2017年3月購入FW01、2019年5月購入FD01SPの2つを現役イヤホンとして使用を続けて気が付けば5年以上。メインで使用していたのは高音の抜けが良いFD01だったが、低音ふくよかなFW01も性質が真逆なので1曲が2度おいしく適宜使い分けしていた。
FD01では4つのノズル交換のうち標準のステンレスとSP限定のりん青銅を行ったり来たりしていたが、ステンレスに異変が生じ、片方だけ音が遠いという謎不具合が発生。見た目は全く異常が無いのだが入れ替えるとそっちが遠くなるのでノズルの見えない内部で何か生じたらしい。1番気に入っていたのはステンレスより少し低音が増すりん青銅だったのでりん青銅メインで良かったんだけど経年劣化による汚れが思った以上に酷くなってきて(りん青銅ノズルの素材の特性なのかいわゆる緑色のサビ(青サビ))、音は出るんだけど時間の問題という感じになってきた。
FDシリーズは続編出ずに1回ポッキリで打ち切り、FWシリーズは2018年に18万もするぶっ飛んだFW10000、2019年にFW01よりは高額だがFW10000の技術を生かしてギリ常識的値段にまで抑えたFW1500を発売。有線は世界変異前のここで途絶えており、2021年に無線のFW1000Tを発売して以降沈黙している。
FW10000は論外な上、終売。無線も選択肢に無いので、選択肢はFW1500のみ。finalのイヤホンに挑むことも検討したがAシリーズのシェア掛けに馴染まないのと新作の評判が無さすぎ&FW1500より高いのでパスした。安くなるタイミングを待っていたが、値上げラッシュの世の中、一時期の最安値付近での購入は未来永劫不可能となったため、2024年11月末にブラックフライデーのセールを狙う。Amazonが率先して最安値大幅更新のセールを開始するとそれに合わせて各店が同等の値下げを敢行。この機をすかさず狙い、普段のCD購入で溜まりに溜まったジョーシンポイントが火を噴いて半額以下という破格での入手に成功したのだった。
FX850、FX1100、FW01のウッドシリーズ系譜にあるFW1500だが、FX1100やFW01よりも低音が抑えられているという評価が主流だ。FX1100を聞いたことないがFW01の低音はFX850よりマイルドになっていて、FX850はボッワボワで今やちょっと聞けたものではないと思うほどだった。時代に合わせてこのシリーズは進化するごとに低音をマイルドに抑えていっているようだ。またFW1500は間にFD01発売を挟んでいるためか、低音特化のFW01と高音特化のFD01の良いとこ取りをした、低音も高音も程よく気持ちよく鳴り響く理想のイヤホンだ、というのが個人的な感想。
これはまさにFW01とFD01を持っていたからこそ思えた事で、歴代のウッドシリーズイヤホンの低音が好きだった人にはたぶん低音の鳴りが弱まったので何だか物足りなく感じるかもしれない。FD01の高音が好きだった人はそこまでのクリアさは無いのでやはり何か違うかもしれない。このようにどちらかだけしか評価してない人が聞くと中途半端に感じる人もいるだろう。しかし両方いいなと思っていた自分としてはFW1500は最高だ。
FW1500に馴染んだ後、FW01を使ってみたら低音多すぎるなと思ったし(さらに低音凄いFX850は今はもう聞けないかもしれない)、FD01は綺麗なんだけどドラム響かねぇな…という感じでどっちもちょっと足りなく感じてしまった。気分次第で使い分けではなく、もうこれ1つでいいというくらいの理想のサウンド感がある。
正直もう1,2年早くたどり着いても良かったなとは思ったんだけど、逆にFW01、FD01をここまで使ってきたからこそFW1500をより良く感じられたともいえる。当分はこれが確定イヤホン。なお付属のイヤーピース(スパイラルドット+)でも良かったんだけど、以前買ったEP-FX10(スパイラルドット++)の方がしっくり来たのでそっちにした。
ミニコンポの方もそうだけど行き着いてしまったのか2020年代になってから新作が途絶えているのは気になるところ。無線はそこそこ出ているみたいんだけど、ウッドシリーズは2021年のFW1000Tしか出ていない。世界変異やその後の情勢の変化、何でも高騰して売上が見込めなくなってきたのかもしれないが、たぶんそろそろ世の人々が無線が意外と長持ちしない(落とすというのもあるが、バッテリーの持ち)という事に気づき始める頃合いで有線への揺り戻し需要が発生する頃だと思うのでFWシリーズの新作にも期待したいところ。
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