MBSで2023年12月21日(木)(25:29-25:59)、12月28日(木)(25:01-25:31)で2週に渡って放送、関東圏ではTOKYO MXで1月9日(火)、16日(火)(23:30-24:00)で放送。
Tverでの無料配信はMBS放送に合わせて行われた。
TrySailのメンバーで声優の麻倉ももの実写初主演ドラマ。主人公は佐倉めめと麻倉ももから“あ”を削って”も”を1つ前の”め”にずらしただけの名前に設定されているほか、作中で登場する食べ物の声(めめの妄想)は全て本人が声を担当している。
デビュー作が大ヒットした覆面漫画家の佐倉めめ(麻倉もも)だったが2作目が思い浮かばずスランプ状態に陥っていた。気分転換に外に出て散歩した後”今日はこのお店が輝いて見える”という輝く飲食店に突入して注文、出てきた料理が喋り出し(妄想)、ひとしきり食事を楽しむ…という定型パターンを1話2回、2話で合計4回繰り返し、その間に2作目の構想が少しずつ進むという展開。なおMBS→TOKYO MXという放送順なので関西制作っぽく見えるが出てくる店は全て東京都内である。
テレ東のメシ系ドラマにノリが近いが、佐倉めめは直接はほとんど喋らず、モノローグで延々喋り続けるため、麻倉ももの演技は台詞なしのリアクションと多彩な表情という一風変わったドラマに。声を当てる声優スタイルが本業であるためと思われるが、主人公のモノローグがいかにも声優のアテレコっぽい。普段の本人よりももう少しお姉さんっぽい作った声で喋っているのがいかにも声優すぎる感じでもう少し抜け感のある喋り方というか数少ない担当編集との電話や店員に注文する際に見せていたような普段の感じでいいのになぁ…とはちょっと思った。食べ物の声の使い分けはさすが声優。正直声優やってるの見るのは2016年の『Charlotte』1作ポッキリでこれ以来だったりする…。
しかし直接ほとんど喋らずとも動いているだけでも圧倒的なかわいさは健在で黄色い厄介さんが悶絶し続けそう同じく2話完結でおいしそうに食べる系ドラマで系統の近かった『こむぎの満腹記』の原菜乃華の9歳年上には全く見えない。本当に来年30なのか。主演というか担当編集も出てこなくて店員もキャラ付けがないモブなので実質キャスト1人で主題歌も自分(合わせて配信で出たが2月のシングルC/W)、異例の映像化(Blu-ray/DVD)とファン需要をしっかり狙っているのも凄い。ただ20代最後の年に結局ここまでバッチリ実写売りするなら若い頃からやっておけばもっとブレイクできたのでは…。
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