選択。この場を仕切りつつ委員長は自身はふさわしくないとして雨宮に改めて謝罪するなど頼もしさも見せ始めた。ネズと石井と石井を2500点越え銀河点になるほど殴り続けた月岡が同じグループになってしまい、石井はネズ月岡の2人はありえないとキレまくり、ネズも自分はふさわしくないが石井はダメだというので板挟みになった黒田(西村拓哉)が引き受けることに(毒の請け負いリレーの時に雨宮に色仕掛けで次に毒を飲んでほしいとお願いされていた気弱青年)。黒田は雨宮のネズへの好意を見抜いていて雨宮を応援したいとも思っていて強くなろうとしていた。

もう1組は担任の桜庭(我妻三輪子)に任せようとまとまりかけていたが、石井を殴った際の副リーダーだった長谷部(佐久本宝)がこいつは何もしてねぇ!と怒りだし、俺が王になると危険思想を宣言すると何故か及川(草野大成)がボコボコにされて、止めようとした桜庭もボコボコにしてしまう。小指を折られていた小山内(椛島光)はにらまれて支持を表明せざるを得なくなりさすがにか弱い怪我人の女の子を暴行するには至らなかったが、梶原(斎藤流宇)だけは何故か長谷部の暴行の犠牲にならず。ただ梶原は小山内の小指を折った張本人でありここを出たら責任を取ると表明していたものの、長谷部を直接止めようとはせず言葉をかけるのみ。長谷部も最も止めろと声をかけてくる梶原には挑みかからないという奇妙な緊張感だったが、これはお互いけん制し合っていたのだろうか…。長谷部としては坊主で気弱な及川は殴りやすいと判断したが、梶原と直接やりあうことになったら勝てるかどうか分からなかったし、向こうから攻撃してこないならとにかく凄んで乗り切ろう的な…。そしてたぶん長谷部は石井を殴った時は最初だけだったと思われるので(リーダー月岡と副リーダー長谷部が殴った分が銀河点にカウントされているはずだが、石井が長谷部の事は大して恨んでおらず月岡にだけ敵意を向けまくっているため)今この時の方が散々殴ってる。

こうして葉月・黒田・長谷部に電流権限が渡され、どう考えても長谷部が危険な感じで次回へ続く。

しかし早くも星野によるナレーションでこの日みきおが死んだとみきおの死が先行して告げられた。既に4話の銀河点月岡への星野インタビューの際に石井の死が示唆されて久しいがまだピンピンしているし、13人死ぬならこの2人を入れても追加で3人死亡することになるのか…。

アナザーストーリー 5話

1日目の深夜でまだ未来が生きてた時期に戻って未来と小山内の会話。1日目の行動を悔やむ小山内を未来が励ます内容。1997年生まれ27歳の童顔コンビ(大原櫻子が1月生まれなので学年は1つ上)、改めて学生役に違和感なし。大原櫻子もかなり若いなと思ってたけど制服姿の椛島光(元・浅倉唯、さらにその前は22/7でアイドルを…?)の違和感のなさが凄い。

8話

王様ゲームが開始され、3班はそれぞれの教室に戻る。葉月が王様となった雨宮や委員長らがいるこのグループは全員が平常心を保ち、最も平和な夜を過ごし、同窓会トークで時間を費やすほどの余裕を見せる。王様となった黒田が精神的成長を見せたネズの班も引き続き石井が文句を言うも黒田がしっかりしており適度な緊張感を保ちつつ均衡を保ったまま時間が過ぎていく。

長谷部の班は長谷部が王として権力を手にしたと勘違いして4人を支配。前回とは違い小指を折られている小山内を真っ先に電流攻撃した後は及川を追い込んで支配家来と化した及川に梶原を殴らせるなど前回は手を出さなかった梶原へも攻撃を加え、担任の桜庭も何もできずに地べた這いつくばり要員に…。梶原が電流喰らって地べた這いつくばり要員になるシーンはカットされていて、気がついたら這いつくばって反撃不能になってたけど、これ梶原が電流喰らう前、まだ及川が他の3人を狙っていたタイミングで梶原がリードして電流ビリビリ覚悟で長谷部にとびかかれば小山内も桜庭も即座にサポートに回ってくれるだろうし、及川もどっちにつけばいいかの判断くらいはできるだろうし、むしろ長谷部への恨みでて力を発揮して梶原以上の戦力で長谷部を沈める事が出来たのでは?小山内なんかずっと隙を伺うような目つきをしてたところもあっただけに、消去法ながらこの中で1番頼れそうな梶原が全く使えなくて内心ガッカリしてそう。

相当な時間が経過したが動きが無いので葉月が王様のチームは他の2班へ勝手に合流。ネズと雨宮がみきおの元へ出向く事に。一方で葉月と早乙女は長谷部の班へ出向いたところ、3人が地べた這いつくばり要員になっていて驚愕。何故か及川の姿が無かったような…。危険思想をぶちまける長谷部に最低と吐き捨てる葉月、電流リモコンを渡せと迫る早乙女。この電流リモコンは班ごとに分かれているため長谷部の権力も班員にしか通じない。不利な条件の中で桜庭をビリビリさせて脅しをかける長谷部だったが、今までずっと隙を伺うような目つきをしていた小山内がついに動いて長谷部へ特攻。動揺した長谷部に早乙女が挑みかかってぶん殴り、リモコン回収に成功するのだった。やはりずっと反撃のチャンスを狙っていたか、小山内…。

みきおの元に向かったネズだがみきおは死んでいた。ネズ「…!?来るな!…死んでる…」→雨宮「誰が?」→ネズ「みきおが。」となんかアホみたいな言葉のやり取りだったがそれくらい信じがたい状況になってて次回へ続く。

アナザーストーリー 6話

5話の「花いちもんめ改」のためにみきおが全員と面談した際のみきおと未来の会話。かなり強気な未来にみきおは坂本殺害はネズなのではないかと揺さぶりをかけ、否定する未来にこの実験はネズが自分を殺すことで終わると告げる。未来は絶対そうはさせないと強く決意する。

9話

みきおが死亡。死因は背後からの絞殺のようで銃が消えているなど不審な点があり、気絶している梶原と介抱していた桜庭以外は一旦全員集結していたが、雨宮と葉月は未来が消えている事を確認。みきおを殺した犯人は実は生きていた未来だったという(アナザーストーリー6話が一応伏線か)。しょーやんのレンガアタックで2人が倒された後、ネズが気絶したままで屋上に雨宮と葉月だけになっていた際に目を覚ました未来は死を偽装して隠れ、隙を見てみきおを殺害してから姿を見せると2人に約束していたという。

未来を探して我を忘れて探しまわったネズは屋上で死体と化した未来に遭遇。せっかく生きてたのに死を偽装した時の追加の回想シーンとみきお殺害時の監視カメラ映像しか出番が無くて結局死亡って…。

同時進行で色々展開し、ネズが出て行った事で手分けして探しに走り回った面々とは別に小山内は1人去ったがこれのみ描写なし。長谷部と家来となった及川はこのまま解放されたのでは俺らは終わりだと工作活動を開始しようとガタガタ動き回っていたがそこは1人になっていた石井がたまたま寝ていた教室だった。石井は長谷部の銀河点(の一部に加担した)暴力の恨みでモップで殴り掛かり連打。しかし反撃に出た長谷部は石井をレイプしようと逆にねじ伏せる

みきおのPCを調べていた月岡と委員長は月岡がPCのパスワードを破ってロック解除に成功。するとみきおの母亜夜子(雛形あきこ)からビデオ電話がかかってきた。監視カメラ映像で全てを見ていた亜夜子は2人の事も、未来がみきおを殺した事(そして殺された事)も見ており、月岡には親友が大変だから行った方がいいと長谷部と石井(と家来及川)がいる教室を告げる。そして実験は自分が引き継ぐと宣言する。

月岡は慌てて石井の元へ向かい、家来及川の足を椅子で打撃して撃退。助けようとするが石井はオマエには助けられたくないと激怒。月岡に注意が向いた隙を突いて長谷部への痛恨の金蹴りで長谷部を追い払う事に成功する。しかし服はビリビリ下着姿で襲われた事も明白なためか、月岡の決死の謝罪を受け入れたのかいないのかそのまま石井は長谷部を追撃すると階段トラップに長谷部と掴み合ったまま転げ落ちて2人して月岡の前で死亡してしまう。星野インタビューで月岡が「名誉を守った」としたのは長谷部に襲われた事はみんなには黙って別の説明をしたという事だろうと判明した。TV的な規制とクラスメイト削減により原作におけるドラマにはいない生徒の身代わりで全裸で凌辱されたというのがほぼ未遂までしか描写されていないので、追撃して心中自殺に見えるような形にして道連れにするほどの状況だったのかはちょっと微妙だったか。

前半ではもうネズによって発見されていた未来だったが、同時進行で大変だったため結局終盤になってようやく雨宮・早乙女・黒田が駆け付ける。銃は未来の近くにあったのでネズは未来を殺したのはこの中にいると判断し、犯人が分かるまでお前らを逃がさないと3人に銃を向けて闇落ちして次回へ続く。

自身はみきおを殺すことができなかったのに死んだはずの恋人未来が生きててみきおを殺害。自分が殺していれば未来の手を汚さずに済んだ…というショックと実は生きていたという衝撃からの結局殺されてたという理解の追いつかない展開はさすがにヘビーすぎる…。改めて星野モノローグであと2人死ぬことが明言されたが誰になるのか。

アナザーストーリー 7話

同窓会開始前、長谷部が葉月を待っていて告白するという話。長谷部と葉月は小中高ずっと一緒で現在(高校)も同級生なのはこの2人くらいだという事が改めて明示された。妙に浮ついたノリの長谷部、冷た~い葉月、だったが、噛みまくりで初めての告白に緊張している長谷部のコミカルな様子に葉月も思わず笑ってしまい返事もとりあえず保留。ウキウキだった長谷部だったが…銀河点月岡事件の際には長谷部も点数に加担しており、それを知った葉月は最低と断じてあんたと付き合うとか無いとフラれてしまうという流れ、さらにその後の王様暴走でさらに最低の重ね掛け。この時はもうかなりどうでもよくなってたという長谷部の堕ちっぷりが改めて鮮明に…。

10話

未来の(ネズにとっては実質2度目の)死を目の当たりにして闇落ちしたネズは全員に銃を向けて事情聴取。しかし全員の証言はしっかりしていて矛盾もなく誰が犯人なのか分からない。みきおの母亜夜子(雛形あきこ)からはネズに対して監視カメラの映像は全て見ているので協力してあげる代わりに特等席で見学するのを条件に、ネズからは余計な手出しはするなという事で手打ち。ていうかネズはみきおのPCから未来がみきおを殺す一部始終の映像も確認してたけど、他の教室や廊下の監視映像は無いのか?亜夜子が握ってて隠してるのか?

色々探しまわらせたりする中で、何人かが抵抗の意志を示すがネズの銃の脅しで失敗。早乙女・黒田が奇襲をしかけようとしているのをご主人様長谷部を失った家来及川が密告したりと相変わらずの及川の家来気質が凄いしょーやん・長谷部亡き今「花いちもんめ改」やったら全員一致で家来及川がいらない人扱いされそう。

小山内は静かに戦う決意を固め、石井&長谷部が目の前で死んで泣きじゃくる月岡を励ますと2人で屋上で派手な焚火で黒煙を発生させ、これにより消防車を呼び込むことに成功。周囲が異変に気付くのが確実となるもみきおのトラップを突破して校舎内に救助に突入するには時間がかかると踏んだネズは残り時間で犯人をあぶり出そうとする。委員長は他に外部犯がいるのではないかという説を推すが、これを聞いていたネズはみんなの証言の中の早乙女の嘘を見破り、お前が犯人だったのかと早乙女に銃を向けて次回へ続く。

やや引き延ばして引っ張った感のある回だった。代わりに星野インタビュータイムがしょっちゅう差し込まれ、前半と終盤は刑務所のネズとの面会が進行。「大切な人をあなたに殺された」と明言した星野。この時点ではまだネズは誰も殺してないので残っている生徒+教師桜庭の中の誰かが星野の大切な人か。また後半は雨宮のインタビューとなり雨宮の生存も確定。加えて雨宮との会話で「早乙女以外の生徒に話は聞いた」という星野発言から、この後ネズは少なくとも早乙女を殺していないが刑務所に入っているので誰かは殺しているor早乙女含めた誰かに重傷を負わせている事も明示されたことになる。

気になるのは長谷部の暴行で梶原が気絶して桜庭が介抱していて梶原が目を覚まして「でも僕の事蹴りましたよね」と鋭い一言を浴びせて桜庭が言い訳していた前回を最後に2人とも空気と化して全然喋っていない。ずっと一緒に行動しているのに葉月も今回全く喋っていない。王様の時は率先して喋っていて長谷部暴行発覚時に長谷部に最低と吐き捨てたのが最後で、未来がいないと雨宮と報告しに来た時も雨宮の後ろにくっついていただけだし、今回ネズが銃で脅してみんなに証言させている時も長谷部の暴行現場に駆け付けたところから雨宮と未来がいないことに気づくまでは早乙女と葉月が一緒に行動していたのもあるが、早乙女の背後にいるだけで早乙女が1人で証言してて葉月は一言も発していない。そして確か葉月は星野インタビューにまだ登場していなかったような…。早乙女の生存が先に明言されたという事は…割と他のみんなはインタビュー受けてたと思うので残り2人の死亡者は葉月・桜庭・亜夜子辺りに絞れるのかな?家来及川とかまだほかにもインタビュー出てない生徒残ってたっけ…。

アナザーストーリー 8話

小山内が月岡を励まして屋上で派手な焚火で外に危機を知らせた10話本編では励ました後に焚火している1カットしか出てこなかったが、そこに至るまでの2人の会話が追加補強された。

11話

直前の水野や委員長の会話で「トイレの中まで探しに行った」という発言から早乙女の「階段の前で見張ってたから屋上には誰も行っていない」はトイレに誰か探しに来ていたなら遭遇していたはずという事で早乙女の嘘が発覚。早乙女に銃を向け、動機を問い詰めるネズだが早乙女はダンマリ。ネズが今にも撃とうとするところで耐えきれなくなった真犯人・葉月が犯行を自白。前回からずっと喋ってなかったもんな…。アナザーストーリー4話での意味深な葉月の様子も伏線だった。

4話のラストで何者かに殺されていた坂本(倉本琉平)は葉月が殺していた事が判明。夜中にみきおと坂本との会話を偶然聞いてしまった葉月は坂本はみきおの協力者だった事を知る。1番最初にロッカーからバラバラ死体で出てきた谷口(松原冬真)が坂本をイジメていた過去があり、その谷口を殺すという流れから協力者になっていたらしい。葉月は無謀にも坂本を屋上に呼び出してみきおを説得してくれと頼むが、当然のように返り討ちに合って殺されかけてしまい、締めあげられる中で咄嗟に髪留めを引っ張り出して突き出したところ坂本の左目に突き刺さってしまう。即死しなかったが苦しんだ坂本が勝手に転んでしまいこれでグッサリ逝ってしまった。早乙女はそれを知り、髪留めが刺さって死んだのを隠すために坂本の頭部を破壊し、死体を廊下まで運んで女性1人の犯行では不可能な状況を作り出してごまかそうとしていた。

この際はさすがに2人ともかなり動揺していた様子だったが、この2人がその後かなり落ち着いていたのはこれまで描かれていた通りで、早乙女は一貫して正義の人、葉月も王様ゲームの際は修学旅行トークを行おうとするなど精神的な余裕を取り戻していたのもなかなかの強メンタル…。

未来はみきおを殺害後に姿を見せなかったのはネズにとって「人殺しの彼女」になってしまった事を気にしてのもので屋上で1人震えていた。葉月は坂本に襲撃された際に落としたイヤリングが無くなっているのに気づいて回収しに来たところで未来に遭遇し、落ち込んでいる未来を励ましたが、未来はイヤリングを見せると坂本を殺したのかと聞いてきた。これで一気に葉月は冷静さを失い、一緒にみんなに話そうという未来を突き飛ばすと、危険を感じて拳銃を拾おうとした未来にひたすらキック連発(主に腹部)でなんとキック連発だけで殺害。レンガアタックを頭部に喰らって気絶してもネズより早く復帰した未来が血を吐きまくりながら死亡に至るほどのキック連発ってなかなか凄惨過ぎないか。

ネズとしてはナンダソレという理由であり、ブチ切れまくり。いよいよ葉月に発砲かというタイミングを見た亜夜子(雛形あきこ)は実は階下に潜んでいたらしく出動。もう1つの隠していた拳銃片手にルンルンでみんなの前に姿を見せようとしたが、ネズが発砲したのは入ってきた亜夜子だった。意外とクールに「みきおが教えてくれたんだ」と最初から…ではないだろうがそれでもこの時を狙っていたかのようなネズで最終回へ続く。

ネズ発砲直前、さすがに誰もとびかかって止めようとせず、そうなると唯一の大人である先生任せとなり、なんとかしろとみんなに言われて桜庭が発狂する場面もあったが…。

今回の星野インタビューはこれまでよりやや時間が経過しており、留置所での面会だったネズが出所しており、さらに最近は工場で仕事を始めたと言っていた事から半年近くは経過している事が示唆された(今まで事件から3年と言っていたのが3年7ヶ月と言っていた)。面会時はかなりダークモードだったネズの態度はおとなしい敬語口調に戻っており、ある程度の落ち着きも取り戻した模様。会話の中で「アイツ」と呼ばれた誰かが事件から3年半以上経過した現在も意識不明であることも説明されたがこれは誰なのか。亜夜子死亡は確定したっぽいので死亡はあと1人、意識不明1人、早乙女だけ星野がインタビューできていない事から、葉月・早乙女・なんか発狂していた桜庭の3人がいずれかに該当しそうだ

アナザーストーリー 9話

11話本編回想の葉月の坂本殺害時回想の補完。坂本殺害後に屋上に行く階段の途中で放心状態の葉月を発見した早乙女が葉月を落ち着かせ、自分がなんとかすると宣言。葉月は自首しようとしていたが、この時点では「みきおと坂本がグルなら坂本殺害犯をみきおは殺そうとする」という判断から隠蔽を決断。あくまで「友達だから」とする。前回に続いて描き切れなかった本編の補完。

12話

ネズが撃ったのは葉月ではなく、銃を持ってルンルンで乱入してきたみきおの母亜夜子だった。あおむけにぶっ倒れる亜夜子に「みきおが教えてくれた」と冷静なネズ。ビデオ通話した委員長と月岡以外はいきなり撃たれたこのオバサンダレ…?状態なので委員長がみきおの母で加担者であるっぽい事を簡単に説明。生前のみきおとネズの対談で「過去の呪縛」というワードと母の関与を明かしていた事と、みきおの死後に回収したみきおのPCをネズが調べていたところネズ宛の動画が残されていて、そこには母の呪縛から自分も母と戦ってみようというみきおの決意、「最高の6年2組」の散々な部分を実験で見てきたが、委員長や黒田が覚醒して頼もしさを見せたりと生き残ったメンバーの成長を見て教えられることがあったと告白していた。この説明の際にはネズの横にみきおの幻が出現してみきおの視点で訴えかけていた。

…なんか急にみきおも母親の被害者だったみたいな方向でみきおに救いを持たそうとしてきたけどちょっと無理じゃないか…。ネズもネズで未来を殺した奴を許さねーとか怒り狂ってたのは狂気の演技をしてた…ってわけではないよな…。葉月の犯行なのは知らなかったみたいだったけど、それでもなおこの土壇場で思考を切り替えて冷静になったという事?事前にみきお動画を見てからは冷静になり、未来殺しの犯人はあぶり出したいので意識的に狂気に振り切って犯人を暴き、その過程で亜夜子が飛び出してくることを読んでその時を待っていたという事ならやはり冷静だったのか。

亜夜子は意外としぶとく、さらに殺すように迫ってきたのでネズも覚悟が決まらず(これまでも殺す殺す言ってる割まだ誰も殺していないのでそう簡単に一線を越えられない)トドメを指しかねていたが、亜夜子はガッツを見せて隠しナイフでネズの足を切ると銃を奪って形勢逆転。腹部撃たれて血まみれなのに意外と元気に葉月を銃撃して意識不明に追い込むと逃走。

ネズが静止を振り切って痛めた足を引きずって単身追い、葉月を撃たれて怒り狂う早乙女は家来及川がネットに映像流されてしまうからダメだと体を張って阻止。一貫していいところが無くみきお→長谷部→ネズなどその時々の場の権力者にすり寄る家来行動ばかりで最早完全に孤立しきっていた家来及川だが最後の最後にいいところを見せた。…が、理由がネットに映像流されるからであるので結局保身の可能性も高く、本当に早乙女の事を思って体を張ったのかどうか…。

亜夜子は階段の前まで来てスマホを操作するも「さすが我が息子」と言うとネズの前で自ら飛び込んでトラップ発動で死亡。駆け付けた黒田らにネズが「たぶんみきおだ」というセリフだけで片づけられてしまい分かりにくかったが、みきおが亜夜子に教えていたトラップの解除コードは偽のコードで亜夜子がもし教室に乱入してきて逃走しようとしたらトラップに引っかかるように罠を張っていた、という事のようだ。ただこのトラップはそもそも階段を上がる時には発動せず下りを感知して発動するのか(亜夜子は悠々と階段上がってきた)、上りと下りで解除コードが違うのかは不明。

全て終わったと思ったら教室の方から悲鳴が。駆け付けると前回なんとかしろとみんなに言われて発狂してへたりこんだままだったはずの桜庭が銃を構えて御乱心中だった(亜夜子が持ちこんできた銃をネズが蹴り込んですっ飛ばしたのがちょうど桜庭の前に漂着していた)。突如お前らが嫌いだったと元児童たちへの恨みつらみを語りだして激高する桜庭は1番嫌いなネズに銃を放り投げると葉月を殺されたくなければ殺せと命じる。いや今丸腰になったから全員で飛び掛かれ!ここまで生き残ったみんなならやれる!という場面にも見えたが、ネズは桜庭を銃殺

直後に警察が突入して事件は解決した。同じ型の2丁の拳銃でいずれも1発ずつ腹部(桜庭はもう少し上の胸の辺りだったか)を撃たれたのに亜夜子は直後にあおむけにひっくり返り瀕死かと思いきや隠しナイフでネズを襲撃して銃を奪って葉月を撃って階段まで逃走するほど元気、葉月は撃たれて即意識不明になるも生き延びる、桜庭は即死と3人3様だった。

少年A~Dまでの4人が逮捕された事が星野ナレーションで説明されたが、ネズ、葉月、早乙女に加えて何故か少年Bとして死んだ山口が含まれていた。友人を毒殺した罪という事だが、山口本人も毒を飲んで死亡しており、何故山口だけ被疑者死亡で逮捕扱いになったのかは謎過ぎる。谷口やしょーやんを直接殺害しているみきお、みきおを殺した未来はスルーなのに…。特に他は証言しか無いけど未来のみきお殺しは唯一証拠映像付なのに。

星野が知りたかった桜庭の最後の様子がネズから聞けてネズがもっと違うやり方はあったのではないかと複雑な反省の弁を述べた事で星野も事件に区切りをつけてルポ本を出版し桜庭の墓に添えた。

そしてネズ、小山内、早乙女、水野、黒田、委員長は桜庭の墓参りの後に久々に再開。早乙女は星野がインタビューできていないと語られていたがしれっと普通に登場(単に早乙女が未来殺しの犯人かもと思わせるためのミスリード?)。葉月については早乙女がまあなんとかやっていると濁しつつも生きている事は明かされた。ネズも早乙女も出所しているだけに葉月がどうなっているのかは不明だが未来殺害は不可抗力ではないから出てこれないか?思ったよりもスッキリした感じで前向きに生きて行こうと歩き出す一行で終了。

インタビューでは登場していた梶原、月岡は来ていなかった雨宮は前回のインタビューで鹿児島に移り住んだことが明かされており(中の人の出身地だが…)家来及川は立場的に仲間意識無さそうだし、こんなもんか。ていうか生き残った女子4人のうち葉月・雨宮・月岡がいないので再会したのは男子ばかり5人で女子は小山内1人だけになっちゃってるじゃないか。

アナザーストーリー 10話

実験開始前の桜庭がいち早く教室にやってきた場面。この時点で包丁を持ち込んで教卓前の引き出しにしまい込む怪しい行動を取っており同窓会の場で児童たちに復讐劇を繰り広げるつもりがあった事が示唆された。直後にみきおが登場して、今は教師ではないらしい事、「流産」、「PTSD」、「うつ病」など桜庭が抱えているらしい児童たちには隠していたワードをみきおが浴びせて桜庭は動揺を隠せない。この事をみんなに言うのかと問いかけて余裕顔のまま去ってくみきお。桜庭はしばらく会っていない友人の星野に電話をかけ、通話終了間際に星野が少し様子がおかしい事に気づく…という内容。

本編では無能呼ばわりされ続け、全く役に立っていなかった元担任としてしか描かれておらず、終盤であまりにとってつけたようにぶっ壊れて暴走したようにしか見えなかった桜庭だったが、本編では全く語られなかった児童を恨んでいる理由を原作漫画の設定に合わせて入れ込んできたようだ。それでも「流産」、「PTSD」、「うつ病」とみきおに立て続けに単語言わせるだけだったので何故6年2組の担任時代にそんなことに見舞われていたのか、児童たちの行動がどのように「流産」、「PTSD」、「うつ病」に繋がったのかは全く明かされなかった。ネズが1番嫌いと言っていたのでネズが最も無自覚に関与していた事になるが…補完はされたがしきれずに終わってしまった感じ。

全部終わっての感想

結局何がしたかったのかというのはあるにしても最後まで緊迫した展開で見ごたえはあった。当初のネズの影の薄さ、何故かネズとみきおが同じ髪型だったり、生徒数が多い上にすぐにパニック状態になったのでキャラが把握しきれないというので序盤は展開の早さに対して把握しきれない部分も多かったが、だんだんキャラが立ってきた後半からは見やすくなった。大学生くらい~20代後半までのキャスト勢が高校生は見えなくて当初戸惑ったのもあったけど、終わってみればそこまで違和感は無かったか(大原櫻子以上に椛島光は20歳くらいの若手かと思うほど違和感なさすぎ)。

終わり方は原作を改変していたようだったけど、みきおの幻を出してきたり、変にみきおをフォローしようとしてきたのはちょっと強引だったし、母の件があるにしてもみきおが幻としてネズの桜庭銃撃を補佐したり、背中を押すのはなんかどうなのかなっていう。最後の方で改心しつつあったのを示していたのは本人が生き残って罪を償うならまだしも死んでしまった以上はサイコのまま終わるより…。あとネズが留置場面会の時はやさぐれていたのに出所後は元のイメージに戻っていたのもイマイチ変化の理由がうまく描かれていないようには感じた。未来を殺された復讐心を葉月に向けずに冷静に諸悪の根源を亜夜子と判断するという冷静過ぎる変化の過程もあまりハッキリしてなかったし、早乙女が星野インタビューを受けていないと明示したり、先の展開を引っ張るための都合という事だったのか。

アナザーストーリーは補完として割と必須だったように思う。桜庭はそれでも時間が足りなかったかな。

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