2023年秋クール10月25日~12月20日、毎日放送・TBS「ドラマイズム」枠(TBSは火曜深夜1:28~1:58)。
原作は2017年から『週刊ヤングマガジン』で連載中の山川直輝原作、朝基まさし作画による漫画。2023年4~6月にはアニメ化もされていた。原作は三部まで進行しているが、今回は一部の内容のドラマ化となる。
鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)は普通のサラリーマンとして妻の歌仙(木村多江)、娘の零花(齋藤飛鳥)と幸せに暮らしていたが零花は大学生になって1人暮らしを始めていた。自身の誕生日に久々に会った零花がマスクサングラス姿だった事から彼氏のDVを疑った哲雄は帰り際にチンピラ延人(内藤秀一郎)と取り巻きの会話を聞いてその張本人らしい事を確信するが捕まってタコ殴りにされてしまう。零花の1人暮らしのマンションに潜入した哲雄だったが延人がやってきたのでクローゼットに隠れた。延人は暴れ出したのでやはりそうだと確信。さらに仲間との通話で既に何人か殺している事や零花も殺してやると発言した事からブチ切れた哲雄はクローゼットからの不意打ち特攻をぶちかまして延人を撲殺してしまう。
そこにやってきた妻の歌仙だったが意外と動じずに協力してくれたので哲雄は推理小説好きの知識を生かして死体を処理。しかし延人は間野会という組織のメンバーで上層部の麻取(吉田栄作)の息子だった事から失踪が問題視されて組織の人間が調査に入ってくる事に。零花の部屋を訪ねたのを最後に失踪した事から哲雄が疑われ、それを察した哲雄と歌仙の工作により疑いは晴れたかに思われたが、組織の有能な若手メンバー恭一(高橋恭平)は執拗に疑い、哲雄は組織の活動に巻き込まれていく。1週間以内に探し出せないと犯人にして殺すと言われてしまった哲雄は、恭一と捜索するフリをしながら決死の工作活動を行って生き残る術を探り続け、歌仙の協力も得て9話でついに恭一に罪をなすりつけて解放される。
しかし恭一は逃亡、麻取に話してしまい、麻取が零花の部屋に潜入してALSライトを駆使して血液反応を見て延人の死を確信。隠れていた哲雄は自白謝罪するが麻取は家族もろとも殺すと言い出したので抵抗。殺されかけたが窮地を脱し、逆に脱力した麻取は自殺をもってして哲雄を破滅に追い込もうとしてきた。哲雄は麻取の死体も山に埋めて処理。要約家族の元へ帰る。平穏な日々が続いたが7年後の土砂崩れで死体が発見されてしまい映画へ続く…。
…と主人公がいきなり殺人犯というハード展開。出てくる組織もなかなかの犯罪組織なので生き残りに必死な展開となり、また殺された相手も既に何人も殺している凶悪犯という事になっていたので主人公の罪がそこまで強調されてはいなかったもののブラックな話だった。
零花は基本的に何も知らないストーリー的には蚊帳の外の扱いなので齋藤飛鳥の出番は多くなかったが、映画では刑事となって事件を追う立場となるので出番は増えそうだ。しかしこれどこに着地できる話なんだろう…。映画は二部を飛ばして完結していない三部を基にして独自に締めくくるようだけどどうなるか…。
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