時をかけるな、恋人たち 1~7話

2023年秋クール、、カンテレ制作フジテレビ系「火ドラ★イレブン」枠(23時~23時30分)。

1話

アートディレクターの常盤廻(吉岡里帆)はある日公園のベンチに座っていたらいきなりワープしてタイムパトロールを手伝ってくれと打診される。1度断るも夢だったのかの確認のために後日再度ベンチに座ったら再度ワープさせられ、なし崩し的にタイムパトロール案件に同行する事に。

23世紀人の横井(泉澤祐希)は大昔のCD集めが趣味で1度生で見てみたいと違法な手段でタイムトラベル。偶然見かけた路上ミュージシャン・綿谷ジュン(吉澤嘉代子)の歌に惚れ込んでマネージャーになっていた。違法行為がバレ、双方記憶を消されて元の時代に戻される事を了承した素直な横井だったが最後に今日のライブ出演までは見届けさせてくれと頼みこみ快諾される。ライブ後、時折言動がおかしかった事からジュンも横井が未来人ではないかと薄々思っていた事が明かされ、お互い思い合っていた事も改めて判明しつつも記憶を消されて帰っていくのだった。

一方で廻は最初から妙になれなれしかった井浦翔(永山瑛太)から過去に出会っていた事を聞かされて次回へ続く。エンディング映像では横井とジュンのその後も描かれ、未来が少し書き変わり、それまで音源を制作しておらず横井によれば未来にジュンのCDは残されていなかったそうだが、記憶を消される前に書き上げた横井への思いを曲にした楽曲は記憶を消された後も代表曲になってCDをいくつか制作するに至ったらしく、横井が帰還した未来で記憶が無いながらもジュンのCDを発見して購入していく様子が描かれた。

タイムトラベル&現代人と未来人の恋人モノというコメディになりそうだが、早くも主人公が記憶を消されていて以前にも物語があったことが発覚。なかなか面白そうな出足だ。

2話

翔によれば廻が大学生の頃に出会っていて大恋愛をしたという。記憶を消されているので廻には全く覚えが無く、翔のキモイ挙動も不審者にしか見えん…。

今回の違法トラベラーは17歳の未成年(南出凌嘉)と27歳の教師(鳴海唯)で駆け落ち同然でこの時代に逃げ出してきたらしい。23世紀ではAIによる相性判定で婚約が強引に決められる世界になっている事も判明。今回は同じ時代の23世紀人同士なので記憶は消さないことになったが、ごねる少年。廻が辻褄を合わせる妙案として少年はそのまま元の時代に戻し、教師は元の時代から10年後の世界へ送る。こうすることで少年は27歳で同い年となり晴れて2人は年の差を乗り越えて同い年カップルになる、と。

未来に行くのはOKなの…?10年ウラシマ状態は本人もそれでいい(元の時代に戻っても教師クビになるし)と軽く流されてたけど…。問題は少年が若き日の一時の思いだけで先生LOVEしているだけで10年も経てば別の女に…となってしまう悲劇だったが大して気にしてない一行。世にも奇妙的なドラマだとここに悲劇的な結末持ってくるところだが、今作ではストレートにエンディング映像で待っている教師の元に27歳になった少年がやってきてのハッピーエンドが描かれたのでホッとした。

3話

会社の後輩で廻がほのかに思いを寄せていたが同僚と婚約発表していた広瀬(西垣匠)が廻に気があるようなそぶりを見せ始めたり、取引先の相手が初恋相手で偶然の再会からアプローチを仕掛けられるなどモテ期が到来した廻。翔も積極的で廻も徐々に受け入れモードになっていくがさすがに問題視されたらしく、ラストでは任期1週間が命じられてしまう。

今回の違法トラベラーは堅物系公務員のチサ(清水くるみ)で仕事で令和に来た際に道に迷って見かけた看板で惚れたホストにゾッコンになり、ホスト通いしていた。一方的にホスト狂いになっただけかと思いきや相手のホスト永遠(とわ)(吉村界人)も本気だったことが判明。ルールではトワの記憶を消してチサは強制送還だったが…辻褄を合わせようと考える廻の元に違法トラベラーカップルを手助けするような活動で指名手配されている時空犯罪者のうちの1組である時空賊マギー&キケロから紙飛行機のメッセージが届く。指示に従いトワのDNAを調べたところ23世紀で盗まれたクローン孤児と判明。よってトワは元々はチサと同じ時代の人間だと判明し、2人して未来へ行くという事で辻褄合わせとなった(エンディングでは未来で子供が生まれている事と未来でもNo.1ホストになっている事が明かされた)。

1話の頃から廻と翔をこっそり見守っている廻と翔(別時空の2人?)という場面があったりしたので、今回名前だけ登場した時空賊マギー&キケロが廻&翔(微妙に名前ももじってる)であろうことも示唆された。既に1週間の任期という期限付きになったので次回まで定型パターンで5話から展開が変わるのか(マギー&キケロの活動開始へ移行)、最終展開になるのか。

4話

翔の気持ちを受け止めて再び恋に落ちようとしていた廻だったが、浮かれすぎて仕事をミスしてしまう。さらに今回の違法トラベラーのトシ(田村健太郎)は現代で出会った売れない芸人の桜(福田麻貴)とコンビを組んで活動して人気コンビとなりつつあったが、当然任務としては別れさせる事になり、任期1週間を知らされた廻が改めて時空を超えた恋愛は出来ない事を思い知らされる羽目に。

トシは23世紀で芽が出ない作家で気晴らしの時空旅行で業者に騙されて現代に取り残されていたところを桜に救われ、ピン芸人だった桜の構成力の無さを見抜いてネタを整理整頓。なし崩し的にツッコミ役として一緒に舞台に立つようになったという。これまでの回だと現代人の相手にも未来人だと伝えた上で、2人を呼び出して現代人側の記憶を消すことに同意してもらう形を取っていたパトロール一行だったが、今回はコンビとしてそこそこTVにも出て売れてきているため全員の記憶を消すことが至難であり、徐々にフェードアウトさせるしかないという事で未来人であるトシの方の記憶を消した上で未来へ戻し、桜の方には真実を告げずに別れさせるという措置が取られた。

よって2人を救済する手段がそもそもなく、廻がやったのもトシが死んだという設定の新台本をトシに書かせて散々練習させ、当日トシを失踪させ、1人で台本のコントをやらせて1人で生きて行けるようにするというなんだかしっくりこない内容。桜はそれでスッキリした表情で空を見上げて終わり、記憶を消されたトシは普通に未来へ帰って終わってしまい、その後トシは未来で作家として賞を受賞、桜もピン芸人として何らかの賞を受賞してお互いステップアップした事だけが示されて終わり。けっこうトシにラブラブ依存気味だった桜が割とあっさり立ち直れたのがあんな死んだ設定台本だけでそんな心情になれるのか、かなり謎だった。

5話

後輩の広瀬(西垣匠)が婚約を破棄したと廻に知らせてきた。1度メッセージを返信した廻だが即削除。しかしアプリ(LINEに相当するものとして描写)の仕様上、自分側のメッセージを消しても相手に送信されたメッセージは相手のスマホには残ったままとなる。これに気づかず、広瀬をその気にさせてしまい苦悶する廻。

そんな中、今回の違法トラベラーは2023年にバス事故で死んだ妻に会いたいと30年後からやってきた矢野(今野浩喜)。過去を変えるのは禁止だと即返そうとする一行に対して思い出のレストランにだけ行きたいという願いを翔が聞き入れてしまい、案の定逃げられてしまう。矢野はバスに向かう妻に突撃して止めようとするが駆け付けたパトロール一行が阻止し、記憶を消して強制送還。

しかしやりきれない思いを抱えた廻は翔が駆け落ち用に準備していた違法タイムボードを使って記憶を消されて元の時代に帰った30年後の矢野を再度連れ出し、現代の矢野のスマホを盗んで妻に朝のケンカを謝るメッセージを送らせ、それを見た妻からの返信を確認後そのメッセージも消して(現代の矢野には何も残さないため)思いを伝えあう事だけを成功させる。運命は変わらず妻は死ぬままとなったが、30年後の矢野は感謝を告げて去っていくのだった。

この一件を通して駆け落ちを決意した廻は翔と共に別の時代へワープして逃避行が始まって次回へ続く。

という事で定型パターンを外れて、既に匂わせている時空賊マギー&キケロ爆誕へと話が展開していくものと思われる。面白くなりそうだ。

6話

駆け落ちした2人は廻が生まれる前の1980年代に逃げ込み作戦を考える事にするが気がつけば豪遊していた。そこにオペレーターのりおん(伊藤万理華)が追いかけてきた。書き置きがあったというりおんだったが2人に心当たりはなくこれも後の時空賊マギー&キケロへの伏線か。

実はこの時代のこの場所は両親の結婚のきっかけになった場だったが、父(村上淳)はりおんに惚れて追いかけ始めてしまう。混沌とした状況の中で母(森カンナ)にフラれてしまわないように奮戦する一行だったが最終的にはタイムボードで父を少し前の時間にタイムスリップさせて解決。すると後から昨日出現した未来の自分に明日ここに来るように言われたから自分も役目を果たしに行くという。

どうも両親の出会い自体が廻・翔・りおんの介入とタイムボードありきだったようで…。これまでクールなだけで存在感も薄かったりおんが慌てふためていたり違う表情を見せてきた。

7話

自分たちが過去を改変した行動がそもそも正史になっているのではないかと気づいた廻・翔は廻が今のデザイナーの職業に就くきっかけになったお姉さん=自分だった事に気づいて確認するため2003年に。初恋相手の諸星君は3話で登場して「手紙ありがとう」と言っていたが、改めてこの時ラブレターは渡せなかったはずだった事を思い出した廻。リリリー(夏子)が妨害工作にやってきていたのだった。

しかしさらに過去に回って手紙を書き換えた廻。これを見て何故かリリリーはあっさり手を引き、一時帰っていたりおんが戻ってきて2人への協力を約束して次回へ続く。

ぼちぼち過去の回との辻褄合わせも出てきたが、リリリーがあきらめるの早すぎね?30分枠の弊害?と思ってたらエンディング映像で諸星君の様子を見に行った際に諸星君との相性が翔を上回っていて一目惚れしていた事が分かって態度を豹変させていた事が分かる…となっていた。

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