ビーチボーイズに憧れて

2024年1月6日BSフジで20:00~21:50放送。

1997年夏の月9ドラマとして反町隆史・竹野内豊主演で放送され、1998年1月3日にはSP版が放送されたドラマ『ビーチボーイズ』の世界観に憧れた当時の2人と同世代の小沢一敬と徳井義実が主演。ドラマに登場した民宿を実際にドラマのファンが再現して経営しているカフェをロケ地に使用し、『ビーチボーイズ』に憧れて大沢小波(小沢一敬)と満井凪人(徳井義実)が共同運営しているという設定で描かれている。

当時の脚本家岡田惠和は参加していないがスペシャルサンクスとしてトップクレジットされているほか、当時のPである亀山千広は監修で参加、当時の武部聡志による音楽はそのまま使用され、主題歌の『Forever』(反町隆史 with Richie Sambora)もそのまま使用され、OP映像は当時のOPを再現したものとなっている。

小波と凪人のキャラや服装を寄せている以外は全員見た目は寄せていないが浪人生の常連役で出ていた宮下咲が当時の広末涼子に寄せたショートカットになっている。ストーリー自体は別物ではあったが、『ビーチボーイズ』への憧れや年月を経て思う見方の変化、それでも自由に生きる姿など思いのほかしっかり作られていて芸人コント感は薄めだった。徳井義実は若い頃から役者業もやっていたのでさすがに慣れていたが、小沢一敬の方は広海(反町隆史)っぽいキャラでの浮き具合と演技経験がほとんどない素人感がやや微妙なところもあり、広海というより若干オネェキャラっぽい喋り方になってしまっている部分もあったが、アラフィフで広海っぽいノリは当の反町本人がそのままやっても落ち着きが出てしまうだろうし、変に若いノリでやってもやはり厳しくなるのでなんだかんだ浮いた存在感が適役だったのかも。それよりも松本人志と共にスキャンダル報道の渦中で既に本人稼働は停止状態、収録済みのバラエティがほとんど放送中止に追い込まれている中で、BSゆえに問題なく放送されてお蔵入りに至らなくてよかったなと…。

終盤では反町隆史が本人として登場。ドラマというよりトークコーナーとして思い出を語ってくれる場面もあったが、『相棒』を終えて以降『GTO』の続編も快諾するなどここに来て全盛期作品への向き合い方も変わってきたのか少し前だったらここまで出てきてはくれなかったように思う。

このまま伝説のドラマのままかと思っていたが、今や業界内にもファンが多く、新たな世代によってこういう形で関連作が制作されたのは良かった。

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