19th 蜃気楼

19th 蜃気楼

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01年7月25日
前作から2ヶ月で立て続けにリリースされた改名第2弾。早速浅岡雄也の髪色が元に戻っているが、PVでは銀髪に近いようなさらに変化した色合いで出演している。

順位は少し下げただけながら(前2作が48、49位)初のトップ50落ち(52位)となり、売上は前作からほぼ半減view除いて最低売上となった。この不評と低迷が響いたのか、既に迷走していたのかは分からないが、立て続けのリリースから一転して以後ぷっつりと活動が停止したまま約1年が経過する事となった。

2001年GIZA studioは元気だったが、旧ビーイング勢はZARDは明らかに未完成な『時間の翼』の後はコンピ盤『ZARD BLENDⅡ』は出るもシングルゼロだし、DEENもバラードベストだけだったしで相次ぐ解散が一段落した後に残された面々も停滞気味であった。大黒摩季がビーイングを辞めたのもこの年であった。

蜃気楼

作詞:高森健太&Jane-F、作曲:高森健太、編曲:新津健二
またしても新作家による提供だが、ついに新津健二が単独編曲となった。

解散ライブのパンフレットにて新津氏はFOVに加入するまで洋楽しか聞いてなくて、加入に当たっては(その時点までの)加入するにあたってFOVの曲を聞いたがどこがいいのか分からず、このバンドはもっと違う曲が似合うんじゃないかと思ったと赤裸々に語っている。そして、でもダメだった、できるものと良いものは違うということが分かったとも語っている。FOVで学んだ事は音楽の良さをそのアーティストの身になって考えられるようになった事だというニュアンスで答えている。このインタビューでは、学生時代に新津氏が合唱部に入っている男子を男ならバンドだろうとからかって怒られたことがあるとも語っているが、その考えは根本では変わっていないようであくまで「その音楽が好きな人の身になって考えられるような柔軟性が出て来たと思う」で締めくくられている。

雑誌「CDでーた」の解散時コメントでも好きな曲や思い出を各自が答えている中で「思い出になってないので答えられない」、「今の時点でこれがいちばん、というのはありません」1人だけ回答せずにバッサリ。最後のコメントも「いつかいい思い出としてよみがえる日まで…ありがとう」と、ファンへの感謝の念はこめながらも、theがついてからは単独でアレンジを手掛けてるほどサウンド面での中心を担っていた割には淡白なコメントを連発、音楽性がそもそも最初からかけ離れていたことが露呈するばかりとなった。小橋さんも作詞作曲は自分としてではなくあくまでtFOVとしての作詞作曲などとコメントしているので自分の音楽性よりもバンドとしてバンドに合わせるという点で似たような事は言っているんだけど、言い方や態度に大きな差があって当時の一連の新津氏の発言やコメントはちょっと…もう少しさぁ…と率直に感じたのは確かだ。

今作発売当時はまだこれらの発言前なので分からなかったが、解散時の一連のコメントがけっこう個人的にはショックで、それを踏まえて聞くとこの一連の新津編曲作品群が、彼が思っていた向いてると思ってやってみたけど「でもダメだった」という方向性なのか?という気もする。そりゃダメだろこっちのが向いてねーわと高校生当時思ったのは内緒だ。

今作ではさらに打ち込み全開。「蜃気楼」というタイトルや相変わらず暗いジャケットからして期待はしていなかったので今回は前作よりは衝撃が少なかった。ある程度のスピード感もあるが、歌詞のほうも少し優柔不断で嫌な男が主人公になっていてこれまでとは違う。どんよりしてないだけマシではあったが、真夏の暑さが全開になっていく季節に「蜃気楼」、う~ん「蜃気楼」。この後どこを目指していたのだろうか。解散後に出てきたこの前後の時期に制作されたとされる未発表曲と並べても前作と今作はあまりにも挑戦的すぎた。

PVでは4人別々の演奏シーンも出てきて一応なんとなく演奏はしているのだが、鳴っている音との違和感が少々…。解散ライブの大阪公演のセットリストが分からないので不明だが、大阪公演で披露していなければ唯一のライブ完全未披露シングルだった事になる。
★★★☆☆
3rdベスト『Memorial BEST~Gift of Melodies~

蜃気楼
The FIELD OF VIEW
2002/10/09 ¥255

C/W 愛しき人よ

作詞:小橋琢人、作曲:小田孝、編曲:the FIELD OF VIEW&池田大介
今作以降解散まで新曲は4曲出てくるが全て小橋の作詞へと変わり、浅岡が作詞から撤退した。theがついてからの4曲の中では最も聞きやすいバラード。大人っぽくて相変わらずスローな雰囲気はあるんだけど、ここまでの3曲に漂っていた暗さよりも美しさを先に感じられる。内容としては別れを歌っているんだけどなんかこの曲はメロディーもボーカルもかつてない美しさがある。tFOVとしての新たな魅力という点では個人的には今作が1番あったかなと思う。

一方これまた完全に打ち込みにしか聞こえない軽いサウンドに仕上がっていて、ほとんどドラム叩いてなさそうだったけど、ドラムを小橋さん自ら打ち込んでいるとかはやっていたのだろうか。25周年ベストのライナーで小橋さんが打ち込んでいたドラムを打ち込みし直したという記述があったので、普通にありそう。
★★★☆☆
アルバム未収録

C/W 蜃気楼~Acoustic version~

アコースティックギター、キーボード、パーカッション辺りのような音で構成されたアコースティックスタイルでのアレンジ。打ち込み全開の原曲から生っぽい質感に変わってだいぶアレンジ違いの面白みを感じられる。もしライブでやるならアコースティックコーナーでこっちのバージョンで披露される可能性の方が高かったように思う。
★★★☆☆
アルバム未収録

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