おむすび

2024年後期(9月30日~2025年3月日)NHK「連続テレビ小説」枠。

橋本環奈主演。現代劇となっていて2004年~現在までが描かれる。子供時代なしで最初から橋本環奈出演で始まったが、回想として1995年の阪神淡路大震災時も描かれこの際には子役が登場した。

ついた俗称は「浅ドラ」。色々取り上げた割にはどれもエピソードが浅くその週の金曜にはあっさり解決したり、時間が経過せずにいつまでもダラダラ短い期間の出来事を描き続けたと思ったら突如1~数年ワープするなど、決して振り切れはしないが違和感の残る展開が続いて低空飛行から気が付いたら地を這っていた。結局何のドラマなのか分からない緩やかに史上最低を更新してしまった感じ。悪名高い”ちむどん”がある意味一貫していたのに対してのらりくらりした作風だったかなぁ…。

病院の管理栄養士はどう考えても失敗で、それまでは面白くはないけど言われているほどは悪くないくらいだったのが、病院勤務になってからはいいところがなくなってしまった。ここでワープを使ってしまったため、新人時代なしでいきなり経験豊富な中堅~ベテランになってしまっていて「たべり」の押し付けが酷くなったのここからだったし、よりによって終盤は職場のシーンは総顔パン化して表情が見えなくなってしまうのは厳しいって。

あとジャケ写にも使用されているようにこれ当初の構想は病院じゃなくて学校給食に関わる予定だったのでは?髪の長かった子役をわざわざ少年のような風貌にしてもらってまで娘を女の子っぽい事に興味がないサッカー少年風にしたのでまさか娘で性別違和感案件やるのかと思ったらな~んもなくほとんど放置。終盤で新津ちせにチェンジした時は普通に女の子になっていた。一体何だったのか。学校なら子供や他の事柄とも結びついたのに。

それでも基本はベタで分かりやすい話ではあったんだけど、最終回の最終シーンだけはやけに分かりにくくぶっ飛んでいた。“令和7年1月17日”に「震災から17年後」という計算の合わない謎のナレーションが入ったのは、“1月17日放送回の今作を作中で見ている”という超分かりにくい設定だったためだったり、ラストシーンが謎のおばあちゃんとおむすびというのも、過去回想で子供時代の阪神淡路大震災被災時におにぎりを持ってきたボランティアのおばあちゃんに「冷たいからチンして」と無邪気に言い放ってしまった後悔から実は“このおばあちゃんを探し出していて毎年会いに行っていた”というのを唐突に明かしたという超設定。批判が多かっただけにちゃんと見ていない批判者をあぶりだすためにわざとちょっと考えないと分かりにくい事をぶち込んだのだろうか。


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