ACMA:GAME 1~2話

2024年春クール日本テレビ系『日曜ドラマ』(22:30~23:25枠。

2013年~2017年まで『週刊少年マガジン』で連載されていた原作:メーブ、作画:恵広史による全22巻の漫画作品が原作。

原作では主人公の織田照朝が父が亡き後の「織田グループ」総会長となった高校3年生だが、ドラマ化に当たっては間宮祥太朗に合わせて(それでも本人30歳に対して27歳設定)年齢がほぼ10歳上げられているほか、照朝がまだ純粋無垢な中学生の時に父清司(吉川晃司)が謎の男(小澤征悦)に襲撃されて死亡し、言われるがままに宮ノ内(阪田マサノブ)に相続した株を全部譲渡してしまったために、会社を乗っ取られて「宮ノ内グループ」にされてしまい、懇意にしていた会長秘書の岡本(橋本じゅん)の支援で安全のためにインドへと身を潜め、海外を放浪して様々な危険を乗り越えた事で逞しくなって戻ってきた、という設定。

よってかなり大胆改変されているものと思われる。

1話

父清司(吉川晃司)から託された悪魔の鍵。幸運を呼び込むこの鍵の真相を探るべく海外を放浪していた照朝は日本で鍵をめぐる不審死が多発しているニュースを目にして探るために帰国を決意。岡本と再会し、中学時代の友人の初(田中樹)、悠季(古川琴音)とも再会した照朝だったが、早速鍵の所有者の1人である丸子(須賀健太)に目をつけられてしまう。わざと鍵の謎を知る人物を誘い込んだ照朝だったが、丸子は鍵を突きさして「ACMA:GAME」を召喚。ゲームマスターの怪人ガドが現れ、今回のゲームは「真偽心眼~True or False~」だという。

という事で思ったより思いっきりSFな世界観でのデスゲーム。さらにゲームを吹っ掛けた方(今回は丸子)は悪魔の力と呼ばれる能力を行使できる事が途中で判明。丸子は「操気冷却(アーリアル・チル)」の能力だと説明して部屋を極寒にしたが、実際には空間転移系の能力で部屋ごと北極へワープさせていたから寒かったという…。

互いに相手に要求をすることができてゲームに勝利するとそれが実行される、命は軽い扱いだが命を懸ける必要があるわけではない…という事で、丸子は当初は照朝を父親の会社を乗っ取られるようなポンコツと甘く見ていたので命までかけるつもりはなかったが、照朝の方が命をかけると言ってしまったため命がけになってしまった。最終的に勝利し、「命を奪う権利」と言っただけだから今行使はしない200年後だと言って丸子を救ったがどうも救いきれない様子で次回へ続く。

須賀健太がコッテコテの関西弁ヤクザなのは新境地的だったが、さすがにちょっと似合ってなかった…。

2話

悠季は巻き込まれたので協力的になったが、初は部屋が消えているのを見ただけなので「ACMA:GAME」の非現実的世界観に否定的で照朝(間宮祥太朗)とも関係が悪化。しかし中学時代に埋めたタイムカプセルを掘り起こそうと悠季が発案。2人とも断ったが、単独で来ていた照朝が悠季と合流。そこに鍵を手にして調子に乗る格闘家の兵頭(栄信)が襲撃。兵頭は鍵を複数所有する上杉潜夜(竜星涼)にそそのかされて照朝の鍵を強奪しにきただけでゲームの事は知らなかったが、駆け付けた初と悠季を守るために照朝がゲームを発動させた。

今回のゲームは「映影頭踏~Shadow Step~」。要するに2点先取の影踏み(頭の部分)で、第1戦は校庭での真っ向勝負だったため格闘家の動きについていけずに敗北。第2戦は校舎内だったため、出身校の利を生かして回り込んで勝利。3戦目は暗い体育館内で隙を作るために照朝は触れた物体を1分間停止させる悪魔の能力「一分間の絶対固定」を使用して罠を張るが、上杉潜夜が暗躍して落ちてくるはずの緞帳を止めていたため追い込まれてしまう。しかし最後はストレートに悠季と初が飛び掛かって2人がかりで兵頭を抑えつけたのであっさり勝利…。

丸子が消されたのは照朝が条件を付けた後に丸子が命をくれてやる!と宣言していたため、そっちに上書きしたというかなり無理やりな理屈だった事が判明し、今回はそうならないように照朝が命を奪う権利を主張したのは兵頭が宣言した後。よって兵頭の命を救う事には成功した。兵頭が去った後、タイムカプセルのビデオレター鑑賞会を行った直後に上杉が登場して宣戦布告してきて次回へ続く。

仕掛けた側しか発動できない悪魔の能力、今回は照朝からゲームを始めたので「一分間の絶対固定」初披露となったが…。てっきりギリギリまで使用せず、追い込まれた際に影そっちのけで本人に飛び掛かって発動させて逆転するパターンと思いきや、緞帳を落とすためにワイヤーを切った後に固定するために使うとは回りくどい。しかも上杉の存在に気付かなかったのであっさり防がれてしまい、最後は2人が飛び掛かって抑え込むという古典的手法とはハズしてきたなぁ…。

3話

悪魔の鍵に魅了された宮ノ内(阪田マサノブ)は所有者のアイドル式部紫(嵐莉菜)を襲撃しようとしたところで潜夜(竜星涼)に割り込まれ、敗北。会社は潜夜のものとなり、紫を従えた潜夜は照朝に勝負を挑む(今回は初のみの参加で悠季と岡本は外で待機)。「五印一当」というカード当てゲームだったが初戦で考えを読まれて照朝が敗北した後は、ノートを使って初に見破られた嘘演技をするよう頼んで翻弄して勝利。3戦目以降は2人同時にカードにマーキングし始め、ついにはマークを塗り潰したり、特殊インキでライト当てると浮かぶやつ使ったりとインチキ連発でそのすべてがOKとなったのでインチキ合戦に…。

最終的に照朝は敗北してしまうが今回は命を懸けなかったので知っている情報を吐いた後は3つの御願いはお手と回転させられただけで済んだ(1つは取っておくとして行使せず)。照朝はすかさず組織もろともぶっ潰す、そのスリルを間近で味わわせてやるから俺と組めと共謀を持ち掛け、スリル好きな潜夜が全乗りして仲間になって終了。なお紫は逃走してしまった。

という事で早くも主人公敗北からの仲間増員。それよりも会社はどうするんだろうか。照朝が会社を継いでないのはドラマオリジナル設定らしいんだけど宮ノ内が勝負すら描かれずに散ってしまったぞ…。

コメント

タイトルとURLをコピーしました